Sonar Members Club No.36

カテゴリー: 2021年の安寧

タオイズム(道教)は難し Ⅲ

2019 AUG 26 6:06:19 am by 西室 建

 大変腑に落ちる話ですが、生まれたての人間の赤ん坊ほど無防備な生き物はいません。魚でも動物でも生まれた途端に泳いだり歩いたりします。ですが人間の赤ちゃんはあてがってやらなければ自分でミルクも飲めません。
 そこで周りが寄ってたかって世話をするわけですが、それにより能力や運動神経が後天的な要素にのみ支配されるということにはならないらしいのです。
 むしろ多くの遺伝的因子がDNAに組み込まれていて、人間という”意識”が受け継がれていくことになっているという論説が流行っています。
 但し、実験的にそういう環境を施すことはできないため、あくまで”統計的”にそう言えるというだけですが。同じ環境・教育水準・人間関係で、ということです。
 余程特殊なケースを除けば、人間は自然に言語を持ち表情があり死を怖れる。動物は全てない。感情は持ち合わせているにしても、ほぼ生存本能の命じる範囲でしかありません。
 そして「言葉を持つ」という非常に学習密度の高い訓練を、長い「子供」の時期を通じて身に着ける訳ですから、後天的に備わる部分は大きいでしょう。言葉が無ければ考えることはできません。

 私は『いきものばんざい』から『ダーウィンが来た』に至るまで、NHKの動物モノを楽しんでおりますが、究極的には本能に従って弱肉強食と子孫繁栄の営みを続けていることが良くわかります。NHK的には「恋の季節」などと上品に表現しますが、単なる繁殖で、動物にはLGBTなどいない。例えば作り笑いをするようなコミニュケーション・ツールもありえない。
 「自然に帰れ」「本当の自分を見つけろ」こういった言い方は昔からあって、古くはヒッピーやフーテンが盛んに煽りました。その行き着くところは「自分探しの旅」でしょうか。あれは功成り名遂げた高名なサッカー選手が引退し、やることが無くなってブラブラしているのを咄嗟に形容した言葉です。本人はインタビューなんかを見ても、なかなか頭のいい人のようですからああいう旨い表現になったに過ぎないと思っています。しかし結果としてその旅で自分を見つけた人っているのでしょうか、寡聞にして知りません。
 閑話休題。
 そうして後天的に刷り込まれた『意識』というものが、強く集団として作用するのが宗教ではないかと思います。欧米のクリスチャンは食事の前に家族で祈りを捧げているシーンなどを見ますと、いもしない神様という者が漠然と存在するような刷り込みがされて行くでしょう。神様の姿が見えないので、マリア様やキリストの像に祈ります。イスラム教は偶像崇拝を禁じている代わりに一日五回も礼拝します。神道も神様のカタチはありませんね。
 一神教と多神教は後者の方が原始的に思えますが、一神教の絶対神も仲介者としての審神者(さにわ)としてモーゼ・キリスト・モハメッドが伝えなければ信仰にはならなかったはずで、古代においてはどちらもドロドロとした土俗的な”信仰”だったことでしょう。その後イスラム教やキリスト教は一神教として洗練されました。
 仏教についてはお釈迦様はカミ様についてどうこういったのではなく、解脱のノウハウを伝授して後継者たちが体系化していきます。そして大衆化していくに従って様々に具象化され、これはインド以東のアジア全般の多神教的な風土と良く馴染みました。
 ここで個人的な話です。私の家は浄土真宗でお寺にお墓参りに行きます。ところが母方は神道で、お葬式や法事に当たるお祭りにはお経の代わりに神主が来て祝詞をあげます。亡くなると命(ミコト)になってしまい、その際には一瞬照明を落とすのです。焼香はしないで玉串奉奠(たまぐしほうてん)、榊の枝を捧げるだけ。葬儀に清々しいとは多少違和感があるでしょうが、確かにそうなりますよ。
 一方で、最近ハマっているタオイズム(道教)は『無為自然』を説きます。

 おわかりでしょうか、生まれたままで好き放題なまけていればいい、とはなりません。人間などはそのまま一人では生きていくことさえできないのです。言葉を覚え集団で暮らしてこそ進化することができたはずです。
 ここからもう一捻りして、本能を鍛える訳です。思考し、格闘し、煩悶し、懊悩する、そこから生き物”人間”としての本能を呼び覚ます。その共通の思念の流れがそれぞれのエリアの民族を形作ると考えるのが自然でしょう。
 それでは日本とは?但し、近代の日本は様々な思想・宗教を内包しているため、一筋縄ではいきません。天皇親政が一番自然ですか?それはないでしょう。
 昨今の東アジア情勢を見ても、エリアで括ることは(同じ黄色人種であっても、モンゴロイドであっても)不可能に思えます。
 福沢諭吉は『脱亜入欧』と言いましたが、どうも最初から日本は『非亜抱欧』だったような気がするのですが。アメリカ人は一概に言えませんが正義が単純に好きですが、英国のシェークスピアは『マクベス』で魔女にこう言わせています。「きれいはきたない、きたないはきれい」なんとも薄気味悪い響きですが原文はと言えば「Fair is foul, and foul is fair」。解釈によっては「公正は不正、反則は正当」とも訳せてタオイスト風じゃないですか。
 これ、日本人の気質にも通づるように思えてなりません。

 ところでタオイズム本家の中華圏ではあやしげな現世利益宗教に成り果てたのはどうしてでしょうかね。

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タオイズム(道教)は難し

タオイズム(道教)は難し Ⅱ

 

