因果な職業
2016 NOV 3 3:03:47 am by 東 賢太郎
このところ友をなくし仕事には追いまくられるわでどうも気が滅入っている。僕の仕事は外部のパートナーと組んで進めることが多いが、リスクを負う上に自分のペースでいかない部分がある。性格として他人任せが苦手であり、結果を待たされるのは特につらい。完全主義だから自分でやる部分はカンペキになるが、待っていた結果がそれと嚙み合わないなんてことがあるとかなり血圧が上がるので困ったものだ。
そんな最中のこと、一昨日はニューヨークから安岡 佳一氏が来てくれて吉田健一氏ら昔のロンドン・マフィアで銀座で酒宴とあいなった。その足で阿曾靖子さんのお店に寄らせてもらうと女優・早野ゆかりさんが俳優座で初の主役をとったそうで、俳優座というと平幹二朗、仲代達矢、加藤剛なんて人がいてそれはすごいことだというので西室と一緒に23日に観劇という段取りにもなった。早野さん、終演後はお祝いしますよ。思えば全員がSMCのメンバーになってくれていて、やっててよかったなと心が和む。
週末はやはりメンバーの唐澤宏毅くんが僕のシンセ作品を復活すべく拙宅に来てくれ、それならとTVの社員3人も呼んで親睦会となった。プロである宏毅くんがPC、エレキギター、エレピを持参しオーディオにつなぐと予想以上の音が出てみんな驚く。僕のエレピで彼とセッションまがいをやったり50年ぶりにベンチャーズを弾いたり、散々遊ぶと夜中の2時だった。
岩佐氏はバンドで優勝経験があり村上氏は伯父さんが二期会のオペラ歌手で東京外語大時代にドイツで仕込んだジャズ・トランぺッター、一番若い岡部氏は日本人離れのバス・バリトンの美声の主。そういうつもりで採用したわけではないのに、なんのことない4人全員が音楽つながりというのも僕のご縁のパワーだろうか。そういやあ早野さんもシャンソンのプロだ。みなさんの熱い要望があって全会一致でここを「録音・撮影スタジオ」にすることが決まった。
こうやってみんなのおかげでしばし本業を忘れられるのは感謝。神経がすり減る金融の仕事はこのトシで体に悪いな、あんまり精を出すもんじゃないなと感じつつも、ディールが佳境に入るとたまるストレスが一方で快感だったりもするのはなかなかわかっていただけないだろう。無死満塁をゼロで押さえた味を知るピッチャーみたいなもので、どうもストレスを食って生きてるみたいなところもある。本当に因果な職業である。
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