今年の写真在庫一掃
2018 DEC 26 0:00:58 am by 西 牟呂雄
百年前の写真です。
場所は四国山中。
観光トロッコ列車じゃありません。
これこそ、住友財閥の屋台骨を支えた別子銅山の銅鉱石を運搬している鉄道です。
僕は産業遺跡が好きで、九州時代は随分と昔の産炭地を回ったものです。
金山跡もありました。
これは都内某所でやっていた住友金属鉱山の写真展示会で見かけました。
何しろ元禄年間から昭和まで、掘りに掘った坑道は全長700㎞(キロ・メートルですぞ)もある一大鉱山です。
鉱員住宅は殆んど平地のない山肌にへばりつくように並んでいて、それでいてそれなりの生活感が分かる写真が沢山ありました。
これは昭和の写真でしょうが、小学生が登校しているのでしょう。
急斜面なので、おそらく落石避けのアーケードのような通学路を列になって歩いています。
しかしここは海抜数百メートルの高地です。冬は雪が降るそうです。
一方最深部の坑道はマイナス千メートルですから、上下するだけで大変だったでしょう。
話は変わって、今年の春先に喜寿庵の奥の林を伐採した際に重機を入れたため、ペチャンコにされてしまった我がネイチャー・ファームですが。
掘り起こしたり草を刈ったりしてセッセと開墾に励み、少し畑らしくなりました。
で、冬場になる前に偶然ニンニクの苗が売っていたので植えてみました。
ここへきてグッと冷え込んだのですが見ていると少しづつ伸びているのがいじらしい。
雨が少ないので水をやった方がいいのかどうか、凍ってしまったらねぇ。
そうそう、開墾の際にバリバリと生い茂った雑草を刈っていたときに見つけ、一瞬葡萄かと思ったが違いますね。
あちこちに生っていましたが、固くて食べるのは危険と判断。潰すと、この色がニチャニチャと手に付くのです。そして水洗いでは落ちない。
色という物は不思議で、ポツンとあると誠に鮮やかな色もベタリとやると汚らしく見えることがあるんですな。
これは何でしょう。
ヨットを舫うロープです。
急に解いたりする時に絡まないようにこうしてクルクル巻きます。
船乗り用語に『He knows ropes』という言い方があって、『奴はコツを知っている』『やり方が分かっている』という意味です。
結び方がたくさんあって船舶免許の試験にも出ますが、私程度では殆んど分かりませんね。
さて今年も色々ありました。
キーワードは伐採・免停・開墾・台風・倒木・身内の慶事。
喜寿庵での忘年会でチェロを弾いてもらいました。
この方達は年末の第九の演奏も練習していて、去年よりもずっとウデが上がってます。
たおやかな音色を聞きながらすっかり寛いで少し触らせてもらいました。
最後にかわいらしくも儚げな一枚。
来年はどんな年になるのか、自然災害がありませんように。
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Categories:春夏秋冬不思議譚 四季編