「カープ女子」はどこへ消えたのか?
2026 JUL 12 12:12:33 pm by 東 賢太郎
【一軍】
広島 1-10 中日
広島 1-8 中日
【二軍】
広島 1-12 ソフトバンク
広島 1-12 ソフトバンク
直近2試合の結果だ。20連敗ぐらいしてるチームかと見まごうほどの腰の入った負けっぷり。なぜか二軍まで同じ日に仲良く2試合連続のボロ負けである。
一軍は前のカード(ヤクルト)の勝敗は〇〇✕であり、〇〇は「サヨナラの2連勝」である。このところスタンドはガラガラだったのだが1戦目でサヨナラ2ランの4番坂倉がインタビューを「満員にしてください!!」と叫んで締めくくり、なるほど明日からはきっとそうなるだろうと思ったものだ。
ところが翌日もガラガラだった。地元ファンの目はそう甘くない。しかし、この2試合目も選手は奮起した。モンタナが押出しの四球を選んでサヨナラ勝ちだ。ヤクルト星投手は泣いていた。そして迎えた第3戦、観客は少し増えた感じである。
ところがここでヤクルトの外人投手3人に継投ノーノーを食らってしまう。
負けたのはいい。腑に落ちないのは、「昨日まであんなに元気だったのにね」という事故のお悔やみのような複雑な感情なのだ。そして、その感情が選手にもシェアされてたかの如く、続くカードで最下位の中日にブルドーザーのように押しつぶされてしまったのが上掲の2試合なのだ。するとさらに不可解なことに、兄貴が名古屋でボコボコにされると弟まで同じ日に広島でソフトバンクに粉砕されているではないか。いったい何が起きたのだろう?
ちょっと私見を入れよう。ノーノーはきつい。ボクシングでゴングから5秒でKO負けしたみたいな、相撲で立ち会って2秒で電車道で吹っ飛ばされたみたいな、屈辱でしかない圧倒的な負け、全人格的にすべてを否定されたような仕打ちだ。やった方はその逆だ。僕は1安打をしたことがあるが、マージャンで言うなら今までヘボだったのが役満あがって上級者になった気がした。やられた方はその逆なのだ。彼らはプロだ。それで飯を食ってる。そのショックで無残な連敗になってしまったのだろうか。
さらに細かく見るならば、ノーノー食らった翌日のバンテリン初日で先発森下ってのは微妙と思ってた。 3年前に名古屋で初回に5連続ヒットを打たれて負けた不甲斐ない姿を新井は覚えてないのかな。エースが投げて1番から5番までヒットなんて人生初だ。森下は名古屋は嫌いに違いない。大瀬良がいない中、森下を立てての10失点は精神的被害が甚大だ。そしてその大瀬良までもが同じ日に二軍戦で4回8失点、これまた信じがたいほど酷い。ソフトバンクが強いんだという意見もあるかもしれない。しかし2日目は秋広に1回と9回に2度満塁ホームランを打たれるという珍事に等しい屈辱を味わってるのである。もうこんなのプロと認めがたい。日々何を練習してるんだ?二軍監督・コーチは何をしてるんだ?お前ら野球選手以前に男として恥ずかしくねえのか、もういい加減にせえだ。
カープの一軍はここ3試合で2点しか取れていない。当然と言えば当然だ、先発メンバーを見れば、坂倉と小園以外は二軍みたいなものである。名原が出てきて多少元気が出たが、それを除けば元々その程度の打線なのである。百戦錬磨の涌井にすれば赤子の手をひねるようなものだったろう。
外野にも飛ばない打線がホームランなど出るはずがない。原因は簡単だ。小兵を好んで採ってる。岡本、村上、佐藤輝、牧、清宮、浅村、柳田、山川みたいなガタイのいいのを採らない。年俸が高いからだ。例外だった2017年の丸、鈴木誠也、バティスタのクリーンアップは3人ともOPS1の超ド迫力で、東京ドームで原監督が青ざめるほどのホームラン攻勢で巨人を粉砕したあの試合は一生忘れない。もしあの打線が今あったなら、僕は休日返上でマツダスタジアムまで足を運ぶだろう。つまり、そういう補強をすればスタンドがガラガラになどなるはずがないのだ。
小兵でかき回して少ない得点を守り勝つ。昭和の広島カープだ。判官びいきの僕はそこが好きでファンになった。しかし昨今の「投高打低」現象は一時の現象ではない。最近の子は大きい。大柄な投手たちが筋トレでマッチョになり、高校生でも150キロを超えるのがザラになった。昨日のゲームであんまり知られてない阪神の育成ドラフト出身の工藤があっさり163キロを記録した。少々コントロールが甘くてもそこまで出れば打たれない。今年の交流戦でそうしたパワーピッチャーがそろうパリーグがセを圧倒して証明したことだが、デカくて筋肉モリモリの奴が160キロで打者をねじ伏せにかかり、ボディービルダーみたいなマッチョマンがその球を180キロのスイングでバックスクリーンに叩き込むなんてスポーツに野球は進化しつつある。大谷だって顔はやさしげだが裸になればマッチョマンだ。投手の球が速くなれば打者のスウィングだって速くなり、観客はスーパーマンとスパイダーマンの戦いみたいなスリルを期待して球場に足を運ぶだろう。これは自然なことだ。 2000年前のローマでコロッセウムの観衆は剣を持った屈強の奴隷が猛獣と戦うのをワクワクして観ていたし、スペインの闘牛場ではいまもそれが行われている。来年からセリーグも指名打者制になり、日本でもその傾向に拍車がかかっていくであろう。それが良い悪いではない。ここでの論点は観客動員数だ。サッカー、バスケ、テニス、ラグビーなど他のスポーツに比して現状の野球人気がこのままである保証はないことを念頭に、ショービジネスとしてのエンタメ性の変化には敏感であるべきだということだ。
