Sonar Members Club No.36

Since July 2013

喜寿庵で『撮り鉄』 (更に撮ってみた)

2017 MAY 31 21:21:58 pm by 西 牟呂雄

 喜寿庵の横には単線の私鉄が通っている。
 ちょうど門を出たところで喜寿庵に沿うようになだらかに曲がっていくので、踏み切りの所で駅舎と線路が真っ直ぐに見える。どうもこのロケーションが一部の「撮り鉄」には堪えられないようで、よく門の前で電車の時間を見計らってカメラを構えている。
 また、JRの払い下げのような恐ろしく旧タイプの車両が走ったりするのもマニアには堪えられないらしい。
 その情熱と根性には恐れ入るしかない。凄い人はそこから見える駅のホームに入ってくる車両の上りと下りを撮るために、一度過ぎた電車が始発の駅から折り返して来るまで2時間くらい待っていたりする。
 ある日門の前で車を停めようと四苦八苦しているオニーチャンがいたので『構わないですよ。中まで入ってきて』と声を掛けた。すると『ありがとうございます』と車を停め、どうやら前から目をつけていたらしい敷地内のポイントにカメラを構えた。
「いわゆる撮り鉄ってやつですか」
「そうなんですよ。ここはあそこのカーヴから曲がって来るところがほぼ真正面なんで一部で有名です。その直線の向こうの山の背まで人工物無しで掴めるんですよ」
「へぇ。でも電線とか電柱は入りますよ」
「アッそれは鉄道に関する物は構わないんです、この業界。それにホラ、駅舎が両側にすっぽり収まるでしょ。それに何と言ってもこの踏切ですよ踏切!」
 この人喋り出したら止まらなくなった。そんなこと解説されてもこの景色は僕から数代遡っても全く変わってないはずで、そんなありがたいポイントだとは聞いたことがない。
 そうこうする内にカンカンカンと踏切が鳴り出した。
「この時間は上りと下りがすれ違うんですが、これがいいんですよ」
 とカメラに集中した。つられて僕もスマホで撮ったのがこれ。
 どうってことのない写真になってしまった(クリックすると拡大されます)。
 ”撮り鉄”の彼は早速『どうです。この臨場感!』と画像を見せてくれるとさすがに違う、ズームが効いていた。

こんなのが走ってる

 ついでに見せてもらったが凄いコレクションでこの線を走る珍しい車両が沢山映っていた。
 右の車両はJRに直結する快速電車だが、レトロ感満載。
 ここを専門に撮る人もいるような口振りで、なかなか奥が深そうだった。
 それではたまに乗ってみるかと一駅先まで言ってみる。
 すると驚いたことに富士山に観光に来る外人が一杯だ。極端に分かれていて、目一杯着飾った中国・アジア系とGパンにスニーカー(時にサンダル)の欧米系である。白人二人組みと話したがカリフォルニアから来てマウント・フジの五合目まで行くと言っていた。寒いよ、と教えたが手遅れだったろう。

 駅を発車する前に先頭車両から一枚。
 正面に見えるのが喜寿庵の生垣。
 それよりホーム右の上り車両に注目して欲しい。赤とフルーが連結している。これはわざとそうしたのか、程度のいいのを繋ぎ合わせるからこうなるのか。マニアにとってはいい絵だと思う。
 他にも『機関車トーマス』とか『レトロ車両』などがあり、またJR乗り入れの成田エクスプレスも時々見かける。

 せっかくのロケーションなので、これから気が向いたら”スマホ”で撮ってみよう。
 一駅乗って歩いて帰ってきたところでボロッチい駅舎を一枚。タクシーが1台停まっているが、運転手はいない。なぜなら駅員が兼ねていて一人しかいないからだ。この時はあと1時間電車が来ないのでお休み中。
 そしてポストがぽつん。
 映っていないが隣のラーメン屋に猫が二匹飼われていて良く昼寝をしている。喜寿庵の庭に現れるシナシナ二世とは敵対関係にあるようで、芝生が縄張り争いの係争地となっている。

 突然ですが、のんびりした写真を見ていたらアメリカンポップスが聞きたくなったのでオマケに張っておきます。

贋作 ジェット・ストリーム Ⅲ

「ソナー・メンバーズ・クラブのHPは ソナー・メンバーズ・クラブ
をクリックして下さい。」

中島さんに乗せられて追加です

カラフルな普通電車です(クリックすると大画面になります)


駅で フジサン・ヴューとすれ違って(クリックすると大画面になります)


フジサン・ヴューが来ます(クリックすると大画面になります)

Categories:和の心 喜寿庵

▲TOPへ戻る

厳選動画のご紹介

SMCはこれからの人達を応援します。
様々な才能を動画にアップするNEXTYLEと提携して紹介しています。

ライフLife Documentary_banner
加地卓
金巻芳俊