初物
2016 JUN 26 22:22:59 pm by 西 牟呂雄
笑ってはいけない。昨年は全滅したキュウリがひん曲がりながらも小さく成った。他にピーマン一個、ジャガイモと採れたのである。
黒っぽいのは種芋で、本当はこうでなきゃいけないはずだったがご覧の通りのチビイモになってしまった。もっと小さいのもたくさんあったが、とても料理できないので泣く泣く捨てた。もう少し置いておきたかったのに葉が枯れて来たので掘り出さざるを得ない。あれは虫にやられたのか、病気なのか。
キュウリは今時真っ直ぐでないと売り物にならないから、ネットを張ってぶら下がるようにさせて育てる。僕はそれが面倒なので藁を敷き詰めて這うようにした。結果はこの通りのカーブ・キュウリになってしまった。
冷やしてお味噌をつけて齧ってみる。フム、只のキュウリだ。
ジャガイモ・ピーマンもそれなりではある。特にジャガイモの取れたて感は甘い感じがしてさすがにおいしい、大満足。
そしてキュウリと同じように昨年出来損ないしかできなかった大根。ご覧の葉が茂りちょこっと頭を出してきた。どうも大根は上の方にセリ出してくるらしいので、土を寄せてやる。この調子で育っていくとピラミッドみたいになりそうでコワイな。
去年のゴボウまがいの情けなさに比べ、ちゃんとした大根が期待できそうで楽しみだ。
不思議なもので面倒になってバラバラに撒いた種が今頃芽を出したのが5株ほど。せっかくなので水を。肥料も何もやらずにほったらかしなのに健気なもんだ。
こいつらは掘り出さないでいつまで青いか試してみよう。
それだけではない、どうですこの色。
名付けてパープル・クリスタル。
これは私の指の長さ程度のチビで、もっと大きくなったかもしれませんが食べたくて収穫。焼いてみよう。
日が射せば真夏の暑さだが、梅雨明けはまだ。ちゃんと紫陽花も咲いている。珍しいガクアジサイです。
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喜寿庵 入梅前 (今月のテーマ 無為自然)
2016 JUN 8 23:23:55 pm by 西 牟呂雄
今年も綺麗に咲きました。芝生を刈ってアグリカルチャーの季節です。喜寿庵の初夏は瑞々しい。
五月雨が 止んでふえたる せせらぎの
川風あがり 干しもの乾かず
菖蒲も涼しげでしょう。色合いがいいです。色覚異常の私はこういった色が一番健常者の色覚に近いんだそうです。
昔は無かったのですがいつの間にか群生して目を楽しませてくれます。
どうも喜寿庵にいると、無駄なことをしたくなります。
ついにすることが無くなると、桂川に行って空き缶やゴミ拾いまでします。かつては『オレに哲学はない。能率とスピードにしか興味がない。』等とほざいていた私ですが、そのバチが当たったのかもしれません。
その無駄の最たるものは昨年から始めた野菜造りでしょう。歩留り・コスト・成果のどれを取ってもダメでした。こいつらにジョウロで水をたっぷりやるのに母屋から5往復、約1時間!
