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カテゴリー: 野球

なぜ阪神電鉄の甲子園駅で下車したか?

2019 SEP 15 9:09:06 am by 東 賢太郎

昨日なぜ阪神電鉄の甲子園駅で下車したか、自分でもよくわからない。仕事の打ち合わせで西宮へ行く途中、なんとなくふらっと降りたのである。

阪神電鉄・甲子園駅(2019年9月14日)

甲子園はめざしてたなんていえた柄じゃない、他の球児に失礼だ、やってた頃からただのテレビで見る球場だった。試合をスタンドで見たのも夏の大会の1度だけで、ずいぶんまえであり、スタンドがやたらでかいのとくそ暑いの以外は何も覚えてない。大坂に2年半いながらタイガースを見てないというのは仕事でそれどころじゃなかったというのもあるが、阪神ファンのアクの強さに恐れをなしていたというのもある。なにせ、テレビ中継で、ネット裏の最前列でおばちゃん軍団がメガホンをバシバシたたいてる球場はここだけだ。あれは東京もんにとって「甲子園けいさつ」にひけをとらないインパクトがあるのである。憧れの「こーしえん」は遠かったが、客としても遠かった。

阪神タイガースといえば、ランディ・メッセンジャーの引退はひと時代の終わりを思う。速くて重そうでしかも先発なんてのは困るよ。カープは何度もやられた。すごくいいピッチャーである。あと2つの98勝は無念だったろうが充分に記憶に焼きついたさ。敵ながらあっぱれであり、ご苦労様とねぎらいたい。

今朝、そのメッセンジャーが目標にした阪神の100勝投手、ジーン・バッキーの訃報にショックを受けた。村山、バッキー、小山。なつかしい。小学校でその熱狂的なファンの I 君がクラスにいたのは福音だった。なんせお嬢、おぼんばっかりの成城学園だ、アンチ巨人などキリシタンなみの異端であり、彼のおかげで僕は弾圧を受けながらもカープ信仰に向かうことができたのである。

いま知ったがバッキーはGene Bacqueという米ルイジアナ州から来たフランス系だ。バッケじゃお化けみたいだというのでそうなったらしい。バッキーは巨人戦でノーヒットノーランをやってる。調べてみると1965年6月28日のことだったようだが、巨人の不滅の金字塔である「V9(9年連続日本一)」はこの65年から始まっている。川上哲治監督のもと、王貞治・長嶋茂雄という二人のスーパースター(いわゆるON砲)に加え、森昌彦・柴田勲・黒江透修・高田繁・土井正三といった名選手や、堀内恒夫・高橋一三・城之内邦雄といった球史に名を残す投手が揃っていた(Wikipedia)。それをノーヒットノーランというのがいかに凄いことだったか。

巨人戦・ノーヒットノーラン(甲子園球場)

よく覚えてないが、この快記録をI 君が狂喜した(はずだ)。阪神はその年は3位だったようだが巨人・阪神戦は今以上にもりあがった高視聴率の全国イベントで文字通りの伝統の一戦である。狂喜に値するのである。それが悔しかったのだけは覚えてる。というのは、バッキーがにっくき巨人をねじ伏せてくれたのはざまあみろだったが、万年5位かドベの広島カープファンは仲間と思ってた阪神にもおいていかれ、クラスでの下層民感が満載になってしまったのである。

そこに奇跡のような救世主が現れた。同じ年、1965年の10月2日に、プロ2年目でそれが初勝利となる広島カープの外木場義郎が、その阪神相手にノーヒットノーランをやってくれてしまったのである。1四球のみの準完全試合だ。どうだ、見たかこのやろー!この奇跡によって「ドン**チーム」とカープを侮蔑する奴らをぶちかまし、外木場さんは神となって写真が定期入れにお守りとして祭られることとなり、フォームとカーブを研究してまねることによって僕もピッチャーとなることができ、堂々と下層民から浮上するのである

どちらも阪神タイガースにまつわる。

昨日なぜ阪神電鉄の甲子園駅で下車したか、自分でもよくわからない。バッキーのこともメッセンジャーのことも知らなかった。そのうち感謝の気持ちをこめて甲子園でタイガース戦を観なきゃいかんかな。というのは、その昨日、ちょうど帰りの新幹線にのっているころ、疲れ果ててずっと寝てて知らなかったが、阪神タイガースはナゴヤドームで中日ドラゴンズの大野雄大にノーヒットノーランをやられていたからだ。

 

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よくやった渋野と堂林

2019 SEP 13 0:00:13 am by 東 賢太郎

今日はうれしかったことが2つ。まずゴルフで渋野日向子の「連続オーバーパーなしのラウンド数の29」(ツアー記録)である。アウトの9ホールで1オーバー。9番は記録を意識して手が震えて1mのパーパットをはずしたと言っている。普通の人はその失策がさらにトラウマになって後半だめになることがある。盛り返して70(2アンダー)で回った精神力は只者でない。

そしてもうひとつ、広島カープ堂林のサヨナラヒットである。一時はエラーしても三振王になっても育てようとレギュラーで使われたが、結局は芽が出ずもう瀬戸際だ。夏の甲子園で優勝した男が後輩にぬかれてずっと2軍ぐらし。悔しかったろう。いままでは出るたびに「堂林だけはかんべんしてくれ、申告三振だ」と言ってたのが、昨日の中日戦に出てきて、何となく打つ気がして家族に「こいつ打つぞ」と言った。その試合は岡田のカーブに空振り三振だったが、「顔つきが変わったな」と思ったのだ。打ってやるという感じがある。負け犬にならん男は強い。スタンドで泣いてる女性がいた。こっちもうれし涙が出てきた。

 

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これで韓国にサヨナラ負け?

