欲しかったオモチャ
2015 APR 5 9:09:35 am by 西 牟呂雄
オモチャ全般に言えることだが、空想空間的広がりを楽しむ物ではないだろうか。子供は無条件にいじりまわしてしまいに壊してしまうのだが、この年になって昔夢想したオモチャの夢が広がって来た。ロボット技術の発達した現在ではもっと面白い物が出てくるのは時間の問題かと。
懐かしい漫画に一世を風靡した『鉄人28号』や『ジャイアント・ロボ』といった巨大なロボットが戦うストーリーは、その後『マジンガーZ』や『バイオレンスジャック・ハイパーグラップル編』と進化し『ガンダム』に結実する。現在では『進撃の巨人』だが、それに近い物で遊べる日が来るだろうか。現還暦クラスはゴジラ・ガメラに鍛えられてウルトラ・マンを見ているから巨大な怪獣・ロボットを見る目は肥えている(別に大きくなくてもピグモンやカネゴンもいた)。
逆に小さくして空間の方から俯瞰的に楽しむ方法もある。盆栽やジオラマ、オママゴト、着せ替え人形、ミニカーだな。これはオヤジになってからも物凄く金を掛けてドロ沼にはまる人もいる。幸いにして僕はそういう趣味を持たないが、凝りだせばキリがない。正確に精巧に極めれば今だって高いオモチャだ。
3Dプリンターの技術の発達により外形が自分そっくりのアンドロイドもできるかもしれない。ミッション・インポッシブルの変装マスクみたいにだ。自分の幼児期・少年期・青年期のアンドロイドも作れるかも。だがこれのオリジナルは天馬博士が愛児トビオを失った悲しみのあまり、そっくりのロボット『アトム』を作り出すというマンガで予言されている。僕は昔の自分がその頃欲しかったオモチャをこれらの偽装『自分』に存分に与えて遊んでいるところを見たい衝動に駆られる。
幼児期は自分で操作することはできない。大人の縮尺での生活できるミニ・ハウス(1/2縮尺)に住んでみたかった。これ実際に建てたら恐らくオモチャで済む金額ではできない。子供は大人になったつもりが楽しいからそのミニ・ハウスの中で住んでいるつもりになって遊ぶのだ。新聞を読む真似をして仕事に行く素振りをする。『忙しいな。景気が悪い。』等と言ってみる。そうしている自分を倍の大きさになった大人の僕が見ているのはきっと面白いだろう。
少年期の僕にやらせてやりたいのは、模型の連合艦隊とバルチック艦隊で仮想日本海海戦をやらせてやりたい。無論少年の自分に三笠をラジコン操作する東郷長官をやらせて、僕はロシアのロジェストウインスキィ中将になって戦ってみたい。いずれにせよ50mプールくらいで戦うことになるからそれぞれの艦船のラジコン操縦者を集めて一大海戦を再現する。
味をしめたらミッドウエーをもう一度検証しなければ。あれは負けるはずがなかったのだ。
青年期の僕には美女型アンドロイドを5人侍らせてみるのはどうだろう。アフリカ系・インド系・ロシア系・ラテン系・東洋系と取り揃えて朝から晩までチヤホヤしてもらえるように・・・・。ここまで書いてきて、そんなモノを見ている今の僕が何が楽しいのかアホらしくなってやめた。
今欲しいのは連獅子の被り物か。あの赤毛を被って毛振りの真似事をしてみたい、ちょっと難しいか。それならば『誠』を染め抜いたダンダラ染めの羽織を纏って新撰組の武装をし、御用改めゴッコをしてみたい、ガンダムを操縦してみたい、・・・・結局元に戻ってしまった。
最高のおもちゃは芸事と武器かも。時節柄断っておきますが、テロ反対・侵略反対の平和主義者です。オモチャの話です。
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漢字は楽し
2015 APR 3 20:20:14 pm by 西 牟呂雄
日常使う漢字は広く東洋の共通文化として、各国の国情に合わせて使われている。ベトナム語のチェノムには独自の漢字もあったり、日本でも『峠』のように大陸には無い文字に進化させた。ちなみにヴェトナム語のアルファベット表記はクオックグーといってチェノムでは國語と書く。こくご、ですね。
