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カテゴリー: 野球

広島終戦(酷すぎる大瀬良と中崎の起用)

2022 SEP 23 23:23:17 pm by 東 賢太郎

首の皮一枚、絶体絶命の阪神戦。こいつらほんとにそう思ってたのかというばかりの酷い試合であった。

先発の大瀬良。

何だこのざまは。絶対に負けられない試合の初回に4点もとられるピッチャーをエースと呼ぶ国は世界のどこにもない。見るからに球が遅い。こんなの打たれるに決まってるだろ。でもエースと呼ばれてる?関係ねえそんなもの。全部ぶち壊した責任は重い。なんで遠藤で行かなかったの?わけわかんねえ。

6回の中崎。

佐藤テルに看板直撃の強烈なツーランを被弾。球場全員が唖然でアタマ真っ白。バッターは戦意喪失の衝撃。ただの2点じゃないよ。素人目にもそりゃそうだろの球威しかない。なんで2点差に追い上げてこの大事な所でこんなの出すの?引退試合だったのか?聞いてねえぞそんなの。なんで頭から松本いかないの?わけわかんねえ。

佐々岡。

外人なしの迫力ない戦力で同情もしとったけど、この起用はあまりに酷い。

「ザキが打たれると思って出してないので、期待してたので、それが結果的に打たれたのは出した僕が責任がある」

当たり前だろ、そんなもん。キミ正気か?打たれると思って出す監督がどこの国にいるんだ?いちいちどうでもいいこと言わなくっていいんだよ、結果だけが監督の責任なんだよ。キミに責任とってもらってもファンは浮かばれないんだよ。

 

阪神タイガース・糸井の引退試合に感動

2022 SEP 22 18:18:43 pm by 東 賢太郎

昨日の阪神・広島の最終戦は4-4の重苦しい同点で延長11回まで進んだ。双方が4位で並び、Aクラスに首の皮一枚。こういう追い込まれた事態で見る1点もやれないプレーは実に手に汗握る。

阪神の中継ぎ投手、ケラーと湯浅の速球。わかってても空振り。ああいうのはこういう場面でないと出ない。特に湯浅が坂倉をインローで見逃し三振にしたあれ。あのストレートをプロだ!と思わないなら金を払って見る価値はない。

その湯浅の低め速球をセンター前に快心のヒットを打った小園。第1打席のセンターへの本塁打よりこのヒットを評価する。8番だが一番打ちそうな雰囲気があったのは小園である。守備も含め、本当に素晴らしい選手を採ってくれた!

一打サヨナラの一死一二塁で佐藤、梅野をストレートで連続三振に取った松本の度胸!新人でこれは驚異。制球が乱れず145キロしか出ないのに高めで空振りが取れる!カープの中継ぎで最も成長したのは松本と矢崎である。

素人の試合で後半にこんな球の速いピッチャーが出てくることはない。ストライクゾーンで速くて打てないピッチャーは打ちようがない。シーズン中はこんな球はめったに見れないからもうけものだ。

ひとりだけ、あんまり制球が良くなかった岩貞。今年は彼も球速が増しているが、11回、小園のうまいバントで暴投、四球で満塁。打てる気配なかった上本に三遊間。するとつるべ打ちの3連打であっという間に6点。

嬉しいというより「野球は怖い」と鳥肌が立った。

カープは残り4試合全部勝って巨人が3つ負けてくれれば3位となった。

もうひとつある。

5回の先頭で代打で登場した糸井だ。これが引退試合。森下は3-2とし、外角高め速球は見逃せばボールだったが、これを見事とらえて三遊間を抜いた。変化球がありえたろうが、特に手を抜いた球とは見えなかった。

よく打った。これは絶頂期だったオリックス・平野が本気で投げた低めを右中間ツーベースにしたロッテ・サブローの引退打席に匹敵する。鍛えぬいたプロは凄い。こんな打者でも辞めなきゃならないプロも凄い。

糸井はピッチャーで近大から日ハムに入る。2年で打者転向といわれるが、引退スピーチから投手クビだったことがわかる。悔しくてバットを振りまくってここまで来たと。それでこのいい性格、素晴らしくスケールのデカい男だ。

糸井に驚いたのは打撃ではない。守備と肩だ。足も速いと思ったらなんと300盗塁もしているとは。野球選手はやっぱり攻走守だ。全部できてナンボ。大谷もそうだが日本で最高位は間違いなく糸井である。

宇宙人扱いされておりスピーチは心配したが、これがまた立派である。うまいというより地が出ていて心が見える。作り物でない。作り物のこれまたフェイクみたいな、巷に満ち溢れる政治家どものくそスピーチに汚染された耳が洗われた。

糸井選手、プレーヤーとしても男としても超一流だ。最高の野球をありがとう!