ジャガイモ共に「気を付け!」と命令し、ピシッと整列が決まったところをパチリ。しかしこの他に、去年掘り出しそこなったのが芽を出して野生化しているのが5~6株育っています。ちゃんと耕運機で掘り返したのに生き残って野生化したのでしょうかね。これこそ〝無為自然″の極致とは・・・言えないか。
水やりに 畑に通う 我を見て
こちらも暑い と 揺れる草花
ところでにとっておきの伝説を。太古の昔この辺りを仕切っていた大ガマがいましたとさ。ところがあんまり調子に乗ったので岩殿山にいた赤鬼が怒ってしまいガマの四本の足を切り落としてしまいました。大ガマは自分の事を棚に上げ赤鬼を恨んで怨念の塊となってうずくまったまま石になったとか。
その石を桂川渓谷で発見した祖父が人を頼んでエッサエッサとみんなでヨイトマケで引き上げて庭石にしたのです。
だから僕は滞在中は毎日〝水″をかけては拝んで〝無駄な行為″を楽しんでいます。そうしないとガマの精霊が夜中に「赤鬼め~、赤鬼め~」と呻いて祟るからです(全部嘘です)。
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春の足音 (2月28日 追記)
2016 FEB 27 1:01:03 am by 西 牟呂雄
今年もドカ雪に見舞われたが、やっと溶けてくれるとこんな可愛らしい花が。
この黄色を見ていると食欲が湧くのは何故か。
桜や赤いバラをいくら見ても食べたくならないが、福寿草がおいしそうに感じる僕は変態だろうか。
ところが福寿草はゴボウのように深く根を張り、その根は強い毒性がある。下手にかじれば死に至ると言われる。おめでたい名前にしてはコワい。
風強く 雪まだ残る 山郷に
春呼び込むか 黄色い花は
そしてこの花、太陽が照っていると開き、夜になると閉じるという器用なところもある。
元日草(がんじつそう)とも呼ばれる。今年の旧暦正月は2月8日だったから、将に明けましておめでとうございます、と咲いた訳だ。
雪の下で鮮やかな花を咲かせるべくじっとしていた福寿草のいじらしさに、別に涙ぐんだりはしないが。せめて元気に育つよう土を寄せてやった。
かえって迷惑だったりシテ。
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中島さんの大宰府の梅で思い出して自宅の近くの梅の木訪ねて行ってみると、ワオ!
ただ本物はもっと白いような・・・。
喜寿庵の雪
2016 JAN 28 20:20:48 pm by 西 牟呂雄
頼んでもいないのに今年も喜寿庵は雪に埋もれた。
何しろ門から家までラッセルしないと入れない。幸い近所の北富士総合大学の学生さん達が手伝ってくれたので何とか母屋にたどり着いたが、庭を見て息を飲んだ。この風景を見て風情がある等と思われてはたまらない。奥のネイチャー・ファームまでとてもたどり着けず、手前の庭木は雪の重みで潰れてしまっている。
門の入口付近はもっと酷く、通行を確保するためにシャベルカーで雪を積み上げてしまい、フェンスがたおされた。この部分は私有地化どうか微妙なあたりなので、行政にイチャモンを言っていいものかどうかわからず、毎年山のような雪を一人で道路に撒き散らして捨てる。これがまた恐ろしく空しい作業だ。腰をやられる。
寒い中汗まみれになってつらつら考えた。これと似たような仕事とは何だろうか。初めに思いついたのは炭鉱。しかし小倉時代に筑豊の炭鉱跡地を見学したが、昔の採鉱は坑道も狭くシャベルでホイッと言う感じではなかった。
現在の海外の巨大露天掘りは大規模に機械されて更に人手はないだろう。
他にはないか。そうだ、蒸気機関車の石炭をくべる『投炭』というのがある。これだってやたらに釜に放り込めばいいというものじゃなく、ちゃんと投炭の練習をする場所があって訓練を受ける。
右手に少し短い投炭専用のスコップを持ち、左手でタイミング良く釜の口をサッと開けシャッよ放り込むそうだ。この当たりの技も、火床の部位によって(奥・中・手前と右・左)高さを変えて熱効率を上げる熟練が必要らしい。
名作「坂の上の雲」に日本海海戦の詳述があるが、開戦直前の最初の命令は『石炭捨テ方ハジメ』だったとある。長期航海のために甲板に積んでいた石炭を海に捨てる、戦闘の際に引火してしまうからだ。当時の天丼一杯がスコップ一すくい位の値段で、水兵は『天丼一杯』『天丼二杯』と思いながら捨てた、とある。
