Sonar Members Club No.36

カテゴリー: 和の心 喜寿庵

雪ニモマケズ

2018 FEB 24 12:12:41 pm by 西 牟呂雄

 今年も雪は首都圏に大混乱を起こした。時に高速道路に閉じ込められた方々は大変だったろう。福井の方はもっと酷くてハラハラしたほどだ。
 それに比べればではあるが喜寿庵も大変、週末に寒いのを覚悟して飛んで行った。

ウワーッ

 積雪はまぁ20cmくらいで、踏みしめながら屋内に入ると驚いたことになっていた。あらかじめポタポタと滴らせておいたのが蛇口からはつらら、洗面台は排水溝が凍ったようで氷溜まりになってしまった。トイレはヒーターで大丈夫だったがお風呂のお湯は直ぐに出なかい。
 暖房をガンガンかけて外の雪でお湯を沸かし(ガスは無事)蛇口や洗面台にかけて溶かす。水が通った時は山荘が生き返った気がした。
 平昌オリンピックをやっているが、4年前のソチの時にはこのあたりに1m以上も積もってしまい、全県交通がマヒして閉じ込められて遭難しかかったがこんなに凍ったりしていない。あの大寒波襲来でマイナス17度まで冷え込んだそうだ。北海道の人から見れば大したことは無いのだろうが、この辺りではライフラインに支障をきたすのだ。

カワイイ

 それから2週間経って行くとようやく溶けて(この庭を雪掻きなんかしたら体に悪い)土が顔を出していた。
 そして見回すとあんなに積もったのに早くも福寿草がピョンといった感じで咲いた。
 季節が巡るとはこういうことか、と思った途端思い出して奥のネイチャーファームまで急いだ。
 去年、冬を越せる作物だと知りニンニクを5株ほど植えたことをすっかり忘れていたのだ。埋もれてしまってヒョットしたら全滅しているかもしれない。
 残雪を踏みながら行くと、午後からの日当たりの良いファームはすっかり溶けていた。
 オーイ。

無事だった

 すみっこの方に駆け寄ってみると・・・・オォ!
 さすがにスクスクとはいかないが、枯れずにヒョロッと生きているようだった。
 思わずアングルは良くないが接写したのがこの写真である。
 ほかの4株も同じように寒い風に吹かれていた。
 僕はなんともうれしくなって語りかけた。
「お前たち、あの寒さを良く耐えてがんばった。春先に収穫できたら充分に味わってやるからな」
(念のため口に出して言ったのではない。それではアブナイおじさんになってしまうから)

雨ニモマケズ

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お宿 ぽっぽや 

2018 FEB 19 19:19:23 pm by 西 牟呂雄

 喜寿庵のご近所にかわいらしい素敵なお宿ができた。コンセプトは『子鉄』。子供さんも楽しめるよ鉄道マニアのファミリー向けに古民家をリフォームして民泊を始めた。オーナーさんはお若いご夫婦で、色々とアイデアを出しながらやっている。

正面玄関 門松が

 実は昨年の夏頃から改築が始まっていて、一度ご近所だから挨拶に行くとお二人で”手作り”と言った感じが微笑ましかった。先日改めて再訪してその充実ぶりにびっくりした。
 御夫婦共に鉄道好きなのに加えてもう一つ凝ったのは『レトロ』。
 この入り口はわざと古めかしい感じを残してリフォームしたそうだ。
 それだけではない。
 お客様の入り口は裏に回ったところで、引き戸を開けると新幹線。

製作中です

 敷地内にはレールやポイントの道具が置いてあって、これは好きな人にはたまらないだろう。
 お二人で集めたものらしいがレールなんか重いのにどうやって運んだのだろう。
 レール留めの犬釘も沢山あった。

 更に中を見せてもらうと、これまた色々な工夫が凝らしてあって楽しい。
 寝台車のような寝室だったり、車両が室内に乗り入れたような迫力。

客室

 実際〇〇線の脇にあるのだが、この沿線では外国人観光客が激増してガラリと客層が変わった。
 たまに乗ると着飾った中国系かバックパッカー風のリュックを背負った白人が目立つ。
 大家族の旅行者にどこから来たのか聞いたらフランス人だった。その頃凝っていたフランス語で話したが全然通じなくてマイッたっけ。