2019 SEP 7 0:00:33 am by 東 賢太郎

野球のU-18ワールドカップは韓国にサヨナラ負けだ。

無残にやられた最後しか見てないが。

大船渡の佐々木投手にはこう書いていて、期待の大物だ。

http://投げなかった大船渡・佐々木投手に

しかし、非常に意味深いこの日の韓国戦、先発して指のマメで1イニングで降板というのはちょっとね、いかにも寂しいね、投げすぎでできるもんでもないんで、むしろ投げてたんかいなと思っちまう。そうじゃないのなら運のなさに同情する。

西投手、勝負師だ。凄い。外野でもね、持っとるね、プロで行けるね。奥川投手、並外れて素晴らしい。ぶっちぎりで今大会No1投手である。性格もプロ向きっぽいし投げ方も長持ちしそうだなあ、顔もマー君にそっくりだしすぐメジャーで通用しそうだ。ドラフトの目玉でしょう。

そんなによく見てないが、これだけの投手もってて台湾、韓国に負けってよくわからん。

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丸選手 緒方カープに引導渡す

2019 AUG 31 2:02:04 am by 東 賢太郎

広島・巨人3連戦。巨人についにマジックが点灯し、我がカープには最後の生き残りをかける天王山となった。この3試合は万難を排し、東京ドームにて観戦した。そして終戦を目撃することとなった。

今年初めの丸佳浩選手の巨人FA移籍発表はカープファンに衝撃だった。長野選手の人的補償によるリベンジ感でそれは少々緩和はされたが、長丁場の勝負の世界というのは確率が支配するのであって、このブログの予言が無念ながらほぼ現実になっている。

OPSで見る今年のセリーグ予想

3月27日にこれを書いた2日後、マツダスタジアムでの開幕戦は広島・大瀬良、巨人・菅野の両エースの激突、そして巨人のユニフォームを着た丸が「敵地」広島に乗り込んでの決戦という意味で全国の野球ファンの注目を浴びた。そして、結果は、

広島5-0巨人

開幕戦で力投する大瀬良

というカープの完勝で終わり、先発の大瀬良は8回を11奪三振で完封したのである。全国のカープファンが溜飲を下げたことは言うまでもないが、とりわけ、アンチ金満主義の他チームファンまでが感涙にむせんだのは、大瀬良が丸を4打席連続三振と完膚なきまでに封じ込んでくれたことである。「4打席連続三振」。我が世代は見てはいないが伝説として記憶している「金田正一、新人・長嶋茂雄にプロの洗礼」がそれだ。「3打席じゃダメなんですか?」「ダメだね、大違いだね」、大人にこう教わって僕は「三振」はただのワン・アウトではないと悟った。この日の大瀬良の雄姿は、わが世代には金田のみならず、きっとあの力道山にも重なったことだろう。

カープの4連覇を阻んだ主役はその丸選手であったが、この時点でそれはまだ誰も知らない。というより、世の中で一番見たくないのはそれだというものだった。カープ・オペラの勇壮な、まるでマイスタージンガーみたいな前奏曲は文字通りこの開幕戦の大瀬良による丸・4打席連続三振であった。そして、それからちょうど5か月がたった8月29日ちょうど、その大瀬良が先発した第3戦がまるでカルメンかボエームのように、一番見たくない悲しいエンディングになったのである。

第1戦(広2-0巨)

非常に見ごたえがあった。ジョンソン・石原が丸を4の0(2三振)で見事に抑えたからだ。第4打席の全球スライダー、全球空振りの三振は石原のプロの技だ。丸、打つな、カープ燃えるから、のサインでも出てるかと思うほど打てる気配がなかった。

メルセデスはドミニカンだが剛球で押すタイプではない。田口を速くしたような投手でコントロールが絶妙だ。ジョンソンが8四死球も与えながら7回を零封し逃げ切ったという試合だった。特にフランスアが陽を空振り三振に取った157キロには完全復活の光明を見て、大いに気分よく帰路についた。

この試合、もうひとつ記憶に残ったシーンがある。9回に出てきたマシソンに対し、サンタナに代えて野間が打席に立つ。そりゃないだろと思ったら快音が響きライトにライナー性のフライが飛んだ。捕られたが「おお、野間、どうしたんだ?」と叫んだいい当たりだった。

第2戦(広2ー6巨)

スコアボードの先発メンバーに「7番レフト野間」を発見したとき、あのライトフライがフラッシュバックした。この試合、相手は気迫充分の菅野である。4つ申告アウトだなと思ったが、まあ守備もあるしなまさか4つはないよなと受けとめた。案の定、バットを振りきれもせず当てるのがやっとの弱々しい内野ゴロ。しかも4つだ。しかも、ひょっとして松山なら捕ったかという守備の恥ずかしいミスまで出た。これで怒らないのはおかしい。

菅野には左が打率がいいというデータがあったらしい。そんな猿でもわかるのはデータといわんのだよキミ、トラックマンも入れない球団が言うなよ。

野間は今季2割5分、2本塁打。めったに打たない巨人・小林 誠司も2割6分、2本塁打だが打順は8番だ。しかも小林はバットを振りきれるぐらいのスイングはもっている。先発・野村が突如くずれて4失点した直後の5回表、二死一二塁。打順は7番野間である。スタンドが盛り上がったのは、まさか野間に4打席はさすがの緒方も考えてないだろう、ここは勝負どころなんで代打メヒアか長野だろうとみんな思ったからだ。ところがなんと野間がそのまま打席。そして外角シュートをわざわざ引っ張って、しかもちょこんと当てただけで、ごっつぁんの真正面のセカンドゴロだ。スタンドの盛り下がり感は半端でなく、怒りの声も轟いた。

