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酷な出題

2016 DEC 27 0:00:22 am by 西室 建

 遥かな記憶の中に残っている疑問がある。
 小学校の3年だったと思うが大変熱心な先生(特に名を秘す)が担任でおられて、当然のことながら僕は嫌われていた。
 それはどうでもいいのだが、ご自身で問題を作っては時々抜き打ちテストをやる。
 不思議なもんで、そのうちの一問が今も記憶にある。

問題 疲れたときにどうすれば回復するか次の中から選びなさい
   寝る お風呂に入る 水を飲む ごはんを食べる

 これは今から考えてもひどい、というかどうでもいい問題ではないだろうか。
 先生による正解は『お風呂に入る』で僕は正解だったのだが、例えば山の中で疲れたらどうやってお風呂に入れるのか、と憤慨した連中がいた。特に『寝る』と回答した一団は「眠るのはどこでも寝ることができるが、お風呂には入れるわけじゃない」と食って掛かっていた。
 これは実は理科の授業で、人間の動脈・静脈の話から先生が一生懸命考えた設問だったのだろう。血流が良くなると・・・といった流れだったかと思う。
 それにしても『設問』としては苦しい。

 同じように国語の問題で、長々と例文があってその次に漢字を書け、それからラインの引っ張ってあるところで『この時の主人公の気持ちを20字以内で書け』とか『次の中から選べ』といったパターンがあった。
 大概はあまりにもトンチンカンな選択肢だったが、時々『へぇ、これもありだな』といったのが混じっていて悩んだ。今更どうでもいいのだがこういう設問は変な迷いを生じさせて子供の性格を歪めるのではないだろうか。僕なんかはこの手でバツを喰ってはヒネくれた。
 その『これもあり』のストーリーを考えて面白がっていたらテストが終わらなかった(つまり時間切れ)ことがあった。これは六年生だったと記憶する。

 時代は少し進み生涯忘れられない恥ずかしい思い出がある、これは高校に行ってから。
 ある科目で全く勉強をしていないことについて論述せよ、との問題が出た。
 僕は初めから白紙で出そうと考えていた。
 しかしあまりにヒマなので『問題はさておき』と書き出したらスラスラとお筆先のように現状の不満やら将来の不安が湧いて出て、答案用紙一杯にドーデモいい駄文を書き連ねた。先生が採点が面倒になって20点くらいは取れるかと思っていたら、大きくバツがつけられて0点。これなら白紙で出せばよかったと後悔したが実にバカなことをした。これは問題がどうのこうのではなく、受ける側の僕の問題だが。
 ところが、後日分かったのだが別のクラスにもっと凄いツワモノがいた。秀才なのだがある時、今で言うプッツンして全科目白紙で出したのだ。本当の話だ、しかも女性である。
 さすがに学校は普段の真摯な態度と以前の得点の高さに留年はさせなかったが、大問題となったそうな。僕なら一発落第なのだがケロッと進級していた。この話はつい最近本人から聞いた。

 みなさん、真面目にやりましょうね。

おじさんが集って話す事

漫画ばかり読んでいた


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Categories:遠い光景

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