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カテゴリー: 野球

巨人・澤村投手のロッテ電撃移籍

2020 SEP 8 22:22:38 pm by 東 賢太郎

巨人・澤村投手のロッテ移籍が昨日7日(月)の午後に発表され、球界に衝撃が走った。詳しくは書けないが、5日(土)に息子とあるところでそれを聞いてびっくりしていた。そうしたら今日8日(火)に澤村が借り物のユニフォームで早くもマリンスタジアムの日ハム戦に登板してきて再度びっくりだ。しかも三者連続三振のおまけつきである。

ロッテがソフトバンクに強いのは去年もそうだが、ちょっとした理由がある。だから選手が気合が入っていて自信も持ってるのである。荻野がケガしたと思えば韋駄天の和田が出てくるし、お寿司のレアードが帰ったと思えばマーティンが出てくる。鈴木大地が楽天に行ってもサードに入れた安田が4番に成長している。誰といってスーパースターではないが、ちゃんと穴埋めする選手が現れて、相手が嫌がるしつこい野球をして接戦を勝っている。

井口監督は会ったことはないが、とてもプロフェッショナルな感じがするし勝ち運も持ってると思う。だから選手時代からファンであり、ロッテの監督になってから色紙に僕の名前と社名入りでサインをいただき、我が社の会議室に大切に飾ってある。勝負事は運が大事と思ってるので、運が強い人と付きあいたいのだ。澤村が首位争いが佳境に入るこの時期に取れたのも運じゃないかな。

澤村は三軍に落ちるなど何があったかは知らないが、まだ老け込むには早い。ロッテは8回を任せていたジャクソンが退団になり、いまは僕が好きな唐川が見事に穴を埋めてるが、澤村次第ではどっちか先発という線もある。ともあれ、人間、必要とされ乞われる時が人生の華である。大チャンスと思うので頑張ってほしい。

いま楽しみにしてるのは、昨年世間を沸かせた大船渡高の佐々木朗希投手である。ロッテ球団は某医大と提携して選手の筋肉の科学的コンディションチェックをしている。それが通れば、一軍デビューすると聞いている。オープン戦の中継で捕手の後ろからの映像を見たが、いよいよと思うとぞくぞくする。何をおいても球場で生で観たい。

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カープ森下、惜しかった準完全試合

2020 AUG 15 9:09:28 am by 東 賢太郎

久々に興奮するストレートを見た。広島カープの新人、森下投手である。阪神相手に2安打無四球12奪三振の完封。新人の完封は今季初、先発全員からの奪三振はセリーグ15年ぶり2人目、新人の2桁奪三振で無四死球完封はセリーグで中日・権藤以来59年ぶり(広島で初)であり、惜しかったが、9回2死で近本に安打を打たれなければプロ野球史上初の新人の準完全試合であった。

森下は明大時代から話題の投手であり去年のドラフトの目玉だった。カープに決まって嬉しかったし、開幕してからの投球もすでに新人王が射程圏内というハイレベルのものだ。ブログにしようと何度か思ったが、しなかったのはわけがある。彼の体つきだ。プロにしちゃあ細すぎる。顔も優しいしケツも小さい。活躍も今だけじゃないか、いずれポキッと折れるんじゃないか・・そう思って気が乗らなかった。

現に昨日の阪神戦も見てはいたが、淡々と投げるいつもの彼であり、冒頭に列挙したような歴史的なことが行われている風には見えず、むしろ相手の藤浪が復活するかどうかに注目していたのだ。藤浪が序盤に早々に失点して興味が失せ、やっと中盤になって、阪神がまだ1安打なのに気がついた。そこからだ。4番大山の右飛以外は森下に打たれそうな気配がない。3巡目でも振り遅れてる。1イニングだけ剛球を投げる投手はいくらでもいる。しかし、9回1死、福留を見逃し三振に取った伸びのある(!)内角低めのストレートを見て彼の資質がよくわかった。次の近本が唯一嫌な感じに見え2安打目を打たれたが(いいバッターだ)、最後の中谷は当たる気配もなく見逃し三振だった。