従来よりカープは交流戦を不得意としており今年も10位に終わった。パリーグの投手の速くて強い球を遠くに打ち返すにはカープ打線は火力が足りず、 5000ccの大型車が居並ぶレースに軽自動車が入ったみたいなものだった。それでも勝てばいいではないか、「小よく大を制す」だし日本の美学であるという声もあろう。しかし世の中は動いている。小が大を制しきれない時代になった。アメリカに逆らえばあっさりと元首を殺され、NATOとて潰されかねない。アンソロピックのミトスを野放しにすれば世界の銀行口座はハッキングし放題だ。大を大でも制せない時代だ。そこに勝率ゼロである「小よく大を制す」を掲げてコストをセーブするモデルは国家戦略として根本的に無意味となる。野党の皆さん、国民が日々の生活に苦しんでいる時に国防予算増額なんてなどと言ってる場合ではない。ミサイルが飛んでくればあなた達も死ぬのだ。そういう空気に連れてスポーツにファンが求めるものも変わっていくと僕は確信している。スポーツを戦争のシミュレーションとして始めたのが五輪だ。そんな時代ではないが、ボクシングのリング上で殴ってけがをさせても傷害罪にはならないしパンチがもろに入って死んでも殺人罪にはならないだろう。競技であってその故意がないからだが、行為は同じでも故意があって国家が罰しなければ戦争になる。そうした戦争と接点がある力と力の戦いで「小」が何しても勝てない時代になり、毎日そうしたニュースを眺めていれば無意識に人間の思考回路も変わっていく。やがて日本においても勝てない戦略など支持する者はいないリアリズムの時代がくるだろう。昭和の美学で野球をやり今もそれを愛する僕が望むことではないが、いずれ金を払う側に昭和生まれはいなくなる以上それで飯は食えないし生きてもいけない。だから興業主である球団もそれについて行かなければあっという間に倒産するリスクがある。こうしたマクロ的な視座がこの球団にはないから現状に至っているのであって、経営陣に変わる様子がない以上今後も気づかないだろう。よって、本稿の最後に論じるような危機に陥る可能性はある。経営者の心配をする気は毛頭ないが、いち野球ファンとしては困るのである。
広島カープの問題は新井監督の采配ばかりにあるのではない。ピッチャーが少々打たれようが後半戦でひっくり返して2016~18年の3連覇を支えた丸、鈴木誠也、バティスタの長打力はオールドファンの山本浩二、衣笠、ホプキンス、シェーンへのノスタルジーをかき立てた。それを知らぬ若い女性ファンも2014年に田中広輔が入団してタナキクマルが揃った年から増え始め、「カープ女子」という言葉が流行を始めた。ついに優勝した2016年、鈴木誠也とバディスタの出現で攻撃の破壊力がMAXとなるとカープの観客動員数は2018年に223万人と最大になり、 2019年の丸の巨人移籍とバティスタのドーピング疑惑で破壊力が減衰すると観客動員数もピークアウトした。スタンドを真っ赤に染めた「カープ女子」の増減とカープの興亡はシンクロして象徴的ではあるが、 経営は数字であって男も女もない。球団の収入の根幹である観客動員数は「攻撃の破壊力」を指数化して回帰分析をすれば有意に高いRスクエアが得られるはずである。したがって、数学の示す所はクリアだ。ガタイのいいスラッガーを採らないという戦略は誤りなのである。
知らない方もおられるかもしれないと思い「カープ女子」の写真を探したのだがない。あるにはあるのだが、この語は僕にとってsheep、 fish、deerと同様に単複同形名詞と理解される。「five sheeps」といわないように「fiveカープ女子s」ともいわない集合的な概念である。したがって、誰かひとり、あるいは数名の女子が目立っている写真はそれに該当しない。ところが探してもそれしか見当たらないのである。仕方なく下の写真が候補になったが、今度は男性が入ってしまっている。さてどっちがマシだろうという究極の消去法的判断に至り、熟慮の末これに落ち着いた。ご覧のように、市民球場で酔っ払って汚いヤジを飛ばしてたオジサンたちとはサマ変わりの様相で、「女子」と銘打つだけあって女性客の猛烈なエネルギーが先導するムーヴメントであった。昭和のオジサンは刺身のつまなのだ。
ちなみにグッズの売上の方も繁盛していたようだ(観客動員数の関数である)。女性ファンたちはそれを身にまとうことでカープ女子の一員となり、人数が増えるにつれて社会現象となり、グッズはその一員のトークンとなるのだ。選手と一体感を持てる、集団に属していると安心する、どこか誇らしい、誰かに見て欲しい、ああ、あの強いカープね、あんたも元気はつらつでいいね、なんて隣のおばちゃんに声かけて欲しい。これは10年後の今だったら「推し活」的な側面も指摘されていただろう。ねえねえユニフォーム着てタナキクマル、セーヤを推してるワタシって素敵じゃない?かように野球のことはなにも知らないがファッションやエンタメには興味ある女性たちを中心に、広島ローカルであった波がナショナルブランドにまでなった歴史的事件だったのだ。 64年前の東京で、クラスで仲間はずれにされながらすでにそれを誇らしいと思っていた僕は何という先見性のある子どもだったのだろう。しかしこのたびの波の中で僕はそれを声高に誇れなかったのだ。男だから。共産党さん、立憲民主党さん、それっておかしくないか、差別なんじゃないの?そうか、でも「LGBT理解増進法」ができたっけね、岸田さんと稲田朋美さんのご尽力で人格的尊厳が守られる。素晴らしいことだ。ヒゲオヤジが女風呂に入っていけると同様、僕もカープ女子をブログで堂々と名乗ればよかったのだ。
しかし実はそれを横目で見ながらロッテファンのほうがすごいぞと思っていた事実がある。こっちは女子などと料簡の狭いことは言わない。18連敗しても止むことがない野球が好きな人たちだ。カープは立ったり座ったりだがロッテはジャンプだ、必要とされるエネルギーは10倍もあろうか。スタンドを揺るがすオーケストラみたいにシンクロされたすさまじい迫力はマリンスタジアムに行かれてみれば度肝を抜かれると思う。
でも神宮球場の熱量だって半端じゃなかった。10点以上取って大勝した試合で、ホームランが出るたびにスーツ姿の僕も立ち上がって後ろのお姉さんに背中をバンバン叩かれるという熱狂の渦の中にあった。思えばカープ戦は楽勝で当日券が買えたものだ。仕事が早く終わるとぷらっと3塁側の33列目に座ったが、 2016年ぐらいから嵐のライブより入手困難となった。それはこんな具合だ。スタンドの強烈な圧で敵軍は畏縮し、カープのホームゲームでの勝率は圧倒的だった。
このスタンドが昔の川崎球場みたいにスカスカになったのだから選手はやりきれないだろう。それどころかオーナーの怒りの顔が浮かんできて、来年は俺もそろそろ戦力外かと、ただでさえ打てない選手がさらに萎縮してパコーンと力のない内野フライを打ち上げ、右打者は何回やっても懲りる事なく外角のスライダーを追っかけてくるくると空振り三振し、左打者は振り遅れることを前提にレフトに向けてチョコンと走り打ちで当て逃げする。そんな非力な男たちと同じユニフォームを身にまとって、女性たちが誇らしいと思うだろうか?
