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アグリカルチャー・デヴュー

2015 MAY 2 21:21:36 pm by 西 牟呂雄

 連休に引っかけて喜寿庵に長くこもって、芝生の手入れも植木の剪定もゴルフもやってついに何もすることがなくなった。ゴルフは出だしそれなり、午前中には久しぶりと言う感じでバーディーを取り次もパー。終わってみればいつものスコアという不思議なプレイだ。午後からのスコアは企業秘密としか言えない。
 しかし良く考えると何もしないのは立派なバカンスではないか。っとビールを飲みつつ本を読んでいた午後、突然の来訪者があった。
「あのー、大旦那に頼まれてた耕運機が修理できましたので持ってきました。」
何も聞いてないよ!
 オヤジが壊した小型耕運機(見た目カワイイ)が突然復活してきた。しょうがないので動かし方を教わって奥庭の畑だったところまでコロコロ押していった(ガソリンで動くので音はバリバリだが)。で、そこまで持っていったら秋に散々捨てた落ち葉の山がきれいに土っぽくなっているではないか。ただでさえヒマだったので、ヨーシ一丁やってみることに。長靴と麦わら帽子に身を固め土を掘り起こしてみる。するとそれまで乾いた感じだったのが黒々と中の土と撹拌されていく、そして端まで進むと、後に一条のウネが出来上がっていた。なるほどと感心して二時間程やって飽きてやめた。

 翌日見に行ってみると我ながらそれなりの畑に見えて一人で舞い上がった。これからは農業だ。イザという時にオレも一人前に自給できるように今から耕作の腕を磨いておくのもいいじゃないか。そう言えば芝生の目土を買いに行った所に『苗木コーナー』があったことを思い出して、早速車を飛ばす。
 おォ!あるわあるわ。これでは大農園ができてしまう。しかし考えてみればオレだっていつもいる訳じゃないし、採れ過ぎたって商品になるはずもない。まっ手ごろなところでナス・ピーマン・キュウリを4個づつ、他にジャガイモのタネ芋を買った。ジャガイモは以前オヤジが造ったことがあったので、何とかなると思ったのだ。
 ところがイザ植え付けになってハタと困った。苗木は穴を掘って植えればいいだろうが、ジャガイモはどうするのか。ネットで検索すると専門用語が多すぎて分からない。4っつに割ってやれというのだが、買ってきたのは違う種類のようで割ると小さくなりすぎてどうもマズい。結局そのまま穴を掘ってそこに埋めた。
 ナス・ピーマンにいたっては、植えたあとに伸びた弦が巻きつけるように棒を立てろ、だ。しょうがないからそこ等辺にあった竹の棒を立ててみた。更に、肥料がどうしたこうしたと書いてある。そんなものはナイ。そこでゴミを燃やした灰を撒いておいた。

 これで収穫があれば一人前の独立自営のジェントリー!かと夢想したが、現実はそんなに甘くないはずだ。プロであれば、園芸のように金を出して苗木買ってくるのじゃなく、種からやるべきではないか。この辺よく分からないのでプロの方教えていただけないでしょうか。
 今日見に行くと心持ちナスやピーマンはチビ苗が立っているように見えて、俄然愛しくなる。こういうことはそれこそプロはやらないのだろうが、オレはジョウロでセッセと水をやった。急に色々な心配事が頭に浮かぶ。風でオレがいい加減に突き刺した竹の棒が倒れはしないか。周りに無粋な雑草が生えたらカワイイこいつらが負けてしまわないか。

 オヤジがノコノコ喜寿庵に現れた。オレが連休後半に海に出るため、交代でやってきたので早速我が農園の進捗を自慢したが。するとフーッと息を吐いて『今年はもういいや。』などとほざいた。
 その内オレの作品の成長をブログで報告できる日を楽しみにしている。豊作だったらSMCの仲間にも分けてやろう。
 
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アグリカルチャー・デヴュー Ⅱ

アグリカルチャー・デヴュー Ⅲ

アグリカルチャー・デヴュー Ⅳ

Categories:和の心 喜寿庵

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