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陰謀論大好き

2023 JUN 10 0:00:56 am by 西 牟呂雄

 巷に跋扈する陰謀論には手を焼くが、陰謀論は面白いと言えば面白い。困るのは本気で信じ込んで暴れたり元総理をテロにかけるような大バカが出てくることだ。更にフェイク・ニュースの害毒が廻ると投票行動を基本とする民主主義が成り立たなくなる。
 これは先進国も途上国も関係ない。民主主義の卸元アメリカでバカ共が国会に雪崩れ込んで暴れた。多くの勢力が大統領選に干渉したことも明らかになっているが、トランプ教信者達がああもヒート・アップするとは。まあ、アメリカ人でもあの程度の輩は履いて捨てる程いる。ましてや。
 僕のフィールドはかつてBRICSと言われていたエリアだが、あの無茶なドンパチを仕掛けたロシアですら選挙はやって見せているし、もうすぐ人口世界一の民主主義国となるインドに至っては腐敗しているなんてもんじゃない。昔は1票125CCのバイク1台というほど買収が横行し、下手にITが発達してしまったため与野党ともフェイク・ニュースを流す組織を持っていて、選挙ともなると何が本当で何が嘘かも分からなくなるらしい。そもそもモディ首相が率いるインド人民党はヒンドゥー至上主義の差別的政党で、イスラム教徒への弾圧を隠そうともしない。首都デリーの面積当たりの監視カメラ数は世界1で中国以上なのだ。
 大陸は台湾の選挙に介入しまくり、フィリピンはフェイクを流す会社が200社あるそうだ。タイは何回選挙しても中華系のタクシン派が勝ってしまい、頭にきた国軍がクーデターを起こした。
これに比べれば我が国の選挙違反なんかはカワイくさえ見える。いや、実際にはかなりやられているのかもしれない。途上国も先進国もなく、民主主義の健全さは大きく損なわれているのが現状であり、それに対する有効な処方箋を我々は持っていない。

 ところで、世銀の主任エコノミスだったブランコ・ミラノビッチが2012年に発表したエレファント・カーブをご存じだろうか。世界全体で1988年から2008年までの20年間に先進国の高所得者層と、途上国の中間層の所得は大きく伸びたが、先進国の中所得者層の所得はほとんど伸びなかったことを表した研究である。

 グローバル化が進んで(この時点では主として中国の)低所得層が中間層入りし、先進国の中産階級が没落して(あるいは所得が伸びなかった)いったことが分かる。
 アメリカにおいてはトランプ現象を生んだのはこれではないか。人口においては多かった中間層が一斉に反知性的になってしまったと読める。
 中国はいまだに選挙などやっていないし、アジアの選挙事情は上記の未熟さだから中間層が形成されても大して期待できない。
 日本は20年以上も失っているわけだから、実感ありありだ。日本の民主主義は大丈夫か・・・。

 こうなったらカウンター・インテリジェンスとして、普段から飛び切りのフェイクを垂れ流し、あまりのバカバカしさにネットニュースを誰も信じなくさせるのはどうか。
 例えば・・・。

 ロシアとウクライナは実は戦争はしておらず、破壊された町はすべてロシア国内にある秘密都市である。プーチンとゼレンスキーはグルになってとEUとアメリカが、支援でヘトヘトになるまで偽戦争を続けるつもりだ。
 公開されている画像・報道をみれば、避難する人も爆撃をされた建物にいた人達も着ているものがおよそきれいなことに気づくだろう。ボロボロの衣服を纏った避難民には見えない。戦闘の場面も全て演習の空砲である。
 こうして欧米を弱らせた後に、中国をけしかけて台湾と尖閣を攪乱させ、ついでに北方4島を軍事要塞にして日本を植民地にする大戦略なのだ。かくしてユーラシア大連邦を作り上げ、アメリカを潰し、ヨーロッパ・日本・東南アジア・アフリカを隷属させるつもりなのだ。 

 コロナは当初、ワクチンで荒稼ぎするつもりでアメリカが密かに開発したウィルスだったのだが、中国に盗まれてしまい、それが素人の管理で市場に漏洩した。中国は慌てて人のせいにしようと躍起になったが、実は既に2億人が死んでいる。たび重なるロック・ダウンで経済はメチャメチャ。表に出ない暴動は1日に500件も起こっていて制御不能になっている。
 習近平は経済の失速を一人っ子政策の失敗にして葬り去り、国内の統制に集中するためにひそかにアメリカにスリ寄ろうとして、まず最も邪魔な安倍元総理を排除しようと画策。結果は例の大事件なのだが、巧みに宗教を隠れ蓑にしたため疑われることはない。

 金正恩は餓死者も出かけている現状に一向に援助しない韓国新大統領を嫌っており、さらにチョロチョロするだけで全く役に立たない韓国の左派陣営にもうんざりしている。彼が個人的にも最も信頼しているのはトランプであり、大統領選挙には何とかトランプが復権できるべく大掛かりなサイバーテロを考えていた。
 一方で、さかんに日本海にミサイルを撃ち込んでいるが、実は着弾距離は北京への距離にピッタリなのである。実は自分を小僧扱いして上から目線でバカにした態度の習近平も大嫌い。
 情報機関を使い秘かに『北京は射程内で、いつでもミサイルの向きは変えられる』という噂をバラ撒いている。食糧支援が欲しいのだ。これすべてトランプ氏の入れ知恵。

 怒られそうだからこれぐらいで止めよう。

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Categories:陰謀

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