森下の何が凄いって、ストライクゾーンのストレートで空振りが取れてしまうことだ。ストレートはある意味、なんの芸もないボールであって、投手はいつでもストライクが取れる。ということは、それがバットに当たらないと打者は常に絶体絶命で為すすべもないのである。問答無用でねじ伏せられて三振。絶対の力の差を見せつけられ、残るのは屈辱と敗北感だけだった記憶が僕にもある。マウンドに君臨する相手が大王に見えてくる。投げたほうは男として最高の快感であり、このシーンは、実は野球がけっこう残酷だと感じる最たるシーンでもある。

だから僕は変化球で何個三振を取っても評価しない。邪道だなと思って見ているし、三振した方も、負けは負けだが屈服というよりどこかごまかされた感がある。次は見てろよと闘志もわく。しかし、速くて伸びるストレートは何度打席に立ってもどうしようもないのだ。スピードガンの数字ばかり騒がれるが、「伸び」(スピン量)も打てない要素である。速度も回転も球に与えられた運動エネルギーであり、総和が大きいほど「生きた球」になり、打者に意外感のある動きをする可能性が増える。目が慣れてないものは打てない。

伸びというのはある初速で投げられた球が普通の回転数で描く放物線軌道を何万も頭にインプットしている打者にとって、普通より多い回転数による過分の空気抵抗で球が引力に逆らうと記憶のイメージより「浮いて」見えるのを感覚的に表現したものだ。打席でそういう球に出会うと「速いな」と思う。それは速度では必ずしもなく、打者は速度の変化率に反応してバットを振っている。腕の振りで判断した初速が想定外に手元で落ちないというイメージだと初速が130kmでも「速い」のであり、ある1点での速度しか表示しないスピードガンの数字を見てもわからない。「伸びる」「生きた」「速い」球を空振りするとバットは球の下を通っている。

球場でプロの投手の球を見ているとスピードも伸びも「あれは当たらん」と思う。それをホームランするのを見ると、「あれは抑えようがない」と思う。そういう連中の巣窟である恐るべき世界で、森下くんは60年にひとりしかできないようなことをやった、それは、あのストレートがあるからだ。彼を初めて見たのはちょうど5年前のU-18野球ワールドカップのテレビ中継(対チェコ戦)だ。それに刺激されてこのブログを書いてるので、大分商業高校の彼のストレートに感じるものがよほど強かったのだろう。

高めのストレートは投手のプライドである

彼のフォームはさっぱり力感がない。鬼の形相で雄たけびをあげて投げ込んでくるマッチョ野郎でないから、打者はイメージギャップで差し込まれている感じがする。肩甲骨が柔らかそうで、球質は、たぶん、手元で相当伸びてる。それにタイミングを合わせないと当たらないから、緩急がつくとさらに当たらない(特に山なりのカーブ)。足腰に粘りがあって頭がぶれないから低めのコントロールが抜群で、カットもチェンジアップもスライダーでも三振が取れるが、150kmのストレートと100kmちょっとの遅いカーブの「両極端」が打者の体の軸をぶらせているのを見るとその2つでも飯が食えると思ってしまう。それは往年の大投手、金田正一や外木場義郎といった王道を行く本格派の系譜に属するということを意味している。

武器が2種類の投手など今は影も形もないし、生半可な人がやっても打たれるだけだ。だから今は変化球が百花繚乱である。メジャーの影響というが、日本だろうがアメリカだろうが、打たれるからそっちに逃げるという理由が先にあると僕は思う。2種類だけで金田が400勝、外木場が完全試合1回、ノーヒットノーラン2回を成し遂げたのは、2種類のどっちも半端なく凄かったとしか説明のしようがないわけだが、さらにつきつめれば、スローカーブが主役であったはずはなく、即ち、ど真ん中に投げて空振りの取れるストレートがあったからという必然の結論に至るのである。スライダーやらフォークやらの猪口才なごまかしが不要なほど速度も回転も並外れていた。これが僕的には正々堂々の保守本流で滅茶苦茶カッコよく(あんまりそういう人はいない、それが生まれつきの趣味だったんだろう)、それで投手がやりたくなり、当然、変化球はカーブしか覚えず、当然、強い高校には打たれた。スプリットぐらい投げればよかったと今になって思うが、妥協しなかったのには誇りもある。