広島の先発野村はよく投げたほうだと思う。今ひとつ球が来てないしフォークが引っかかって3度も1メートル手前でワンバウンドしてる菅野ともども序盤の最速は147、8キロだったが野村の方が球威はあった。あのスターティング・オーダーを見れば「今日は打てないな」と思うのは人間として自然だ。したがって、慎重なコーナーワークで球数と四球は多かったのも当然だ。4回までは零封したがすでに疲れてる5回に坂本に看板直撃の大ホームラン、岡本にもマン振りのバックスクリーンを献上してしまうが、丸の餌食にはならなかった(2四球、1三振でOPSには貢献したが)。第4打席も左腕・塹江(ほりえ)が見のがし三振にとっている。丸はまだ眠っていたのだ。

第3戦(広4ー12巨)

放送席の通路に人だかりしている。誰かと思ったら松井秀喜と高橋由伸だった。原監督も発奮したろうし、鞭が入った巨人打線の振りはひときわ鋭かった。長いこと野球を観ているが、1イニング10点というのも初めてだが、3回を終わって12-1のスコアというのも初めて目撃した。5回終了で12-2だったから高校野球の地方予選ならコールドゲームだった。こう完膚なきまでやられるとすがすがしささえ感じる。

大瀬良が先発である。この試合を落とせば「終戦」という瀬戸際。すべてはエースの右腕にかかっていた。初回。三番・丸を大瀬良が三振に仕留める。ここまではよかった。ところが2回、6番の阿部慎之介のデッドボールで雲行きが変わる。デッドボールで思い出すのは阪神・藤波がカープ黒田の顔面にあわやというのを投げて恫喝され、それからずっと、いまに至るまでおかしくなってしまった。その藤波がやはりカープの大瀬良に同じようなのを投げたが、倒れこんだ大瀬良は笑顔で藤波に気にすんなと励ました。

大瀬良、いい奴なんだ。

だからかどうかはわからないが、藤波のようなメンタルだったなら阿部慎之介、しかもホントに当てちゃって(藤波は当たってない)ドスンとスタンドまで音が聞こえたのは重たかったろう。そこまで何らおかしくなかったのに、歯車が狂ったように次のゲレーロにストライクが入らず四球、続く大城に快心のライト線二塁打で2点を失う。そして3回。亀井にストレートの四球、坂本に1・2塁間を抜かれ、ついに、眠っていた3番・丸にタイムリーを打たせてしまう。

すると、ここから堰を切ったようなつるべ打ちである。4番・岡本にスリーラン、続く阿部、ゲレーロ、大城に連続2塁打。緊張感の切れた外野手による早朝オジサン野球並みの落球、後逸も続出し、打者一巡でかつてのヒーロー大瀬良はKO。そして、総仕上げとして、救援の塹江が、ついに、丸にバックスクリーンへ屈辱の満塁ホームランを食らって丸ポーズされてしまうのである(写真)。

カープファンの皆さん。実に悔しいが、現実を直視しよう。丸の一発がカープの終戦を告げた。丸の巨人移籍は戦艦大和の沈没ではなく、大和が米軍第7艦隊に旗艦として加わったに等しかったのである。

どうして2位じゃダメなんですか?(レンホー)

という暖かいファンがマツダスタジアムのチケットを争って買っているうちはこの悲劇は永遠に続くだろう。ちなみに戦時中の国民は「戦艦大和」の名前はおろか、存在も知らなかったのである。

 

 

 

 

丸は昨日も阪神戦で決勝ホームランをバックスクリーンにたたきこんだ。練習のたまものだが、なんといってもこの「お尻」と「太もも」がすばらしい。

 

 

 

 

 

うちの愛猫シロのあだ名は「マル」である。球場で打席に丸が入ると思わず「シロだね」とつぶやくし、僕はやっぱり丸のファンなのだ。

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NPBの謎「パリーグの方が圧倒的にレベルが高い」

2019 AUG 15 15:15:59 pm by 東 賢太郎

きのう日ハムの吉田輝星投手が先発する試合を見た。それでだろうか東京ドームは9割の入りだった。しかし2回+で打者12人に5安打。4三振は奪って大器の片鱗は見せたものの、荻野、鈴木に文句なしの3本塁打を食らって6失点ではKOといわれても仕方ない。

去年の甲子園の方が速かったし球威もあった(そっちは球場で観てないがたぶん)。この試合まで7本塁打だった荻野はなめすぎ。1発目は強気で全部が直球で、2発目は反省の変化球が甘すぎ、鈴木も直球、どれも問答無用の完ぺきにとらえられてれ引っ張られて中段にぶちこまれた。あの高さね、高校生なら打てないがプロは打つよ。わかってるから制球のため球威を犠牲にしたんだろうが、その148キロじゃ通じないわけであって、そうした割にはあの甘い球なら何も考えてないのと一緒。こんな甘ちゃんやってるとハンカチ王子化するんじゃないか心配だ。