 

野球の神様はいる(Field of Dreams)

2022 AUG 19 8:08:28 am by 東 賢太郎

先日の中日・広島戦、5位6位対決だけど見ごたえがあった。11回まで0-0できて広島がサヨナラ勝ちしたが、勝ち負けのことではない。サドンデスの甲子園みたいなゲームをプロの選手がやる、これはありそうでなかなかお目にかかれるものではなく、このゲームはそういうものになったからである。

中日の先発、高橋は150キロごえの速球とスプリットが切れ、7回で2安打10三振に封じ込める。対する広島先発の九里は走者を許しながらも持ち前の変化球で厳しくコーナーを攻めた。0-0といっても貧打戦だってある。しかしこの投げ合いはちがった。プロの本気はとてつもないオーラが出ているのだ。

広島には事情があった。コロナで佐々岡監督ふくむ13人が陽性で欠場。2軍から上げた選手で間に合わせた打線に、九里は点数を期待できない。高橋はというと、前回の対決で8回1死まで広島打線をノーノーに抑えこんでいる。彼は彼でそこから駒落ちした相手に負けるわけにいかないだろう。

そんな中での延長11回、0-0がどんなものかは野球ファンならご覧になっていなくても想像がつくだろう。2死2塁で立浪監督が賭けた根尾の登板。初球を打ち砕いた代打の松山。最後の最後までプロの真剣勝負で広島は辛勝したが、僕は高卒2年目、弱冠20才の高橋にあっぱれの拍手を送っていた。

広島の勝敗に一喜一憂するカープファンの僕と、相手選手に拍手喝采する野球ファンの僕は別な人だ。これをマネージするのはけっこう難しい。こういう試合を見るとそれが葛藤をみせるが、しかし、必ず勝つのは野球ファンなのだ。フィールドでの良いプレーに、カープかどうかは重要ではない。

おそらく皆さんも習い事など子供時代にたくさん時間をかけたものをお持ちだろう。それが職業になった幸運な人もおられようし、趣味になった人も、すっかり関りがなくなってしまった人もおられよう。僕にとって野球は3番目で、少年野球のコーチでもしたいがそうもいかず、27才ですっかり縁が切れてしまっている。

人生一度だけアメリカ人の元野球小僧たちと野球をやった。ささやかな奇跡を起こして抱き合ってはしゃいだ。自分が生まれるほんの10年前まで、こんないい奴らと殺し合いをしてたのか。言葉が出ない葛藤だ。準決勝で負けて天を仰ぎ、フィールドで彼らと共にした悲喜こもごもを感謝した。野球の神様にだ。

先日、こういうことがあった。

カープの鈴木誠也がここにいる。アメリカの野球小僧たちと夢をかなえてる。楽しそうだ。ベースボールは苦しい物でも金の成る木でもあって欲しくない、楽しいもんだ。思いっきり暴れて楽しんでくれ。

あのとき最後になった試合、コロンビア大学ベーカーフィールドもこんなだった。立ってみるとグラウンドでなくフィールドで、草野球をやってそうな、なにも大仰でない、まさにそういう所だ。9回投げた。これで終わりかと思うと最後のアウトを取りたくなかった。それが我が人生最後のマウンドだった。

息子ができて、小さいころずいぶんキャッチボールをした。これで満足だ。野球の神様はいる。

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野球に「流れ」はある(野球以外にもある)

2022 JUL 24 12:12:27 pm by 東 賢太郎

土曜日。久しぶりにノイを連れてピアノを弾いていて、しまった始まっちまったと急いでテレビをつけると3回だった。広島・ヤクルト(神宮)だ。スコアを見ると13対0だ。またか、やばい!と目を凝らすと、なんと勝っているのはカープで怒涛の攻撃中ではないか。

交流戦覇者ヤクルトに2勝しかできずやるたびボロ負け(10敗)。アマならわかる。地方予選1回戦組が大阪桐蔭と何百回やっても勝てない。戦力差が圧倒的だからだ。でもプロにそれはない。その広島がDeNAには3つしか負けておらず(12勝)そのDeNAはほぼ互角(8勝6敗)にヤクルトを食っているから明らかだ。グー、チョキ、パーの三すくみなのである。

広島は昨日もヤクルト小川に7回まで0封。「またか・・」。まいど顔なじみの負けの貧乏神が降臨しかかっていた。ところが8回にサードの村上クンが信じ難い素人ポロリをやってくれる。なんだそれは?キミ、どうしたんだ、脳震盪でもなったか?するとすかさず秋山が右翼席に同点2ランを放り込んだのである。投手はガックリでヒザをついてうずくまる。貧乏神が退散する。すると9回に、打った記憶のないクローザーのマクガフから何ということか小園がソロ、松山が2ランをぶちこんで勝ってしまった。うーんあり得ん。何が起きたんだろう??

