Sonar Members Club No.36

Since July 2013

インドで食べたもの

2024 FEB 26 18:18:14 pm by 西 牟呂雄

 この寒いのに熱帯の南インドにいます。
 空港で買った物、タバコ1カートン、寝酒のウィスキィ、お土産お菓子。ここでフライトが2時間遅れたのが今後のヤバさを予感させたが、まあいいか。
 夕方テイク・オフしてまず食事、これはもちろん日本食をチョイス。10時間のフライトで朝の3時頃ランディング、そこからインド特融の能率のわるーいイミグレを通って現地チェック・インは午前6時。8時半には迎えが来てしまって現場に。

ガタガタ

 ここバンガロールで大きな見本市があったらしく使い勝手の良かった常宿が取れず、えらい郊外のナントカ・リゾートという名前はそれなりだったが、これが凄いだった。
 そもそも道が舗装されていない。
 昭和30年代の田舎のイメージである。

 ホテルは周りから隔絶されて何もない。
 一応リゾートとかいうのでコテージ風の建物まではいい。
 スリッパなんか当然なく、ガウンもない。
 シャワーの間仕切りもない。
 一応リゾートらしくプールがあるが水は不気味なエメラルド・グリーンだ。
 更に驚くべきことに朝そこで泳ぐ人がいるのだ(無論インド人)。

 鍵はこのアナログぶり。
 カワイイなどと言うかもしれないがメシは期待できないと覚悟する。

朝食


 

 まずメシはこの心細さ、旨いも不味いもない。
 昼間は気を使ってくれて現場でピザを取ってくれた。
 そして夕食。ここで大問題。
 ビールを頼んだ、地元のキング・フィッシャー。
 それが冷やしてないのだ。ふざけるな。

晩御飯

 『コールドを持って来い』
 『ここにはない、アイスで冷やしてくる』
 泣きながらぬるいビールでつつましい夕食を取る。
 
 そもそもあんなダート道だから移動にものすごく時間がかかるのだ。
 移動中には山羊の大群とすれ違う、牛もいる。
 もはや許容限界を超えたか、という時に更に追い打ちをかけるようなに異物があった。

 これは行く手てを阻む大岩石ではない。
 表面は硬く、叩くと中は空洞のようなボクッっと乾いた音がする。
 実はこれは蟻塚だった。
 これだけ見れば、へぇー珍しい、で済むだろう。
 後で聞いたところによると、中が空洞なためにしばしば蛇が巣にして住み着くという。
 冗談じゃない。インドの蛇と言えばコブラが頭に浮かび引きつった。これよりも大きな蟻塚が散見されるということは、このナントカ・リゾートは毒蛇の巣に囲まれているということではないか。
 実は現場近くにもっと小さいやつがあったので蹴飛ばして見たら白蟻だった。日差しに弱いようでモゾモゾと土に潜っていき、確かに空洞になっていた。

つつましい

 さて、毎日ピザばかりで飽きてきたので現場のキャンティーンを覗いてみると。まぁ、それなりのランチなのでこれにチャレンジする。
 味はねぇ、期待通りの大したことのないインド料理ですね。
 困るのはですな、一緒に食べている作業者が家から持ってきたおかずを親しみを込めて分けてくれるのだ。これを断るわけにはいかないが、こいつらのキッチンで料理したものだからかなり危険だ。水も調理道具もローカルだから下手をすれば風土病。覚悟を決めて神に祈りながら食べた。

 そして再び夕食。こんどは事前にビールを冷やしてくれと頼んでおいたので冷たいビールだった。
 それはいいのだが、ここナントカ・リゾートでは土日には宿泊客がいた(僕は現場に行った)。
 ところが、家族連れが返ってしまうと何と日本人3人だけになったのである。
 確かに広いところでキャンプ・ファイヤーのような火を起こしていたり、粗末ではあるがトランポリンなどもあって子供が遊んでいたが、みんな帰って行った。
 すると、だ。ビュッフェ形式をすると効率が悪いのでアラカルトのオーダーになり、それも3種類くらいしかチョイスがなく、仕方がなく・スープとチキン・カレーを頼んだらこんなだった。
 この圧倒的な野菜不足があと一週間続いたら鳥目になるかインド人になってしまうのか。

「ソナー・メンバーズ・クラブのHPは ソナー・メンバーズ・クラブ
をクリックして下さい。」

一週間後の朝

これでフロント

プール 実は蛙の養殖場?

Categories:インド

▲TOPへ戻る

厳選動画のご紹介

SMCはこれからの人達を応援します。
様々な才能を動画にアップするNEXTYLEと提携して紹介しています。

ライフLife Documentary_banner
加地卓
金巻芳俊