令和という近未来 悪い方のケース

2019 MAY 11 6:06:53 am by 西室 建

 オリンピックも終わり、安倍総理の退陣と同時にアベノミクスが根底から崩れる。この時を待っていたかのように、満を持して海外機関投資家が猛烈なカラ売りをかけて株は大暴落。同時に財政は危険水域を越えたため、安全資産でもなんでもなくなった円も売られ180円/$まで一気に下がる。輸出産業は競争力を増すどころか原料価格の大暴騰で軒並み合わなくなる。インフレまでが起こる。政府も企業も、何もできずに指を咥えている始末で、EUも全然ダメ、中国はバブル崩壊、韓国もメチャクチャ、中東は新冷戦の最前線、アメリカもさっぱりと、世界中が不況を輸出し合っている様相を呈し始める。

 私的シンク・タンクであるSMC(スーパー・メタリック・クラブ)が令和の時代の五大危機を発表した。
 ① 円の下落によるインフレーション ② 金利上昇 ③ 国債の暴落 ④ 社会保障コストの増大 ⑤ 消費税15%  の五つである。 
 深刻なのは、就職氷河期と言われた時代に成人した層で、行き場を失って久しい。
 SMCは5G時代にそういったグループが地下コミュニティーを形成するのではないか、との警鐘を鳴らしている。
  突発的な騒乱や殺人事件、宗教的カルト問題が頻発するだろう。日本では以前から不登校だ、引きこもりだ、ニートだといった層が将来の社会コストとして顕在化する心配はあった。
 それに加えて、5G時代になると紙媒体はおろか、画面もなく伝達・交流が可能になる。利便性は確かに上がる。しかし一方で地下コミュニティーによる非組織的犯罪が起こり、暴走する危険を予見したのだ。
 突発的、非連続的な犯罪は、捜査において動機とか物証や情報の流れと言った記録が取りにくい。更に事件の要因となる社会不安、或いは経済状況といったバックグラウンドが冒頭に述べたような混乱状況なので、ほとんどが迷宮入りしてしまう。
 
 実はシミュレーションでは識字率が落ちるからだ。先進国中ダントツだったはずが100%から99%になる。同時に、はっきりと数字に表れない就学拒否をする親の存在が大問題に。教育現場ではいち早く対策を打たねば、の声が上がる。
 これらは通信機器の進化によって全く”文字”を必要としないイヤホーン着けっぱなしのライフ・スタイルが定着するから。一例を挙げると翻訳機能のおかげで多言語コミニュケーションできる。外国語を学ぶ必要がなくなる。他言語を学ぶという刺激的な営みを放棄するようなレベルでは日本語も怪しくなってしまう。
 日本人の白痴化が進んでいく。
 一方で、この不気味な世相に一番鈍感なのは大会社や官僚という組織だ。大学もそう。部門にまたがる事業体の集合であるため、統一された処理をするのにもコストがかかり過ぎ、組織的合意が為されなければ事務機器一つ動かせない。そのため日本の『生産性』は今でも先進国の中で最低だが、更に落ち込む、という予想も発表された。消費税の増税で消費も沈む。
 かくして社会不安を煽るような不連続・非連続の集団犯罪の発生頻度は高くなり、どうやらそれを起こす『集団』は、いわゆる縦型のような組織形態を取っていないので正体がわからない。
 高校生がウランを精製した事件があったが、互いに面識の無い者同士がSNSで連絡を取った。その他特種詐欺・突発暴動などは表に組織が全然見えて来ない。

 因果関係も動機も狙いも不明な病んだ事件は現在でもある頻度で発生するが、不連続性・非連続性に法則がないか、SMCの研究者は様々なモデルでアプローチしてみた。
 すると、驚いたことにこれらの地下集団を操ってある程度のコントロールを施すと、大衆を統治する国家システムが機能しやすくなってしまうらしい。挙句の果てに、格差が広がろうが多くの人は何も考えず、字も読めず、ケータイ握り締めているだけの人間に飼いならされた後なのだ。
 教条主義者と宗教団体にはスパイを張り巡らせ、後はガス抜きしてシアワセにしてしまえばそれで事が足りる。
 SMCが出した結論は、令和20年にまでにその国家システムが構築される。
 即ち、ある意思の下で不連続・非連続の集団犯罪を煽動すると統治のコストが安くなるのだ。

 怖くなってきた。その時の総理こそ小泉新次郎ではないのか!

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将来型適正コミニュケーション限界 

2018 NOV 29 0:00:41 am by 西室 建

 フレックスは当たり前、在宅勤務どころか勤務地ですら自由、AIの進化で生産性はアップ、行きつくところは、一日2~3時間働いて後はご自由に、となるかな。
 その仕事も、例えば現代アメリカ小説家であるリチャード・パワーズは部屋の壁にバカでかいディスプレイを架けてベッドに転がりながらキーボードをカチャカチャやって執筆しているとか。そうしてモノを書くと『自分の身体があるような無いような、世界とつながっているような切断されているような』気分なのだと言っている。ちなみにこの作家は大変頭のいい秀才で、難しい文章を書ける人だから仕事ぶりは真似はしない方がいい。
 しかし、こういう話は必ず後になってダークな部分がクローズアップされてしばしば大騒ぎになる。一つ心配になったことがある。この際賃金は下がらない前提で考える。