そうしたら今日はいきなり先発の原にライオンの群れみたいに襲いかかって一死でマウンドから引きずり降ろし、2番手からも打つわ打つわで、あっという間の13-0だったようだ。もちろんこの時点でカープファンとして万歳三唱したわけだが、不思議なことに、なんとプロ野球でこんなことが起きるのかと背筋がぞぞぞっともしていた。こういうところ、何やら幼少時からのつきあいで野球のグレービーソースみたいなのが体にしみこんでる。「見ろ、野球って怖いだろ」。いちおう僕の影響で野球はそこそこ知ってる家族にそう言って回った。反応は猫と変わらなかったが。

『ライオン狩り』(ウジェーヌ・ドラクロワ、1854)

この日も秋山が1回に3ランを叩きこんだのだ。まさに「流れをもってきた」というやつだろう。「流れ」なるものは、そんな英語はないしアメリカでは言わないし賛否両論あるが、僕は経験から存在すると思う。ベンチで真横から相手投手のタマを見て、誰とも何も話さないがヤジを飛ばしながら「速いな」とか「大したことねーな」とか思ってる(高校はほぼ初見だ)。でも大事なのはこっちの3,4,5番が打つかどうかなのだ(僕は6番)。自分は自分の打撃の世界があるが、やっぱり彼らが第1打席であっさりひねられると打席で緊張する。打ってくれるとのびのびいける。そういうのはあった。

流れというのは良い方も悪い方も「ハートのシンクロ現象」がもたらす結果だと思われる。集団心理とざっくり言ってもいい。ピッチャーが頑張れば野手も燃えるし、野手が点を取ってくれると投げる方もよしやったろうとなる。ひとつの四球、ひとつのエラーぐらいで普通そこまではいかない。だから村上クンのポロリは普通じゃなかったのだ。そこにヤクルトアレルギーに汚染されてない秋山が一発ぶちこんだ。こうなると初めて、ひとつのエラーで流れが変わる。だからデータで証明しようとすると、単に四球、エラーでなく条件を付けなくてはならないだろう。でも「どうしたらみんなのハートがキュンとなってひとつになるか」という条件を一般化するのは容易でない。Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島など真っ赤に染める3万人の観客まで「みんな」の一部になっちまうのだからほぼ無理筋だ。だから野球は面白いのだと僕は思う。

もとプロ野球のかたも東京六大学の4番のかたも甲子園ご出場のかたもおられたニューヨークの大会を思い出す。初戦の相手が優勝候補でこっちは初出場でみんなビビりまくってた。初回いきなりストライクが入らず四球と二塁打の5球であっさり1点取られた。みんなのビビりが2倍になったのがわかった。ヤバいと思ったので死に物狂いで4番を三振に取りにいった。要は味方の士気をあげるには大将の首狙いしかないと思った。高めの渾身のストレートで空振りで仕留めた。するとシーンとしていたスタンドでやおら大応援が盛り上がり、みんな「あれっ、意外にいけるんじゃねえか」と思ったろう。次の回にたまたま四球とエラーで逆転した。ベンチのアメリカ人たちが滅茶苦茶に盛り上がり、みんな気持ちがひとつになってお祭りみたいに打ちまくった。マウンドの僕はまったく打たれる気がしなくなって11対2の大番狂わせで勝って翌日の日本語新聞の一面トップになった。これは「流れ」の見本だろう。

あの時、それまで強烈に威勢良かった向こうのヤジが最終回は悲し気な「意地を見せようぜ」に転調し(マウンドはよく聞こえるのだ)、ゲームセット後もしばし茫然としていた相手ベンチはきっと「野球は怖い」と思っただろう。最後の方はとてもそういう風に感じていたので、きっとこの大会のため練習を積まれてきただろう素晴らしいチームだったし、なんとなくプレーヤーとしては他人事でなく、終わった後はみんなとはしゃぐ気になれず猫のように静かにしてた。翌週の2回戦も10対0の5回7奪三振のコールドで、しかもノーノーで当たり前のように勝った。半分アメリカ人のチームだったが彼らは僕のカーブは見たことなかったんだろう。もう強豪だ。明らかに相手がビビってた。それも、マイナスの「流れ」だ。二桁勝ちってこんなにいいものなんか。高校で味わえなかったライオンの気持ちがわかった。