終わってみて、強烈な印象が残った。久しぶりにパリーグの公式戦を見たわけだが、レベルが高い。どれがというより、簡単に言えば、投手の球が速くて打者の振りも速くて守備もうまい。いつも見てる巨人戦なんてクソだよ、この前のあほらしいヤクルト戦なんてなんだあれは少年野球か。日ハムを東京ドームに戻してほしい、巨人戦なんか辞めてそっちを年間予約したい、僕はうまい野球を観たいだけだから。

ロッテ・小島

ロッテ先発の小島(おじま)。いいピッチャーだと思って試合終了後に調べたら新人であり浦和学院でセンバツ優勝投手で早稲田大のエースだった。直球138キロぐらいだがスピン量が多いんだろう、ことごとく日ハムの打者は差し込まれており清宮と万波は2三振。フォームの割に伸びてきて空振りが取れてる。柔らくてピッチングがうまい。これが初勝利とは驚きでいいものを見せてもらった。6回4安打6奪三振1失点はあっぱれで成瀬、SBの和田みたいになりそう。好きなタイプであり応援したい。

日ハム・公文は巨人から来たぐらいで注目もしてなかったが、実物を見て印象がガラッと変わった。145あたりで強くていい球を投げてる。今の巨人は欲しいだろう。ホームランを打った大田泰示もそうだが巨人は高額の補強をする裏でいい選手を出してしまっている。和田恋もそうなるかな。

ロッテ・唐川

最も印象に残ったのはロッテ・唐川だ。体重が乗って腕が遅れてスピン量が多い素晴らしく伸びる球を投げる。高校時代から知っていた。成田高校。1年秋からエース。140ぐらいの直球と100あたりのカーブだけ。それで甲子園は3度出て大阪桐蔭の中田翔、仙台育英の佐藤由規と高校ビッグ3と呼ばれ、ロッテと広島が高校生1巡目指名してロッテが引き当てた。剛速球ではないが打てない、三振もとれる。いかにストレートの球質がいいか。実は、僕の理想の投手は彼だ。ああいうピッチャーになりたかった。2メートルもあるバカでかい奴が腕力で160キロをズドーンなんて美しくもなんともない。投球練習をほれぼれしながら凝視。美しい。タマは行ってる。140を超えてる。こりゃ打たれんぞと思った。

ところがだ、王はアウトにとったがそこからがいけない。清水ヒット、田中賢介がレフト線にツーベース、代打・谷口が内野安打、西川ヒット。不運な当たりもあったにせよ、4連打で1死しか取れずに2失点と散々だ。しかしである、僕が見た限り、唐川のタマは良かったのだ。ほれぼれするほど。あれが打たれるんかよ、セリーグならぜんぜん打たれないよ。

これを目撃して、こういう結論に至ったわけだ。

終わってみて、強烈な印象が残った。久しぶりにパリーグの公式戦を見たわけだが、レベルが高い。どれがというより、簡単に言えば、投手の球が速くて打者の振りも速くて守備もうまい。いつも見てる巨人戦なんてクソだよ、この前のあほらしいヤクルト戦なんてなんだあれは少年野球か。日ハムを東京ドームに戻してほしい、巨人戦なんか辞めてそっちを年間予約したい、僕はチームなんかいいのだ、うまい野球を観たいだけだから。

どうしてなんだろう?おんなじ母集団から公平に採用してるのに。謎だ。セリーグの試合でこんなに考えされられることなはい。交流戦で勝てないのは当たり前である。日本シリーズも、セリーグはどれが出ても一蹴されて終わるだろう。どこがどうということではなく、要するに、パリーグの方がぜんぜんレベルが高い野球を日常茶飯事にやっているということだ。

 

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13年に1度しかないお粗末な試合

2019 AUG 10 9:09:08 am by 東 賢太郎

試合をして強いなと思ったのは守備がうまいチームである。投球の質、飛距離、足だけは生まれつきでどうしようもないが、守備は鍛えればある程度までは何とかなる。それが下手というのはチームとして何かがおかしい。

昨日の東京ドームの巨人・ヤクルト戦。モノ申すべき試合だった。

初回にヤクルト山田の打ち上げたものすごく高い1塁後方のフライを2塁手若林が深追いして触れもせずバウンド。なんじゃこりゃ?ドームだろ、風ないだろ?お前らプロか。重信(ライト)がとれよ。しかも、こんなのが記録はヒットである。打率が欲しい山田は助かったがああいうのはピッチャーがかなわない。巨人の先発・今村はこれで調子が狂い6失点。3回途中KOで二線級の堀岡が救援した時点で巨人は捨て試合のムードが濃厚に漂い、4回に1点入って7-0となった時点で僕は20点入るかなと考えた。かたやヤクルト先発・小川は、はっきり言って良かった。ストレート148キロだけでほとんどの打者を押し込んでおり、あの3番・丸を2三振、とくに4回のストレート空振り三振が物語る。

驚いたのが、3回途中、今村を替えたときにサードのビヤヌエバをひっこめてレフトの岡本をサードに回し、レフトにゲレーロを入れたことだ。ビヤヌエバのほうが守備はましだが攻撃チャージ型陣形に変えたんだろう。そのゲレーロと岡本がその後2ホーマーずつ放って試合をひっくり返すことになる。ゲレーロの1発目は5回、小川の喫した2安打目であった。初安打は4回の坂本のホームランだったがこれは変化球であり「あ~あ、完全試合もったいねえな」と言った程度のダメージだった。次打者・丸を前述の三振にとったストレートで球威健在を示したし他の打者はまったく打てていない。それだけに、高めのストレートを打ったこのゲレーロの1発目は非常に僕の印象に残ったのである。つまり「こいつ、ストレート、ヤバいな」という感じだ。