女性の大群は跡形もなく去っていった。残るのは寒々しく荒涼とした裸のスタンドである。敵軍は安心して元気になり、昔と比べてしまう選手はマツダのホームゲームなのに劣勢の空気をまとう。ああたぶん今日もうちの打線は打たないな、3点取られたら負けだな。始まる前から肩に力の入った先発投手は先取点を取られる。すると打線は打たねばと焦ってリキむ。そしてますます敵の投手の術中にはまって赤子の手をひねるようにタイミングを狂わされ力ない内野フライを打ち上げる。毎日これ。すべてが悪循環。当地のファンのみならず、そんなつまらない試合に誰が金を払うのか。年俸が高いから岡本、村上、佐藤輝、牧、清宮、浅村、柳田、山川みたいなガタイのいいのを採らない。だから4番がいない。元凶はここにある。坂倉はいい打者だが打球が上がらない。良いコーチがいればホームラン30本は軽いだろうが16本が最高だ。カープにいる4人の打撃コーチの生涯本塁打数は4人足してたったの82本だ。ここにいても坂倉の進化は無い。
その坂倉がいよいよ危機の中心人物になる。今年中に床田、森下、島内、坂倉が国内FA権を取得するからだ。この4人が出て行ったら外人と菊池、小園、秋山を除けばつい最近まで二軍にいた人と新人ばかりになる。ということは、ソフトバンクの二軍と2試合やって2試合とも12対1で負けるレベルのチームに成り下がる可能性があるのだ。ツケが回ってきたのである。そもそも素人であるオーナーが口を出すなど論外だ。その証拠に、同じことをやってる楽天イーグルスもおかしくなって、12球団ドベで交流戦を終えている。逆に何年か前に交流戦を優勝で終えた今江監督をあっさり1年でクビにしている。訳がわからない現場は士気が下がるのである。それでも口は出したい。そこで楽天はヤクルトにいた石井をGMにしている。ジェネラル・マネージャーとは何やらもっともらしいが、要するにオーナーの言葉を選手言葉に翻訳する役目、いわば江戸幕府の「側用人」である。カープの場合、ここでも経費節減の思想は貫徹され側用人はベンチに置かれている。それが新井監督だ。GMか監督か、オーナーにとってそんなのはどっちでもいいのである。しかし石井と新井は決定的に違う。石井はダメなら監督の首をすげ替えればいい。新井は自分のを差し出すしかない。
オーナーにとって最も、というより唯一大事なのは客の入りだ。経営者だから当たり前だ。つまり新井がいくら負けようと客さえ入ればいいのである(中日ドラゴンズがそれ)。ということは、川崎球場化しつつある現状は死刑宣告が近づいているということになる。しかし、ここが非常に重要だが、12球団で唯一大企業の後ろ盾のない「ファミリー経営」であるカープのオーナーには固有の弱みがある。経営の切り札といえる「監督手形」の価値が低減することだ。将来の監督ポストという手形を切って有力な選手の年俸高騰を抑止し、FA流出を食い止めて球団に留め置くビジネスモデルの根幹だからである。去年新井をクビにすれば手形の値打ちが下がると踏んだのだろう、延命させた。首がつながった新井がシーズン終了のあいさつで、「来年以降もこの苦しみは続いていくと思います」と、ファンにとっては耳を疑うが、正直者の新井には赤裸々の事実である痛ましい言葉を吐いてしまい、球場内は騒然となって怒号が飛んだ。こんなことが阪神タイガースのシーズン終了挨拶で起きたらケガ人が出て警官隊が出動していたに違いない。そしていま、心優しい広島カープファンたちは「この苦しみ」が想像を上まわる根深いものであり、「続いていく」のは来年以降どころの騒ぎではないだろうと半ば絶望していると思われる。だからスタンドは坂倉が呼びかけてもガラガラなのだ。これを選手のせいにするのは酷だ。金をかけてチームをパワーアップさせるのは球団だ。コーチングして鍛え上げるのも球団だ。 新井がひとりで護摩行と家族野球で頑張っても仕方ない。力のない選手はそれでも残る。稼げる選手はそんなチームの監督手形などいらない。だから、予定調和的にカープは力のない選手ばかりの集団になっていく。ファンはそれを悟っていた。だからすでに数年前から「カープ女子」は絶滅種になっていたわけだが、これからの危惧は球団がそうならないかということだ。
記憶に焼きついた西武対楽天の激闘
2026 JUN 22 23:23:31 pm by 東 賢太郎
これが交流戦のトップとビリの試合だろうか?