昔香港に行った時に中国人・韓国人・フィリピン人・インド人・僕、という打ち合わせをした。するとその韓国人が『オレ達は漢字でコミニュケートできるよな。』という意味のことを言い、暗にフィリピン・インド組と区別する素振りが見て取れた。更にそいつは自分の名前を書いてそれぞれの国の読み方をしてみようと提案し、あまり気が進まなかったが仕方なくやることに。たまたま僕も漢字3文字なので横に並べて『西 室建』と書くと中国語では『シー・スゥー・チェン』韓国人は『ソ・ナントカ(忘れた)』と母国語でスラスラ読んだ。ところがですよ、その韓国人の名前に(李さんだったが)金偏に商という字があってそんな漢字を見たことが無かった。鏑(かぶら)という字に良く似ているのだが違う。正直に『読めない。』と言ったところ『日本も中国大陸も台湾も漢字を省略してしまったからだ。我が韓国はハングル教育で私は書けないが、名前につける漢字を省略したことはない。』マッいいんですがそうかも知れない。
大体の意味がうっすら分かるから、東洋人は発音できなくても読み進むことができる。台湾で『仰げば尊し』が歌われているのを聞いて、初め何の歌か分からなかった。『い~ま~こそ~わ~か~れめ~』のところで何の歌か気が付いた。やっぱり卒業式で歌われているそうだが、後で歌詞を見せてもらうと大体似たような内容なのが読み取れた。
ヨーロッパだったらラテン語かギリシャ語の言語から推定できるようなものだろうか。
このノリで幾つか自分の漢字を作ったことがある。無の下に口と書いてムクチとか、手偏に下と書いてテシタとか。書いてみると『打』に似ている。
しかし、わが友人で(仮に出井としておくが)もっと上手がいた。自分の心=息とか、女が喜ぶ=嬉。これなんか可愛いもんだったがその次に絶句した。冷たい妻=凄、何を考えているのか。恐ろしい、ちなみに出井は女性で既婚者である。
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国境を考える Ⅴ
2015 APR 2 0:00:59 am by 西 牟呂雄
映画『大脱走』のクライマックスでスティーヴ・マックイーンがかっぱらったバイクで逃げるシーン。追い詰められて鉄条網を飛び越えるものの、結局引っかかって傷だらけになりながら手を挙げる。これを初めて見たのは小学生だったが『国境を越えるのは難しい上に迫力があるな。』と刷り込まれた。
もう一つ。名作サウンド・オブ・ミュージックのフィナーレで、ナチから逃れる為にトラップ大佐一家がスイスに亡命するためにアルプスを登っていくシーン。
これ等は70年前の話で、ヨーロッパというのは長年領土の取り合いをしているから国境というとピンと来るものと思われる。
しかしあんな鉄条網で区切られたら、野生の鹿といった大型動物はさぞ迷惑だったことだろう。いつもの縄張りに水でも飲もうと進んだら突如触れると痛いロープの壁ができてしまった。国境を認識するのは人間しかいないのだから。
そういう意味では無くなったベルリンの壁とか38度線は(他にもあるが)いかにも人間的ではある、いや政治的か。ハードな感じ。
![250px-Border_Security_of_the_50th_parallel_of_north[1]](https://sonarmc.com/wordpress/site36/files/2015/04/250px-Border_Security_of_the_50th_parallel_of_north1.jpg)
右の写真を見てどこだか分かる方はいるだろうか。
実は南樺太が日本だった頃の国境警察隊員(帝国陸軍ではない)の雄姿である。
話が満州国だの半島に飛ぶとややこしくなるのでここではちょっと外して考えると、当時の日本最北端の国境だ。樺太のことは語る人も少ないが大横綱の大鵬が生まれたところ、他にボクシングの輪島功一や作家の綱淵謙錠等、一時は40万人の日本人(アイヌ系ロシア系含む)がいた。樺太庁が廃止された後は大日本帝国の内地が接していた唯一の陸上の国境だった。現在日経の『私の履歴書』執筆中のニトリホールディング会長も樺太生まれだそうである。そして団塊の世代であるタレントの〝せんだみつお″も出生地はサハリンとなっている。