ゲレーロの1発目は伏線があって、代打・増田のセンター・ライナーを山崎が後逸してあわやランニングホームランというみっともないのがあった。芯を食った当たりで、見ていて曲がるぞと思ったら案の定フックしたのだが、触れもしないという守備はお粗末としか書きようがない。ああいうのはピッチャーにこたえるのである。これはちゃんと失策と記録されたが、そうなんだったら1回の若林、重信はもっとエラーだよ。ただ原監督はさすがで、その5回でライト重信をひっこめて、快心の一打がエラーになったが芯を食った増田をセカンドに入れて若林をライトに回した。ともあれこれが2死からのゲレーロの1発目(2ラン)の呼び水になった。

結局小川は7回まで投げて被安打3、それが全部ホームランである。これだけ球威がありながら・・・。2年前の神宮で6点差をひっくり返されたカープ戦「七夕の悲劇」、あれもバティスタと新井の一発で轟沈だったのだ。

8回でスコアは9-5、小川に代わってハフがマウンドに立った。7回を小川が三者凡退に収めており、まだまだ東京ドームにはヤクルトの楽勝ムードはあった。先頭打者は問題のゲレーロ。2打席目である。「ここでこいつに絶対に打たせちゃいけない、巨人が乗っちまう」と僕は隣席につぶやいた。初球。なんのことないストレートをごっつぁんのホームランである。信じ難い。キャッチャーの中村である。スタンドで観ていても「こいつ、ストレート、ヤバいな」のホームラン狙い見え見えの奴にあれはねえだろ。緒方監督ならビンタものだぜ。やられて当然だよ。

こんな馬鹿なリードする奴がプロ野球の正捕手というのはまさしく信じ難い。動揺したハフは二軍なみの石川をなんと歩かせ、2番坂本。いやなムードが高まる。入った、やばいと思った大飛球はレフト渡邉が捕って、セカンドを回っていた石川はアウトに取れるタイミングだった。ところがレフトの返球がお粗末で弱い。なんだこいつは。中継から一塁に送球。このファースト村上の捕球、ぜんぜん伸びてない。ミットがあと30センチ伸びてりゃアウトだよ。やっつけの守備練習みたいにベースで構えて待ってるだけだ。おい小川監督、なんだよこのニイチャン?八百長でもやっとんか?僕はヤクルトファンでも何でもないが、金払って見てる客として許し難く完全に切れた。このプレーは11時からのプロ野球ニュースで高木豊も指摘してたが当然である、緒方監督ならビンタ10発もんだ。こんなのが記録上はエラーではないのである。

こんな守備陣でハフも気の毒であったが、それにしてもこいつは予定通りの8回だろう、ちゃんと準備しとんかいな?つづく3番・丸にライト前ヒット。ここでKO。予定外に引っぱり出された近藤が4番・岡本にライトにスリーランをぶち込まれて、あっという間に同点になってしまうのである。村上が普通の一塁手であと30センチ伸びてりゃ、普通にやってりゃヤクルトは勝ってただろう。

10回に登場した抑えの巨人デラロサ。ハフ、マクガフも153キロは出たが小川の148の方が速い。親の仇みたいに投げるデラロサの158は凄味があり、渡邊、廣岡、山崎では大人と子供だ。10打席あっても打てないだろう。8回までの楽勝ムードで主軸をひっこめたヤクルトは完全に二軍戦みたいにひ弱な布陣になっており、スタメンでさえ上位と下位の落差がでかい上に控えはソフトバンクなら育成の試合しか出れないレベルである。10回まで亀井を置いておけた巨人が押し潰すのは時間の問題というムードとなっており、その亀井が代打で出てきて余裕の犠飛。延長10回についにトドメを刺した。

7点差をひっくり返したのは13年ぶりらしい。ひっくり返された方の守備の問題であったが、13年に1度しかないのは納得のひどさである。ヤクルトの借金21。まあ当然だよねとしか言いようもない。小川があのストレートを投げて10敗というのが不思議だったが謎が解けた。

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渋野日向子、驚異の1年生世界制覇

2019 AUG 7 18:18:59 pm by 東 賢太郎

渋野日向子がAIG全英女子オープンを征したがTVを観てなかった。そのぐらいゴルフはご無沙汰になっていて、きのう野村ロンドン会の会合で「東さん、ウォーバーンでしたね」といわれ、何のことかわからなかった。「オーバン?なんだそれ?」「ちがうちがう、なに言ってんです、ウォーバーンですよウォーバーン、連れてってくれたじゃないですか」。

ウォーバーン・ゴルフ・クラブ(Woburn Golf Club)、懐かしい名前だ。「そうか、昔っから全英女子オープンはあそこだった。渋野が勝った勝ったって大騒ぎになってるのはあそこだったか」。「そうですよ、ほら、覚えてます?18番でああなってこうなって・・・」。

覚えてない。あまりにあちこちでやったのもあるがあまりに沢山のことを忘れちまってもいるんだろう。ウォーバーンはロンドンから車でそう遠くなくって、親父のつてで三井銀行の上の方にご紹介いただいて、たぶん3、4回ぐらいはプレーしたと思うが、あんまり得意なコースじゃなかった。1番のティーショットがちょっとスライスするとフェアウェーが右下がりで2オンが難しいのが嫌だった。それぐらいしか記憶にない。パネルを見ると、ここはブリティッシュ・マスターズのトーナメント・コースでもあってグレッグ・ノーマン、リー・トレビノ、セベ・バレストロス、マーク・マクナルティ、サンディ・ライル、ニック・ファルド、イアン・ウーズナムなんて当時の綺羅星のような名前が並んでる。こういう憧れのスターを見てゴルフに目覚め、彼らと同じコースでプレーしていたのだから贅沢な日々だった。

