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ネクサスの1周年お祝い

2017 DEC 23 23:23:13 pm by 東 賢太郎

ソナー・アドバイザーズ(SA)ができて7年、ソナー・メンバーズクラブ(SMC)ができて5年、そして動画制作会社ネクサス(NX)が配信をスタートして今日でちょうど1年になった。

このブログの下の方にある「厳選動画のご紹介」にあるのがネクサスの動画3本である。真ん中の木ノ内輝氏は医学の道を志してハーバード大学研究室に在籍した秀才だが、映画製作が夢であり、在学中に中川龍太郎監督とプロデュースした『Calling』がなんとボストン国際映画祭にて最優秀撮影賞を受賞した。それを契機に映画制作会社を起業して事業家に華麗な転身をとげ、ハフポストに「映画界のテスラ」と評されている。先日食事したが、物静かで礼儀正しいが明確な人生観と情熱を併せ持った好青年だ。

多くの才能ある人が安定志向ゆえにただの人で終わるのが日本だ。大企業は才能の墓場である。ロンドンの同僚が帰国して「満員電車は嫌だけど乗っちゃった方が楽なのが日本なんだよ」とうまいことを言ったが、木ノ内氏のようにあれに乗らない人生は勇気がいるし大変なのだ。だからそのリスクを取っている若者を支援し浮力をつけてあげたい。何ができるかと考えた結果、動画を撮ってyoutubeで放映し必要な資金をクラウドファンディングで集めてあげようという目的もになった会社がネクサスだ。金融は僕の領域だ。

そういう会社は日本にない。たった2人で手探りのスタートだったが現在は正社員3人に有能なパートナーと学生のサポートスタッフたちがネクサス独自の新しいコンセプトに惹かれて参集してくれ、1年で約50人の世界を目指す若者に出演してもらい70以上もの動画を配信できたのは想定外の大成果だ。もちろん仕事のための仕事ではない。好きなものたちが好きなことに情熱を傾けてくれた結果である。当初は主演交渉もままならず制作にも苦労したが、最近の作品のクオリティは下手なTV番組より上と自負しているし、それでもまだまだ途上だ。

出演者は伸びしろがあると当社が選定した原則アマチュアである。将来世界に羽ばたくポテンシャルのある人なら結構だからジャンルは多種多様となったが、誰でもというわけではなく我々なりの独自の審査基準で選んでいる。出演してもらうとネクスター(次世代のスター)という称号を与え、検索のサイト名はネクスタイル(NEXTYLE) だ。NEXT、NEXT・・・僕は今は興味がない、次のこと、未来のことしか考えていない。

木ノ内氏だけではない、ネクスターの中からは早くも以下の3人のように世界に羽ばたき始めた人が出ている。我々の審査基準は間違っていないと自信が深まりつつある。

斎藤洸氏。「SNARE COVER」としてドイツで開催した世界大会「Taubertal Festival」で3万人のオーディエンス前で世界4位を勝ち取り、さらにベストシンガー賞受賞。

松上一平氏。3年に一度開催されるヴァイオリン製作最難関コンクール「クレモナ国際ヴァイオリン製作コンクール(トリエンナーレ)」で30歳以下の最高得点者に贈られる若手最優秀賞「Simone Fernando Sacconi賞」を受賞。

柴野大造氏。ジェラートの本場イタリア ローマにあるジェラート界で最も権威のあるイタリア食文化アカデミーにて、アジア初の「世界ジェラート大使」(Ambasciatore del Gelato Italiano nel Mondo)の称号が与えられた。

いや、この3人を挙げる僕は古いのかもしれない。世界で賞を取る価値は些かも変わらないが、それだけが羽ばたきという時代ではないのだろう。コンテスト、コンクールのないジャンルでもyoutubeでブレークする人がいるし、権威がお墨をつけるよりネットで有名になればスター、富豪という時代が急速にやってきていると感じる。それはスマホが普及した2013年からの大潮流であり、電車の中でも歩きながらでも人類がネットにつながっている時間が増えたことの副産物なのだ。

その流れに乗っているネクサス株式会社がどうなるかは僕よりも現場がよく知っている。新卒のTくんが入社を希望してくれたのだ。まさかあの黒澤明監督を輩出した日本大学芸術学部監督コースの人に1年もたってない会社が内定を出そうとは想像もしなかった。しかも彼は平凡な学生ではない、この12月2日に第五回 八王子ShortFilmFestivalで学生部門グランプリ受賞という金メダリストである。ドラフト1位で中村を引き当てた広島カープ松田オーナーも嬉しかったろうが、この知らせは僕の今年一番の朗報だ。

Tくんの如き俊英が入りたいというのだからご想像いただけるだろうが、やはり日芸のHくん、Nさんらがサポートしている制作チームは掛け値なしにグランプリレベルでありパートナーの方々はベテランだ。CEOは僕だが現場はCOOのIくんに任せて予算以外に余計な口出しはしない。言っているのは僕の究極のビジョンであるディズニーランド構想と、ちゃんと休ませろよだけだ。

喪中の今年は忘年会はしないが、ネクサスの諸君のご苦労をねぎらいたく1周年記念焼肉パーティーだけはやることにした。赤坂の店で好きなだけ食ってよし!だ。みんな若い。22、24、30、31・・・そう俺だってその齢があったんだぜと当たり前のことをほざくあたりからマッコリで出来上がった親父になっている。キミらの年になりたいなあ、ドラえもんが人生交換機をくれたらどうかな、Hくん、キミいくら払ったら僕と入れ替わってくれる?1億?10億?

だいたいこういうことになる。木ノ内氏にも申し上げたが、日記をつけろよ、アートを作るなら感動力を鍛えろよ、風呂でできるよ、自分が感動しないもので他人が感動するはずないだろ、空気なんか読むなよ、若気の至りオッケー、キミらはレッドカード5枚までオッケーだ、若さの爆発で作れよ、ショパンのコンチェルトは20才、ストラヴィンスキーの火の鳥は28才だぜ、年齢なりがいいんだ、彼らはトシ食ったら二度とあんなのは書けなかったんだよ・・・。

すっかり皆さんに若さをいただいた。ご利益だ。この場を借りて、出席できなかった人にもMany thanks!Merry X’mas!

 

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