カープはやっぱり秋山が効いたんだろう。やっぱり2百本もヒットを打つ人は只者じゃない。しかもカープはフン詰まりみたいに出なかったホームランをあっさり打ってくれ、みんなも便秘がなおったみたいに出るようになるんだから「流れ」のおかげとしか考えようがない。同じ左の野間や小園の当たりの良さも半端じゃなくなった。ちょっとしたことで実力は均衡したプロ同士でやってるのに二桁勝ちってのは、気持ちがシンクロすると劇的効能があるという証拠だろう。でも相手にそれが起こると逆に二桁負けもあるということだからこのままカープが強いかどうかはまったくわからない。集団心理はちょっとしたことで女心より変わりやすいと思うからだ。監督さんたちがいくら頑張ってもどうもならん世界でこういうことが起きる。ほんとうに命を削る思いだろう。

ことは野球に限らない。どんな人間集団にもそれはある。オーケストラにもそういうものがある。みなの心がシンクロすると、聴衆の心に強く訴える感動的な演奏になったりする。何度かそういうのを聴いたが、原因が指揮者の棒かというとそれだけでもない。いまも昨日のように忘れないのがリッカルド・ムーティがフィラデルフィア管でやったチャイコフスキー4番だ。帰りにまだ足がガクガクしていたぐらい凄かった。あれで、いつもはフツーの馬なりの演奏だったんだなということがバレてしまった(それでも芸になるスーパーオケだ)。その日は朝起きると大雪だった。2mも積もって交通が麻痺し、昔のパリーグの川崎球場みたいに客がいなかったのだ(オケの人数のが多かった)。ムーティがスカスカの客席をふりかえって「今日は来てくれてありがとう」ですぐ始まった4番、オケのみなさんの「ありがとう」がいっぱい詰まって尋常でない白熱の演奏になってしまった。やってみないと分からない。人間はだから面白い。

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広島が3試合連続満塁弾で巨人をスイープ

2022 JUL 17 19:19:46 pm by 東 賢太郎

いやあ気持がいい。交流戦のうっぷんが吹っ飛んだ。ホームラン数がダントツ最下位のカープにとって満塁弾などというのはもとより縁がなかったはずだ。しかも打ったのがレギュラーでない磯村、長野、堂林というのだから競馬なら万馬券3連チャンで大儲けした感じである。磯村は今日も一発打った。素晴らしい集中力、こういうのは才能だ。勝負強いかどうかってのは要は集中力だ。中京大中京で夏の甲子園全国制覇した正捕手だからとんでもない場数踏んでるわけだ、性格が優しそうだがそれは勝負師としてあんまりいいことはないぜ。もっとライバルを踏み倒すぐらいアグレッシブにやって正捕手を獲ってくれ。

しかし今日の先発、野村祐輔クン。なんともタマ遅いなあ、そんなんでコントロール甘けりゃアマだって打たれるよ。ウォーカーと中田のでっかい一発、ありゃ「いらっしゃい、ごっつぁん」のホームランだぜ。どうしちゃったの? 野村は甲子園で破竹の勢いで決勝に進んでダークホースの佐賀北に逆転満塁ホームランで負けたんだったなあ。やっぱり性格がボンボンというか優しそうだ。メンタルは大きいぜ、ピッチャーなんだからもっと嫌な奴になれよって思うけど、難しいんだろうなあ今さら。CSのヤクザ映画は君におすすめだよ。

それで0-4になって力負けしそうな嫌なムードが漂ったが、秋山の二塁打から1点取って空気が変わって10-5で勝った。秋山はホームランバッターではないからプラス効果はどうかなと思っていたがずっといい。みんなが打ってくれればそれでいいわけだ。プロで200安打もするなど普通の人間でないしコミュ力も高そうだから指導力もありそうだ。グラウンドでマクブルームと英語で談笑してるし伊達に渡米してない。カープの監督・コーチの英語力は江戸時代レベルだろうから、2千本安打したらすぐヘッドコーチになってそのまま監督をお願いしたい。

ターリー投手。7回に出てきて丸を一ゴロ、岡本とポランコを三振。素晴らしい。球が速い。ピッチャーはそれが何よりよ。練習球見ただけで相手の空気が変わる。そうだったフランスアなきあと期待できる。トラックマンで155km出て一分間回転数2500ごえ。まだデータの意味をつかみきれてないが、この3連戦の投手を比べるにダントツに凄い数字だ。デビュー当初はコントロールがねと思ったが良くなってきた。まあ真ん中に投げてもそうは打たれないよ。後半戦の7回を頼んだぜ。