 マレーシアからの女の子のグループもいた。

寝室

 2020年の東京オリンピックの頃は、大会を見た後に富士山観光をする外国人はもっと増えるだろう。
 今でも河口湖のあたりの観光地だけでは客室が足りないくらいだ。

 すると喜寿庵のあたりのこういったお宿にも大勢来るかもしれない。
 喜寿庵に泊めてやってもいいのだが、僕は料理も何にもできないし、布団なんかも充分じゃない。

 ウーン、その場合はこの『ポッポやさん』専属の通訳兼運転手にでもなってボランティアでもやろうかな。
 幸い近所に温泉もあるし。

 だが待てよ。
 ここのコンセプトである鉄道マニアなんかは日本以外にもいるのだろうか。
 オーナーご夫妻がせっかく集めたこれらの『お宝』が、ただのガラクタに見えてしまってはもったいない。

レセプション

 オーナーさんのコレクション。

 レセプション・コンシェルジュの案内表示は「駅長」。

 更にはどこの駅で使われていたのか分からないが、大昔の切符を買う所で駅員さんが客と相対して売っていた時の券売機!
 

 これなんかは僕の子供の頃の記憶にウッスラ残っているレア物じゃなかろうか。
 いずれにせよ解説をしてやれば鉄道発祥の地の英国人なんかは喜ぶかもしれない(中国人やロシア人はどうかな)。

券売機???

                                      
 先行宿泊したお客様の評判も上々。
 2月23日(フジサンの日)にグランド・オープンです。
 ご案内はこちらから。
ぽっぽやさん

 プラ・レールのおもちゃも充実していてお子さんも喜びそうだ。
 それにご主人はイケメン、女将さんは大変な美人。

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喜寿庵で『撮り鉄』 (更に撮ってみた)

喜寿庵で『撮り鉄』 Ⅱ


リゾート特急やまどり

花盛りの喜寿庵 梅雨明け

年末年始に考えたこと

2018 JAN 4 22:22:23 pm by 西 牟呂雄

富士山(クリックで拡大されます)

 喜寿庵に行くときに中央高速の河口湖線を走るが、天気のいいときは惚れ惚れする様な富士山が見える。
 ただ高速を降りるといいアングルが撮れないので、多少ヤバイが路肩に停めて映してみたが、見た目ほどの迫力が出ない。下手だ。

 普段は山に籠ると庭の手入れや野菜のお守、落ち葉掃きと忙しい。
 だが年末年始には何もすることがない。寒いだけ。
 朝はグズグズしてからコンビニでコーヒーを飲んでから温泉(回数券を持ってる)に行き、ジャブジャブとぬる湯源泉から熱い露天に浸かり、鍋焼きうどんかカツ・カレーを食べて帰って来る。ありがたいことに年末年始はズーッとやっているので毎日行けるのだ。
 そして持ち込んだ本を読んでいると四時半には日没。冬至の時にちょうど渓谷の切れ目に火が落ちる(因みに東側に山があって朝は明るくなるのが7時)。

真っ赤なナンテン(クリックで拡大されます)

 やはりこの時期には花は少ない。
 庭に色を添えるのはわずかにナンテンの真っ赤な実くらいか。
 
 日が落ちると今度は家のお風呂を沸かして入る。
 これは上がって冷えたビールをガブ飲みするため。
 きょうも誰とも会話しなかったなぁ、などと思いながらガンガン飲んだ。中途から焼酎に。
 大晦日は格闘技を見ているうちに泥酔して寝る。