 それは、いくら(賃金が下がらずに)時間が余っても『もっと遊ぶ』とはならない、ということだ。なぜなら、今でさえロクに働かない奴はヒマを持て余しているし、遊ぶ奴は忙しくても遊んでいる。『もっと遊べ』というのは上からやってもダメで、これは消費には結びつかない。プレミア・フライデーなどあっという間に跡形もなくなった。
 一方で本業が楽になると、もっと稼ぎたいとばかりにアルバイト的に仕事を増やす人も出てくるはずで、こういうのは概して優秀かつ貪欲、専門性の高い人だろう。通信手段はどんどん安く便利になり、すべてが『居ながらにして』できるようになれば、そういう人達はジャンルを問わずに兼業するのも当たり前。極端な例を言えば時差のないエリアでは国境を越えて日本ー東南アジアで兼業する。3時間の範囲を許容するならインド・ロシアのウラル地方まで可能だ。
 すると新しい遊び方がでてくるのか、オジさんには見当もつかない。
 先日はある報道で遠く離れている同好の人達がスカイプでそれぞれの顔を見ながらビール等を飲む”仮想飲み会”があることを知った。5人くらいでやっている人達は、それなりに楽しそう。しかし僕がやるとしたら相手は誰だろう。
 結局そういう相手は思い浮かばない。僕の世代まではそうまでして一緒に飲まない。そういう飲み会ができる人達はコミュニケーションの物理的距離とは切り離されているのだろう。
 僕は定期的に集る「会」を幾つか持っているが、エリアと密接にかかわっている。僕達旧世代は遊んだり飲んだりする際もそう簡単に空間を飛び越えられないことが分かる。
 これからの老境に差しかかって、たった一人では暮らせないことは確かだが、居心地の良いエリア・コミニュケーションは、一体どの位のスペース人数が適正なのか不安だ。

 閑話休題、人間の社会的対応識別能力は150人なのだそうだ。
 ちょっと逸れるが、どのくらいの人数と付き合ってきたか考えてみよう。僕の小学校は1学年200人以上。同じ学年で仲良く遊んだことのある奴は学年ごとに5人くらいか。そのペースで行くと学生時代に『親しくつきあう』というような間柄が100人?その後は仕事にもよるが転勤有りで想定すると、単に挨拶をするだけではなく何度も酒席を共にする程度のお付き合いをした相手は300人で。合計400人。その他親族等全部ひっくるめて500人を超えることはないだろうと思う。
 前述の150人という識別数は、京大の山樫総長の試算、及びイギリスの人類学者であるロビン・ダンバーによって導き出された個人の対応可能な社会の個体数だ。ざっと50年で500人とつきあい、そのうち150人が都度『親しく』し、『最後に残る』くらいか。それが目下の僕は150人も頻繁には合う人はいない。試しに数えてみると、近い親族を含めても100まで達しなかった。むしろ『あのときああいう奴がいた。会うこともないだろうが二度と顔も見たくない』ような奴ばかりを5人も思い出して気分が悪くなった。

 またまた話が飛んでいくが、今日のロボット技術の発達により将来着ぐるみ型の自走式介護スーツのようなものができるとする。寝たきりにはならず、立って歩け、骨折もせず、シモの世話も自動化・衛生化されてしまうと一層ボケが進む。するとこれから識別できる人数は確実に減っていき仮に毎年1/√2(ルート二分の一)づつ減っていくと10年以内にヒトケタ(家族は除く)。昔話ばかりすることになると十人の顔はアイツとアイツか・・・。
 そういう輩が集団で暮らすとすると、それなりの嗜みが身に付くのだろうか。いじめをしない、とかね。予言めいたことを言えば『常識』に従って暮らし、日本が昔から大切にしてきた『慎み深さ』が大事になるのではないか。どっちにしたって誰かに管理されなければ生きてはいけないのはどこかで既に述べた。

 普段暮らす街はデパート・ターミナル駅まで10分。この利便性でマンションの車保有比率は半分以下。
 一方、山荘喜寿庵は歩ける範囲にコンビニはない。ゴルフ場や温泉まで車で10分、お弁当を買うHot Motto は車で5分。近所の車は一家に最低2台といった具合で、車で5分の距離を歩くことはなくなるようだ。歩いているのは散歩のオジサン・オバサンがせいぜい、従って人通りは益々少なくなり夜は歩いている人は滅多にいない。
 いよいよ体も効かなくなってしまえば所詮”見るだけ”で個人も社会も希薄な空気の中で漂ってしまう。
 そのとき東京と喜寿庵のどちらにいた方がバランス良くくらせるのだろう。

 ところが、だ。20年後にどんな通信手段が発達して便利さは増すものの、コッチの頭脳は桃源郷に遊ぶ頃。半径10m以内の世界で事足りる。わー!