森下投手。第2戦、ご苦労さま。相変わらず糸を引くような美しいストレートだ。力感ないフォームで顔も動かず150kmはなかなかいない。それで差し込んでおいて変化球の精度も高いうえにカーブで奥行きを出せる。上質のピッチャーだな。ただしあの日の審判はカーブのゾーンがあいまい(というか、いい加減)だったね。君のは角度が大きいから迷うんだろうね。大城に低め、高め、内側と3球投げて全部見逃しで全部ボール。ありゃないよな、わけわからん。ただ、それでキレたのはいかん。気持ちわかるけどキレたら相手を利するだけ。メンタルだけ鍛えれば大投手の道だ。

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僕の広島カープ愛は海より深い

2022 APR 24 20:20:03 pm by 東 賢太郎

今日はやられたと思った。カープ打線はこのところ開幕当初の起爆力、得点力が見られず、その結果4連敗してしまっていた。DeNAとの当カードは何とか2つ勝っているが、3試合目も取ってはずみをつけたいところだ。

ところが3-3で迎えた延長10回、DeNA牧にホームランが出て4-3とされてしまう。やっぱりだめか。

その裏、ストッパーの三島がマウンドに上がるがコントロールが・・・。よし、いけるぞ。西川、マクブルームが四球で無死1,2塁だ。一番期待できる坂倉だ。外角高め、ボール気味の速球をセンター左に強烈に弾き返して同点!曾澤は敬遠気味の四球で1死満塁だ。

ここで打順は8番ショート小園。このところ、てんで当たってない。疲れてるのか自信が失せたのかどこか痛いのか?あれほど思い切りよく振りぬいてミートしていた速球に差し込まれてる。どうせだめだろう、たのむからゲッツーだけはやめてくれ。

初球。速球を振りぬく。当たった。いい当たりだ。センターフライ。太田が懸命に背走する。あきらめる。サヨナラだ!!

いや、これは嬉しかった。ベイスターズには6連勝だ。

2022/04/24

この試合、本来の殊勲は坂倉だ。延長戦で1点負けの無死1,2塁は緊張する。ゲッツーなら一気にチャンスはしぼむ。今のカープのムードだと負けだろう。ここで打ってくれと全カープファンがはらはらして祈り、打ったら大統領という場面で強烈なヒットをかまし、一打でプレッシャーを打ち砕いたのだから。

勝利に沸くベンチで坂倉がコーチに何か話しかけられ、軽くうなずく場面が画面に映った。「小園で行くぞ」じゃないかなと見ていた。ヒーローインタビューのことだ。小園はお立ち台に一人上がって喜びを爆発させた。ファンとしてたまらないシーンだ。

坂倉 将吾

坂倉だって、去年のセリーグ打率2位とはいえ弱冠23歳の若者である。なのにお兄ちゃん扱いで21才の弟分に花を持たせる。実に素晴らしい。捕手とサードの掛け持ちなど想像もできない難事だが、それを難なくこなしているだけでも凄い。しかも5番を打って、4番が霞むほどの強烈な打球を放っているのである。

これを見て僕は江戸時代の「藩校」を思い出した。たとえば薩摩藩の郷中教育は6歳から23歳までの青少年団で年長者が年少者に学問、徳育、武芸を教える。専門の大人の教師ではなく、自身ばりばりのプレーヤーであるお兄ちゃんが弟を鍛える実践的な教育だ。

絵空事の教育論ではない。なぜなら鹿児島市の街のほんの数ブロックのエリアの子供たちが郷中教育によって育ち、後の西郷隆盛、大久保利通、森有礼、大山巌、東郷平八郎、山本権兵衛になったのだから。

堂林 翔太

カープは伝統的に若手が育つが、そういうことだったのかもしれないと想像するのも楽しい。大枚で釣って他チームの4番打者を獲ってきて使い捨てるどこかのチームがいくら勝ってみせても良き青少年教育にも紳士の鏡にもならないだろう。

そういえば昨日の1番に抜擢された堂林のバックスクリーンへのホームランも最高だ。あれだけ自然体で振ってあそこまで飛ばす才能は半端でない。練習してもできない。インタビューの物言いもいいね、「2年ぶりのお立ち台ですが」といわれてぐっと溜めたところなど、男としてよくわかる。常に気にしている好男子だ。忘れないでくれ、おととしの前半の打撃をやれば世の中に怖いものはないぞ。

上本 崇司

上本は今年の開幕スタートダッシュの文句なしのMVPだ。170センチの体で広陵高で1年からレギュラーで甲子園3回出場。あの厳しい明大でも1年からレギュラーでフル出場。完璧なる野球エリート。さすがである。東大なんか3千人も入るんだ、君のほうがずっとエリートだ。プロではいぶし銀といわれるが、すべての野球の基礎ができてるということ。その自信のほどが打席の表情でわかる。男として本当に格好いい。活躍が最高に嬉しい。