セリーグと18試合戦って14勝3敗の西武ライオンズと4勝14敗の楽天イーグルス。決定的な差でした。交流戦の西武はメジャーのチームと戦っても勝てるかなと思うぐらい圧倒的に強かった。かたや、同じくボロボロだった広島カープと最後まで最下位を争い、それを決する最後の3連戦でカープに屈辱の2連続完封負けでビリが決まった楽天が、こんな底力を見せて西武を劇的なサヨナラで倒すなんて誰が想像したでしょう。アマチュアならまずこういうことは起きません、プロだから起きるんです。実力にそう差があるわけではなく、何らかの理由でモチベーションが下がった方がボコボコにやられてしまう。どんな業界であれ、それで飯を食ってるプロってそういう残酷なものです。
東京ドームが超満員です。首都圏在住の東北の方が多いんでしょうか、吉井新監督を迎えてまだ勝てていない楽天球団の意気込みを感じますね。これがパリーグで、空席のほうが目立つマツダスタジアムがセリーグというと僕の世代には隔世の感がありますが、観客は面白い試合が見たいのです。地元だから巨人戦だからで客が入る時代ではなくなったのです。いみじくもその球団を持っているオールドメディアの売り上げ部数の大凋落と平仄が合っているのですね。
先発は西武が平良、楽天が早川でした。剛球の平良は次のメジャー候補ですね。早川はキレがいい、好きなタイプの左腕です。 1回表裏の「両投手とも3者連続三振」は見たことないですね、いや~気合入ってるぞ。
異変は7回から。西武の渡部聖弥が早川から2本目のホームランで4対1とします。するとその裏に楽天は佐藤がヒットで1点、4番マッカスカーのヒットなどで4対5と逆転します。
ところが8回、西武は長谷川の2ランホームランで6対5と逆転。そして、そのまま迎えた9回裏、予定通りに守護神の甲斐野がマウンドに立ったのです。球速157キロ、回転数2500はとても打てそうに見えません。
万事休すと思いました。ところが浅村の投ゴロをはじいて6対6の延長戦になだれこみます。
楽天は勢いに乗ってさらに10回裏に一死一三塁と、外野フライでもサヨナラの大チャンスを作ります。流れは完全に楽天で、これで終わったと思いました。ところが内野ゴロから本塁封殺で無得点。スタンドの楽天ファンはがっくりです。
そして続く11回表、ピンチの後にチャンスあり。流れは西武に行ってしまい、楽天は新人ながら好投手の藤原を当板させるもファースト黒田のエラーで7対6と逆転を許します。またまた楽天に王手がかかりました。
その裏、楽天ファン期待の辰巳が倒れてワンアウト。いやなムードが漂います。ここで打席は3番浅村。当たれば大きいけどいまひとつなんだよなあ。打った!センターバックスクリーンへ目の覚めるようなホームラン。7対7。凄い、ここで打つか・・球場はもはやエクスタシー、絶頂であります。
そしていよいよ泣いても笑っても最終回の12回、楽天は2年目の中込が西武を3者凡退に打ち取り最後の攻撃を迎えます。しかしあっさりツーアウト。打席はキャッチャーの石原です。
ここで笑っちまった。ホークスに行った山川に体形が似てるではないか!!やばい、ホームランだとサヨナラだ。もしろん石原は狙ってる。ピッチャーもそう思ったのかストライクが入らずファーボール。そしてもちろん代走。あれれ、それがなんと小深田だ!なんと、まだこんな人が残ってたのか!
西武はプレッシャーになったのか、あっさり二盗を決められました。いよいよか?そしてバッターはさっきエラーしてる黒川。汚名挽回か恥の上塗りか。前進守備のレフトの頭を超えるヒットでサヨナラ!!
いやあものすごい試合でした。最後まで残っていた満員のお客さん、もう11時になるけどいやいやこのゲームで帰る人はいないですよ、全員が一生忘れないと思う。久々にプロとプロの真剣勝負の激突を見せていただきました。
吉井監督初勝利おめでとう。中込投手初勝利おめでとう。
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外野に2本しか飛ばない広島カープ
2026 JUN 12 3:03:23 am by 東 賢太郎
今年の交流戦も残りひとカードになった。 12球団中11位の広島カープがパリーグ首位の西武に勝とうはずもない。しかし、ここまでひどいと二の句が継げない。まるで1軍と2軍の試合だ。弱い。本当に弱い。
4対1だからそこそこ競ったゲームに見えるが、ご覧の通りカープは1安打である。平良の暴投で1点入ったので騒ぎにならなかったが4人の継投であわやノーノー。かたや4番のネビンを休ませ余裕のライオンズはあまりの楽勝にファンが湧くこともなく淡々と終了。ある意味、非常に不思議な試合であった。
投手はこうだった。
カープの一本は8番打者勝田(新人)の内野安打で外野に飛んでない。驚くなかれ、9イニングで外野に飛んだのは坂倉と石原のセンターフライ2本だけ。レフトとライトは無人でよかった。DH制で27アウトに投手はいない。ベンチの動きもなく、先発野手9人の交代は代走1、代打1のふたりだけ。ということはベストメンバーでのぞんでいたと解釈せざるを得ず、要するに、打つ手もないまま力でねじ伏せられたフォール負けである。
プロの試合でこんなの初めてだ。解説者も番組を盛り下げてはいけないと忖度したのかそれにふれない。カープはゾンビタバコ事件がどうのと言われてるが、自業自得の始末でこんな試合をやっていたならプロ野球の存亡に関わる。
明日から、いよいよ待ちに待った楽天イーグルス戦だ。12球団中11位と12位の不名誉をかけた激突! 雌雄を決する注目の大一番である。負けた方は最下位だからくふうハヤテ、オイシックスの勝者と入れ替えにしたらどうだろう。
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狛江初のプロ野球選手・勝又くん頑張れ
2026 APR 22 12:12:36 pm by 東 賢太郎
阪神がこういうスコアで負けるとは思いもよらなかった。
DeNA 16–9 阪神
しかも先発はヤクルト戦で8回16奪三振とセリーグ記録に並んだ才木である。金田、江夏、外木場(完全試合)、伊藤、今中、山田、桑田、野口が樹立している大記録を藤川監督が気づいていない記録的大チョンボで、9回に交代させてしまった。行ってれば可能性高かった。しかしだ、猛暑でフラフラの甲子園決勝戦ならともかく、こんなピッチャーが1週間休養してボカスカ打たれるなんてことは高校野球では考えられない。
DeNAはものすごく元気であり、前のカードで広島が三タテを食らわされた。そこで印象に残った選手がレフトの勝又だ。好投していた床田から右中間にフェン直の二塁打を放った 8番打者に解説の山内が新人ですかねと聞くとアナウンサーが、いえ8年目の選手ですピッチャーから転向ですという。それは失礼しましたと山内は礼儀正しい。こちらも初耳の選手だった。