しかしこの国境警察もチョロいと言えばチョロくて、女優の岡田嘉子が演出家杉本良吉とソ連に亡命する時には簡単に越境されている。逃避行そのものは吹雪の中大変だったろうが易々と越えられるのもどうかと思う。戦争がなければ平和共存していたのじゃなかろうか。
グリーンランドとカナダの国境係争問題で知られるハンス島は1.3平方キロの小さな島だ。もう何年も領有権を争っているが、無人島でもあるため殺気だったことにはならないそうだ。カナダ・デンマーク両国が代わるがわる陸上部隊を上陸させている。真偽の程はわからないが、誠に平和なことに撤退する際は自国産のビールをたんまり残しておく慣わしで、互いに『我が領土にようこそ。留守の間の警備をよろしく。』と書き置くとか。
これ中々粋なものだと思いませんか。しかしもし日本が〇島でそうしよう、と提案したらアノ国の大統領と国民は激高するだろうな。
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滋養様
2015 MAR 30 21:21:48 pm by 西 牟呂雄
喜寿庵の飛び地を見に行った。100年近くウチの者は誰も見たことのなかった土地だ。住所を頼りに近くに行くとその昔は畑だったような山の麓の荒地が、あった。ビニール・ハウスでもやっていたのか、錆びた骨組み。ゴミ。雑草。境界線からは斜面で、ご他聞の漏れず杉が花粉を撒き散らしている。どなたかは知らねども耕作した形跡はあちこちにあって、やればジャガイモくらいはできるかなと思われた。いやトウモロコシでも何でもホンキを出せば可能だろう。これは逆にほったらかしてジャングルにでもなったらクレームがつくのだろうか。隣には農家があった。
ところが!林の奥の方に何やら構造物があり分け入って見ると古い墓石が並んでいたのだ。ご先祖じゃない。しかしおそらく1世紀以上前の墓だから土葬をしていたに違いなく、いくつかの遺体が眠っているはず。祟りを恐れた僕は合掌して礼をした。長い間誰も手を入れていないのだろう、風化が進み何かの自然災害で割れてしまっているのもあった。今度はお線香も持って来て、ひたすらお鎮まって頂かねば。
そして更に驚いたことに、直ぐ近くに小さな赤い鳥居が組んであるではないか。
工場なんかに安全を祈願するお稲荷さんを祀ったりしていることがあるが、真面目に神主さんにお墨付きの御祓いをしてもらう。工事の時の起工式のように、だ。しかしこの鳥居はそんなに丁寧に扱われた形跡はなく、チッポケなミニチュアの社があるだけ。誰かが勝手に建てた鳥居みたいな感じだ。
写真を撮っているうちに無性にかわいらしく思えて来た。造った人のいじらしさが伝わる。ひょっとしてその昔災害があった後にでも祀ったのだろうか。よし、勝手連神主を名乗ろう、と思った途端天の声がした。
「この鳥居は『滋養神社』である。」
驚いたことに周りには誰もいない。
しばし考え込んでしまった。
例によって脳内化学反応が突如狂ったのだろうが、妙に僕の心の琴線に触れた。さっき自称神主になると思い付いたではないか。そこでブツブツと自作の祝詞を考えた。母方の宗教は神道なので聞き覚えがあるのだ。[/caption]
滋養様、滋養様
御国(ミクニ)安んじさせ給え
身共 精進させ給え
心 明るくさせ給え
滋養様 滋養様
かしこみかしこみ
お願い申し奉~る~
これに合せた『滋養踊り』というのもこしらえて、一人踊りを奉納しようとした時に車が通ったのでやめた。
良かった、見られたら頭のおかしいアブない人間だと思われるところだった・・・。
それにしても何であんなものがあるのだろう。暫くしたら写真に何か浮かび上がってこないかなぁ。
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透き通る桜の開花
2015 MAR 28 9:09:24 am by 西 牟呂雄