ふぅー、これだけやっても大雪塊は少しも小さくならない。春まで待とうか。
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喜寿庵の冬支度
2015 DEC 22 3:03:42 am by 西 牟呂雄
南国の 風恋しいか
ハマユウは
寒さしのげよ
枯れ葉を寄せる
ハマユウ(浜木綿)、別名ハマオモト(浜万年青)とも言う。庭の手作り花壇にあるのだが、九州南部や房総といった亜熱帯性の浜に見られる多年草だ。南国の植物なので山の冬はこたえるだろうと冬支度をさせた。しかもこのハマユウは奄美大島産なのだ。なぜか、話はこうだ。
奄美大島から一人の青年が小学校の教員になるべく、北富士総合大学にやって来る。彼の村の教員がいなくなりそうだったので、費用を村で負担する村費留学によりはるばる山国で勉強に励んだ。その人を私の祖母が何くれとなく面倒を見てやり、お礼に時々庭を掃いたり草取りをしてくれていた。使命感の強い人で必死に勉強していたそうだ。里帰りは多大な出費となるため、夏休みに帰郷することもなく、避暑に来た私なんかともと遊んでくれたりもした。
卒業後帰島し、晴れて先生になった彼が『お世話になりました』という礼状と共に送ってくれた球根が根付いて、以来冬を越す事50数回。祖母の思い出と共に元気に生えている。青年の名は椎木さんといった。
去年は県自体が3日程陸の孤島化する大雪に見舞われた。がしかし今年はもう一つ心配事がある。しばしば目撃された猿の一家だ。5匹も屋根で遊んでいたのが確認されている。冬枯れの中ウロウロされたらどうするか。餌付けも考えたが調子に乗られてもチト困る。何しろ相手は野生だ。先日睨み合いになった時に良く言い聞かせたが、不思議にも説教している間中ジッと目をあわせていたくせに『分かったのかよ』と言った途端に谷を降りて行った。暫く現れていないが、食料が不足すれば凶暴になるかもしれない。せめて番犬代わりにでもなるのなら可愛がり様もあるし、喜寿庵にいる時はいつも一人だから遊んでやってもいいが、飛び掛られたら始末に悪いかも知れず、護身にも気を遣う。そこで万が一に備えて武装した。昔サバイバル・ゲームで使った自慢のエア・ガンを持ち込んで照準を調整した。まぁ役にたたないだろうが。
収穫に失敗した大根は野生化計画に則って、冬篭りのためにネイチャー・ファームを掘り起こす際に一部残した。
冬枯れに
一株だけで
淋しかろ
春まで育て
残り大根
西側の山合の切れ込みは、丁度冬至の日に夕日が落ちるポイントがある。爺様がこよなく愛した光景が、今年もまぶしい。
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喜寿庵の落葉・収穫
2015 DEC 1 22:22:38 pm by 西 牟呂雄
しかし農業を舐める者は収穫に泣く。種を蒔いてから早二月が経過し、収穫を楽しみにしていた。
一時は全滅も危惧された大根は一部が野生化して復活し、現在は約12株がご覧のようにスクスクと育っている、はずだった。しかしそろそろ頭を出してもいい頃なのに一向に白い大根頭が出てこない。試しに少し掘ってみると鉛筆のような細い大根がナヨナヨと育っていた。いくら無農薬でもこれはどうしようもない。 
落ち葉はガンガン降ってくる。ネイチャー・ファームに捨てればそのまま腐葉土になってくれるか、と掃いてはセッセと積み上げていたら風で飛んで絨毯のようになってしまった。
広葉樹が黄色くなって落ちると楓が朱色になってハラハラ芝生に散る、そして最後に紅葉が真っ赤に色付く。楓を掃き捨てるのがもったいないような気がしてパチリ。もうじき芝生が黄色っぽく枯れる。
さて肝心の収穫はと言えば、ついに霜柱が立ってしまったので覚悟して引き抜いてみると・・・。これは知っている大根ではない。無農薬の野生大根はこんなものなのだろうか、それにしても。
しょうがないので水で洗ってかじってみると、辛いような甘いような摩訶不思議な味がした。葉っぱだけでも胡麻油で炒めて醤油で味付けしてみようか。