この試合カープは石田が打てず2-0で完封負けしたが、どの打者より打ちそうな雰囲気の床田が流し打ちした、完全に外野の頭を越した会心の打球をレフトが背走一番ギリギリ取った。 2塁走者がいたのにがっくりだ。スローモーションが出た。全力で真後ろに走りながら頭上の球を完全にむこう向きキャッチで、外野を守った者はわかるが目線を切ってるこれは大変に難しい。それがこれ。

あちゃー誰だこいつ!それが勝又だった。並の運動神経じゃない、これは調べにゃいかんと即ググると、なんと狛江市初のプロ野球選手である。小中学校とも僕が育ったあたりだ。そうか、あそこらへんの泥にまみれて野球やってたんか、高校も日大鶴ヶ丘でおなじみの名前だ。ぐっと親近感が増した。「プロ野球選手になります」と宣言して野球部に入部したなんて昭和のニオイがプンプンする。いまどきこんな子がいたのか、いいじゃないか。
宣言通り高卒で2018年のDeNAドラ4指名を受けた。高校通算30本塁打であり日ハムの万波・水谷・田宮、阪神の湯浅、巨人の戸郷、オリックス・中川より先に呼ばれてる。大変な素質だが、まずは最速153kmのピッチャーとしての評価だったんだろう。 ニ刀流は高校生は当たり前である。不詳ワタクシも6番で1年目は打率4割近くでチームトップだった。しかし、大学、社会人、プロと上に行けば専門性が分化してそうは問屋が卸さなくなるようで、投手として入団して打者に転向して成功した人は雄平、石井琢朗、糸井ぐらいだ。
阪神にボロ勝ちして3安打4打点の彼がお立ち台に立った。 2021年に戦力外通告。育成に降格。落ち込んだろうなわかるわかる。そこで野手に転向。死に物狂いでどん底から這い上がったのだろうが趣味ウクレレがまたいいね。でも左打席で構えた時の眼光は鋭いな。芯で捕らえる能力、スイングのパワー。素晴らしい。あの守備も含め現役のピッチャーでこうなれそうな素材はカープ床田しかいない。桑原が西武に移籍したし大チャンスだぞ。でも散々ほめたから頼んだよ、カープ戦ではあんまり打たないでね。
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プロ野球順位予想 2026
2026 MAR 29 1:01:10 am by 東 賢太郎
セ・リーグ予想
- 阪神
- 中日
- 広島
- 巨人
- DeNA
- ヤクルト
パリーグ予想
- ソフトバンク
- 日ハム
- ロッテ
- オリックス
- 楽天
- 西武
セ・リーグ
阪神は投打とも磐石です。今年は主力が結構抜けてるが阪神は石井だけ。去年の勢いで行くでしょう。中日、巨人、広島は新人と外人次第。広島はスタメンで野手に3人新人が入るスタートで楽しみですがそれだけ中堅がダメだということ。投手力は先発も中継ぎも不安です。佐々木泰、平川、勝田の新人に期待で上位にしましたが中日戦の相性が悪いので3位。
パ・リーグ
盟友サブロー監督のロッテに期待です。種市がちょっと心配ですが戻ってくるでしょう。打線はどこからでもヒットが出る往年のベイスターズのマシンガン打線みたいになるんじゃないか。僕は彼の理想の投打を知ってますが、まだ2、3年かかるかなということで3位。 1、2位はホークス、日ハムのどっちかですが、怪我人がなければやっぱり勝ち方知ってるホークスかなと思います。
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ベネズエラの皆さま、おめでとうございます
2026 MAR 18 18:18:24 pm by 東 賢太郎
会議がギリギリ終わって、最終回の攻防だけ見ることができました。日本に勝ったベネズエラを応援するでもなく、あーやってるなぁと言う感じです。ちょうどアメリカが同点に追いついたあとでした。
たった1イニングです。それが、終わってみると、何がおこったのか、ただただ呆然として声が出なくなってしまい、涙がボロボロ流れてました。
ベネズエラの代走の盗塁。足の回転が人間技でない。難しいワンバンを電光石火の送球したキャッチャー!何ミリかでタッチをかわしセーフ。ああ日本もこうやって打たれたなあというヒットで決勝点。その裏、クローザーパレンシアの豪速球!最後の打者を空振三振に取った剛球160キロ!全力投球に満振り。これが野球なんだなあ。
何に対して感極まっているのかよくわからず。ああ、アメリカとベネズエラってのはあるかな、あれが国民にとってどうだったか、どんな大統領であろうと、床の間に土足で押しかけてあんなことされたら相手が悪党だとなるよ日本人だって。ベネズエラの皆さん、全員メジャーという最高の相手に最高の日になったね、本当によかったね。
8回にアメリカにツーランが出て同点に追い付かれたときベンチはどうでしたかと聞かれ、そんなの何でもねえさ、よしやり返してやろうじゃねえかと元気になっちゃっうのがベネズエラ人さ、と答えたの、キャッチャーのペレスだったかな、いやーいいな、男らしいな、もう本当にいいやつだろうな、 いっしょに酒飲みてえなー、とじーんときてたのがまずあったのです。
そして無念さをかみ殺してるアメリカの選手に順番に銀メダルをかけていた大会委員長だかMLB会長だか、必ず目を見てひとりひとりに単なるご苦労さんじゃない何かを話しかけていて、選手も目を見開いて敬意をもってこたえていて、あれ何を話しているんだろうなと思ったのです。プレーだの試合内容だの下世話な話じゃない、ホントに美しいシーンでした。アメリカの男の子はみんな草野球ぐらいやっていて、メジャーリーガーだってそのひとりだから。
そういうのを妻や娘に伝える言葉は僕は持ってません、何も言いません、胸の前で手を合わせて、野球の神様に感謝、野球を作ってくれたアメリカ合衆国に感謝、それだけです。
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WBCで日本を席巻したネトフリという黒船
2026 MAR 10 13:13:32 pm by 東 賢太郎
野球の面白い所というか、怖いところでもあるが、WBCの日本対オーストラリア戦のことだ。吉田が7回裏に2ランホームランを打ってひっくり返して勝ったが、 天覧試合で1-0で負けるんじゃないかとはらはらしていた。やっている方はプレッシャーがあっただろう。
1~7番に大谷、鈴木、近藤、吉田、岡本、村上、牧とメジャー5人が並ぶ打線。オーストラリア先発投手のマクドナルドは2m近い長身だが、30歳で3年前に投手転向した地元球団の人で、投球練習を見てもスピードもコントロールもたいしたことないように見えた。すぐ5点取れると思った。ところが蓋を開けると3回1安打、しかも9アウト中6つがフライと詰まらされたのだ。