 時々このブログを書いたりして新年を迎えた。初詣はなし。年始の挨拶もなし。年賀状もこっちには来ない。メールもなし。念のためだが一人で過ごしている。

 ズゥーッと同じ状況が続くので秘かに理論を巡らせた。
 もしも地球の自転が公転に対して傾いておらずに全く季節がなかったとすると、人間は一年という時間の区切りを知らずに過ごしたのだろうか。寿命何年という単位がなければ(月はともかく)毎晩同じ星の流れを見て、星占いも十二支も何も無い。
 そうなると人類(というか生物)の進化はもっとずっと遅く、特に産業の発達というものは恐ろしく陳腐なままで止まっていたかも知れない。
 人口が増えるに従って、熱帯・温帯・寒帯へと移動して民族は形成されただろう。しかしそれぞれの文化は均一に緯度に従ったものだったのじゃなかろうか。何しろ動植物の分布が一様になるからだ(この際地形の話は脇に置く)。

冬枯れの渓谷

 今年は日本海側や北日本は雪が多くて大変だろう、事故も起こっている。降り過ぎは気の毒だが、温暖化で雪が無くなったらそれはそれで雪国の人は寂しいに違いない。
 こんなにグータラやっているとお正月に申し訳ない気がして、年末から迷っていたスノボに行く。去年知り合いが靱帯断裂になったので恐るおそる行った。
 ゲレンデには年末年始を日本で過ごした外人観光客(中国系)がワンサカいて、どうやら観光ツアーのコースに組み込まれているらしい。別にスキーをするでもなくウロウロして買い物をしていた。
 その中の一人が実に怪しげだったので思わず撮ってしまった。

謎の観光客(実は自撮り)

 今年はじっくりと(ボケーッと)『保守とは何か』とか『日本人はどう考える人種か』あるいは『知性は人類を幸せにしたのか』といったテーマを模索したいと思っている。
 きっかけは最近トンと耳にしなくなった『島国根性』という言葉である。
 かつては「チマチマとケチくさいことを言って古い体質にしがみつく」という意味で使われていたと記憶する。
 それが絶好調の安倍政権の元で、複雑な米中関係の間に北という撹乱要因を加えインチキめいた保守層が新しい『島国根性』のような気がした。
 無論私は現政権を支持する保守オヤジなのだが、自称保守派としてはTPPや移民は気に入らない。憲法も改正したい。アメリカ主導グローバリズム・新自由主義は肌合いが違う。戦争反対。そういった懸念なしに何となく現政権を支持してしまっている層が心配だ。
 安倍自民党の支持者は何故か若い層に多く、立憲民主党という明治時代のような名乗りを上げた政党は団塊組が支持する。ただ改革念仏を唱える保守派は希望の党(=都民ファースト)という鬼っ子まで生み出した、ありゃいったい何だ。民進党はどうせ無くなるくせに野党共闘とは何だ。
 ここまでくるともうどこから手を付けていいか分からん。
 明治150年、ヤバかったモダニズム(欧米帝国主義)を切り抜け、敗戦を糧とした日本人ならではの知恵はどこに行った(オマエは何だ、の声がするけど)。
 平成の御世のドンづまりに核で威嚇をする指導者が出現するとは、何のために知性を磨いてきたんだ人類は。
 そしてトランプを生み出したアメリカはどう出るだろう。トランプとは保守主義者なのかトリック・スターなのか。アメリカだってどでかい島国なんじゃないのか。

 えーと、箱根駅伝でも見てから山を下りて考えよう。要するにヒマだったんだな、オレは。

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花盛りの喜寿庵 12月の花

2017 DEC 2 17:17:54 pm by 西 牟呂雄

落ち葉の絨毯に日が射して クリックしてください

山茶花

 さて、師走である、寒い。
 絨毯のように芝生に敷きつめられたような落ち葉を見ると、どこから手を付けていいのか・・。子供だったら泣くこともできるだろうがオジサンはそうはいかないんだ。
 セッセセッセとネイチャー・ファームに持っていって畑の土に埋めているが、オレがやっていることは何て無駄なんだ、と思わざるを得ない。翌年は腐葉土になっているのかもしれないが、何年埋めても少しも土壌が増えた気がしない。

 この花の歳時記を今年から始めてみて、喜寿庵は一年中花に囲まれていることが分かった。この年まで大して気にも留めなかったとはもったいない、人生で随分損をしたような気がする。庭にはサザンカが咲いている。