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委員長のダブル(影武者)

2018 MAY 18 7:07:41 am by 西室 建

 もうすぐシンガポールで史上初の会談が行われる。どのような結果になるのか予断を許さない。
 アメリカもイスラエル大使館の移転で火が着いたらマジメにこっちをヤル気は薄まる、アジアの話は票にならないから。
 それを見据えて強気になったのか、親分(大陸)にケツを叩かれたのか、やるのやらないのとグズグズ言い出した。閣僚会談をすっぽかされた方はいい面の皮で気の毒でさえある。容認していた米韓演習が気に入らないなどは後付けに決まっている。
 もっとも関係者はかの国の手は読めてるのではないかな。。散々ゴネた後で理解を示したように振舞って好感度を上げるか、親分の力を借りて人のせいにして決裂するか。 
 だから日本は(水面下はともかく)ドッシリと構えていればいいのだ。蚊帳の外と揶揄する報道は全て工作と見て間違いなかろう。向こうも核実験場廃棄の取材に日本を入れないとか言ってくれてるんだからお手並み拝見。
 特に拉致問題に引っかけて接触を図るあやしげな輩は断固排除だ。

 それはさておき、ある時に気が付いた。これ、生え際が違うのじゃないか。
 眼鏡のアップの映像が出た時にも思った。にこやかな表情の時は眼鏡をしていなくて(実験成功で幹部と喜び合ったり、韓国芸能人を歓迎している時)逆に眼鏡をしている時の視線が鋭い(会議で演説している時や要人と会談している時)。
 これは・・・、と思って検索すると、本当かどうか知らないが影武者説は随分出回っていた。
 オヤジと違って時々演説するので声紋を取られているから喋りが入る時、即ち会談をする時は本物。手を振ったりする時は影武者ではなかろうか。その名も『斬首作戦』を発動されたら絶対に助からないから信憑性はある。
 現代の整形技術を以てすれば輪郭の似ている奴を同じ顔にするぐらいは可能だろう。そう考えるとヴェールを脱いだ時からあの不自然な太り方や特殊な髪型は、本物と影武者の見分けをつけにくくする工作だったりして。
 
 そこで考えたのだが、良く似ている東洋人を太らせ整形し刈り上げると影武者を量産することができるのではないだろうか。密かに100人位仕立て上げた贋物を送り込んで突如軍駐屯地に出現させ『今から首都に進軍演習をする』と言わせれば大混乱に陥るかもしれない。或いは『核を廃棄せよ』と宣言させる。国境に立たせる。第三国で秘密会談をしている映像を偽造して電波ジャックで流す。いや冗談ですよ、冗談。
 そもそも建国時からお爺さんが伝説のパルチザンを名乗ったが、これが戦勝国の仕掛け人GPU(ゲーペーウー)が仕込んだ替え玉だったという説は昔からあった。
 それが何を吹き込まれたのか戦争が始まって仕掛け人がドン引きしたため昔の親分を頼った。
 そのうち仕掛け人と親分が仲たがい始めるとその両者の間でしたたかに振る舞う構造が定着して「振り子理論」が確立したと見ている。ただし自身は不幸にも分裂したままになってしまったが。

 同じようなことがヨーロッパでも起こっていた。しかしその国が分裂した時に国民同士が戦争はしなかった。その余力すらなかったからだ。従って統一の際にも割とスムースに行ったが東アジアではそううまくいくだろうか。
 体制保障といっても一体何を保証するのか。〇〇連邦共和国となったとしても、まさか選挙でいきなり去就は決められないだろう。
 今更統一後も社会主義体制を保証しろも何もなかろうに。今まで国民の幸せなんか考えたこともないのだから、この場合の保障とはファミリーの生命・生活のことでしかない。兄貴もやっちゃってるし。
 ああまで露骨に世襲をしたからには、連邦共和国のあかつきにはいっそのこと元首にでも祭り上げてロイアル・ファミリーにしてしまう。そして余計なことをさせないでおくのはどうだろう。
 すると元々北と南は仲が悪いから派閥争いが始まって反日に拍車がかかったりして。

 それはそうと、そうなった時に影武者は失業するか消されるか。物真似芸人というのも考えられるが、成り立つとも思えない。喜び組はアイドル・グループとして芸能界デヴューがあるけれど。

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『ソサエティ5.0』とは

2018 MAR 17 16:16:09 pm by 西室 建

 閣議決定され内閣府が発表している『科学技術基本計画』のことである。

ソサエティ5.0(クリックして下さい)