僕はゴルフをなめていた。止まった球だ。野球のノックと一緒だろ。ノックなら二塁ベースの左右1メートル幅内に9割入れる自信あるぜなんて思ってた。それはゴルフでもその通りだった。ところがそこから先がちがう。球が曲がるのだ。野球ならバックスクリーンの距離で2、30メートルも曲がってしまう。野球はキャッチされなければそれでOKだが、標的を狙うゲームであるゴルフでは話にならない。だから僕のゴルフは、飛ばすことは放棄し、曲げないことに傾注する闘争となった。

ウォーバーンの1番は200ヤード先で2、30ヤードもスライスしたら右に転がってもうパーが危ない。でも行ってしまう。わかってたんだろ、お前は馬鹿か!自分の内なる声が責めたてる。第2打はラフでライが悪い。ツイてねえな。そう呟くとダフって草だけ勢いよく飛んで、肝心のボールはグリーンのはるか手前だ。ちくしょう。切れて打った第3打がトップして大オーバー。もうここで人生をはかなんでしまい、スリーパットしてトリプルボギーと、だいたいこんな感じのゴルフをやっていた。

完全主義なのでスタートでつまずくとモチベーションが切れてしまう。これが僕の最大の欠点だった。そういう性格に生まれついており、それじゃ何やってもだめだと問答無用に数字で思いしらせてくれたのがゴルフだ。野球でそれに気がつくことはなかったからやってよかったし、性格を変えてくれるほどゴルフにのめり込んだことは大きかった。そんなレベルからシングルになる道のりは長かったが、その過程で発見した数々のことはビジネスに絶大な価値がある。一番才能のない勉強は予備校の助けを要したが野球とゴルフは完全独学であり、その自信でビジネスも独学で来れた。

渋野日向子がソフトボール選手でピッチャーだというのはいいと思う。有利だ。しかもゴルフよりソフトボールが好きだと言ってのける。彼女はなんであんなに明るくプレーできるんだろう?阪神の西投手がいつも笑顔で投げてカープがやられている。あの顔は不思議であり、打者は余裕を持たれてる感じで嫌だろうなあと思う。その境地でゴルフをやって、去年プロテストに14位タイで合格した1年生が全国制覇どころか世界制覇してしまう。なんじゃこの子は??

ビデオでバットスイング見た。左打ちだ。たしか王貞治さんがゴルフは右でシングルだった。運動神経すごい。中学で男の野球部に入部してる。足腰が野球だ、できてるね。だからかもしれないがゴルフスイングは女子プロによくあるオーバースイングじゃない、テークバックが小さめでフォローが大きい。パットもなんとなくそう感じる。思い切りもいい。カープの小園を思い出すなあ。盤石の安定感。すばらしい!彼女にスイング習いたいなあと思う。

 

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投げなかった大船渡・佐々木投手に

2019 AUG 4 18:18:50 pm by 東 賢太郎

甲子園大会につき私見を述べる。高校で国民注視の大会がある文化は世界に日本しかない(駅伝もそう)。日本高野連の加盟校数、つまり硬式野球部がある高校の数は4,000前後で推移している。ちなみに2018年の韓国は77、台湾は102であるがWBC、五輪で4,000:100の実力差はない。

野球は9人でやる。そのエリートの9人が集まるかどうかに国の人口は確率的に関係があるが、まずは世界水準の9人さえいればいい。確率といっても9人がどこから出現するかは予測がつかない。歴代の日本人高校生で160キロの球速を記録した選手はともに岩手県出身の花巻東・大谷翔平と大船渡・佐々木朗希の2人しかいないが、岩手県は硬式野球部がある高校の数は71である。

次に肝要なことは彼らの技能習得環境があるか否かだが、韓国、台湾の9人が日本の9人と大差ないのであれば次点の9人の水準もほぼ同等、次々点の9人になってもほぼ同じだろう。それを何度も繰り返せばどこかで人口比による差が出てくるはずだが、77、102チーム(約900人)まで行っても劣化はないということだ。102チームは日本なら甲子園地区大会の決勝進出校レベルで意外だがそうだということをWBC、五輪の韓国、台湾の戦績は示している。

つまり、人口比で凡そ日本:韓国:台湾=4:2:1だが長期戦を行えば9人の戦績はほぼこの比率(出現確率)に近づき、硬式野球部がある高校の数は有意な差をもたらさないと推測される。つまり、おおまかな数字にはなるが、人口1億2千万の国で、エリートの9人の次点水準の選手で作れるチーム数は台湾の4倍の400ほどであり、日本の残り3,600チームは9人の技能習得環境には関与しない。あるからといってサムライ・ジャパンは強くならないし、ないからすそ野が狭い韓国、台湾が弱いということもない。

つまり、自分もその一員であったことでこう書くのをお許しいただきたいが、残り3,600チームはエリート層とは無縁の一般参加者で地区大会3回戦あたりで消える水準のチームであり、しかし、思い出という残像を残す場としては人生の一期一会、良くも悪くも一生ものだからまさしく真剣である。サドン・デスのトーナメントゆえに常連校が初戦敗退なんてハプニングも時にはあり、努力と汗と涙という日本人の琴線に触れる要素が満載だ。そこに甲子園大会が国民的イベントたりうる特殊性があるのである。