 山茶花の 紅(くれない)残し 風抜ける
   はや年の瀬か  冬枯れの山

薔薇

 そしてチョット足を伸ばすとよそのお庭に良く手入れされた薔薇が。
 大昔のことだが「薔薇」という漢字がスラスラ書けるかどうかが仲間内のステータスだったことがあり、フツーの漢字は間違えるくせに「薔薇」はわざと書いた。
 品種改良と剪定といった手入れによって四季咲きの花なのだとか。
 クイーンとでも言いたくなるような気品だが、どこか冷たい気配を放っている。更に棘があるのがいい、危険な感じ。
 いずれにせよ木枯らしの中でも咲いてくれるのはありがたい。 

 ”ばら色”はローズというくらいで赤がメジャーだろうが白い薔薇も一般的。中には青までつくられたらしい。トルコの原産種で黒薔薇も実在していて画像を検索してみると極濃い紅色と黒の中間のようなドスの効いた花だった。花言葉は「憎しみ」。

優しい感じ

 11月の末にガンッと寒波が来て師走になった。
 ときどきポカポカするが北海道や日本海側はもう大雪。
 するとこのような野菊がフワフワと花をさかせる。
 この白菊はさっきの手入れされた薔薇のそばの崖に、健気にも自生していた。
 いよいよ真冬になって一年が終わる。
 今年は本当にロクなことがなかったから、サッサとケリをつけて平成30年を迎えたいものだ。

ポツン

 フト見ればポツンとススキが穂をつけて風になびいている。
 別に歌に歌われるほどの寂しさはない、スッと立っているじゃないか。
 この姿は清々しいが、冬の曇天というのは実に陰鬱にされる。
 先述のロクでも無さが増幅され、そこから解放されたい。
 ところが「せめて気分だけでも明るく」とはどういうことなのか思いあぐねた。
 「明るく」するとはありもしないことを想像してヘラヘラ笑うことではない。ポジティヴ・シンキングとは目標を造ってどうしたらもっと「楽しく」やら「面白く」やれるかをワクワクしながら工夫することだ。元来が楽天的だと思われている僕は、今さら「明るく」しようと勤めると、タダでさえチャランポランないい加減さがひどくなるだけではないか。
 そもそもそんな気分を恣意的に刷り込むことそのものが無駄だろう。例えば僕の頭がこれ以上良くなることがありえないように、或いはどこかの嘘つきが一生直らずにウソばかりつくように、どうにもならないと思う。

 冒頭の枯葉の絨毯をみてため息をついたのを機会に、この冬の間は様々なことに対し「くよくよ」と悩み、どうしようもなく絶望的に暮らしてみよう。静かに心を冬眠させて過ごす。

 そうするときっと来年はいい年になるはずだ。

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花盛りの喜寿庵 追記の追記です

花盛りの喜寿庵 つつじ咲く(追記 アヤメと紫陽花も咲く)

花盛りの喜寿庵 ダイコンの花が咲いた

花盛りの喜寿庵 梅雨明け

花盛りの喜寿庵 八月の花

季節の変わり目 九月 喜寿庵の花

花盛りの喜寿庵 11月の花にチェロ

2017 NOV 9 19:19:30 pm by 西 牟呂雄

 秋が深まって紅葉が始まります。寒くなって喜寿庵は暖房を入れました。
 それでも目をやるときれいな花は健気に咲きます。

アジサイ

                                                                                           

                     
 左のアジサイは今年植えたのですが花持ちが良くてひっそりと咲いてます。右の千日草は近所の耕作放棄地で見つけました。木枯らしが吹き始めているのに鮮やかなものです。

千日草


 
 

 ところで喜寿庵には相変わらず北富士総合大学の学生さんが来てくれています。四年生はそろそろ卒業準備、卒論の発表のシーズンです。
 テーマを聞いてみると中々シブ目の内容に取り組んでいるようでした。エネルギー問題、都市環境問題、色々奥深いテーマです。
 今の四年生は冷戦終結だのバブルだのの後に生まれているわけです。彼等彼女等にとってヨーロッパ・ピクニックからベルリンの壁崩壊は、映像を見ることはできてもその衝撃とある意味のホッとした感覚は分からないようです。