 内容はネットで閲覧できます。狩猟時代・農耕時代・工業時代・情報時代に次いでやってくる超スマート社会を目指す、という構想だ。
 先日、さる講演を聞いたところ大量データ処理やデジタル経済の周辺技術は全地球規模で加速度的に発達していることに驚いた。アメリカばかりじゃなく至るところで開発が進む。インドのIT産業の凄さはたびたび現地入りして肌で感じているが、そのほかにもロシア・ベラルーシといったところからホットなイノベーションが次々に起きている。
 それらが、ヴェンチャーを通じ更に機能・付加価値を増やす事は誠に結構であるが、それを社会インフラとして発展させるのは我が国が最適な社会なのではないだろうか。
 第1にこれからの高齢化社会が「超スマート」社会を欲している。これから高齢者になり将来の衰えが目前にせまっている身としては切実にわかる。体は効かない目も悪くなる耳も遠くなる、の状況でも最低限の生活をする際には、このコンセプトの便利さは必要だ。
 昨年さる知り合いが長期に入院をされたが、看護師さんたちの猛烈な忙しさと入院患者の要望の多様さのギャップを目の当たりにした。こういうところに集中して投資することで社会コストが大幅に下がるだろう。
 第2に、この「ソサエティ5.0」社会では既存の農産物・工業製品の在庫が減るだろう。いらないものは作らないで済む、ビッグ・データにより消費の予測精度がはるかに上がる、また産物・製品の歩留まり向上する。従って無駄が著しく減らせるはずだ。しかもこれは日本人が一般的に持っている「もったいない」の精神にピッタリと平仄が合う。そしてコスト削減に効く。
 すでに十分安くなっている通信費をはじめ、あらゆるモノ・サーヴィスの価格が一段と破戒される。在庫の削減はそれぐらい大きいのだ。
 第3には、これらのデータを充分に活用し得る社会インフラがほぼ整っている。サーヴィスを受けるにはその公平性が必ず問われることになるが、都市部と過疎地の利便性の差はよほど極端な例を除けばそう大きくない。山の中や離島でドミノ・ピザが30分以内に来ない、と怒ってもしょうがないたぐいである。
 むしろ「ソサエティ5.0」社会においては、最近見られる田舎への移住や働き方改革によって東京への一曲集中が緩和されていくものと思われる。普通のサラリーマンが日本中どこででも仕事が見つけられ、通勤を伴わずに執務できるようなイメージが湧く。性差・年齢差もなくなっていくだろう。
 第4に現状様々な非効率を引き起こしている現象が避けられるようになる。卑近な例では災害の対処、救助手段、被災者の病院への搬送、交通事故対応、犯罪の予防、治安の安定といった諸問題の解決スピードが飛躍的に上がるはずだ(犯罪予防は難しいか)。
 それだけではない。役所の手続きや病院の待ち時間なども短縮される。或いは渋滞が減る、混雑が緩和される、といった日常の利便性にまで影響がある。
 そういった事象は今後労働人口が減り続ける我が国にとって経済的にも大きく貢献するはずだ。
 最期に、実現時点では確実にヘロヘロの老人になる筆者にとって有難いのは、その超スマート社会が極めて安心感をもたらすだろうことである。
 後顧に憂いが無くなるとでも言うのだろうか。
 あらゆるコストが劇的に下がれば、もうそんなに長くもない将来に思い悩むことはなくなる。
 一方でその頃の若者は、無償化した教育によってかえって多様化していくだろう。勉強しない奴は昔からしないが「ソサエティ5.0」には落ちこぼれは存在しない。妙な話だが、行きたくもない学校だったら行かなくて済むのでだ。
 AIのおかげで外国語が喋れなくともグローバルに活動もできる。

 ところで、オカミはこういう資料を丁寧に書くと『仕事』が終わったと思ってしまいがちだ。あとは予算を付けてオシマイ、民間でどうぞ、ってそうじゃないだろう。
 こういう社会が実現するには継続的な政策の後押しと、さらにその時点での政治にも十分な透明性・正統性があり、広く国民の声を聴き周知徹底する体制がなければ。単なるノリのポピュリズムや極端に偏ったものでないことも求められる。
 現時点ではいささか観念先行なのは仕方がない。ここで一旦地に足をつけなければ、単なる『儲け話のエサ』になりかねない。
 「ソサエティ5.0」は社会も変動させる。
 昨今の世界情勢をみるにつけ近未来でグローバリズムはそんなに普遍的な概念ではなくなるかもしれないのだ。EUの末路を見極めたい。
 考えても見て欲しい、自由だグローバルだと言っても国境が無くなった途端にデモクラシーそのものが霞んでしまうだろう。
 更に高齢者(近未来の私達)は本当は何を望むのか。誰がどうやって各種のそういった意見を救い上げられるのか。
 又、技術的には達成されるとしても、高齢者が使いこなせるシステムでなければ我々は奴隷化する。
 そしてその前提として高度な安全保障体制が緻密に組まれた平和が確保されなければならない。 
 
 そうなってこそモラルの高い「ソサエティ5.0」社会が実現するだろう。

2025年 AIを国民のベーシック・アセットに

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最近困ったあべこべの話

2018 FEB 5 22:22:58 pm by 西室 建

 討論番組で大嫌いな評論家が偉そうに「安倍さんに会ったら」「自民党の幹事長に会ったら」などと喋っていて不愉快になりつつ一点不安に駆られた。
 アメリカが憲法改正を言って来なくなったと言う。
 何しろ最近のアメリカはシリアにミサイルを撃っただけで、中東でも存在感は出せていない。エルサレムに大使館を持って行っても別にどうってことはない。未だに移転する時期は後ろずらしにしている。
 更に言えば、御存じとは思うがイスラエルは何百発もの核を持っているのだ。このモデルを東アジアで見立ててみると、恐ろしい話が現実味を帯びる。歴史・人口学者エマニュエル・トッドは『核は分散すれば誰も使えない。日本も核武装したらいい』と言った。 

 狂った国の指導者が本当に戦争を始めて、見せしめ的に核を日本に向けて発射した場合は米軍は即座に反応するだろう。但し全面戦争に巻き込まれかけた時点で、核の傘が日本を守ってくれない可能性は高い。外交力でどうなる話ではなかろう。
 憲法改正の論議は深まるだろうがまさか核武装まではできまい。国民のアレルギーが強すぎる。公明党も連立を離脱するだろう。
 米・中・露の核大国は三竦みのように、世界中でどこかが退くとどこかが刺さり込んで来る。シリアはロシアが仕切るだろうし中央アジアは中国とロシアがせめぎ合う。中国の海洋進出に蓋をするような位置にある日本は今のところアメリカの縄張りということだ。
 ひょっとして、アメリカは真っ当に日本が憲法改正をするのを望まないのか。それでいて『中国の膨張は自分で止めろ』等と言い出されたらどうする。苦し紛れの安倍総理の加憲案や閣議決定の解釈集団的自衛権や安保法制だけではいささか心許ない。おまけに半島にはもう核があり、核武装でもしなければ防衛力に不安が残る、となれば右翼もつらいのだ。
 自主独立の悲願は当然としても、一国だけで安全保障は確保できる環境にはない。『私の机の上に核のボタンがある』とまで言ってのけて威嚇した。