発端は1回裏、先頭の大谷翔平が2、3回バットを振ったが前へ飛ばず、最後はインコースやや高めを詰まったセカンドゴロだったことだ。あれ、意外にタマ来てるのかなと思った。鈴木は歩くが、近藤が低めのスプリットを空振り三振。ふだん三振しない人だ。これもあれっとなる。吉田は歩くが、岡本が中飛でチェンジ。おかしいな、なんとなく大谷のアレが伝染しちゃったかなという感じがした。
よく言われることだが、知らないピッチャーとの出会い頭で味方の強打者があっけなく三振とかすると空気が「伝染」する。すると次の人も力が入って打てない。それだったのかどうか、結局いやな予感があたってしまい、 2、3回は村上、牧、大谷、鈴木、近藤の5人がフライアウトでヒットは若月の1本だけということになった。おそらく「差し込まれる」というやつで、振ったら球が「来ちゃってた」感じの凡打だろう。フライということは、遅く見えるが振りだしたら手元にピュッと伸びてきて遅れ目に押され気味にボールの下を叩いてるという理屈だ。日本戦に先発させるだけあって実はいいピッチャーだったんだ、おみそれしました。
吉田が打ったケネディというピッチャーは 2mぐらいとでかいのに左のサイドでテークバックがほぼなし。少なくとも僕はこんな投げ方は見た試しがない。だからインローのストレートを振り抜いたホームランは、そんなのが出てきてもびっくりしないほど条件反射化された技術の賜物としか考えられない。オールスターのホームラン競争で、スイングしたら全部ライトスタンドに打ち込んでた、あれの再現を見たようだった。才能のある若者は問題なくワールドクラスで通用する。これが日本の宝物であり、のびのびと力を発揮させてあげることこそ日本が持続的に成長していく道筋であると僕は確信している。
それにしても大谷さんが出るWBCは日本人なら誰でも見たい。つい先日までたくさんの興奮と感動をお茶の間にとどけてくれたミラノ・コルティナ五輪が脳裏に浮かぶ。ところがだ。こっちは東京ドームでやってるのに日本のテレビでやってない!NHKは公共放送なんだろ?公共の福祉になってないじゃないか。民放テレビ局は何をやってるんだ!しかも天皇陛下御一家が観戦に来られている。それを日本人が見られないなんて陛下を国民と分断してるじゃないか!国辱ものじゃないかこれは、どうなってるんだ!
そんな感じで全国の高齢者家庭はてんやわんやだろう。長嶋茂雄は天覧試合のホームランで歴史に名を残したが、「全日本人がアメリカのストリーミングサービス会社を通してしか天覧試合が観られない」この非常事態も空前の出来事として歴史に残るだろう。誇り高いテレビも新聞も、放映できない赤恥など認めたくない。みっともない汚点だから事実の背景は絶対に報道しない。みなさんじっくりと観察していてごらんなさい、彼らは試合のハイライトを報道番組やワイドショーネタっぽく仕立ててお茶を濁し、なかったことにする作戦をとるだろう。そこでもうひとこと言っておこう。そんなことをやってるから日本のメディアは「予定調和的に」これから没落していくのである。今や僕のように海外経験の長い国民はいくらでもいる。いくら隠してもその馬鹿さ加減は舞台裏まで見えてしまい、真相はこうやってネット情報としてばらまかれる。もう何を逆立ちして頑張ってもこの潮流は止まらないのである。そんな茶番には関わりなく、水面下では静かに冷徹に事は次のステージに向けて進行している。大谷さんが見たい多くの高齢者が、聞いたこともないネットフリックス(ネトフリ)という ”チャンネル” なら自宅のテレビ受像機で見られることを知ってしまい、料金なんか二の次で子供や孫に頼んでアカウントを作ったに違いないのである。
勘違いしてはいけない。これは誰かが売国行為で日本の資産をアメリカに売ったわけではない。アメリカにあるメジャーリーグという舞台に日本の有能な若手選手が憧れ、ワールドクラスの才能はこぞって流出してしまい、これはどこかの悪い組織がやってることではなく、憲法が個人に保障している職業選択の自由という権利行使であるから、いかなる組織も日本という国家といえども止めようがない。当然ながらそこで手にできるかもしれない1,000億円という夢のようなお金がひとつの誘因になっていることを否定したところで何の意味もない。世の中お金ばかりではないだろう?そうかもしれないが、才能のある若者が才能に見合った生活がしたい、そういう人生を送りたいと望むことを否定する権利は誰にもない。それが自由主義国家というものであり、アメリカは徹頭徹尾それを守る国家であることは、アメリカに住んだことのある者は誰もが知っている。だから「イーロンマスクの報酬が最大で150兆円」というニュースは、一応は人々を驚かせはするだろうが、誰も否定はできない。羨ましければあなたもやったらどうですか?アメリカという国家は誰が大統領になろうと不平等だと言ってそれを剥奪したりはしませんよ、という国であり、それがアメリカをアメリカたらしめているのだ。
NPBイベントは、これまでは巨人軍を持つ読売新聞が仕切っていたが、今回はニューヨークにある大会主催団体のWBCIが読売をすっとばして米国-米国で(すなわちオフショア・ディールで)直接ネトフリと契約してしまったのだ。いくら日本が文句を言おうが、「なら5倍の150億円払え」で1秒でおしまいだ。なら日本の選手は出さないぞという脅しもきかない。大谷さんはもうアメリカの選手だし、鎖国をすれば有能な高校生が大学からアメリカに逃げる仕組みができるだけだ。ワーナーブラザースを11兆円で買収しようとしたネトフリにとって円安下での150億円などピーナッツ(はしたがね)であり、「これからドル箱になる日本市場でネトフリのアカウント数を激増させる投資として、『大谷翔平主演の映画』のつもりでWBCの興行権を買う。プライスは大谷個人の年間広告収入(やはり150億円だ)と同じ額でメークセンスだ。数年で回収してみせる」とでも株主総会でCEOがぶちあげれば全然オッケーだろう。