 この辺で止めておけばいいものを、例によってガバガバ飲み過ぎてジャカジャカ喋りだしました。
 テーマは『戦前に政党政治はどう機能したかー明治憲法下での若槻禮次郞内閣の苦悩』というトンデモ話。若槻内閣は二度組閣されているが金融恐慌と満州事変でもみくちゃにされた不幸な政権で、少数与党の悲哀を嘗め尽くします。
 一方で明治憲法は、現人神とか神聖にして侵すべからず、はともかく三権分立を踏まえた現代でも通用する(と僕は思っている)不磨の大典で、民主主義は戦後にアメリカから教えてもらったものでもなんでもないのです(と講義口調ですがこの辺から泥酔している)。
 ところが大正末期の国会内の政党による駆け引きたるや。例の『統帥権干犯問題』なんか初めは陸軍が言い出したのではなく、ロンドン条約を不満とする野党時代の犬養毅や鳩山一郎(政友会)が濱口内閣につけたイチャモンです。おかげで濱口雄幸は襲撃され、第二次若槻内閣も満州の複雑な状況に手が付けられなくなります。次の犬養内閣となったところで当の本人が5・15事件で殺害されてしまう。但しこの事件は海軍の将校がやったもので陸軍は関係なく・・・(もうベロンベロン。何を言ってるのか分からなくなって学生さんゴメンナサイ)。

天使のチェロ

 そこに天使が舞い降りて来てくれたのです。
 管弦楽に入っている学生さんが練習の後、重い楽器を持って遅れて参加してくれました。
 酔っ払いのヨタ話は置いて(捨てて)練習曲をリクエストします。
 大学入学後に始めたのでまだ発展途上ですが、一生懸命弾いてくれて、酔いを醒ませてくれたのです、感謝。
 何代も使ったチェロは年季が入ったそれなりの音色で、少し触らせてもらいました。
 SMCにはクラシック、なかんずくチェロに造詣の深いメンバーがおられますよね。
 どなたか処分するような使わないチェロがあったら寄贈して頂けませんか。
 大切に使って永く保存するそうです。

 ところで次に学生さん達が忘年会に来るまでにチョット勉強しておかねば・・・・。

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実りの秋の不思議な話

喜寿庵でお茶壺道中

春夏秋冬不思議譚 (秋の日に慌てた少年)

花盛りの喜寿庵 12月の花

秋・喜寿庵10月の花

2017 OCT 7 9:09:51 am by 西 牟呂雄

 まだ色付かないが広葉樹は散りだしました。喜寿庵は朝晩に床暖を入れます。
 風の強い日はブルッとするほど寒い。

可憐な花

 庭先に、目立たない花がパラッと咲いていました。
 インドのギトギト色(白でさえも)の花を見た後なので大変”はかなげ”に見えます。
 ところがクリックして拡大すると分かりますが、花びらに何やら毒々しい感じの斑点があって危険な感じです。
 気温が下がって虫の活動が弱まるから返ってこのような花を咲かせたのでしょうか、虫媒花かどうかも知りませんが。

 道端に咲いていました。
 鮮やかでしょう。
 この『精一杯感』が好ましい、この時期にヒマワリの一種でしょうか。
 年のせいか身辺に気ぜわしさが張り付いていて、この花便りは一息入れるのに大変重宝です。
 地球の自転が傾いているお陰でこんなにも四季が楽しめ、慰めてくれます。

 今年は夏を棒に振ってしまったから、ゴルフでもやって冬に備えようか。
 そういえば知り合いのあいつは膝の靭帯を損傷したが、次のシーズンはスキーは無理かな。

クリックしてください あたたかそうです

 
 待てよ、今年はどうもロクなことがないのです。全般にわたってね。
 ヘタにジタバタするよりジッとしながら寒い冬を迎えるのも悪くない。
 
 葉牡丹の苗でも買っておきましょう。
 右は去年の写真ですが、根が付きませんでした。

 それに暖かそうな原色のセーターを着て、コップ酒で熱燗をグッとやったらどうでしょう。
 元気が出るかな。

 最後にいつも怪しい光の写真を送ってくれるエスパーからの10月の花を。

コスモス

朝顔

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春夏秋冬不思議譚(熱すぎる夏に干からびる恐怖)

