Sonar Members Club No.36

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タイム・イズ・オン・マイ・サイド 歌詞取り

2013 DEC 22 23:23:40 pm by 西 牟呂雄

文芸春秋の新年号をパラパラ読んでいて心底驚いた。村上春樹が書き下ろしの小説を書いていて、そのモチーフに魂消たのだ。登場する人物がビートルズのイエスタデイを大阪弁の翻訳で歌うのである。その人は大阪弁が好きで、東京から大阪にわざわざホーム・ステイまでして覚え、イエスタデイを大阪の歌にした。小説の中身はひとまず読んでいただくとして僕がギョッとしたのは「何だ、オレのパクリじゃないか。」と思ったからだ。拙文『埼玉水滸伝(埼玉のHonky Tonk Women)』を読まれた読者はご存知だが、作中でローリング・ストーンズのホンキィトンク・ウイメンに出鱈目な歌詞をつけている。そのテをビートルズにしやがってアイデア料よこせ、となった次第。しかし考えて見れば天下のノーベル文学賞の候補に挙がる大作家が相手をしてくれるはずも無く、むしろ僕の方がそれを読んでビートルズをストーンズに変えて受けを狙ったと思われる心配をしなければならないのではないか、という恐怖感にかられた。読者諸兄諸姉にはそのところ宜しくご理解を頂きたい。僕が『本気のネェちゃん』をほぼアドリブで歌ったのは今から5年近く前のことだ。それにしても大作家とチンピラブロガーが似たようなタイミングで同じようなモチーフを書いたということは何たる偶然にしても事象の不可思議な同時進行には何か法則はないのか。

関係ない話だが、村上春樹は英語でも小説を書くが、そのときザッと目を通したりアドバイスする某大学文学部のS教授は高校時代にバンドを組んだり麻雀に狂ったりした遊び仲間だった。今でも時々会って飲んだりしているが、村上春樹とは『翻訳夜話』なる対談本なんかも出してる翻訳業界では大物で、万が一ブログにイチャモンがついたら何とか丸め込んでもらおう。もう一人、本年夏に東大準教授が業者にタカリ問題になった事件の際、記者会見でペコペコしていたコンプライアンス担当のY副学長もその一派だった。お盆の期間中連日検察に呼び出された彼は、実際のタカリの額があまりにチャチな金額だったことにしきりに気にしていて、励ます会の席上で『オレが取調べを受けるには、あまりに小額だ。』と怒っていたものだ。こいつにはあのテレビでも映されたペコペコする方法を教わろう。同級生もいろんなことをやらかしてくれて僕はうれしい。

パクリではない、とご理解が進んだのであれば、自信満々でもう一つ。初期のローリング・ストーンズの名曲に『Time is on my side』というのがあるがそれをひねり回してみた。曲はバラードで「た~~いむ イズ オン マイ サイド」と始まり、途中にミックのセリフが長く入る曲だ。これをですな、アンコール用・メンバー紹介用に使う。

と~き~は カネなり~  Yes  it is

と~き~は カネなり~  Yes it is

過ぎし日々よ  恋し人よ

か~せ~げない か~せ~げない  か~せ~げない ろーくーにー

(これを二回やって、ミックの長セリフのところは メンバー紹介でも)

と・き・は・かねなりー  と・き・は・かねなりー

で盛り上げて終わり。僕の数少ない読者の皆様、この手の本歌取りは僕のオリジナルですぞ。ご記憶を!

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『職業としての小説家』 読後感

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