風任せ相模湾
2016 JUN 23 7:07:06 am by 西 牟呂雄
梅雨の合間に船を出す。正確に言うと前線が上がって本州にかからないうちに、だ。
朝の9時半に出港してみると、この時期に珍しく視界がいいので驚いた。南の微風が吹いているのでメイン・セールを上げ、汽帆走で270度を狙った。行き先は去年も行った真鶴港。
大島はウッスラと左手に、江ノ島は右手にはっきり見えた。
出港2時間、お腹が空いてきたのでおにぎりを食べる。すると風が少し変わり、いい感じにセールが孕んできたのでジブも上げる。ヨーシ、セーリングできるぞとエンジンを切った。
ヨット談義に華が咲く。
話の勢いで今年の夏は神津島に行く事が決まる。
去年行った八丈島はさすがに遠くて朝出て22時間くらいかかったが、神津島だと夜中に出港すれば翌朝には着ける。ビーチは綺麗だし温泉はあるし。それにここだけの話(皆知ってるが)神津島は調布の飛行場まで定期便が出ていて45分だ。飽きたらホイと帰ってこれる。
個人的にはこれで伊豆七島の行った事のない島は御蔵島だけになる。
そうこうしているうちに真鶴岬が見えた。風も良くなって帆走で5~6ノット。のんびり舵を取らせてもらった。
ところが1時間程やっていたらチャート・チェックをしていた艇長から声がかかった。
「おーい、こりゃ方向違うよ。もっと南、250度くらい!」
そうか、あれは真鶴半島ではなくて小田原の早川だったのだ。
実は早川の辺りは東側から見ると少しせり出したように見えて間違える。風が変わったのではなくて北方向300度くらいを目指していた訳だ。
ゴメンナサイと慌てて舵を戻してエンジンをかける。
同じように真鶴半島を熱海沖の初島と間違えたこともあった。もっとひどいのは大島の帰りに三浦半島と房総半島を間違えた人も知っている(私ではない)。チャートはしっかりと見ましょう。
今回は油壷水軍の合同クルージングとしてポートから8杯の大艦隊が真鶴港に向かっている。
入港してみると艦隊は既に着岸していた、僕が航路を間違えて1時間近くロスったのだった。レースじゃなくて良かった。
直付けで着岸したのでロープに余裕を持たせて舫う。潮の干満が大きいと船が首吊りみたいになって切れてしまうからだ。干潮は午後四時半頃なので見当をつける。
うーん、港町というか漁港というか、堤防で釣りをしている人がたくさん。
魚は旨い、酒も進む、酔いも回る、カラオケまで始まった。総勢50人近い宴会になった。そうなりゃこっちのもんだから、いつものように大暴れ。
翌日は僚船のキャビンで目覚め、おっぽりだされてしまうところだった。おまけにあんなに日焼け止めをしたのに紫外線が強く、帰りは使い物にならなかった。冗談じゃなく命がけだ、トホホ。
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Categories:ヨット
Tom Ichihara
6/26/2016 | Permalink
ヨットは良いですよね。
小生は葉山で シカーラを乗り回していました。
ここでは最近までカピンガ村の子供達にデインギーを 教えていました。
西室 建
6/26/2016 | Permalink
トムさんもヨット乗りだったんですか。
子供達は上達が早いでしょう。海も綺麗でしょうしいいですねぇ。