春夏秋冬不思議譚(春の桜に愕然とした日)

春夏秋冬不思議譚(ゲレンデに砕けたスキー靴)

春夏秋冬不思議譚 (秋の日に慌てた少年)

花盛りの喜寿庵 12月の花

季節の変わり目 九月 喜寿庵の花

2017 SEP 6 17:17:49 pm by 西 牟呂雄

 いくら何でも紅葉にはならないが、月が変われば夜は寒く半袖ではいられない。
 ところが地球温暖化の影響なのか、ネイチャー・ファームに異変が起きた。

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 収穫を終え(まだピーマンが少し)一度掘り起こしたエリアに何やら怪しげな。これはキュウリではないか。
 今年はキュウリは蒔いていない、去年失敗して懲りたからだ。
 ここ一帯は夏の大雨で一日全戸避難勧告が出たくらいの集中豪雨を浴びて、ファームの畝が潰れてしまい、ほぼ平になってしまった後に芽を出した。
 まさかその時にどこかから流れてきたのじゃあるまいな。
 それか去年に死んだフリをしていた種がこの異常気象で野生化し、今頃になって目が覚めたとか。
 いずれにせよこれから寒くなってしまうから花をつけることも無いだろう、とほっておく事にした。ひょっとしたら新種かもしれないし。

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 ところが撮り鉄スポットには、いつこんなに伸びたんだ、という向日葵が。
 筆者は176cmだが、上を見上げるようにして撮った。
 これは真夏に咲いて、その名の通り一日太陽を追いかけるように朝は東を、夕方には西を向く大型の花のはずだ。
 それがコイツは北を向いて咲いている。まさか8月の日照時間が短か過ぎてどこを向いたらいいのかわからなくなったとか。
 

花盛りの喜寿庵 八月の花

 

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 八月の上旬にみつけた萩の花はまだ小さいままで、他に秋の気配を感じられるのは、と足元をみると・・・これは花か?雑草がポツポツっとある。
 気の毒ながらこれらは下草とともに刈り取らなければ。
 次はどこか山の中にでも飛んでいって思う存分咲いてくれ。

 他にサルスベリがピンクの花を散らし、テッポウユリが蕾を大きくしている。
 赤とんぼも飛んでいる。全体として気配はあるものの”秋”が来ていない。
 やはり台風が来ないとダメなんだろうか、等と不埒な事を思ったら、本当に来た。
 しばらくチンタラしてから太平洋側を急速に北上した。
 すると空気は一変して喜寿庵では朝に暖房をつけた。地球がおかしくなってないか。あちこちで大雨は降るし。
 ブログは便利なもので、見直すと去年秋にもこんなことを書いている。

喜寿庵の異変か

 東京に帰ろうとしたら道端にもこんな花が。

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ブルー・デイジー?


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ブルー・デイジー?

 

地球よ
   せめて私が いるうちは
        狂わないでくれ
        ススキひと夜に  
   

                              
                                
                                
                                
                                
 チビだった頃は台風が来ると小学校が休みにならないかとワクワクしたものだが、被害もひどかった。下町がよく水に浸かっていたが、当時は被災者に思いを馳せることなんかなかったなぁ。
 あれから半世紀近く過ぎてしまったと思うとかえって先が楽しみになるが、この気持ち分かってもらえるだろうか。地球が狂うのが先か僕が狂う(ボケる)のが先か、なんだが。

 過ぎてしまった季節が恋しい。

春夏秋冬不思議譚(熱すぎる夏に干からびる恐怖)

小倉記 春風駘蕩編


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(9・10追加 キュウリ写真です)

花が咲きました

秋・喜寿庵10月の花

インド漫遊記 インドの花

花盛りの喜寿庵 12月の花

花盛りの喜寿庵 八月の花

2017 AUG 5 21:21:44 pm by 西 牟呂雄

クリックして下さい

 