僕はライフスタイルや人付き合いやビジネスや政治思想にはいたってリベラルだと自分で思うが、こと野球とクラシックと猫についてはなぜかはわからないが筋金入りの保守だ。だから投手は完投が当たり前であり、中継ぎやクローザーなんてのは当時はなかったが、もしそれにされたら野球は辞めた。森下はそんな僕のストライクゾーンに入る久々の大物だ。完封どころか完投すらできない軟弱な投手ばかりになった球界の宝である。しかし、人間のやることだ、そのうち打たれることも必ずある。彼の体つきの不安は消えたわけではない。肩・肘だけは気をつけて無理しないように、長い投手人生を送ってください。

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原監督の〝投手・増田大〟を支持する

2020 AUG 9 14:14:52 pm by 東 賢太郎

巨人、原監督が阪神戦で野手の増田大を登板させた。11-0で最終回あとふたりの場面であり、前の若手投手はストライクが入らずめろめろであったらしい(試合は見てなかった)。

ビデオがある。なんとアナウンサーも解説者も、近本の打席で3,4球投げてるのにピッチャーが何者か気がついてない。それほど想定外の事だったのだろう。増田は近本を二ゴロ、江越は四球、大山を右飛で終えた。マウンドさばきは落ち着いており、コントロールは良くスライダーも交え、江越の2球目、3球目は外角、内角ぎりぎりに136、138kmが散っており、これは素人では打てない。近本は強振し微妙に差し込まれたか芯を外れ、4番大山の初球外角低め138kmは見事であり結局いい当たりだが引っ張れていない。

調べたら小松島高校(徳島)で3年時の夏の県大会で準決勝まで全試合完投した投手だった。なるほど。

これに対して巨人OBなどが批判の声をあげている。試合を投げるとは何事か、巨人の伝統に反する、相手に失礼、投手に失礼、ファンに失礼、などだ。

プロからすればそうだろうが、巨人の伝統なんか広島ファンには関係ない。マウンドは投手の聖域だみたいな人もいるが、ならば打席は打者の聖域でないのか、そこに投手が入るのはいいのか。相手に失礼ってのは、ホームラン打ってから言ってほしい。投手に失礼って、前にボカスカ打たれて7失点もしたのは本業の投手だろう、こいつのがよっぽど失礼だ。

この投手交代は、打てない打者がピッチャーを代打に送られたに匹敵する屈辱で、その意図もあったかもしれない。しかし、11-0で出されたならその投手にとっても屈辱なのだ。残っていた中川、大竹ら4投手を使いたくなかったのは、疲労させたくないのはもちろんだが、11-0で出されると4人の内で最低順位だよという意志表示になるからではないか。ピッチャーはプライドで生きている。そうだとしたら原は大監督になったと思う。

僕は野球ファンとして増田の少年のような笑顔にとっても癒された。なんたって甲子園のマウンドだ、うれしくないはずがないではないか。きっと緊張しているが喜びが顔に出てしまう。野球が好きなんだ!それでも勝負は勝負である。打たれてへらへらとは違う。阪神の手強い中軸を見事に討ち取った。あっぱれとしか言いようがない。

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プロ野球開幕。来た、見た、うれしかった!

2020 JUN 20 12:12:26 pm by 東 賢太郎

3月はじめ、斉藤惇プロ野球コミッショナーと食事して「開幕だいじょうぶですか?」「いやオリンピックだって危ないぞ」なんてたぐいの話があり、その翌週あたりにNPBの延期が発表され、オリ・パラのほうも24日に延期の発表がありました。

絶対にしゃべれない話をきいてしまうと人間はストレスになるんです。ブログ履歴を調べたら、それを聞いてしまった日の夜中、眠れなくなってこれを書いていたようです。

ありがとうバティスタ(僕の永遠の4発)

彼の話が出たっけ?酔っ払っていて覚えてませんが、「いかん、こりゃしばらく野球がおあずけだ」のショックだったのでしょう。

あれから3か月。開幕にあたっての斉藤さんの「コロナ禍で疲弊した国民を元気づけ、社会に明るさを取り戻す一助となれれば、これ以上の喜びはありません」のご発声。まさしくコミッショナーのお言葉。心に響きました。