種を買うのに300円、収穫は100円以下、何たる縮小生産か。
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喜寿庵にて 晩秋
2015 OCT 31 19:19:33 pm by 西 牟呂雄
風の強い日には落ち葉を掃いている後にハラハラと散ってくるというシュールな光景になる。いい加減黄色い葉が落ちたころ楓が鮮やかに赤くなる、晩秋になった。寒くなってくる。
実はネイチャー・ファームが困ったことになっている。例の蒔き切れずにバラ捨てした大根が2か月も経って次々に芽を出してきた。肥料も水もやっていない正真正銘の無農薬大根が育ってしまった。その数約20株。しかしもう11月である。今更霜が降りるような時期に芽を吹かれても収穫の時期は冬になる。その前に寒さでやられるんじゃなかろうか。
育て方、といったモノを読むと二ケ月で収穫、等と書いてあるが種蒔きしてから既にその時間は過ぎた。今更四半期遅れでウジャウジャ芽を出されてもこっちだって都合があるではないか。しかしまあ、出てしまった物はしょうがない。
無限にでも落ちて来る落ち葉を畑に捨てながら、そう言えば毎年落ち葉を捨てていても土になっているな、と思った。紙ゴミを燃やしているが、その灰もここに捨てている。何年もやっているからそれなりの土になったのだろうか。そしてこの大根をそのまま来年まで放ったらかすと花が咲いて種が採れるかもしれない。
いや、恐らくあれらはバイオテクノロジーを駆使した”F1種子”で一代限りだろう。仮に種を採っても雑種強勢現象により、二代目以降はデキが悪くなるに違いない。しかし何かの冗談でその種が更に発芽して数代も経るとミュータント・ダイコンにでもなるのか。
そこでネイチャー・ファームの一画に特別大根エリアを設けて、そこのところは土も掻き回さず草取りもしないで今後何世代か大根が野生化し、進化するかを見極めてみたい。場所についてはウチのオヤジが僕に対抗して最も日当たりのいいところにネギを植え散らかしてしまったので極秘とする。
しかし何世代も見続けられるだろうか。ライフ・ワークになるのか。
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秋の一人大運動会 in 喜寿庵
2015 OCT 16 20:20:38 pm by 西 牟呂雄
体育の日である。しかし山荘には誰も訪ねては来ない。
近所の小学校では花火が上がって、そうか運動会をやっているのだ。ちょっと覗きに行ってみると、やってるやってる。
帰ってきて思いついた。天気もいいし久しぶりに運動会をやろうか、と。
直ぐに夢中になってプログラムをこしらえた。
1.選手入場
便宜上4チームを編成しなければならない。チーム・ジェット、竜神組、バイキングス、フェニックスの四つを作った。団長は全てオレ。さすがに入場行進はやらなかった。
2.砂利撒き (国土強靭化計画)
喜寿庵の表門は何十年も前に(おそらく100年前)玉砂利を引いて以来、雑草が生えるのをたまに抜いているだけ。また、墓所も同様の状況にあるため、去年から行くたびに10kgくらいの砂利を撒く。一袋10kgの『風月』というブランド砂利が売っているのでそれを四つ買い、何秒で撒くことが出来るかを競う非常に腰に悪い競技だ。
満遍なく均等に撒く技術も同時に評価されるはずなのだが、袋の穴を大きくすればスピードが上がるという当たり前のことに気が付いたバイキングスが13秒で優勝。初めに均等に気を使いすぎたチーム・ジェットは20秒もかかってビリだった。
3.草取り (フィールド・フロンティア)
ネイチャー・ファームにバラ撒いた大根の種が自生している。その周りに、植えたわけでもないのに雑草がゴチャゴチャ生えて来る。一分間にどれくらいの雑草を引き抜くことができるかを目分量で競う。従って細かい雑草ではなく、エラソーに根を張っているのを狙う。大雑把にエリア分けをしたのだが、竜神組が担当した西側の雑草ジャングルのようなところが効率が良くゴミ袋一杯を引き抜いて優勝。栗の木の下がエリアとなったフェニックスは雑草というより台風で落ちてしまったイガ栗を拾うのに苦戦してドベ。
午前の部終わり。