 話は変わって、EUのドイツ一強その他全滅はもう懲りただろう。
 スペイン・カタルーニャが独立騒ぎを起こす一方で、国民投票までやったスコットランドの独立熱は冷めていると言われている。その理由は北方油田の価格の値下がりにより経済が良くなっていないからなのだそうだ。カタルーニャはスペインの中では豊かで、スペインその他地域の若者の失業率35%とは大違いだから、いつまでもこいつらを税金で養うのはかなわん、という理屈だ。その”取り残された”上記『多弱』の方が(移民問題もあり)右派を支持している。
 ここで不思議な逆転が起きていると筆者は考える。従来のイデオロギーの左右対立がはなくなったために(旧西側では)保守ー革新の構図が変わってしまった。
 これはどうも移民問題で苦しむEUの極右はさておき、我が国に於いてはそっくりそのまま新自由主義ーリベラルの対立構図に入れ代わったのだ。
 ところが、右とされる安倍政権は岩盤規制をこじ開けて『規制緩和』する、移民は受け入れる、TPPは推進する、要するにグローバル化を進めている。真摯に議論に参加してそれなりにプロの対応をしているリベラルは(与党内議論ではあるが)公明党ぐらい。
 するとこれらに全部反対する野党は国粋主義のナショナリスト党になってしまう。これでは私のような保守派は困る。いつのまにかリベラルはいなくなってしまい、充分に与党内リベラルの意見を吸い込んだ安倍一強が成り立っているではないか。
 希望と民進は一瞬くっつきそうになって一晩でオジャン。小沢一郎は見る影もなし。

 目下のところリベラルを標榜するならば反新自由主義の思想が確立されなければならない。それはおそらく大きな政府の元、職能にあった高い雇用と福祉を充実させるべく平等感のある文化国家といった概念か。筆者は想像たくましく江戸時代がそれにあたるように思えてならない。江戸期はヨーロッパで起こったようなブルジョア革命を醸成しないような安定社会だった(維新はブルジョア革命ではない)。

 さあ、困った!

 民進党は大塚代表が気の毒なくらい苦労が偲ばれるが、党大会でついに「新しい党」と言い出した。何をどう新しくするのかは分からない。原点回帰でも詠ってはいかがか。

もしも江戸時代が続いていたら

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機械に使われる気分

2017 MAR 8 16:16:46 pm by 西室 建

ルンバ君の顔

 皆さん、彼をご記憶でしょうか。
 我が家の働き者、ルンバ君です(本当はもっと変な名前ですが恥ずかしくて書けない)。
 相変わらずルンバ君は疲れもせずにセッセと掃除をしてくれています。
 僕はルンバ君と仲良しなので、彼が掃除をしているあいだ中彼の側にいて世話を焼いているのです。
 椅子だの屑篭だのスリッパが放置してあるとルンバ君はぶつかって向きを変えます。まだAI搭載型ではないので部屋全体を俯瞰してコースを決めることはできないため、ランダム(といってもいくつかのパターンで)方向を選んでトコトコ進みます。
 そこで僕が進行方向にある家具を、ルンバ君の邪魔にならないようにどけて歩くのです。
 これ(まさかやる人はいないでしょうが)やりだすと結構集中力が要ります。嬉々として1時間もやって我に返ると、フト思います。『この状態ってオレがルンバ君に使われてるんじゃないか』と。
 以前、認知症になった僕が『介護スーツ』というマジンガーZのようなボディ・スーツを着せられて、食べたくもない時にモノを食べさせられたり(本人ボケて分かってない)したくもない運動をさせられることを想像してゾッとしましたが、AIのただならぬ発達ぶりにあながち冗談ではなくなってきていますね。

2030年 認知症で自由になる

 自動運転の技術は今後飛躍的に発達することが予想されますが、どの時はどうなるでしょう。おそらく本人認証技術も同じように進化し、持ち主とその家族以外が乗ってもスタートできないようにするでしょうから、そのうち車にボビーとかジョーといった名前をつけてルンバ君のように擬似家族のようになるかも(僕がやりそうで怖い)。
 すると、その車が走りやすいようにまた気を使い、家の前の障害物をどけたり。

 狭い一本道を二台の車がすれ違えなくて困っています。車は自動運転なので行く事もバックすることもできないで止まってしまう。
 すると乗っていた人間が出てきて怒鳴りあいを始めました。
「オイッ、お前のクソ車が邪魔でウチのボビーちゃんが通れなくて困ってるだろーが。」
「ナニ!そっちこそこんなかわいいウチのジョーを脅かしやがって!何ならオレが相手になってやろうか」
「上等だ、このやろう」

こういう場合は人間同士が決着をつけるのだろうか。

ルンバ君(仮称)

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2035年 人工知能天国 (今月のテーマ 人工知能)

本当だろうか 暗殺‼️

2017 FEB 15 21:21:38 pm by 西室 建

 この人  マカオの怪人 が毒で暗殺されたって・・・。時系列的には以下である。

 日米首脳が名指しで「脅威」と声明 
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 よせばいいのに総理アメリカ滞在中に独裁者が頭に来てミサイル発射
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 大統領・総理二人で揃って強く非難
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 国連安全保障理事会で制裁決議採択 中国も賛成
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 中国はシブシブ『いいかげんにしろ』と圧力をかけた(推測)
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 独裁者が体制転覆を嗅ぎ取り新体制の核となりうるスペアを”消す”(推測)
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 習近平の面目丸潰れで怒り狂って制裁開始(推測)