喜寿庵の裏木戸の所に梅の古木がある。この老梅はもはや支えがないと倒れてしまうらしい。それでもチラチラと花を咲かせるが、この一本だけなぜこんなに樹齢が古いのが不思議だった。それがどうやら造庭の際に『一本梅が欲しい。』と先々代あたりが言い出したため、あの時代のことだからヨイトマケが大勢でどこからか引いて来てたものだということがわかった。法事で来た叔母が証言したのだ。
梅が細かい花を付けているのを見ながら『寒いなあ』と思いながら歩いていた。梅の花は香りが漂うので風で感じることもできる。そして散りだすのだが、そのことを注目する人は少ない。南の方から早咲きの桜のニュースが押し寄せてくるからだ。
日一日と開花が進む桜の季節。蕾が恐るおそるという具合に開いていく。
この時期の桜の中身というか蕾の芯の色をご覧になったことはお有りか。開いた淡い色とは大違いの物凄い濃い色なのだ。文章というのは便利ではあるがこの色を表現するには見てもらうしかない(しかも私は色覚異常)。言い過ぎかもしれないが実に毒々しい色合いである。煮締めたようなピンクで日本っぽくないような・・・。
花染めという技法があってちゃんと桜色も出せるが、その際はこの蕾を使う。開花してからでは色が着かないのだそうだ。咲く前の花の命が最も旺盛な時期でなければ綺麗に染まらないとは何がしか示唆を物語っているような気がしてならない。
蕾が少しづつ開き出すと今まで桜の枝を通して見えていた風景が遮られていき、直ぐに満開を迎える。満開は満開で結構至極であるが三分咲きの2~3日が大変に儚げで、散り出した後の風情とはまた違うのだ。コレカラ感が健気だ。
もっとも満開~散り初め~葉桜のプロセスも悪くなく、その頃には柳の新芽が出だす(繰り返すが私は色覚異常)。葉桜にもなる。この色合いは何故か助け合っているような錯覚を引き起こす。桜のバックにはあまり猛々しい色は似合わないのかもしれない。今年も九州だったか少し咲いた桜に季節外れの淡雪が積もった画像があったが、寒そうなもののえも言われず風情があった。逆に真っ赤な緋毛氈や漆の上だったらハラリと散っている程度がよろしい。
私自身が身に着ける普段着は原色を好むが、風景としてはこちらの淡色も捨てがたいのだ。
災害に合った方々にはそれ所じゃないという感想をもたれる方も多いだろうが、調和しているときの日本の自然の色は概してやさしい。
枝垂桜の地面に着きそうな枝のドームの中で、ソメイヨシノよりも更に小さい蕾を下から眺めていると軽い陶酔感があるが。これは二日酔いなのか夢なのか。
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国境を考える Ⅳ
2015 MAR 26 19:19:10 pm by 西 牟呂雄
中国とソ連は実は長いこと国境でモメて、武力衝突も繰り返された歴史があるのだ。両国のイデオロギー闘争とは別に領土問題もあったのでややこしい。しかしソ連の崩壊直前の1991年には川の中州のダマンスキー島が中国の帰属で合意した。それでも未確定地域(総面積:375平方キロ)は残り、アルグン川の島(ボリショイ島 アムール川とウスリー川の合流点の2つの島、タラバーロフ島と大ウスリー島は帰属がはっきりせず実際にはロシア人が住み着いていた。
川の中州でもめるとはさすがにスケールの大きい大陸である。川が氾濫でもして土地が変わっていたらどうなっただろうか。
2004年に最終的な中露国境協定が結ばれた。この協定では、アムール・ウスリー合流点部分では、係争地を二等分するような合意がなされたのだ。どうもこの時点で随分ロシアが譲歩したように今では思えるが。これは北方領土解決の大きな示唆にならないか。
先日おかしな夢を見た。北方領土問題が解決して面積等分となり択捉島に国境線が引かれたので、何故か羽田からヘリコプターで見に行った。着くとその場にプーチン大統領がいて、国境に案内してくれたのだ。
すると石ころだらけの川原に案内されて水がチョロチョロと流れている。大統領は何故か日本語で
「ニシムロ。この川の向こうがロシア。こちら側が日本だ。」