小園 海斗

最後に小園だ。同期である大阪桐蔭の根尾、藤原がいまいちのところ、あたま2つは抜けている。気持ちいいだろう。性格がアグレッシブで、一球必殺の思い切った振りで仕留める、あれは根尾、藤原ですらできないのだから才能としか考えられない。開幕ダッシュのもう一人の立役者だ。それでも打てなくなる。小園が悪くなったとは思わない、ああプロって凄いんだなあと思うだけだ。3番が8番に降格になったが、まあそんなもんなんとも思ってないだろう。我々ファンもなんとも思ってない。21の若者がグラウンドで暴れまくる。それだけで楽しくて仕方ない。エラーしても三振しても、ああこれで小園はひとつ賢くなってくれたな、そう思って見てる。でも今日で乗り越えるんじゃないか、思いっきり自己肯定的に行って2倍にも3倍にも成長してくれ。

こうして書いていて思う。僕の広島カープ愛は海より深い。

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佐々木投手、あっぱれの「型破り3球勝負」

2022 APR 16 23:23:56 pm by 東 賢太郎

先週は完全試合を初めて見た。生きてるうちに遭遇できてよかった。ノーヒットノーランは完全試合の「四死球・エラーはOK」バージョンと思ってる人が多い。たしかにそうだが、難易度は段違いである。ノーノーは四死球を45個も出していい(3つ出して2人牽制で刺してまた2つ出してあと抑える×9回)。甲子園の松井秀喜の5連続四球みたいに強打のクリーンアップ3人を3回とも申告敬遠してもいい。

完全試合はそうはいかない。まず「無四球」という縛りがピッチャー的にはキツイい。つまり高低・内外角のボールゾーンの出し入れでごまかして、だめなら歩かすという手が使えない。内角は攻めたいがぶつけたら終わりだ。つまり、「ストライクゾーンで勝負する」必要がある。するといい当たりが出て野手がエラーしてしまう危険も増す。だから83人・94回あるノーノーのうち、完全試合は16人・16回しかないと思われる。

しかし僕の注目はもうひとつある。普通は完投すると120~130球というところだが佐々木の球数はたった105球だった。これは1打者平均3.9球で、ほぼ全員に3球勝負しないとこうはならないだろう。いや少なくともストライクか否かはともかく打者は「3球勝負」と思って振ったと思われる。型破りを超えて革命と言ってもいい。日本では0ー2になると「遊び球」といって1球はずせといわれるからだ。

短い間合いでポンポン投げられオリックスの打者はテンポに面食らい、遊び球もないから考える間がなくフォークに引っかかってバタバタ三振したように見えた。160キロの速球を恐れて早打ちしたせいもあろうが、それを見越して逆手に取った奇襲でもあり、若者コンビがぐいぐい「圧」をかけながら攻めまくり、押し倒して粉砕してしまったような印象だった。

あしたまた佐々木がマウンドに登る。当たってきた日ハム打線がどう出るか楽しみだ、攻撃の奇襲もあるのだろうか。

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佐々木朗希、完全試合を達成!

2022 APR 10 17:17:00 pm by 東 賢太郎

感動で言葉なし。凄いものを見せていただきましたありがとうございます!とオーナーにショートメール。佐々木君20才、キャッチャーの松川君18才、凄い、あまりに凄すぎ。

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僕が国学院久我山高校を応援するわけ

2022 APR 4 21:21:58 pm by 東 賢太郎

自分の嫌な所というのは誰しもあえて見たくないものだ。だからだろうか人間の脳はうまく出来ていて、嫌なことがあるとその記憶は徐々に消そうと作用するらしい。過去は時がたつほど美化されてゆくということなのだろう。

先だって、春の甲子園大会で東京代表に選ばれた国学院久我山高校がベスト4まで勝ち進んだ。同校には思い出がある。準決勝の大阪桐蔭高校戦をテレビで観戦しながら、僕はある出来事を思い出していた。

九段高校に入学したその年、新チームでのぞんだ東京都秋季大会の1回戦で、はじめて公式戦の先発マウンドに立った相手が同校だった。試合は9対0で完敗して実力差を思い知ったのだが、出来事というのはそれではない。

それを知ったのは35年後に学士会館であった高校の同窓会でのことだ。海外暮らしを終えて帰国した僕は卒業以来はじめての参加である。18才の顔しか覚えがない。でも確かに、集まった見知らぬ初老の男女はあの時の面々だった。

岡崎が「久しぶりだな」とやってきた。そこでいきなり「東、あんときはゴメンな」と語りだした意外なことは、僕をとても驚かせた。それは以前のブログに書いた。だがここに書くのはそれではない。さらに驚くことがあったのだ。

