プロの領分 Ⅱ
2026 SEP 7 17:17:23 pm by 西 牟呂雄
以前のブログでも紹介した友人のライヴである。バンド名は Ichi&Acoustic・Univer・Souls。
初めはフィドル(Fマンドリン・バンジョー・ぼくの友人)、ギター、ギター(ヴォーカル・アルトサックス)、パーカッションのアコースティック・カルテットだったが、やはり音の厚みが欲しくなるらしく、ベースが入りキーボードをスペシャル・ゲストで呼ぶ6人編成になっている。で、提題の通り紛れもなくプロで、プレイヤーとしてはスゴ腕。が、こういう業界はバンド一本で食うのは難しいらしく、皆掛け持ちで活動しているからこのメンバーで出られるのは年に何回もないそうだ。
写真は一番右がバンマス(フィドル)の弟とスペシャルゲスト(キーボード)の兄のM兄弟が二人でバンジョーを弾き比べる珍しい趣向の一曲を写したもの。弟のMCが『兄貴のやっていたサウンドがうらやましくで教えてもらったら上達した』と言うと兄の方が『少し上達したところで、当時日本一のバンジョー・プレイヤーが「キミの弟は僕の次ぐらいの腕がある」と言っていた、とおだててプロデュースした』と応じて受けていた。今でも二人とも見事なモンだが、その日本一とは誰のことだったのだろう。案外自分のことだったりして。
実は時々僕の好きな曲をバンマスに密かにリクエストして気に入るとレパートリーにしてくれる、という楽しみを続けていて影のプロデューサーを自称しているが、今回は2曲も応えてくれた。一つはザ・バンドというグループがボブ・ディランのバックグループから独立してヒットさせた『The Night They Drove Old Dixie Down』という南北戦争の歌。重厚なテーマを歌い上げコーラスが秀逸だった。このDixieが南部を指していて(ディキシーランド・ジャズとかね)歌詞の中のyankeeはが北部人を指す(不良のことではない)。南軍の名将ロバート・リー将軍も出てくる、名画『風と共に去りぬ』の世界ですね。面白いことに作詞作曲したロボー・ロバートソンはカナダ人で、メロディが浮かんだ後に歌詞の構想を練ってわざわざ図書館で調べたそうだ。
もう一曲はドゥービー・ブラザーズの『Long Train Running』ノリが良かったですねぇ。因みにドゥービーは80年代のスラングではマり〇ァナのこどだったんだけど、良く名乗れたもんだ。おまけにブラザーズといっても兄弟は存在しない。動画を撮ってはダメと言われたのでホンモノで勘弁してください。
途中、ある曲についてこんなMCがあった。『次の曲は鬼門なんですよ』『う~ん、リハーサル散々やったよね』『いや、リハーサルやり過ぎたんだよ』『そう、やるたんびに「ここはチョット遅らせて」とか「抜きが早すぎるんだよ」とかみんな言うから終いに初めの頃言ってたこと忘れるだろ』実にふざけた話だと思ったが、演奏はまとまっていた。
しかしオーケストラのリハーサルでは指揮者が指揮棒を譜面台でカチカチさせて演奏を止め、いろいろと指示を出して曲を仕上げていく様子をテレビなどでみたことがあるが、あれはみんなその場で覚えてしまうのだろうか。「クラリネット、3小節前からもっと弱く」「第2ヴァイオリン、ここのアクセントを強調して」「チェロ、テンポが前へ行かないように」とかかなり細かい指示だと思うが、どんなものだろう。6人くらいのバンドなら(忘れるのはどうかと思うが)いざ知らず、あの大人数のオーケストラともなれば大変なはずだ。だが演奏者が譜面に何かを書き込んだりしている姿は見たことがない。
西村さんに会ったら聞いてみよう。
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Categories:オールド・ロック