と言うではないか。見てみるとロシア人の家族が向こう岸(と言っても2mくらい先)で遊んでいるではないか。これが国境?という顔をしたのを見た大統領は笑いながらロシア人家族の一番小さい女の子を手招きした。すると女の子が『ダー、ダー。』と言うと走ってきてピョンと川すなわち国境を飛び越えた。彼女は何の手続きもしないで軽々と国境を越えたのだ。
「大統領。彼らは自由に国境を越えられるのですか。」
「そうだ。いつでもだ。」
「住むのも自由ですか。」
「そうはいかない。国籍のある方にしか住めない。」
「ブツが移動する場合に関税は掛からないのですか。」
「島内で消費される分はフリーだ。持ち出される際には日露貿易協定に沿った分が取られる。すべての島の生産物と外からは入ったものは明確に区別される。密輸・トンネルなどは有り得ない。君がヘリで移動する際にロシアの物を検査されるだろう、空港は完璧だ。海岸は両国の最強コースト・ガードが固め海からも持ち出せない。マフィアもヤクザも手が出せない。ここはタックス・ヘヴン特区ではあるが犯罪の温床にはしない。」
「しかしマフィアやヤクザは来てるでしょう。」
「フハハハ。安全保障条約を結んではいるがロシア軍はいる。ジエイタイもクナシリに来ることになる。しかもケイサツは最も優れたコーバンを設置するだろう。我が方の秘密警察の機動力はご存じの通りだ。」
「犯罪はお互いに裁くのですか。」
「国境を挟んだ発生主義で裁く。ロシア人が日本領内で犯罪を起こせば当然日本が裁く。犯罪日本人がロシア領内に逃げ込んでもロシア警察が捕えて引き渡す。ニシムロ、ロシア領内の石ころ一つでもポケットから見つかればシベリア送りだぞ。ハハハハハ。」
「ポケットに入れても国境を跨ぎ、領海に投げ捨てたらわからないでしょう。」
「(物凄い目つきになって)厳密に言えばその通りだがロシアを甘く見てもらっては後悔するぞ。」
「しませんしません。当たり前ですよ。」
「ハラショー。それならば構わない。」
で、目が覚めた。思わずジャージのポケットを探って何も無いのを確認した。
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劇団俳小の「子供の時間」
2015 MAR 24 19:19:18 pm by 西 牟呂雄
早野さんが出演した「子供の時間」を観劇してきました。リリアン・ヘルマンの原作で、オードリ・ヘップバーンの映画「噂の二人」にもなった作品です。
病的な嘘つきの少女が他の生徒を支配して人間関係をメチャクチャにした挙句、女性の先生二人がレズビアン関係だとの噂を撒き散らし、一人を自殺にもう一人を婚約破棄に追い込んでいく。昨今もありそうなテーマのお芝居でした。
見所は自殺してしまう女性は苦しんでいるうちに自分はそういった恋愛感情を持っていたのではないか、と思い詰めていく所でした。まるで冤罪の被害者が自白に至るような緊張したやりとりが続くのです、これ結構怖い。閉鎖された小社会のヒステリーが極限を越えてしまう。
早野さんはちょっと小意地の悪い自殺してしまう先生のおばの役で(ご本人はやさしい方です、念の為)さすがに華がありました。黒テント出身の新井さんという方も凄い存在感。
私は見ていて婚約破棄に追い込まれる女性の相手であるジョーという役が気の毒で気の毒で。
ところでこの原作はスコットランドで実際に起きた裁判沙汰がベースとなっています。古い翻訳を元に台本ができているらしく、途中からは台詞の原稿の英文を想定しながら見ていました。後で一緒に観劇していた東 兄も全く同じ作業を頭の中でやっていたそうで笑えました。
ふと思ったのですがせっかく現代に上演するのだから台詞廻しも今風に変えるとか、思い切って全部ネイティヴ京都弁でやるとかいったことはできないものでしょうか。冒険かもしれませんが、もともとメアリーとかジョーいった名前を使ってやっていることですし、女学生の狭い凝縮された環境にいる小道具として方言を使えないかアイデアを練っています。
話はかわりますが、舞台業界の関係者のような私の隣りに座ったオヤジ、「腰が痛いので座布団寄越せ。」と偉そうに言っていたくせに始まった途端にいびきをかいて御就寝とはいい度胸だよな。どっかのOBか知らんが演劇鑑賞は殆どできなかっただろう、寝に来るんじゃねぇ!