 季節の変わり目というのは、高原では平地とは違った味わいがあります。
 ずいぶんと高くなってしまいましたがムクゲが咲いています。
 他の避暑地・観光地は知りませんが、このあたりは八月になれば秋の気配がもう見つけられるのです。
 まずミンミン蝉が減ってカナカナが鳴きだします。
 芝生の伸びが遅くなります。
 夜は寒いと感じる程です(半袖では)。
 ところが、梅雨明けの気配はまだ少し残っているのです。

朝露の紫陽花

 アジサイがまだ咲いています。
 裏庭に植えたものですが、可憐な花に朝露をはじいているところが美しい。
 アジサイはもう一株あってそちらも淡いブルーの花を未だにつけています。

 以前にも書きましたが、喜寿庵は渓谷の崖の上にありますから川風が上がってくるのでとても涼しい。
 ですからどんなに日に当てても洗濯物の乾きは悪いのです。

 一方の秋の気配ですが何と萩の蕾が小さく咲いてみせました。

カワイイ


 

 そのうち桔梗や撫子も咲くでしょう。
 秋の花は控えめでカワイイ。

 聞こえてくるのはせせらぎの音ばかり。
 暑い夏の音と言えば、数年前に一年ほど住んだ小倉の夏を思い出します。

小倉記 盛夏慕情編

 こんな時は暑い時期だし体を動かすのが一番いいのですが・・・。
 チョイト川原に降りてみようと行って見ると、ウワー。

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 拡大すると川の中で子供たちがジャブジャブと服を着たまま遊んでいるのが見えます。
 私も小さい頃に水着で遊んだ思い出があるので嬉しくなりました。
 良く見ると女の子も混じって無邪気に泳いだりして、ここは鮎釣りも多いのですが場所を住み分けているのでしょう。
 今だってやってみたいのですが、悲しいことにオジサンは仲間に入れてもらえないのですね。

 アレッ、あそこにいるのはこの前友達になった(つもりの)ピッコロ君とマリリンちゃんじゃないか。オーイ。

喜寿庵紳士録 ピッコロ君

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秋・喜寿庵10月の花

 

インド漫遊記 インドの花

喜寿庵紳士録 ヒョッコリ先生 Ⅳ

喜寿庵紳士録 ヒョッコリ先生Ⅱ

喜寿庵紳士録 ヒョッコリ先生

花盛りの喜寿庵 12月の花

花盛りの喜寿庵 梅雨明け

2017 JUL 18 21:21:00 pm by 西 牟呂雄

 九州は大雨で大変な事になってしまった。被害に遭った場所のいくつかは小倉時代に訪ねた所で、映像を見ると本当に気の毒だ。
 日田なぞは昨年他界した中村順一とオッサン二人で行き、古い街並みを歩いてみた。
 彼の元上司(故人)がそこの名家の出身だったので行ってみると、儒学者を多く輩出した家系でその事跡が展示されている。僕は一通り見ては受付のおじさんと世間話に興じていたところ、彼は熱心に系図を見て、突然『オイ、これだ!ここに出てる!』と例によっての大騒ぎをやりだし、受付のおじさんに事のあらましを説明する。おじさんはその一族ではないが『ほォ。そうですか』と驚き、扱いが格段にあがって彼にお茶など勧めるのだ(何故か僕はほったらかされた)。懐かしい話だ。

 喜寿庵は梅雨明け前の猛烈な蒸し暑さで、むしろ降ってくれればと思う程。ちなみにここにはエアコンは無い。

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 花の季節はまだ続き、庭の隅っこに自生する百合が咲き出した。
 これ、マダラ模様とオシベがエグい。
 そしてこの花粉が肌や白いシャツに付くとやっかいなのだ。赤いと言うかカーマイン色に染まってしまって落ちない。
 たくさん咲いているから切って御先祖様に供えたが、こうなるといかがなものか。
 先日、野村万斎が主演した池坊の映画「花戦さ」を面白く見たが、華道の観点から見たらこのウジャウジャ感は邪道なのだろうと僕でも分かる。