二種目ともかなり腰に来る競技をしてしまったので休まなければ。そもそも一人で四チームをやっても、いつもプレイヤーだから面白くない。近所の子供でも遊びに来れば違うのだろうが、子供は本物の運動会をやっているのだ。
午後からは内容を変えることにした。
4.缶ビール飲み干し
あまりにベタであるが、ロング缶ですぞ。これを一本一気飲みはまずできない。従って何口で飲み干せるかをカウントしてみた。ところが後になればなる程ハンデがきつく、チーム別にと言っても飲むのは一人だから四本のロング缶を開けてそれぞれにマジックでチーム名を書き順番に飲んだ、二口目からは逆から。これは競技であることを心に念じてやってみると我ながら凄い集中力で(自他ともに認めるビール好きだが)全チーム4口で飲めたので引き分け。
この段階でチーム得点は一位 バイキングス(7点)、二位 竜神組(6点)、三位 フェニックス(4点)、ビリ チーム・ジェット(3点)となった。
5.エア・ガン・コンテスト (コンバットゲーム)
M-16のエアガンを持っていて昔息子とコンバット・ゲームで遊んだが、あれは当たると結構痛い。最近庭を我が物顔で闊歩する猿一家を標的にしてみると迫力もあろうが動物愛護の精神で止めた。そこで先程飲み干した缶ビールを並べて7mの距離から撃った。
フィリピンに足繁く通っていた頃実弾をピストルで何回か撃った事があるが、一番小さい弾でも銃口から火炎が出るのが分かる迫力だった。その感覚から言えば7mも離れると全然当たらない。久しぶりに引き金を引いたが、セミ・オートの単射でスナイパー気取りの寝撃ちをすると当たらない。立射もダメ。・・・そうか、酔いが回っているのだ。アタマに来て連射をしてみると一つだけ倒れたのがフェニックスのやつだった。
6.閉会式
山荘の午後は2時を過ぎればもう冷える。10月から4月一杯は暖房を使う。
夏よりも低い太陽がまだ眩しいがもっと強い酒が飲みたくなったのと、あまりのバカバカしさに止めることにした。優勝はバイキングス。
たった一人の表彰式も寂しいので歩いて又小学校まで行った。近づくに連れてワオワオ言っている子供の声が聞こえたが一瞬静まり返る。校庭が視界に入ると何と児童と見物に来た父兄(野次馬かも知れないが)全員が起立して聞いているではないか。校長先生が挨拶をしていたのだ。僕も遅ればせながら後ろに並んでずっと見ていたような振りを、その後校歌斉唱になった。
アホらしい一日だった。運動会は一人でやるもんじゃない。
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秋盛り 昭和は遠くなりにけり
2015 OCT 5 6:06:55 am by 西 牟呂雄
風寒し 人笑顔なく 耐えがたし
実りの秋の 日は短くて
秋になって台風が幾つか過ぎた後、ときに日が落ちると喜寿庵あたりは物凄く寒い風が吹く。季節の変わり目は汗ばむかと思えば、意表をついた冷たい風に顔が強張る。堤防決壊被害に遭われた方は心細かろうに。
さて、喜寿庵の庭に落ち葉がイヤと言うほど落ちて来る、風が無くとも落ちる。それも容赦なくといった感じ。大半を畑に捨て残りで焚火をすると白い煙が上がっていった。その行方を仰ぎ見ればまだ一杯木の葉が付いていて、これが全部落ちるのかとため息が出る。12月までですね。
一人でやっている庭木の剪定も、実は一年中やっているのだ。プロでもない僕がチョキチョキやっているのだから能率が悪く、一向に丸くならない。
もう紅葉も始まって楓は朱のように色を変えた。芝生はもう伸びないが雑草はいくらでも元気なので何とかムシっては目土を入れている。
『〇〇の秋』という言い方に違和感がある。秋じゃなきゃできないことがそんなにあるはずがない。読書だスポーツだ食欲だ、に運動会か。
もう少し寒くなってセーターを着るようになると、子供の頃『あっ、物事には終わりがあるんだな。』と思うような癖があったような。本当の記憶か後から刷り込まれた思い込みか自信がないのだが。
日が落ちて 漆黒の闇 なお深し
夜長の秋に 虫の音騒ぐ
9月の日照が少なく、更に大雨でとんでもない目に合った方々が大勢いらっしゃる。早朝にマグニチュード5の直下型地震。桜島どころか阿蘇山まで噴火する。御嶽山はいつだったか、そして本命富士山はいつだ。ヤバイよヤバイ!