 ここから先は得意のゲーム理論・利得表を作って見立ててみよう。但しあまりに複雑になりそうなので、中・朝・韓の3国間の利得表で計算してみた。
 すると結果は韓国の大混乱。
 大雑把に起こりうる最適ポイントだけ列記してみるとこうなった。
 まず中国が石油パイプ・ラインのコックを閉じ、同時に人民解放軍を国境に配置。困った北は政治混乱の続く韓国の親北勢力に統一をチラつかせてアプローチする。韓国現政権は当事者能力を欠いているため腰砕けになる。大統領不在の国では唯一の右派組織となった韓国陸軍が極度に緊張する。朝鮮人民軍も部隊を引っこ抜いて対峙することとなる。結果大統領選挙の日程さえ決まらずに一月過ぎると・・・。
 
 3カ国以外に地政学的にもっとも影響のある国は日本だが、今回の計算の中に組み込むスキームが全く思い当たらなかった。仮にあるとすれば独裁者が『拉致問題の真相はこうだった』と頭をさげる、できないか。
 トランプ大統領が秘かにデニス・ロッドマンを特使として派遣し、核の廃棄と引き換えに独裁者に第三国(といっても受け入れ先は思い当たらない。ヨーロッパの何処か?)への亡命を示唆する、無理か。
 ここは一つ韓国陸軍白骨部隊(国境の最強部隊)の精鋭が潜入、秘かに独裁者を拉致監禁し大統領職務停止中の朴槿恵氏が中心の人民統一党による革命政権の樹立を宣言する・・失礼しました。
 とにかく38度線でプッツンした両軍が撃ち合うことだけは避けていただきたい。

 って明日は故金正日総書記の生誕記念日じゃないか!

マカオの怪人


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アメリカ・中国・南北朝鮮、そして日本

2016 MAR 22 7:07:25 am by 西室 建

 水爆実験や弾道ミサイルに頭にきて軽薄なブログを書くとあまり考えていないのがバレるので(もうバレているだろうが)ひと月インターバルを置いた。国連安保理がノタノタしている内にケリー国務長官と王毅外務大臣の米中会談が行われた。
 筆者はこの会談で再び両国が取引し、日本には知らせず韓国・北朝鮮を蚊帳の外に置き、秘密に手を握ったと見立てている。それが何なのか。

ケ)南沙諸島の『航行の自由』作戦は継続中でイージス単独でやる、ただし護衛潜水艦部隊は潜行させない。非難声明を強硬にしても構わない。アメリカのメンツを守れ。それからコリアだが、我々も北を潰そうなどとはしない。
王)それはわかった。我々もホトホト手を焼いている。制裁は取り合えずある程度の事はしよう。だが一つだけ頼みがある。日本を調子に乗らせないでくれ。そこで相談だが。

 こんな感じでやったに違いない。つくづく思うのだがアメリカにも中国にも韓国にも信頼できる友人はいるが、こうもパズルのように複雑になると国家間での約束事は当てにならないのではないだろうか。日米同盟の帰趨が心配だ。大陸・半島に至っては国家としての振る舞いがひどすぎるので、個人的に不愉快であり付き合うつもりはない。
 米中は昔から裏で繋がっている。それは地政学上、日本が間に挟まっていることも大きい。日本があまり力を持つ事を両国とも好ましくないと思ってい上に、日本を叩いている限り両国は協力できるからだ。
 G1の一極であったアメリカは現在大統領選挙の真っ最中だが、外交についての議論は全く盛り上がらない。というかトランプ効果で強硬論の品評会になってしまい、冷静なアピールがない。共和党はあんなではなかったはずだが(私は自称リパブリカン)今更手遅れだ。
 消去法でヒラリー氏になったところで彼女の本質は中国贔屓(亭主の影響か)。尖閣は安保の範囲内とは言ったものの、大統領になったら手のひら返しも在り得ると覚悟しなければ危ない。

 最近の言説で、主にヒストリアンと呼ばれる保守系の論客がアメリカの内向き姿勢について言う事がある。過去の世界大戦の直前にそっくりだと。
 台頭する新勢力、現在は国家としては中国に甘く対峙しているのが良く似ている、と。これはかつてのヨーロッパを席巻したドイツ、そして(自衛の意味合いが強いと私は思うが)よせばいいのに大陸に深入りした日本に対し、当初日和見的に対応して混乱を拡大させたことを言っている。
 それだけではなく、中東に手を入れたために執拗にテロの標的にされてもいる。
 ここでアメリカが場当たり的に対処して、中国と密約で妥協する可能性は非常に高いと危惧する。

 中国は経済が液状化している。西からのISのプレッシャーも来る。但し日本は経済的には仕掛けない、仕掛けられない。今更断ち切れっこない。おまけに中国は潰れない。イザとなれば自国民の1~2億人を苛め抜いて平気なお国だ。
 北は内心では中国と憎しみ合っているがアメリカからも無視される。この段階では敵の敵は味方とはならないし、三代目は予測不能。 
 南は日本に擦り寄るしか手立てはないはずだが、世論とマダムはそれを許さない。日本からはもはや手は差し伸べない。スワップ要請も受けない。何の国益にもならないからだ。大陸と違い日本経済も大して困りはしない。

 するとどうなる。日本が孤立してしまうではないか。
 そう、日本独自で毅然とする瀬戸際に立っているのではないか。覚醒せよ。

 米韓合同演習はかつて無い規模で、特殊部隊まで投入し猛烈な圧力をかけたら北は又ミサイルを撃って見せた。北は合同演習をやられると、対応するために部隊展開をせざるを得ない。演習をしたとも伝わったが、これは大量の油を使うのでホトホト困っているはずだ。もはや手立てがなくなっていることを如実に表したと筆者はみている。18日に撃って(1弾は失敗したらしい)昨日もまた予告なしに撃った。
  しかし、いくら撃っても誰も相手にしなくなったら再度の核実験はやるという予測はつく。危ないぞ!