ロッテーソフトバンクは見ごたえありましたね、0-0で8回にカープでいまいちだったジャクソンが出てきて嫌な予感がしたら1点取られ、9回は森が出てきてツーアウト1塁。万事休すと思ったら育成上がりで初出場の代走和田が甲斐キャノンをものともせず二盗。これがいかに凄いことか、シリーズで6回走って全敗だったカープファンは知ってるのです。そこで中村がヒットを打って同点。

結局サヨナラ負けでしたがロッテいいなあ。ホークス、中島さん、めちゃくちゃ強いですね、内川、デスパイネ、グラシアルいなくてもわからんです。延長10回に高橋礼を出せてしまう。余裕というか、どうしてこんなチームに西武は勝ったんだろう。先発の石川、東浜。本当にすばらしいストレート!TVで充分です、これ見るだけで感動です、おかね払います。

オリックス山岡。あの体格であのきっぷのいい球。いいピッチャーです。しかしオリックス打線、則本相手とはいえ3回の送りバントが内野安打になって結局それ1本で終わりかあ。楽天はサブローがいったので応援します。さっきおめでとうメールしたらすぐ返信くれて今年は手ごたえあるようです。

西武-日ハムはあんまり見てないけど西武先発ニール。6回を1安打、18アウトを11個のゴロでというのは実にいやらしい、魔術の域ですね。スパンジェンバーグは打ちそうだ、秋山いなくなったけど。日ハムも2安打じゃ有原が気の毒。ということでパリーグは初日はホームランなし、投高打低。というか試合してなくてあの球なげられたら打てんというピッチャーのレベルの高さ。

セリーグは大瀬良でした。雨の中で4安打1失点で完投。ホームランも打って3打点の独り舞台でした。まあしかし、打線は迫力ないね。ピレラはいいかもしれないけどメヒアがね、当たりゃでかいけど外角に速いの曲げたらほぼ打てんですねあれは、堂林もそう、何年も前からおんなじ欠点がまだ治らない、まだいるのね信じられんですね。西武、ソフトバンクで二軍レベル未満です。

巨人は菅野が7回2失点。おととしの凄みはまったくなくなりましたね。なんたってピッチャーの西にツーベースとホームランだからね。西はパリーグでご無沙汰なのにあのバッティングはすごい。大谷みたいにでかいわけじゃなく、松坂、マエケンと三羽ガラスと称したい。3人ともショートができるだろうし打者なら坂本級もあり。こういう人はマウンドにいたら手玉に取られるオーラがあるんでしょうね。天才です。

ヤクルトー中日は最後までやってたので。8回で7-7。好ゲームと思ったらそうじゃなく平凡な犠牲フライがお立ち台。石川みたいなピッチャーは雨は気の毒。開幕戦勝利の記録、コールドだったらできてたね。石山のストレートは先発させたいなあ。延長10回二死満塁で期待の19才、4番村上。面構えは良かったけどね、空振り三振は持ってねえなあ。まあ岡田の高め145キロはすばらしかったですけどね、なめられてるね。

ということでセリーグはホームラン5本、うちピッチャーが2本。それはともかくです、ロッテーソフトバンク見ちゃいましたんでね、セリーグずっこけですね。誰がどのプレーがって次元じゃなく、もう直観的に野球のレベルが違う気がする。どうしてこういうことになるんだか選手の母集団は変わらないんでね、まったくわかりません。毎年交流戦もシリーズもコテンパンにやられてるわけで、なんらかの理由があるはずなんで、セリーグは屈辱と思って奮起してください。

120試合、どこが勝ってもいいです、今年は野球が見られるだけで幸せです。6試合、どれも、やっぱりプロだなあ、うまいなあというのがありました。選手の皆さん、きっと我々ファンよりこの日をずっと待ち焦がれていたでしょう。高校球児の分まで思いっきり野球をやってください。球団経営は大変でしょうが、おかげさまで球音を楽しみながら静かにウィスキーなんて最高の贅沢をさせていただけます。感謝します。

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2007年、佐賀北が勝った甲子園

2020 MAY 3 13:13:33 pm by 東 賢太郎

ロッテのサブローさんから体調を心配してメールをいただいた。今は楽天イーグルスだから仙台に缶詰め状態とのこと。「絶対に感染しないように気をつけてください!」。プロ野球界ってのはこうなんだな、なんともありがたい。

