インドで知り合った日本人 (今月のテーマ インドの旅)
2016 OCT 8 9:09:52 am by 西 牟呂雄
旅も終わりに近づいたが、泊まっている激安ホテルの隣りに部屋に何と日本人がチェックイン。朝メシの時『日本からですか』と聞かれた。オニーチャンの二人連れで30代と40代のコンビだが、全く英語が分からないと言う。確かにメシを頼むのにも苦労していた。
聞く所によるとどうやら友達のインド人を訪ねて来たそうで、空港からタクシーで何とか辿り着いたらしい。
ところでこの朝メシだが、お米をマッシュド・ポテトのようにしたものに香辛料が付いているだけで極めて簡素、即ちマズい。しょうがないから目玉焼きをトッピングして食べてみた。
昼ごろそのインド人一行が到着した。何と左のお嬢さんは大阪で育ったそうで関西弁ペラペラ。
彼女は日本の音大で声楽を学び、こちらではミュージシャンとして活動中とか。
大変な美人だ。どうも日本でも多少活動していたらしく旅行者二人はその頃からのファンのようだった。
皆は観光に行くと言うが夕食の約束だけして僕は遠慮した。
それで夕方から僕にしては珍しく外で食事した。
一人の旅先ではあまり夜に出歩く事はしない、これは日本でもそう。見たいところは昼間に一箇所くらいで静かに過ごすのが常で、夜に目的もなくウロウロすると疲労感が倍増する。ガバガバ飲むのは東京にいる時で沢山、という主義。
夜の街は昼の埃っぽさが闇に覆われてご覧の通り。東京で言えば歌舞伎町のノリに近い。
日本人二人組も関西の人だから会話はコテコテの関西語になった。
しかし話しによると『ミナミの帝王』のⅤシネマで竹内力が使うような言葉は大阪では使わない、アレはヨソの人がマネている関西弁だというのだ。
竹内力は大分出身だからそんなものなのか。特に相手に向かって『〇〇ハン』といった呼びかけは死語に近いらしい。
一緒にカレーを食べたガーデン・レストランではステージで恐ろしくヘタなライヴをやっていた。
ベースとシンセにボーカルのトリオがアメリカン・ポップスをやるのだが実に変だ。
カントリー・ロードとか思い出のグリーングラスをやっても途中に1小節多いような間延びした演奏になってしまう。
全てを飲み込んで自分流に消化してしまうのか、これもインド文明の力強さなのか。
旅の終わりにちょっとした用事で郊外に出た。帰りにそのまま空港に行こうと車をチャーターしたのだが、その帰り道。
田舎道をドコドコ走りながら行くと周りはジャングルのようで、時々道が交差するところに集落があり大勢の人がいる。
するとドライバーが停まって窓を開け、通行人と話をした。『けらぐりんぐらんでるられぎらろえるぽた』等と言い、聞かれた方はこれまた何か言いながら道を指を指す。しばらく行くと次の同じような所でもやる。
3回目に気が付いた。必ず『えるぽた』が入っていたからだ。『えるぽた』はインド式の巻き舌英語で『エア・ポート』なのだ。読者諸兄諸姉よ、その時の恐怖感がお分かりだろうか。こいつは空港への道を知らないのだ。
「お前は空港への行く道を知らないのか?」
と聞いても『アイ・ノウ。ジャスト・コンファメーション』等と言うばかり。
結果的には空港には着いたのでこうしてブログを書いている訳だが。
オォ!インドよ。
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