妙な音楽と古傷の痛み
2023 APR 3 22:22:47 pm by 東 賢太郎
パニック障害というのは逃げ道が必要だ。それを作動させる “何物か” に意識が触れてしまうと急に襲われる。なると是も非もない。だから、ならないように何かに没頭して常時気をそらしたい。長嶋一茂氏はTVでそれが空手だと語っていたが、僕は仕事だった。だから齢68にもなってまだやってる。性懲りもない奴だと写ろうが、そういう理由だから続けるしかない。泳ぎ続けないと酸欠で死んじまうマグロみたいなものだ。2012年より2600本ほどブログも並行して書いてきたが、これもある意味ではその一環であったようだ。
先だってお茶の水に向かう地下鉄の中でのこと。チャイコフスキー「悲愴」のある部分が頭の中で鳴っているのに気がついて娘にそう伝えた。Mov1第1主題が展開する部分だ。「こりゃ何か妙だね」。悲愴は何年もきいていないし、これが出てくる理由は微塵もない。そうしたら昨日のことだ。昼寝をして目が覚めたら、チャイコフスキー第4交響曲のMov2の中間部、あの熱に浮かされたような部分が鳴っているのに気がついた。これも何故かは思い当たるふしがない。確実に何か変だとすぐさま日記に書き記した。
なぜチャイコフスキーかみたいなことは詮索しても意味がない。雑駁に思いつくのは「疲れてるぞ」という天の声かもというぐらいだ。さらには右腕の肘と肩がどういうわけか痛みだしている。野球の古傷の部分であり、パソコン作業で長いことマウスを動かしてるといけない。これも実に情けなく、「体が弱ってきたな」という感じしかない。つまり心身ともこのままやってるとヤバいという気がどうしてもしてしまうのである。
そこで家内にだけはある事を伝えた。もう立派な老後に突入してるのであって、パニックのためにマグロをしていると今度はそれでおかしくなる。神山先生の「安神」の効能がいかに天啓であるか。
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