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世界のうまいもの(その8)-アスパラとラインガウのワイン-

2014 MAY 20 10:10:25 am by 東 賢太郎

斉藤さんがドイツへ行かれるというのでコンサートの日程等をお調べしていたら、無性に懐かしくなりました。

この時期はシュパーゲル(白アスパラ)がありますからたいへんよろしいですね。世界でいろいろおいしいものをいただく機会に恵まれましたが、あれはその中でも確実に上位にきます。スイスでもあるのですがちょっとやせてます。アスパラばっかりはどうしてもドイツでないとダメですね。旬は5~6月しかないですから今行かれるのは非常にラッキーです。僕はもうグリーンアスパラなど食べる気もしません。

代表的な盛りつけ

白アスパラは生ハムやカルトッフェルン(じゃがいも)などが添えられ、ホランデーズ・ソースなるバターソースをかけるのが一般的でしょう。この時期だけは肉類でなく白アスパラが主食の座にあるといって過言ではないようです。旬のものだから大きく太くて、初めての時はこれはどうやって食べるんだろう?と考えました。ナイフで切ると水分が出てしまうのです。周囲を見ると皆さんのどの奥まで届くほど長いのを切らずに丸のみです(女性も)。あつあつなので適度に冷めたのをいかないと火傷します。それをそこいらじゅうではふはふいって食べる。知らん人とも目と目が合ってにっこり。お行儀は今一つですが、これはドイツ人と一体感が持てる瞬間でしたね。非常にジューシーで風味も濃く、これを10本も食べればけっこう満腹感があります。僕はこれと上等の白ワインがあれば幸せで毎日のように食べていました。

ワインはラインガウ(Rheingau)のシュロス・フォルラート(Schloss Vollrad)、クロスター・エバーバッハ(Kloster Eberbach)が有名で、ライン川沿いにリースリンク種のブドウ畑が続いている丘の上にあります。ドイツは赤はおいしくなくて白になりますが、グレードに注意しなくてはなりません。僕は上位のアウスレーゼ(Auslese)しか飲みません。とりわけ、ちょっと高いですが辛口のアウスレーゼ(Trocken Auslese)は絶品でありおすすめです。高いといってもフランスの上等な銘柄に比べればずっと安く、お値打ちです。アイスヴァインというのがあり、あれもおいしいですがとても甘い食後酒です。

この2大産地では修道院で食事ができ、特にランチは雰囲気も景色も楽しめて最高です。ワインの利き酒をして買えるので、お客様をお連れするとたいがい気に入ったのをダース単位で注文されていましたね。6月末からはここでラインガウ音楽祭が開催されそこそこいいアーティストが出てきます。僕はここでゲルハルト・オピッツのピアノでベートーベンのソナタをずいぶん聴きましたが、そういう堅めの音楽がここでの食事とワインに不思議と合うというのは風土と文化というものを考えさせられました。ベートーベンがお堅いと考える方がおかしんじゃないかという風にです。それほどここではみなさん普段着のくつろぎであります。

フェーダーヴァイザーという白ワインのどぶろくみたいなのがあって、道端でおばちゃんが売ってたりします。ブドウジュースと思って飲みすぎると一気に酔っ払います。この時期しかないので探して飲んでみてください。アップフェルヴォイ(リンゴ酒)というのがありますが、まずいです。一般ツアーの観光客はだいたいこれが名物ですと飲まされてシュバインハクセという豚のすね肉なんかを食べさせられ、ドイツは飯がまずいと思い込んで帰ってくるんです。とんでもない。

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