早野さんが楽屋から出てくる前から私・東兄・阿曽さん・ハリーさんで飲んだのですがテーマが重いだけに厳しい批評が飛んでいました(酒も飛んでいました)。あの女学生が使う「~~~しちまった。」という言葉が印象に残ったのですが、あれは翻訳の際に残った言い回しで舞台が想定している女子寄宿舎はもっと丁寧に喋ったはずでしょう。上述のように上品な京都弁を使ってみたいところです。
そのあたりで焼酎2本を空け、東兄と私の言動がおかしくなり、経済予想の激論から歌舞伎の物真似にまでなって、観劇の夜は更けていくのでした。早野さんきれいでしたよ。
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ストゥコ・バクニンスキー 東京滞在記Ⅱ(翻訳)
2015 MAR 19 23:23:04 pm by 西 牟呂雄
さて、あさってにはダラスに戻ることになった。すると日本人チームはフェアウエル・パーティーとして何回も食事会を開いてくれた。それが不思議な事にいつも実験している仲間がやってくれるモノ、そのマネジャーが主催するモノ、ジェネラルマネジャーがしてくれるモノとそれぞれ分けてやる。一度にやればコストも安いのに不思議なことだ。
印象では一番暖かかったのは、直接接していたボーイズがやってくれたのだ。イザカヤに行った。ジェネラルマネジャーはその人の秘書さんと3人で、ROPPONNGIの高そうな部屋でやってくれた。秘書さんは英語も上手くセクシーなレディ。当人は私の父くらいの年で昔のダラスを良く知っている。面白いジョークを聞いた。二ヶ国語を喋るのはバイ・リンガル、三ヶ国語を喋るのをトレ・リンガル。一つの言語しか喋れないのを何と言うかと聞くので、モノ・リンガルと答えたら違う『アメリカン!』大笑いだ。そして自分は中国語と韓国語ができるからクァルト・リンガルだと。
最悪だったのはマネジャーがやってくれたもの。元々マネジャーには大して話をしてもいないのに。それどころか私とスタッフが相談してやろうとしたことを(追加実験)セイフティの問題とか自分達の技術開示になるとか予算がないとか、とにかく自分のミスにならないようにどうするかばかりを考えるてネガティヴなことばかり言っていた。私は日本語はサッパリだが、ミーティングから帰って来るスタッフが暗い顔で『ストゥ、悪いんだけどそれはできない。』と告げることが多かった。そのくせ本人から私に直接の説明は決してない。そもそもこの男は自分で理解できないと怒り出すところがあり、皆は苦労していた。しかも何か決断しなければならない時は時間がかかるのを躊躇せずに長い会議をしたり、大勢を引き連れてジェネラル・マネジャーに説明(自分ではやらない、スタッフにさせる)に行っていた。
こいつは英語が全然できないらしく、食事には通訳代わりに関係ないセクションのマネジャーを二人連れてきた。彼らはアメリカ留学もしたそうで、聞き取れてはいたようだが英語を喋るのは5年振り言っていた。私の方も既に6週間も毎日チームの仲間とやりとりをして彼等の英語には慣れてきたので会話自体は滞りない。それで私のカウンターのマネジャー氏、やたら面白いことを言っているらしく大声で良く笑う。だがその内容は翻訳してもらっても良く分からない。恐らく下品な話をしていたのだろう、顔がバカみたいだった。私の方が良く思っていないせいだろう、普通の会話は問題ないがそう楽しくもない。しかしマネジャー氏はお構いなしに酔っ払い4人でカラオケにまで行き、自分でエンカを何曲も歌った。なかなか上手いのだが私には全てイーグルスのホテル・キャリフォルニアに聞こえてならなかった。他の二人はやたらと騒がしいアップ・テンポのJ-POPと言うのを歌う。面倒なのは『あなたも歌おう』と勧められることだ。いやではないが、私がやりたくなってからでいいではないか。次に、次に、とプッシュされるのはまるで拷問だ。このカラオケ・ボックスというのは会話をするところではなかったのだ。一応ビートルズを2曲歌った。