岡崎は中学からの野球仲間で、高校では1年から新チームの二塁手に抜擢された。「えっ、なんだよ?」「ほら、4回ぐらいにさ、お前が苦労して打ち取ったゲッツーのショートゴロさ、宍戸さんのトスを俺がぽろっとやっちまってよ」

覚えてない。えっ、どの試合だったっけ?言いかけたが、やめた。そうも言えない雰囲気が岡崎にあったからだ。彼は「あんとき」で僕が当然わかると思ってる。それどころか、ずっと怒ってただろうと思って謝ってるわけだ。

それをわからなかったことに、僕はいま罪の意識がある。なんて申しわけなかったんだろう。「おいそんなのもういいじゃねえか、飲もうぜ」と肩を叩いて話題は変わった。三菱地所勤務だった岡崎は元気だったが、その数年後に他界した。

あの同窓会から22年。のど骨のようにひっかかっていたそれがついにとれた。

テレビにかじりついて応援している国学院久我山が、無双の強さで全国優勝することになる大阪桐蔭に押しまくられ、想定外の劣勢である。たしか3回に5点取られて8対0になった時のことだった。

岡崎のアレ、国学院久我山戦の出来事だったんじゃないか?

不意にそんな気がしてきた。懸命に記憶をたぐる。だめだ。あの試合、いいことなかったから脳が消したんだろう。覚えてるのは3回まで0対0で行ったのに中盤からがんがん打たれ、7回で9対0でコールド負けした、それだけだ。

13対4で負けてベンチに帰る久我山の選手をテレビで見ていて、もう一つ思い出した。そういえばあの時、先輩に「馬鹿野郎、負けたら悔しそうな顔しろ」と怒鳴られたことだ。大敗したのに僕はひとり清々としていたらしい。

そういえば。。。

岡崎は言った。「あんとき、お前が滅茶苦茶がっくりきた顔しててよ・・」。そうだったのか、全力で投げてゲッツーと思ったらイージーミスでキレてしまい、もういいやとなってしまったような、なんとなくそういうココロの記憶はある。

嫌なことだが、そういうことは僕には「あるある」なのだ。強豪相手だから負けは覚悟だった。だからそれじゃない。脳が記憶を消したかったのは、自暴自棄になって「打たれても構わん」になっちまった不徳のことだったのではないか?

岡崎が二塁から見たもの。走者一二塁から僕が崩れ、ダムが決壊したみたいになって、野手として打ってもやれなかったことか?でなければ彼が責任を感じ、がっくり顔を覚えていて、35年もたって謝りにくるはずないではないか・・・。

どの試合かすらわかってないのに「そんなのもういいじゃねえか」で終わることは、今なら絶対になかったと天国の彼にいいたい。甲子園いっしょに見ながら我々のあの試合についてもっともっと語り合いたかった。

岡崎は中学で僕に「野球人間オズマ」とあだ名をつけた。「ぜったい硬式やろうぜ」と誓ったら高校が学校群で同じになった。それも嬉しかったが、彼と同じチームで野球ができることはその百倍も嬉しかった。

15才の出来事の真相を67才で知った間抜けな男。真剣に野球をやった男がエースと呼んでくれた不甲斐ない男。彼のプレーも球筋も「いこうぜいこうぜ!」もくっきり覚えてるが、そっちの記憶も僕は墓まで持っていく。

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広島カープ、敵地で開幕カード三連勝

2022 MAR 28 13:13:30 pm by 東 賢太郎

中日ドラゴンズの立浪監督が「野球はケンカ」と言ったらしいが、その通りと思う。きのう巨人を最終回の2点で逆転した初勝利はその気迫だったのだろうが実は見ていない。広島・DeNAの終盤が凄いことになっていて目が離せなくなっていたからだ。大興奮の決着をむかえたら「はやくはやく、焼肉行くよ」ってことになっていて、おかげで前日に壮絶な相撲で高安を破った若隆景の優勝決定戦を忘れてしまった。昼間は甲子園があるし忙しいったらない。

14日目の若隆景は平幕優勝のかかる高安の強烈な突き押しに一気に土俵際に追い込まれたが、怒涛の逆襲で寄り切りで勝利した。やばい相撲だった。NPBの方もこの開幕3連戦は、7点差をひっくり返して阪神に勝ったヤクルト、6点差を逆転してオリックスを倒した西武と、同じようなことが起きた。男というのは動物界を見てもケンカに勝たないと子孫は残せない。暴力はいかんと言っても仕方ない、本能なんだから。さすがにヒトがそれじゃあまずいので、その代わりにスポーツがあるというのが僕の基本観だが、各地で壮絶なケンカが行われた。