一般参加者だったのに僕は毎年この時期になるとそわそわし、エリート層のプレーを憧れの目で眺める。今年の西東京代表の国学院久我山には1年の秋季大会で9-0で負けた。背番号1。公式戦初先発。高校を背負って投げる重責。人生で9点も取られたのはあの試合だけ。でも3回まで0-0であり、全国レベルも大したことないという自信も生んだ。それが高校1年の残像になったのだから人間形成にも影響があっただろう。

地区予選決勝で試合に出られなかった大船渡・佐々木朗希投手がどんな残像を懐いて生きていくのかは想像つかないが、投手にとって試合で投げられない以上の苦しみはない。監督はもちろんそれを知っており、もちろん自分も甲子園へ行きたいのだから、何か理由があったのだろう。それは何だろう?

佐々木しかエース級はいないと仮定するとこうなる。

(1)【佐々木を決勝まで温存】

決勝は勝てるが準決勝までに負けるかもしれない=リスク(X)。

(2)【佐々木を温存しない】

決勝までは進めるが疲弊して佐々木が決勝で投げられない=リスク(Y)。

監督はX>Yと考えたのだろう。決勝の相手より準決勝までの相手の方が普通は格下である。格下を他の投手でまかない、決勝を佐々木で甲子園にというのが順当だ。しかし他の投手にはその力はない、そう思ったはずだ。格下でその程度の信用の投手たちが決勝で勝つということは、表向きはなんと語ろうが、現場の厳しい現実ではあり得ないことであって、X>Yと思った時点で将棋は「詰み」だったのである。佐々木なしでは甲子園は元来が無理であり、佐々木がいてもそうだったのかもしれない。唯一、佐々木の疲弊が登板限度内であることが救済の道だったが、何かの事情で、監督は「そうではない」と判断されたのだ。であれば未来のある佐々木の健康を守る。おそらく高校最後の試合になる決勝の舞台に他の選手を(打席にも)立たせてあげる。それが打てる最善の策だったのではないかと推察する。

それに対して批判が飛び交っているようだが、僕自身が登板過多でヒジと肩を壊してしまった経験者だから思うところがある。「連戦連投は古い野球だ」「高校野球は教育の場だ」「子供を守るのが監督の義務だ」。たしかに。そういう前提でいまの甲子園大会は国民的イベントになっているのであり、その末端で思い出をいただいた身として何の異論もない。しかしだ、僕は高2で野球ができなくなってしまったがそれで当時の監督を恨んでるなんてことはまったくない。むしろ評価してくださり、全試合エースとして起用してくださったことに感謝の気持ちしかない。試合開始前のメンバー発表で「6番ピッチャー東」でない試合などひとつとして望まなかったし、マウンドで肩に異常を感じた試合以外に途中降板させられたこともない、あれほどの信頼をいただいた経験はその後に野球以外でも自信になった。故障は自己責任だった。

登板過多の故障者は人災の被害者だ、だから連投させる指導者は古い体育会体質をいまだに持った加害者だと主張する人がたくさんいる。そういう人たちがどういうわけで体育会が嫌いになったかは知らないが、故障者として言おう。被害者などとは無礼千万である。別に義務で野球部に入ったわけではないし、パワハラで登板させられたのでもない。好きだから入部し、練習しまくってマウンドに立ち、高校で一人しかなれないエースの座を勝ち取ったのである。監督に命令されたら従うしかない?されなくたってマウンドにはいつも立ちたいのだ。そういう習性をお持ちでない人には逆立ちしてもわからないだろうが、そのことと、非合理な練習方法、スポーツマンシップなき戦法、理不尽な上下関係、暴力行為の是非とは全然別な話である。佐々木投手の件は何ら問題ではないのに、それをごっちゃにする人が騒ぐから宗教論争化している。

投球過多はいかんと騒ぐのはは残業過多という労働問題の扱われ方と似ている。①労働が苦痛で悪だと思う人には残業も悪だ。逆に②もっと時給が欲しい人や実績をあげたい人は残業したい。③時間労働と思ってない作家や芸術家やスポーツ選手や経営者には残業の概念すらない。②③の人々個人にとっての本音としては、①の時短闘争や残業廃止の労組活動ははっきり言ってどうでもいいのであって、そういう人に守ってもらう必要もない。弱い立場かもしれない①の人にとって大事であることはフェアネスの精神から尊重するし、経営者としてはもちろん決まりになればコンプライアンスの精神をもって遵守するが、それを国民全般の重大事かのように祭り上げ、パワハラ・セクハラのように「言われたらアウト」で、反対してはいけないことであるかの如くに③人種である僕個人の価値観にまで侵食されるのはファシズムであって不快であること極まりなく、基本的人権を理由に断固として排除したい。

大船渡高校監督の決断は美談でもパワハラ阻止でも体育会精神誹謗中傷のためのサンプルでもなく、上述のような合理的、理性的なご判断の結果と思う。その意味において、賛同したい。今の高校野球はエース級を複数持たないと勝てないが、投手というのは資質が必要であって、140キロ出るからといくら練習してもできるとは思わない。去年の夏の滋賀・近江高校はハイレベルの投手が4人もいてひょっとして大阪桐蔭が負けるとするとここかなと楽しみだったが、エース吉田で評判の金足農業のツーランスクイズに敗退してしまった。無念だったろうが勝負はそんなものだ。うまくできたもので甲子園は無念の敗者のほうがけっこう記憶に残っている。古くは三沢高校の太田幸司、雨で負けた作新の江川、5敬遠で負けた星稜の松井、自らの三振で散ったマー君、7回まで被安打わずか1が逆転満塁本塁打で終わった広陵の野村祐輔・・・。投げられなかった大船渡の佐々木朗希も行く末に世界の球界の大物になって、そうか、そういえばそんなことあったよねという存在になってくれるのではないか。

