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われは海の子 と 琵琶湖周航歌 

2015 MAY 28 20:20:37 pm by 西 牟呂雄

 東兄のブログに「我は海の子」の記述があって思い出したことがある。標記の両歌、そのまま歌詞を入れ替えても歌えるのだ。いずれも七五調の文語体だから馴染みもいい。
 ヨットで相模湾をウロウロするときに勝手にパクりの歌詞をつけて歌っていた。両方の節で味わって下さい。

琵琶湖 夏

琵琶湖 夏

我は海の子 さすらいの
船出にあれば 荒波の
しぶきをあげて セール張る
伊豆の港よ いざさらば

嵐のような 猛き海も
鏡のような 凪の海も
満天星の  夜(よ)の海も
グラス片手に 舵を取る

波の間に間に 顔を出す
流人の伝えの 島々よ
夕日に染まる 相模湾
今日は三宅か 新島か

伊豆 夕日

伊豆 夕日

 キリがないから止めるが、この調子で田子(西伊豆)から下田から波浮(大島)・熱海まで波に揺られていると実に楽しかった。但し天気が良ければね。
 ズブ濡れになって物凄い向かい風を食ったときなんか海は怖い。こういうのを『真上り(まのぼり)』と言う。
 以前の船で伊東から帰港する航路で、濃霧とドシャ降りの真上りに心の底から恐怖した。しかもその時エンジンのピストン・ヘッドが飛ぶという前代未聞のトラブルに見舞われ、子供の頃に読んだ『15少年漂流記』の出だしの心細さを思い出してイヤ~な気持ちになった。そして霧の中に同じポートの僚船を見つけて『アッ港が近い。』となった時はホッとした。
 経験者に聞いたところでは、こういう時に海に落ちると目線が水平線の高さなのでアッと言う間に方向感覚が分からなくなり、とてもヨットを見つけられないそうだ。まして夜だったりすればイチコロ(幸いその人は助かったが)。ファーネスは欠かせない。
 特に伊豆の大島の辺りは流れも速くてヤバイ、海は流れるのだ。実は大島は伊豆半島突端の下田よりも北側にあるため、黒潮が複雑な支流を作って波も高い。二階から落ちてくるような感じだった。三角波に乗り上げてしまい、船が次の波にドーンと突っ込むとデッキの上をザーッと海水が走り結構な量がキャビンに流れ込む。それ汲み上げだ、帆を下げろと下っ端が忙しくなる。
 だが本当のヨット屋はこういう時こそ風や波と戦った気がするらしく、好んで出港するクルーも多い。ブルー・ウォーター・レースのような外洋航海の練習に行くのだ。
 えっ僕?聞く方がヤボです。

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今はもう秋 港で思ったこと

 

Categories:ヨット

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