しかしカラオケとは面白いものがあるものだ。誰が発明したのか知らないが、最近ではシングル・カラオケといって一人でやるボックスもあるらしく、歌の練習を大声でやるには誰にも迷惑にならなくて結構だ。それはいいのだが、私は地元のテキサスでカラオケがビジネスとして成り立つか考えて見た。
結果はノーだ。一人で楽しむのだったら自宅のガレージか地下にマシンを置くし、集団で懇親するなら好きなジャンルの者だけが自前のバンドを組むかプロを呼ぶだろう。そう、カラオケがコミニュケートの手段になるのは、聞きたくもない歌でも黙ってしばし受け入れる日本だからではないのか。それにテキサスは移動は車だからあんなに酔っ払ったら家に帰れない。
色々楽しかった。日本を大好きだ、TOKYOは楽しい。実は私はテキサスに帰ってから事業を起こそうとあるアイデイアを持っている。そのパートナー及びスポンサーは日本人と決めている。
ただ一般の日本人は口が軽すぎる。私が付き合ったのは合計で14人。彼等は全員口が軽かったが、固い人も大勢いるだろうから心配していない。
あのマネジャーは口が固そうだが・・・。
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ホンダのF1復帰は楽しみだ Ⅱ
2015 MAR 17 20:20:48 pm by 西 牟呂雄
やはり久しぶりのハンデだろうか、オーストラリア・グランプリ決勝にマクラーレン・ホンダは1台しか出せなかった。アロンソはテスト走行中にクラッシュして欠場。サブのマグヌッセンは予選18位だったが30分前の周回でトラブル、決勝には出られなかった。
ジェンソン・バトンはキャリア十分の元世界チャンピョンで、後ろから抜きに来るドライバーに対するイジワルなんかはさすがと言わざるを得ない。結局15台のレースとなり完走11台という厳しさの中、最下位ながらも完走した。
高度な技術を維持し続けることがいかに難しい事か良く分かる。レギュレーションも変わってギリギリの限界に挑んでいる技術は撤退による空白を如何ともし難い。結局1戦目ではまだエンジンをフルで回せない。現在では投入できるエンジンはセカンド・カーの分をいれて4個と決まっている。F1サーカスはこれを皮切りに年間20戦という長丁場のシーズン中パワー・システムとマシン・セッティングの最適を目指し、コースにも合わせながら追及するのだ。
一方ドライバーは平均3秒に一回のシフト変えをする反射神経が必要であり、長時間の緊張に耐えられる体力・精神力たるや大変なもの。で、その維持のためとんでもない努力をしている。上述の『フルで回せない』のは、分かりやすく言えば、ここで思い切りアクセルを踏んづけたらばエンジンが火を吹くかボディが壊れる、という感覚がドライバーからチームに報告されていることらしい。
フェルスタッペンというルーキーは弱冠17歳!親子2代のドライバーで天才的速さだ。だがFIAはドライバーの低年齢化を危険視し、今後は18歳以上とレギュレーションを変えたため永久に17歳のF1参加という記録が残ることになる。17歳とは解説していた片山右京が現役の頃生まれた勘定になって、さすがに右京さん「こんなときが来ないで欲しかった。」と苦笑い。
ライコネンのリタイアは気の毒というかバカヤロというか、ピットインのタイヤ交換の際に左後輪が完全に装着されないままにスタートしてリタイア。映像を見たが、スタートするとき後輪のピットクルーが『まだだ』のように慌てていたのが映っている。シーズン第一線の緊張もあったのか完全にチーム・ワーク・ミス。後輪担当は今回様々なチョンボが見られ、あとで大目玉を食らうかクビになっているだろう。僕は一度あのピット・クルーっをやってみたかったのだが下手に混ざりこんでレースがメチャクチャになる絵を想像すると恐ろしくなった。
メルセセス強し!