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 なんだか毒々しささえ感じる。
 ご先祖様怒ったかな。

 ところでこの日は喜寿庵の前の「撮り鉄スポット」になにやら人が集ってただならぬ気配である。
 三脚を立て、高そうなカメラを準備していた。聞いてみると、年に1往復あるかないかの「リゾート特急やまどり」というのが来るのだそうだ。
 そこからの説明が長いのには閉口したが、その「やまどり」とここのレトロ車両が並ぶ写真は
 マニアにとっては涙がチョチョ切れるほどいいらしい。
 そうまで言われては黙って見ていられない。一緒に混じってスマホを構える。
 待っていたら時間通り来ましたね。プロ達は一斉にカシャカシャとシャッターを切りまくっていてまるで芸能人の記者会見のようだ。ぼくはスマホでパチリ。

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 ずいぶんとゆっくり進むのは恐らく通常の運行車両よりも長いのでポイント切り替えの手間が違っているのだろう。
 おかげで車両の中も垣間見る事ができたがゆったりとしたスペースで乗り心地も良さそうである。
 検索すると、JR高崎が運行している「特急やまどり富士山号」という。本日ははるばる高崎を朝の7時頃出て河口湖に11時過ぎに着くロング・トレイン・ランニング。

 僕は過ぎた後をもう一枚撮って大満足。
 すると「撮り鉄軍団」は急いで機材を片付けて車に積み込んでいるではないか。
『次は〇〇駅で停車しているのに間に合うんです』
 と言い残して去っていった。
 凄いエネルギーと情熱だ。一体どこから撮りに来たのだろう。

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学生さんと赤ちゃんと

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秋・喜寿庵10月の花

花盛りの喜寿庵 12月の花

花盛りの喜寿庵 ダイコンの花が咲いた

2017 JUL 5 19:19:38 pm by 西 牟呂雄

 

ブサイク・ジャガイモ(クリックして下さい)

 前回ジャガイモの花が咲いたことを報告しましたが、お陰さまで今年もささやかな収穫がありました。
 一人でやってますから一度に全部は掘り出せないので、まずは3株。
 他に恐ろしくブサイクなピーマン。
 そして、これは今回上手くできたパープル・ジュエル・ナス。

 

小さい(クリックして下さい)

 去年は秋蒔きでやったので知りませんでしたがダイコンにも花が咲きました!
 とても可愛らしい花で、というのも私はこの花初めて見たのじゃないでしょうかね、喜んでいたら、検索してみると『花が咲いてしまうと”スが入ってしまうのでその前に掘り出すこと』となっているではないですか。
 もう手遅れだ。来週掘り出さなくては。

 ところでこのブログは6月の最終週に書いていますが、まだ花の季節は続いています。
 雑草がガサガサ生えるので、除草剤を蒔こうとしたら名前も知らない小さな花が。
 こいつらもこんな庭ではなく山の中にでも咲けばいいものを、と一週間延ばしましたがひどいことになったりして。

名前もわからない(クリックして下さい)

 夏は緑が群れ上がってくるようで花も鮮やかさが増してきて、それはそれで猛々しく好ましいですが(ひまわりとか)目には厳しい感じです。
 私なんかはやかましいほどの蝉時雨の中で強い原色の中にいるとポツンと取り残されたような寂しささえ感じます。
 そして一巡するともう一つ年を取る、と。それは・・・。

 しかしながら庭を出て、散歩していると既に強烈な花を見つけました。
 これは香りも強く、隣の花弁には蟻がたかっています。
 もしかして外来種?するとあんまり自生すると例の”特定外来種”にされて、そのうち根絶やしにされていまいませんか。

 それはそれで気の毒なような、きれいなだけに。

うわっ(クリックして下さい)

そして今年は去年よりちょっぴりダイコンらしいものが採れましたですぞ。
 なんだか短足でカワイイ。

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お口直しに。

小倉記 初夏孤影編

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秋・喜寿庵10月の花

花盛りの喜寿庵 12月の花

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