彼も1994年、PL学園の1番センターでセンバツに出てベスト4になっている。1学年上に松井稼頭央、1学年下に福留孝介がいた。

今年のセンバツの選手たち、本当に気の毒だ。夏はせめて無観客でやらせてあげられないだろうか。そして秋に春の出場校でもう一回なんてどうだろう。プロを無観客でやるなら考えてあげてほしいが・・無理なのかな。

2007年の夏の佐賀北と広陵の決勝戦をBSでやっていた。8回に逆転満塁ホームランで佐賀北が勝った試合だ。広陵はバッテリーがカープの野村と巨人の小林、ショートはカープの上本、サードも元カープの土生、控え投手にカープの中田廉がいた。対する佐賀北は大会前はノーマークの県立高校であった。

当時多忙であったとみえこの試合は見ていない。色々発見して面白い。打順は7番野村、8番小林だ。野村はこの大会20打数10安打でこの試合も左中間2塁打で2打点、PLの4番だったマエケンを思わせる打撃センスもある。

野村の球速は135だが質が良く、切れ抜群の変化球が4種類あり7回まで1安打10奪三振ですいすい、打たれる気配まるでなしだ。前日完投しててこれか、すばらしいピッチャーだ。なんでこれで打たれたの?そういう目線で見る魔の8回、スコアは4-0である。

まず三振(4者連続だったかな)。次ぎ、微妙に高めに抜ける感じあり。満を持した快心かつ細心の外角低め直球をボールと判定される。ここで野村、小林のがっくりが顔に出る。これだったのか・・・

13年も前のビデオだけど、結果も知っているのだけど、手に汗握る。こんなシーンは日常にそうはない。野村も小林も、その後プロで数々の活躍を見せてくれているが、やっぱりあの満塁ホームランはずっしり残る。

悔しいシーンをこうやって末代も見られてしまうけど、あのまま野村が完封してたらここまで人々の記憶に残ったろうか?公立校をプロ予備軍が潰して悪役として記憶されたんじゃないか?

佐賀北の選手はどうなったんだろう?

調べてみると打った副島は佐賀で指導者になっている。あの場面で打った、それだけでも球史に残る打者と思う。野村に投げ勝った優勝投手の久保は筑波大に進んだが、明大に進んだ野村を「すごい投手。僕とは全然レベルが違う。プロなんて実力的に考えていない」と言ったそうだ。その後やはり指導者になった。

http://「3人が甲子園に集まることはない」あの夏の佐賀北OBが語った …

プロに行く人はいなくても頂点に立った、これを見ると高校野球は技術論だけで語れない、選手、指導者の方々の入魂の、一個の完成した世界であることが見えてくる。

ひょっとして今年もこういうドラマがあったかと思うと、つくづくコロナが憎い。

 

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ありがとうバティスタ(僕の永遠の4発)

2020 MAR 4 18:18:49 pm by 東 賢太郎

一生絶対に忘れないホームランだ。

2017年6月3日、母の葬儀を終え遺骨をかかえて帰宅。体が動かなくなり、ぐったりしてソファでどん底の闇に沈んでた。TVはたぶん家内がつけてくれたんだろう。覚えてるのはきみの初打席のこの一発だけだ。うれしかった。

https://www.youtube.com/watch?v=saZAUb1Ucc0

 

そしてその翌日、きみはまた代打で放り込んでくれた。

なんということだ?こいつはおふくろに元気だしなさい!と叱られてるぞ、本気でそう思った。ノーベル賞の中村修二先生と新宿で初めてお会いしたのはこの翌週だ。ほんとうに元気が出てたんだ。

 

そして同年7月7日、9回に5点差をひっくり返し「七夕の奇跡」と伝説になった神宮でのヤクルト戦。満を持してクローザーで出てきたライアン小川の初球だった。

https://www.youtube.com/watch?v=WzTZBcvAiXE

これは息子と1塁側内野席で観ていて、あまりのドラマに度肝を抜かれた。この年、唯一球場に足をはこんだ試合。奇跡の幕開けを告げたファンファーレのようなすさまじい打球だった。

 