 

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緒方監督が野間を殴った気持ち

2019 JUL 25 23:23:49 pm by 東 賢太郎

打撃のことはあんまり覚えてないが、痛い思い出がある。高校2年の秋の日大一高戦、肩の故障からサードコーチをした試合だった。終盤に一死一塁で代打のお呼びがかかったはいいがカウント1-2から一塁線のゴロでぎりぎりゲッツーだった。打った瞬間にファウルと思って止まった、あれヤバかったなと思ってベンチに戻ったら監督にめちゃくちゃ怒られた。当然だ。すごく落ちこんだ。

先日それを思い出すプレーを見た。俊足のカープ野間が投手への小飛球で全力疾走しなかった。投手が落球したのにアウト。そのまま同点でゲームは終わった。

「こいつ2軍に落とせ!」僕がTVに向かって吠えていたちょうどその頃、今日の報道によると、監督室で野間は緒方に平手で殴られていたらしい。

「愛の鞭」 or「暴力禁止」の戦いがネットで熱いが、前者に勝ち目はゼロだ。鞭だけなら傷害罪でアウト。でも愛があれば?当事者が納得すれば?もっとだめだ。「なんだ、あいつは鞭だけで免罪かよ」「俺なら即2軍だぜ」「やってらんねえよな」となって論功行賞の根幹が崩壊する。つまり、リーダーに愛の鞭は使用禁止なのである。問答無用で「暴力禁止」がいい。

僕なら監督に「報奨金」と「罰金」を決める権限を与える。どちらも年俸の何%と決める。選手は手柄をあげたらもらう。足をひっぱったら払う。球団が契約更改でする査定権の一部を監督は使って信賞必罰のチームマネジメントができる。査定は戦国時代の首実検に相当する。もちろんフロントがやってもいいが、監督に現場の目で修正させるのは士気を高めるためには大事である。緒方監督は「ひいき」が過ぎると批判されるが、この仕組みだと愛する野間が数字を出さないと「報奨金」は出せないし、あの怠慢走塁は「罰金」でフェアにかたがつく。

そこまで理性的な解答を考えはしたものの、緒方監督が野間を殴った気持ちはわかってしまう自分がいるから困る。お前は本当にへたくそだね、学ばないね、何考えて毎日生きてるんだ?わかる。僕も昭和の人間なのだ。

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覇気で打ちました(広島2試合連続サヨナラ)

2019 JUL 24 0:00:49 am by 東 賢太郎

中日 5-6X 広島 (マツダスタジアム)

中日は先発大野が好調でこっちはアドゥアがつかまって完全に中日が押していたゲーム。巨人には燃えて3つ勝ったけど今日はだめだな。5対2で抑えの左腕・岡田がマウンドに立ち敗戦濃厚だった9回裏、期待の小園が空振り三振。伸びのあるストレートに振り負けだ。仕方ないね、練習練習。ここで代打に楽天からトレードで来た若い三好が出てきたときは完全に「この試合はいいよ、若手にいい経験だ」という心境になっていた。

その三好。ねばってセンター前にゴロのヒット。いいなあ。楽天では守備はいいが・・の評価だったらしいが、僕は打席の彼に雰囲気を感じるね。これは伸びるぞ。西川のいい当たりはビシエドにファインプレーされたが三好は二進した。菊池のヒットで彼が帰り2点差、さてさて、ここでお待ちかね3番バティスタを迎える。当然ホームラン打ってくれ!だ。ぶちかましてくれ、すでに1本特大のを打ってるぞ。

ここで本当に彼は打ってしまう。

いや、ほんとに凄い奴だ。皆さんこれ見てほしい。

僕が好きな若武者たち

男はここぞで仕事するかどうかだよ。ヒットじゃない。きみはホームラン打ってくれよ、毎日3三振したっていいぞ。それがチームにどんなに勇気を与えるか計り知れない。勇気だ勇気、もうこれはカープにとって無形文化財だ。ありがとう、最高の感動だ!

そして、同点となった10回表、フランスアがいきなりいやらしい大島に四球、盗塁でふらふらしてしまう。二三塁のピンチ。感動もここまでかとあきらめたが何とか抑えてくれ、10回の裏に。

先頭の安部がこれだ。

「覇気で打ちました」安部のインタビューにまたまた感動した。

ここまでには伏線があったと思う。まず5回にアドゥアを救援した菊池保則である。三好と同じく楽天から来た。地味だから目立たないがほんとうにいい仕事をしている。いや、今日だけじゃない、いつもいい。球が重そうだし度胸もいいしタフだ。先発してほしいぐらいだ。すばらしいピッチャーを取ったなあ。それから9回表に出てきて遠藤、平田、井領を三者連続三振に仕留めたルーキーの島内颯太郎だ。よくやった。巨人との第3戦でも1死満塁からフランスアが阿部、陽岱鋼を空振り三振、あれで鈴木誠也のサヨナラ打につながった。ただアウトに取りましたじゃないんだ、三振。この島内の快投がバティスタの一発を呼び込んだと思う。どんなにほめても足りない。

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