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国境を考える Ⅲ
2015 MAR 15 15:15:24 pm by 西 牟呂雄
国境とは税金を取っていい範囲。すると国の中にあっても税金を払わない所は国家に守ってもらえない。最低限のナントカ税を払ってまるで独立した国家の様な組織を樹立するのは、オウムが思い出されてはなはだよろしくないが、ISもそんなもんだろう。国境も何も従わない者は排除する原理だ。あのN田という人は研究者なんだろうが、一度は兵士を送り込みかけたこともあるヤバい人でしょう。ISとの窓口になんかなるようなことを言っていたが、そんなペースに乗ったら明らかに国益を損なうんじゃないのか。公共の電波に載せたり出版物を出すのは理解に苦しむ。マッ報道・表現の自由なんですがね。
もうちょっと穏健な例を挙げればアメリカで自給自足で暮らすアーミッシュがそれだ。ルター派のクリスチャンなのだがチューリッヒで発生した後ドイツに移住、その後アメリカに移民してペンシルバニアやカナダのオンタリオに約20万人いる。言葉も英語ではなく、ドイツの方言を話していて一般のアメリカ人とは交流しない。兵役も拒否しているのじゃなかったか。固く信仰を守り(一部観光化しているところもあるらしいが)基本は『何事も変えない』こと。電気もガスも車もない。多少の経済活動はあるものの、消費もしないで自活しているから税金の取りようもない。こちらは徹底した平和・非暴力主義なのでオウムのようなことにはならないが、国に頼らず何でも自分でやるからサービスを受ける必要もない。今頃でもインターネットなんかを拒否して暮らしていることだろう。
それはそれでいいのだが、今日のように下手にテロリストが侵入したりすると。その時は警察権によって守ってもらうことになるのか、火縄銃で戦うのか、心配の種は尽きない。これ大いなる矛盾を孕んでいる。
- アーミッシュの家族
人口学者のエマニュエル・トッドの言説によれば、隣接する国家同士は必ず比較優位差が発生し一方から収奪されることになるらしい。トッドはTPPによる経済の囲い込みに異を唱えている学者で、その文脈からEUの将来の分裂を予想している。僕もEUはどうも危ない気がするのだ。某国のように借金だらけになって、あとは知らん、とやったら50年前なら戦争だったろう。
少し北に登ってウクライナでは、ガス代払うの払わないのからモメはじめ、キエフ中心部で百人単位で狙撃したのはウクライナ右派。そこから本当に戦争になった。
どこでもそういった過去の経緯に加えて歴史じゃ宗教じゃ資源じゃマーケットじゃと縺れまくって国境線が引かれる。
中村兄の直線国境の考察を読んで、カナダーアメリカ国境というのはまぁまぁスマートな引き方だと思った、ネィティヴ・アメリカンの都合は誰も考えなかったが。それでいて昨今の二国間協定の結果カナダはボロボロにされっぱなしだと考えれば先述の比較優位差理論も頷ける。反対側のメキシコは同じようなことになってもっと酷い。
それでは国境線のない我が国の隣国とは・・・。僕は半島・大陸に深入りするのに慎重派故、ハワイあたりでアメリカさんと馴れ合っているくらいが一番良さげかとも思う。もう一つ意外と近いロシアという手もある。実は中国は日本海には面していないのですぞ。
いくら何でも今更まさかの鎖国はできっこないし・・・(移民も反対なもんで)。
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