大興奮と書いた広島・DeNAの第3戦。横浜スタジアムは改修して3万人の観衆で湧いている(この球場はこれで満員。そういえば焼肉屋もびっくりの大盛況で2年ぶりの満員だったが)。2連敗して今日こそはというDeNAファンの熱気のなか、4-4で迎えた8回裏、再起をかけた中崎が登板したのだが、先頭の牧に初球をあっさりホームランされてしまう。カープファンはこの球場の終盤に良い思い出がないし、もうだめか、中崎もツキがないなと思った人が多いだろう。

ところがそうでなかった。9回表、DeNAも再起をかけるストッパー山崎が出てきて、その初球。坂倉がひっぱたいた真正面のショートゴロを捕った大和がなんと足がもつれて尻もち。草野球のおじさんじゃあるまいし、あんなのは見たことない(ちなみに大和の守備は本来はうまい、打球が強かったんだろう)。ラッキー!そこで登場した代打・堂林。おい、何でドーちゃんなの?そうかバントか、でもそんなにうまくないだろ?そこで、明らかにサインの出てるバントを2球も空振りするのである。ツーシームとはいえ。坂倉の気迫が燃やしたせっかくの火が消えかける。なんだお前は、もう帰れ!追い込まれて苦しまぎれのバスターから何でもないショートゴロ。ああゲッツーだ、終わりだ。と思ったが、何が起きたのか、今度は二塁の牧の送球が遅れて1塁セーフである。

次の末包には代打・曾澤を送る。ツーシームは初見じゃ打てないからこれは順当。山崎のストレートは150キロ出てたし悪くない。押し込んでる。しかしツーシームは曲がりが早いのか見切られていて、当たり損ねのサードゴロだったが二死二塁となる。再度、ゲッツーじゃなくて良かった。ここで8番上本だ。当たってる。というよりオーラ、殺気がある。いま、いちばん何かやってくれそうな男だ。ちゃんととらえてセカンド牧の右に強めのゴロ。菊池なら難なくアウトだが、そうはいかず内野安打。これもラッキーだ。そこで迎える9番・長野。ストレートは全部ファウルし、ツーシームは見切って振らない。さすがの「圧」で四球をもぎとった、これがデカかった。二死満塁。嫌なものを感じたのだろう、三浦監督自らマウンドへ向かう。1番・西川。外野は1点もやらない前進守備。

習性でバッターの顔つきを見る。上本、長野、西川。緊張のサドンデスの局面だが、何かやったるぜという感じだ。打者は10回打って7回は失敗するんだが、逆に思えてくる。西川もストレートは遅れてた。だから捨ててたらしい。捕手(戸柱)は直球で押せばいいのに1-1から狙ってたツーシーム。落ちきらないのを拾われて前進のセンターを超える三塁打。この3点で勝負あり。マウンドに殺気が残ってたのか、7-5の2点差なのにクローザー栗林もちょっとおかしい。四球ふたつで一死一二塁としてしまい、佐野、牧、宮崎のクリーンアップを迎え、一発出ると逆転サヨナラという最悪事態となる。昔の悪夢がよぎる。結局、牧にタイムリーが出て1点差とされるが佐野、宮崎は内野フライで試合終了。手強かった。守備の差で勝って、勝ち星は心配した中崎についた。

たかがひと試合でこんなに人間ドラマがあるのだから野球は面白い。牧は守備がこれからだが打撃は本当にいい。去年、栗林がいたんで新人王をとれなかったが、そうでなければ満票で当確だったのが気の毒でならない。DeNAのクリーンアップ(佐野、牧、宮崎)の圧は巨人、ヤクルトなみだと思った。そこに外人ふたりが復帰して二番、六番に座ったら12球団最強である。しかしケガが多いのと、残念ながらピッチャーがいない。でも昨日の先発・坂本は初めて見たが良かったし、最下位予想してしまったが怖い存在である。

この3連戦、カープ打線は何やら気迫が違う。かつて見ないほど振りが鋭い。オープン戦でそう感じたのは小園と上本だけだったが、いまは全員だ。やっぱり「鈴木セイヤが抜けてだめだろう」と解説者が軒並み最下位予想して、この野郎と思ったのがあるんじゃないか。セイヤは数字はメジャー用にちゃんと帳尻合わせたけど、べつにいい所で打ってなかったからね、いなくても大丈夫。かえって全員が奮起してケンカが強くなってよかった。ホームランはあんまり出ないけどね、今年はピッチャーはそこそこ行けるんで、坂倉みたいに内野が尻もちつくぐらい強い打球を打ってれば何かが起きる。

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