Sonar Members Club No.36

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いよいよ来たか

2021 DEC 11 0:00:53 am by 西 牟呂雄

 某日、地下鉄に乗ってみるとやはりそれなりの混み具合だった。ターミナル駅で乗客が降りて車内がすいたのでやれやれと腰掛けてスマホを見た。
『こわいよ~』
 ん?かすかな声が聞こえたようだが、別に社内に異変はない。最近は物騒なガイキチが危ない事件をやらかすものだから、のんびりうたた寝をするわけにはいかないので、多少気になった。
『ボクはどこにいるんだ』
 まただ!スマホの手を止めて気配を感じ取ろうとしてみた。遠くの車両で事件が起きていないか。駅に着いてドアが開く。ほとんど人の乗降はない。閉まる。動く。
『たすけて~~』
 聞こえた!意外と近いぞ。

東西線の床で

 そして、足元に目をやると、何と虫がゴソゴソしているではないか。不思議なことにこの困っているムシケラの声を聞いたようなのだ。ん?
 そうこうしているうちに次のターミナル駅に着いてしまう。しかしこのムシケラは踏んづけたり手に取るとイヤーな臭いを出すナントカ虫ではないのか、一瞬躊躇した。まだ乗客もいるのでまさか話しかける訳にもいかない。そこで、心の中で念じてみた。『次にこちらのドアが開くから早く飛ぶなり跳ねるなりして出ていかないと踏み殺されるぞ』と。
 駅に着いた。ドアが開く。すると驚いたことにモソモソしていたかと思うと飛んでいくではないか。そして人込みの中に消えていった。
 そもそもどうやって地下鉄に紛れ込んだのか知らないが、元々の生活圏から3駅も離れてしまったから、あいつの生態系は激変だろう。生きていけるのだろうか余計な心配をした。

 先日、言葉も話せない幼児(1才半)となぜかコミュニケーションできたので、その子のことをエスパーかと驚いたことを記した。

レイモンド君再び


 だがしかし、やはり私がエスパーなのではないのか。ついに虫ともコミュニケートしたのではないか。実は思い当たることがないではない。
 例の謎の老人ヒョッコリ先生が面倒をみているピッコロ君とマリリンちゃん兄妹とご飯を食べていた時の事だ。元々この二人は先生が飼っているペットと同じ呼び方なので紛らわしかった。おまけに正規の学校教育を受けていないようなので日本語はヤバい。だから少しづつ正しい日本語を教えながら仲良くやっていた。
 僕はもちろんビールを飲みながらである。マリリンちゃんがウトウトしている僕の膝を叩いて聞いた。
『ドーシテ、オトナハビールヲノミナガラゴハンタベルノ?』
『んー?それはねえ、オジさんのように昼間働くとビールが必要になるんだよ』
『ハタラクッテナーニ?』
 といった会話をしたような気がするが、そのうちヒョッコリ先生が迎えに来て帰って行った。

 ところが翌日先生からメールが来た。『キミがウトウトしているところを撮ったので送っておく。マリリンをかわいがってくれてありがとう』と書いてあったが、なんだこれ。映っているのは犬じゃないか。
 するとナニか。私は犬が人に見えるだけではなく、犬と日本語で会話したとでも言うのか。
 待てよ。これはもしかしてアルツハルマゲドンが接近して・・・こわい。

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Categories:アルツハルマゲドン

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