 ここで考えは飛躍する。国境の近い国は他にもあるではないか。ロシアと台湾である。
 いじらしくも独立の気概をみせて新政権を選択した台湾。苦境にありながらも図々し振く舞わざるを得ないロシア(クリミア・ウクライナでの振舞いは全くいただけないが)。賛否両論あるであろうが、不思議な事に安部総理はこの両国のトップとウマが合うらしい。常に緊張を強いられる国家のトップ同士が会談するときに、作り笑いでない表情を見せられる関係というものは構築しようとしてできるものではない。大国アメリカのオバマ大統領がサシでプーチン大統領とシリア問題で通訳のみの会談の映像を見たが、プーチンにいいようにあしらわれていたように見えたではないか。

 プーチンとの会談を整中の安倍総理の次の一手が見えて来る。ロシアは北の国とも国境を接しているのだ。

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近未来 無犯罪都市 TOKYO Ⅳ

2015 NOV 17 20:20:19 pm by 西室 建

 『ラー』本部で待つ出井の所に椎野と大和刑事がやってきた。
「オッ出井か。ご案内の通り一発逮捕にこぎつけた。」
「車に乗せられた時はあまり言い気持ちはしなかったんですけどね。」
「そうそう。店を出たら大和は車に乗せられて出ちゃってサ。イヤ焦ったの何の。ちょうど空車がいたんで追いかけられた。」
「私は椎野さんや防衛がいるものとばかり思ってましたから何とか逮捕できると思ってたんですよ。そうしたらホシの車が都合がいいことに追突したんです。」
口々に今回の作戦がうまくいったことを喋る二人。
 逮捕に至る経緯はこうだった。大和刑事は指示されるままにルノアールを出ると大型の車に呼び止められてそれに乗った。多少気味が悪かったが懐に入ると覚悟を決め乗り込むと、早速簡易検知器のようなものを使いマイ・ナンバー・カードが本物かどうかチェックすると直ぐに車を出した。
 椎野はその時になって店から出ると大和を乗せた車が出る所だった。偶然、客待ちのタクシーがすぐにいたので飛び乗って後を追った。大和を載せた車は幹線道路に出て少し走ると、金の受け渡しに車をとめようと左に寄せる。その時前の車(ワンボックス・カー)が妙な動きをしてスピン、追突した。大和を乗せた男は多少ガラも頭も悪そうな青年だったが『このやろう!』と叫んで前の車に詰め寄った。すると『申し訳ありません』などと言いながらガタイのいい屈強そうな男達が4人くらい降りてきてグルリと囲んでしまったのでトラブルに至らず、誰が通報したのかパトカーが直ぐにやってきた。無論椎野もヤジウマに混じってコトの推移を見守る。警察の事故処理が終わり、その若い男に大和と椎野が『警察だ。不正私文書売買で逮捕する!』と手錠をかけたのだった。

 出井は複雑な心境だった。公調と握ったことは言うわけにはいかない。飛乗ったタクシーも事故も仕組まれたものであることはその後知らされていた。
 確かに犯罪は減っている。一般市民はこの張り巡らされた管理ネットの元、大して気にも留めずに生活を営んでいる。ある面お上を気にせずに暮らすこと、古の尭(ぎょう)舜(しゅん)の治世の如しである。しかし一方で、組織拡大のために犯罪そのものを生み出してまで管理しようとする一団がおり、自分はそれに加担しようとしているのだ。
「どうした、出井。」
「うん。」
「乗るだろ。新宿ホームレスだけでこの成果だ。次は池袋でまたやれば必ず引っかかるぞ。」
「まァ暫くは多少の実績にはなるな。だがそうするとこの大げさなハイテク防諜施設そのものと『ラー』の存在意義はなくなるが・・・。」
「何言ってんだ、成果があがりゃ文句はあるまい。」
 暗号電報によってマイナンバーの売人が新宿から池袋にフィールドを移した事も公調から伝えられていた。しかし、このタイミングで池袋を出すとは。もしかしたら自分より先に椎野が公調にツウ(内通)しているのではないかと疑心暗鬼にも駆られ、出井は一瞬気が遠くなった。

おしまい

 管理され切った社会は組織防衛と権益の増殖を招き、出世のためには犯罪までを管理する人々があふれかえる。誰が誰と繋がっているのか分からない。そして犯罪は減り続ける、生温い市民の集合体になってしまった。普通の定義は難しいが、多くの”市民”は幸せそうに暮らし続けているのだ。このままでは済まないのではなかろうか・・・・。

近未来 無犯罪都市 TOKYO

近未来 無犯罪都市 TOKYO Ⅱ

近未来 無犯罪都市 TOKYO Ⅲ


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