これは去年。東京ドームで観ていた。8回に出たこの日2発目の11号だ。投手はアダメス。

ライナーでレフトの看板を直撃!これまで目撃したホームランで、シカゴ(リグリー・フィールド)で観たサミー・ソーサのレフト場外弾かこれか、1位を迷う衝撃の一発。これで巨人を粉砕。

もうきみが見られない。人生の損失ではないか。

決まりは決まりで受け入れろ、でもそんなものどうでもいいさ。僕をどん底の鬱状態から立ち直らせてくれたのは、バティスタくん、まぎれもなく、きみの強烈なホームランだ。どこかで野球をやってくれ、ぜったいにもう一度見たい。

 

げにプロ野球は恐ろしき

僕が好きな若武者たち

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無観客試合で聞こえたもの

2020 MAR 1 18:18:07 pm by 東 賢太郎

無観客試合は初めてだ。球場に冴え冴えと音が響きわたるのが心地よい。客がいない僕らの練習試合はいつもこういう感じだった。普段は歓声やラッパにかき消されてるミットの音。ビシエド選手のホームランの打球音。そしてなにより、選手が一球ごとにあげるベンチからの大音声である。かつてプロ野球でこんなものが聞こえたことはない。

思い出したのは、外野を守ったらやたら静かだったことだ。なんと視界の半分は空である。野球は遥か遠くでやっていて、まるで隣り村のお祭りだ。たまにフライが飛んできて、風を切るシューっという音で我に返る。

侍ジャパンの外野シートノック

マウンドで空が気になることはない。視界はキャッチャーミットだけだ。同じスポーツとは思えない、ラグビーみたいなワンチームはないのだ。

しかし、ベンチで大声を出していると、ひとつな気になる。上級生も下級生もない。相手投手のミット音が気になる。それを味方が打つとベンチがどっと沸く。野球は半分はベンチで座ってる怠慢なスポーツだとサッカー部の奴は思ってるがそうじゃない、ベンチでも競技してるのだ。

慣れない無観客試合はいろんなことを思い出させてくれる。全部それでもいいぐらい音が心地よい。でもプロの選手は張り合いがないだろう。

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野村克也さんに感謝

2020 FEB 11 16:16:07 pm by 東 賢太郎

野村克也さんのプレー姿は実はあまり記憶にない。20も年上であり、当時は巨人戦しか放送がなかったからだろう、テレビの白黒録画のホームランシーンしか浮かんでこない。プロ野球史上初の捕手による三冠王でデータ野球の開祖でもあるから知将の印象があるが、現役時代は捕手として三味線(打席に入った打者にごちゃごちゃ話しかけて混乱させること)が有名であった。

ヤクルトの監督時代にオリックスとの日本シリーズで「首位打者のイチローを押さえることがカギだ。徹底マークして内角を攻める」と事前にマスコミで放言して意識させ、内角はボールばかり投げて外角勝負を仕掛け、2割ぐらいしか打たせずに勝った。それも「壮大な三味線」だったわけである。データ野球といってもチマチマした小技などでなく、武田信玄の啄木鳥戦法のごとき大技ができる大物監督であられた。

探すと野村さんの本は家に2冊あった。激務の中の乱読だったのでいつ読んだか覚えがなく、出版年を見てみると「負けに不思議の負けなし」は1987年だからロンドン時代、「野村の眼」(弱者の戦い)は2008年でみずほ時代だったらしい。

日本プロ野球で通算本塁打数歴代2位、通算安打数歴代2位、通算打点数歴代2位、通算打席数1位の人がテスト生で南海に入団したブルペン捕手だったのも信じられないが、しかも1年で解雇通知を受けた。そこで球団マネージャーに言い放った言葉が「もしクビなら帰りに南海電鉄に飛び込みます」だ。もちろんはったりとはいえ、そんな言葉はそうそう吐けるものではない。母子家庭でなんとか病身の母を助けたい、絶対金持ちになってやるとプロ野球に飛び込み、「野球への凄まじい執念を今日まで持ち続けたという自負」を「私が唯一誇れるもの」と書かれている。命を懸ける(懸命)とはこういうことだろう。