富士山の怒りを買ったらネイチャー・ファームと喜寿庵はひとたまりもない。墓所も溶岩に埋まってしまうぞ。
そのネイチャー・ファームでは台風の雨に流されたか、大根が全滅した。あれ程気をつけて5粒くらいづつ穴を掘って撒いたにもかかわらず。水もやったし肥料もやった。
諸説あって『深く埋め過ぎた説』や『肥料を大袈裟にやり過ぎた説』が囁かれている。それを裏付けるように余った種をバラ蒔いて捨てたあたりで自生した謎の野生の大根は5株程育っているのだ。こうなったらこいつらには水もやらず、雑草もほったらかしにしてどこまで育つか見守ってみようか。
更に驚いたことに、先日は庭を猿の一家が横切った!母猿の背中にしがみついている子猿もいる5~6匹の大家族でノタノタ歩いて行った。餌付けされているわけでもないのに我が物顔で歩かれると面白くない。武器を片手に後を追う。すると比較的若い一頭が度胸がいいらしく止まってこっちを見るではないか。しばし睨み合っておもむろに『お前等どっから来てるんだ。ここはおれの家だぞ。』と言ったところ、理解したかどうか崖の下に飛び降りていった。
この事実は巷間言われている「人間が野生の生活圏を侵食している」なる説は全く説得力がない。このエリアはここの100年人口は減り続け、町中は空き家だらけ。喜寿庵の近くの旅館は廃業した。開発なんか全然されていないのに勝手に桂川渓谷を越えて来たのだと考えている。冬場でエサがないならともかくまだ秋口だ。猿の図々しさが進化してしまったとしか思えない。
嗚呼、今年も秋来る。猿まで来たけど。
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ゴルフ三昧 難行苦行
2015 SEP 24 21:21:13 pm by 西 牟呂雄
このシルバー・ウィークに思い立って3日続けてゴルフを楽しんだ。
喜寿庵から10分くらいの所にホーム・コースのTカントリークラブはある。
僕のゴルフははっきり言って大したことない。飛距離がないためにパー・オンが絶対に無理(ショートは別として)だからと、一日中緊張感を維持できないのか、必ずメチャクチャになるホールがあるからだ。
一日目(20日)
この日は中央道が物凄い渋滞だったらしく、遅れる人が多発したようでキャディー・マスターがある御夫婦に入れてくれた。
やれ久しぶり、始める時は多少の緊張感が嬉しい。ファースト・ショットは午前中にスライスが出る癖があるので、打ち下ろしの広いフェアウェイの左端を狙った。なかなかいいではないか。御夫婦もなかなか上手いのでスムースに進む。コース内に美しいクリークのあるミドルで、珍しく1パットで入りパーも取れた。
ところがこの日はバンカーに祟られた。午前中だけで二度も入れていずれも深く入り過ぎて一発で出ない。
午後からは日差しが強くなってうっすらと汗ばむ。出だしで3パットが出た。次も2段グリーンの上につけて(カップは下)1パット目でグリーンからこぼれてしまった。苦しい。
ショートであわやバーディーのパットも外す。
そして、それまで比較的安定していたショットが上がり3ホールで乱れた。
17番は第一打が左の林に、ラスト・ロングは二打目のスプーンがダフッた挙句に右の林に。
しかし、僕は突然目覚めた。誰しも思い通りに玉を打てれば全員がパー・プレイになってしまう。そうは行かないぞ、と設計者はバンカーを造りグリーンアンジュレーションをつけ木を植える。素人の下手が何とか偶然にもそれを潜り抜けたら天誅が下って実力を思い知らせる力が働くようにできているのだ。そう思うしかない。
