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空のおはなし (今月のテーマ そら)

幼時の記憶というと電車と星です。それ以外に熱中した覚えがありません。電車は床下の車輪や機械部分ばかり見てましたが、星のほうもとても小さいころに絵本で物体と知り、以来そう見てました。

空(そら)ってのは宇宙のことであって、もちろんほんとは真っ暗です。夜が真の姿で、昼は太陽という恒星の光が拡散して星が見えない。つまらないなと思ってました。

だから毎日夜が楽しみで、星を見上げては、あれは太陽の何倍、距離何光年、表面温度何度・・と物理特性ばかり気になり、それを詳説した本がないことにいらだってました。当時の観測技術ではデータがなかったのですね。

僕がロマンを感じたのは空でなく一個一個の星。オリオン座リゲル・太陽の1000倍、馭者座エプシロンの伴星・2400倍なんて今でも昔の数字を覚えてます。近くで見た姿を空想してうっとりする、そういうロマンでした。

大人になってケアンズで初めて見た南半球の星空、「なんじゃこりゃ?」でした。別な宇宙へ来た感じで頭がくらくら。あれが南十字星か、ということは・・・そう、そのやや左にケンタウルス座があってプロキシマがあるはずだ!

ハッブル宇宙望遠鏡で撮影されたプロキシマ

 

「はず」とは暗くて肉眼で見えないから。4.3光年で最も近い恒星ですが。月周回ツアーは興味ないけどプロキシマ周回だったら閉所+高所恐怖症を押してでも行きたい。まあ光速ロケットでも9年はしんどいですが。なんとこんな写真まであるのか、いいなあ、今の子供ってうらやましいなあ・・・。

 

この星をプロキシマ・ケンタウリbという惑星が回っていることが最近分かったそうです。地球に最も近い太陽系外惑星ということになりますね。

太陽はあと50億年ほどで燃え尽きます。地球も飲みこまれて終わり。人類は滅亡するか外へ逃げ出すかです。逃げるとするとまずはお隣のここだろう。

しかし光速で4.3年といったって、光速は時速で10億キロ以上。スペースシャトルの打上げ時速(2万8千キロ)で16万年かかる。お呼びじゃないんです。

とするとしかたない、宇宙ステーションにいったん移住して何世代もかけてめざすか。でも70億人はむりだし、そんなとこ住みたくないなあ。

プロキシマ・ケンタウリbの地表の想像図

 

さて、人類は16万年せまいとこでガマンして、えっちらおっちらやっとたどり着いた。やれやれご苦労さん。宇宙船の外へ出て見るとプロキシマ・ケンタウリbはこんな景色だって。おいおい、やっぱりこんなとこ住みたくないよなあ・・。

 

なんか夢も希望もない、株が下がりそうな空のおはなしでした。まあ、あと50億年ありますし、みなさんゆっくりと人生を楽しみましょう。

 
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