僕も長年懸命にビジネスマンをしてきた自負はあるし、何度かここぞという大勝負の場面はあった。たとえばロンドン時代にお客さんに「間違ったら首をやる」(I will eat my hat if I am wrong.)と何度か体を張った緊迫の場面があった。今流なら「わたし失敗しないので」であるが、英語では「だめなら帽子食います」というのだ。それが見事に失敗し、ついにお客さんに How many hats do you have? (君、帽子いくつあるの?)と失笑を買ってしまった。野村さんの身体を張ったプロフェッショナリズムに比べたらこんな懸命は甘ちゃんなものだが、英国のプロ相手に株を売る商売は日々がそれなりに勝負の場ではあって、野村さんの箴言がビシビシと体感できる6年を送れたのは有難かった。

だからだろう、いま2冊の目次を見返してみて驚いた。「エースと4番の条件は」「不真面目な優等生が大成する」「指揮官とは説得業である」「一流が一流を育てる」「天才は妥協しない」「主力に休日はない」「人の良さはプロではくせもの」「大投手の条件は打者を見下ろして投げること」「鈍感人間は最悪」「滅多に褒めない人に褒められたら嬉しい」など、何のことはない俺のポリシーだと職場で偉そうに言明していたのと同じ趣旨のことが書いてあるではないか。日々の業務の中で自然に血肉になってしまったようで、いま見返すと何やら師匠の言葉という感じがする。

引退後に住友金属で講演して1時間の予定が半分で終わってしまい冷や汗をかいたくだりがある。評論家の草柳大蔵氏に「君の経営の話なんか誰が聞きたい?なんで野球の話をしないんだ」と諭されて目がさめたそうだ。僕には野村さんの野球の話が即、人間学、心理学、経営学の話にきこえる。たいした実戦経験もない人の吹けば飛ぶような教訓話としてではなく、ドラッカーの経営学の本よりも身にこたえる。僕の野球歴は力不足と失敗のオンパレードだが、肌で感じることのできる道の頂点の方の言葉はどんな天才や偉人の言葉より重い。

「野村の眼」の最後にこうある。

自己コントロールとは、欲から入っていかに欲から離れるかにある。沈まないとジャンプできない―それが謙虚さであり、素直さである。それがなければ進歩がない。「感謝」というのは、人間形成の基本中の基本である。これが無形の力―すなわち考える力、感じる力、備える力に発展していく基である。傲慢な人間には、現状維持も伸び率もない。ただ下降線を辿っていくのみである。そしてどん底に落ちきって、気付くのである。人間の悲しい性である。

いま、僕はやっとこの言葉が理解できる年になっているようだ。

お会いしたことのない方が亡くなってこんなに涙したことはない。若い頃ぜんぜんぱっとしない人間だった僕にとって2冊のご著書は羅針盤であり、テスト生からあそこまで昇られた野村さんの言葉にそれほど頼っていたことにいま初めて気がついた。苦しい時に勇気づけていただき、心よりの感謝の気持ちしかございません。

天国で奥様とご一緒に、どうぞ安らかにお休みください。

 

雲ひとつない快晴の日

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いよいよ野球シーズン到来!

2020 FEB 5 23:23:25 pm by 東 賢太郎

といって、キャンプはまだ第1クール。

女子でいい球投げる子を見つけた。笹川萌さん。

スピードガンがミスした球、美しくのびてる。こういうピッチャーいるんだ、女子野球も見てみたいな。

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サブロー氏が楽天2軍統括に就任

2020 JAN 8 11:11:44 am by 東 賢太郎

楽天2軍統括にサブロー氏 石井GM直下で連携強化

https://www.nikkansports.com/baseball/news/202001070000719.html

 

 

新年早々にビッグニュースだ。「おめでとう!」と送ったら「壁にブチ当たった時アドバイスお願いします」だ。このレスポンスの早さ、君は本当にすばらしい。アドバイスはむりだがウナギをおごってあげることはできる。

石井GM。神宮に息子と行ったその昔、球場の外ですれちがって「おっ、石井だ」と声をあげたら自転車の上から見ず知らずのオヤジにウスと野球部挨拶してくれた。それだけのことだが、それ以来ずっとこいついい奴だなと思ってる。

今年はロッテがとても楽しみだがサブロー氏の楽天も楽しみだ。パリーグが熱い!

 

イチローもいいがサブローも好き

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