収入が激減しつつある日本のメディア業界は150億も払ったらテレビ広告でペイなどしない。なぜなら広告主がそんな効果をテレビにもう認めない。なぜなら年々伸びてきている「ネット広告料収入」がついに総広告料の50%を超えたからである。この潮流の中では、民放テレビ局の株主総会の収支計画は財務省お得意の「単年度プライマリーバランス主義」で見せないと株主の納得は得られない。そこで『大谷翔平主演の映画』に投資するぞ!と大見栄を切れるサラリーマン社長などいるはずがない。皆さん、高市総理の掲げる「投資」という概念が企業にも国にも成長にとっていかに大事かということが、このケーススタディで如実にわかるだろう。資本主義の憲法第1条に当たるコモンセンスがアッパークラスに欠落している国は実は国民を豊かにしてあげる事もできないのである。「そうでしょう?だから共産主義的国家にしましょうよ」という更に大きく間違った声が上がり、ここぞとばかりに左翼が元気になるのが悲しい日本なのである。国ごとそれに毒された発想になって、ダイエットし過ぎで骨粗しょう症になってしまい、「骨を折らないことこそが国家的な一大事でござる」みたいにトンチンカンな政治をしてきたのが高市前の日本だったのだ。だから、そんなことを続けていればオールドメディアと同様に、つまりはそこを牛耳ってる無能な老人たちと一緒に「予定調和的に」国力は低下していき、ワールドクラスの才能は大谷さんのように最高の人生を送らせてくれる外国へ出て行ってしまうのである。あまりに当たり前の事だろう。
「イーロンマスクの報酬が最大で150兆円」というニュースは、そういう縮み思考の空気を30年も吸って脳がその色に染まってしまっている日本人には火星の話にしか聞こえない。報酬が高いといってもせいぜい何億円程度の日本のサラリーマン経営者にも実感など湧かない。江戸時代のかわら版感覚でやってる日本のメディアはせいぜい「いかがなものか」と騒ぐだけだ。それを使ってる政治家もほとんどがわかってない。学者や先生はのっけから理解しようとしないから大学で教えてくれるはずもない。かろうじて一部の歴史学者が「歴史の真相はフォロー・ザ・マネーでわかる」と説いており、それは実に正しいのだが、現代の真相の方が国民の生活には大事でしょ、じゃあそれも読み解いて国民にわかりやすく教えてよと言いたい。とても卑近な言い方にはなるが、そのことはマネーをフォローして株で儲けるという作業にとても近い。というかほぼ同じと言ってもいい。もちろん儲けたくなければ儲ける必要はないが、そういうことに興味はないという人は現代の真相を読み解くことにも興味を持たないのである。
ドジャースとチェルシーを持ってる連中、ディズニーとネトフリに近い連中である我々の相方だって黒船の有力候補だ。安政の時代には国ごと黒船だったアメリカ合衆国の唯一の同盟国として生きて行く運命にある日本国が、しかし、ではこの点において、どうすれば国民が幸せになれるのか。これは奴らと深く付き合ってる僕にもわからない。たぶん全員は船に乗れないし、共産主義でないから全員が平等ということは政治も追求しない。だからその問いに実は解はない。だったらお年寄りはともかく、若い人は徹底的にインテリジェンスを磨いて、まずは、いち船員でもいいから黒船に乗っけてもらうしかない。それにはどういう勉強をすればいいか?それは2700本ある僕のブログのあちこちに散りばめて書いてはあるが、そういう気持ちで読まない人には何を言ってるかはわからないだろう。投票所に行く政治参加は大事だが、参加しても自民党がやってる限りあなたが食べられるような政治にはならないかもしれないし、政治家はその責任は取らない。やっぱり答えは自助努力しかない。
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桑田真澄氏がオイシックスに、これは革命だ
2025 DEC 20 1:01:58 am by 東 賢太郎
元巨人の桑田真澄氏が新潟オイシックスに行くと聞いた。CBO(チーフベースボールオフィサー)ってのは初耳だが、強くなれば何でもいいから好きにやってくれってことだろう。男冥利に尽きるじゃないか。巨人のフロント入りのオファーを蹴っての話だ。内情は知らないが、何か面白いことが起こるぞとワクワクしている。
桑田投手を球場で見たことはない。話題になった高校時代は海外にいて見ていない。僕がテレビで見たのは日本に帰ってきた1990年から92年あたりで、彼の球暦を調べるとその辺が全盛期だった。 91年はカープが優勝し佐々岡が17勝で最多勝投手だったが、桑田は4位巨人の中1差で2位だった。
僕は直球とカーブしか投げられなかったので、その2種類でプロで活躍した人はすべからく敬意がある。まずその種のピッチャーは間違いなく直球のスピン量が多い(伸びがある)。そしてカーブの落差が大きい。だから2種類で行けるのだ。古くは金田、外木場、江川が代表だ。小学校のとき買ってもらった別所毅彦氏の本にスライダーやフォークの投げ方があったが全然曲がらなかった。唯一できそうなのがカーブだった。
何をしたかというと毎日家の畳に横になり、天井投げ(天井に向けて軽く球を投げる)で、いろんな回転をやってみた。天井にドカンとぶつけ電気の傘にぶつけ叱られたが、何日も何日も母親があきれかえるぐらい何時間もやった。ついに見つけたしっくりくる握りは別所さんの本とは似ても似つかない。
つまり僕は何事も独学派なのだが、最初の一歩がこれだった(ダルビッシュも天井投げだったらしい)。桑田氏があのカーブをどうやって体得したかとても興味があったが、多分習ったもんではないんじゃないかという気がした。そう思ってyoutubeを探したらこうだった。やっぱりか。
抜いたらたまたま曲がった。わかりますね。しかしそれを甲子園でやっちゃうのは本当にすごいね。
監督として2軍をぶっちぎりで優勝させた彼にフロント入りしろと宣告した巨人。 1軍監督はありませんってことだろう。じゃ辞めますって出て行く。当たり前だと思うよ。なら今に見ておれよってことでね、これもよくわかりますね。
注目だ。カープの松山竜平も行ったし、彼も悔しかったろうし、オイシックス応援します。
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ドジャース山本MVP! 日本時代の幕があく
2025 NOV 2 20:20:15 pm by 東 賢太郎
人生で恐らく最高の凄い試合だった!先発大谷がスリーランを浴び、センター、ファーストにファインプレーされ、もうダメだと思った。ブルージェイズ打線の圧は強烈だ。押されまくってるドジャース打線がひ弱に見えた。大谷は疲れてる。無理もない18回の延長戦で9回も打席に立って元気なはずない。
メジャーの最終戦。引き分けはない。泣いても笑っても今年最後の野球は壮絶な死闘だった。4回にヒメネスの死球をめぐり両軍ベンチが総出で乱闘寸前。たかが野球じゃない、真剣勝負の殴り合いだ。
ドジャース打線が底力を見せる。2点ビハインドの8回、一死無走者からマンシーがホームラン。そして、9回、一死無走者からロハスが同点ホームラン。ここでこのムードで一発って、そう打てるもんじゃない。こいつらすごい。
9回裏。頼みのエース・スネルが安打・四球で一死一二塁にされる。1点取られれば負け。なんとここで山本か?昨日先発で6回投げてるんだ、おいロバーツ、正気かよ?