結果はいつも通りのスコアになる。先に白状するとこの30年間全く進歩していないのだ。
二日目(21日)
昭和天皇は戦前はグルフを楽しまれていた。そして『朝のティーグラウンドに立てば昂然の気は養える。』のお言葉を残されている。僕は昨日悟りを開いたので「さあ来い、トラブル。」の気迫がみなぎっている。本日は4時間かけて東京から来たという息子さんとご夫婦の親子と一緒だ。
ところがトラブルは思わぬ所から降って来た。6ホール目に何かの電気トラブルでカートが止まってしまった。前も後ろも止まったらしく、ゴルフ場のスタッフが廻って来て全カートを手動に切り替えるのに20分くらい立往生した。朝の気迫は失せてイライラした。ゴルフ場の真ん中で何もすることが無くただボーッと立っているのは、ティーグラウンドで前の組に追いついて待っているのとは違う。置いてきぼりを食ったような実に手持無沙汰なもので足元の雑草を抜いたりした。そしてやっと動き出して打ったところ、これをチョロ。そして昨日苦しんだバンカーでまた出ず、3パットして頭に来た。このホール、一緒に回っていた息子さんの方がナイスショットを連発して2オン・1パットでバーディーを出した。同じ条件で待ちぼうけを食ったというのにこの違いは何だ。
午後から少し持ち直したものの、一発OBが出た。
ラスト・ロングでは下りのラインを読み切って本日唯一のパーが取れた。
疲れた。スコアは昨日より1打悪くなった。
三日目(22日)
朝起きるとさすがに体があちこち痛い。暫くジョギングもやっていないし、年齢による体力の低下も深刻だ。
ゴルフ場に行くと『すいてるから一人でスタートしていいよ。』とマスターが声をかけてくれた。それもいいなと一人でカートに乗り込んで、ボール二つ打って遊ぼうかと考えた。
ラストのスタートにしてくれたので本当にやってみたが、球筋が安定しないので動く距離が3倍くらいになってしまう。足が痛くなってきた頃、メシを食った次の組が追いついたのでやめた。
きょうはバンカーには入らずに済んでいたがパットがひどい。1ホール置きに3パットが出る。これは試練というより本当にやる気をなくさせる。
午後からは疲れがたまって林に打ち込み隣のホールまで転がった。いよいよ艱難辛苦がはじまったな、と言い聞かせ冷静にリカバーした。打ち下ろしのショートを1オンさせてもパーは取れず。ラスト・ロングはいいショットを3発打って残り70ヤードの斜面から打ちそこなってオーバーし、返しはトップしてグリーンに乗れない。この時点では僕の感覚は『我が身に七難八苦を与えたまえ』にまで昇華しており、悪戦苦闘に身悶えていた。一人プレーでよかった。人が見たら狂人に見えたかもしれない。
そしてスコアは又一つ悪くなっていた。3日間毎日やって次第に下手になっていくという結果に一瞬呆然とする。
しかし、ゴルフというものはさすがにスポーツで3日もやると体はガタガタ。こんなのを毎週やっているプロは、やはり別のカテゴリーに属する人種なのだろう。一種の修行というか、やればやるほど難行苦行に近くなる。
これは(腕はともかく)ゴルフ道に邁進していることになりゃせんか。よし、また一つ悟った。これから(しつこいようだが腕はとももかく)胸を張ってゴルフに精進するぞ。
え?スコアは幾つか?そんなことは聞いちゃいけません!
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