山本は最初の打者カークに死球で一死満塁。やばい、いまいち制球できてない。四球でも外野フライでもサヨナラ、絶体絶命だ・・・
すると、ここで、監督はセンターをパぺスに替えた。これが命を救った。まず二ゴロに打ち取る。本塁封殺!チャレンジで冷や汗かく。そして今日3安打と当たってるクレメント。うわっ、左中間にいい当たりだ、外野の頭を超える、やられた!万事休すと思ったが長身のパぺスが懸命に背走してジャンプ一番、左翼手を押し倒して補った!
そして11回。捕手のスミスが左翼に一発を放り込んで5-4と勝ち越し。なんと歓声がない。スタジアムが無気味だ、お通夜みたいに静まり返る。ブルージェイズファン、頭が真っ白で異様なムード、こんなの初めてだ。そしてその裏である。押さえ込まれてこの日は不発だった4番ゲレーロJr.が気迫の二塁打で出る。バントと四球で一死一三塁。ここで今日二安打で、前打席でぶつけてるカーク。長打ならサヨナラだ。しかし山本は微塵もバタつかなかった。スプリットでバットをへし折ってゲッツー。試合終了!!
MVPは山本。これ大変なことだ。大谷じゃなかった。それだけの選手がまたまた日本人である。アメリカの皆さん、日本人の力を確信してくれたと思う。もちろん、トランプ大統領もね。山本はオリックスの高卒ドラフト4位。豊臣秀吉なみの超ウルトラ下剋上じゃないか。Wシリーズ3勝は史上二人目。帽子が殿堂入りらしい。27歳でメジャーの歴史に名を刻んだぞ。
打ち震えるほどの感動をいただき、まず第一に、こんな面白いゲームを造ってくれた野球の神様に感謝。次に、去年の最下位からここまで来たトロント・ブルージェイズを称えたい。こんな強いチームが1年でできたなんて奇跡のようだ。気迫はドジャースを圧倒していた。主力がみんな泣いてた。まるで甲子園みたいに!それにひきかえ日本のポストシーズンはゆるいね。ぬるま湯だね。だって泣いてる奴いるか?まるでお仕事だ。そんなつまんねえ野球はメジャーのファームになって衰退するぞ。
つくづく思った。メジャーの打者は強烈だ。万事、何ごとであれ、アメリカの競争ってのは殺人的に熾烈なの。だからそれを勝ち抜いた奴は万人が認めるっきゃない。英雄なんだ。今年の日本シリーズ見てて思うよ。日本のちまちました箱庭野球で甘やかされてちゃあ育たないね。大谷も山本もくだらないクズに足引っ張られてこんな人生はなかったと思うよ。山川、柳田なんかもったいないね、行ってれば舞台はあっただろうに。これって、猫も杓子も入りたがる日本の大企業が才能ある若者の墓場であるのにそっくりだ。若者は佐々木朗希みたいにね、嫌われようと何だろうとどんどんメジャーに挑戦しろよ、自分の人生だから悔いなくね。大谷、山本ふたりで1500億円だよ。2億や3億で満足してんじゃねーよ。ドジャーズ、今年は3月に日本で開幕し、チケットは300万円に跳ね上がった。巨人・阪神戦をロスやニューヨークでやっていくらで売れる?客はいるか?そういうことよ。
日本の若者が海外に出なくなって久しい。草食動物は食われるだけだ。いくらでもチャンスあるのに信じ難い。それじゃあ日本は国も強くならない。政治だけ頑張ってもそんなのはハリボテだ。補助金とか給付金とか、いい若いもんがそんなのあてにして生きてちゃだめだ、政治家の奴隷になるだけだよ、財務省じゃないよ自分のせいなんだよ。野球は永遠に無理と思ってたがそんなことないことを大谷と山本が見せてくれた。すべてのジャンルで日本人は世界一になれる。
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日本の誇り大谷翔平 リーグ優勝決定シリーズMVP
2025 OCT 18 15:15:10 pm by 東 賢太郎
いや度肝を抜かれた。投げては先発で6回2安打10奪三振の零封。打っては3ホーマー。メジャー史にもないあまりの出来事。ドジャースベンチも、スタジアムも、いや全米が驚愕で口をあんぐりとし、我にかえって熱狂と興奮で沸きかえった。
2発目、カットが内に曲がってるあれを右中間に場外。う~む、イメージわかん。3発目、マウンドには身長2メートルの絶対的クローザー・メギルが親の仇の如く立ちはだかる。この野郎ねじ伏せてやると投げ込んだ渾身の160Km。こんなの日本人で打てる奴いねえよって剛球だ。うわ!左中間中段だ。パワー対パワーの圧勝。日本人が屈強のアメリカ人をこんなに粉微塵にしたってのは、黒船の来航にさかのぼっても史上初だよ。昨今も恥ずかしい総理や大臣がホワイトハウスでコケにされて帰ってくる、ああいう屈辱のシーンばかり見せつけられてストレスが限界に達している日本国民にとって、もう快哉以外の何物でもない!
投げては160Km連発で6回2安打零封10奪三振って、それだけで投手として万人に称えられる大戦果である。7回ヒットで替えられて面白くなかったはずだが、その裏にあの3発目が出るってメンタル。う~む、この男、けた外れだ。第2戦で3安打1失点でなんと完投した山本由伸。故障者リストと思ったら大復活してクローザーに起用された佐々木朗希。どうだ、日本野球のレベルを見たか!ドジャースは日本人サマサマだ!オーナーも喜んでるが、この勝利はなにより日本の誇りである。ワールドシリーズもこの勢いで撃破してくれ!
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