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ケンペのチャイコフスキー5番

2014 SEP 26 0:00:59 am by 東 賢太郎

日米戦争の島へ行ったり、これも戦争である金融ビジネスなぞに気が行っていると、どうも頭が音楽モードに戻ってこない。長いこと証券会社という戦場の最前線に身を置いて、それでも片時も音楽を忘れたことはなかったのに、今はなぜかバランスが悪い。

先日はチャイコフスキーの5番ライブをそれなりに楽しんだので、今日は6番を取り出して聞いてみる。ところがこれがだめですぐにやめ。あと何曲か別な作曲家に鞍替えしてかけてみるが、どれも途中でCDをカット。いらん。どうしても心に入ってこない。

kempe仕方ない、それなら5番だ。CD棚を眺めているうち、思い出した。ルドルフ・ケンペ / バイエルン放送交響楽団の75年ライブである。「チャイコフスキー5番」の稿にはこれをご紹介していなかった。第3楽章弦のスケルツォ風部分が危なっかしかったり、終楽章では第2オーボエがお前何やっとんの?というポカをしているなど傷があるから。

しかし、このごりごりのドイツ風チャイコフスキーは捨てがたい。第1楽章の第2主題、たいていの指揮者がテンポを落として入るがそうせず、以後もインテンポに近い。第2楽章のホルンもスラーでつないでなよなよしない。見事なドイツの頑固親父である。かと思えば第3楽章冒頭はブラームスかという思い入れがあり、終楽章後半はだんだん熱気をはらんできて、ドミナントの終止を経てトランペットが旋律を朗々と吹く部分のティンパニなどナチスの行進もかくやだ。75,6年にNHK FMでこれがオンエアされ、僕はこの部分で完全にノックアウトされた。それを昨日のように覚えているのだから、これはインパクトのある演奏だ。波長の合ったときに大音量で聴けば大変なカタルシスを与えてくれる、貴重な録音であろう。僕の(写真)は石丸で2002年に買った海賊盤だ。

聴き終って感動はしたが、まだどことなく波長が違う。どうしようもないのでピアノに向う。やっぱり自分の指でクープランの墓をかき鳴らす方がいいなあ。

(こちらへどうぞ)

チャイコフスキー交響曲第5番ホ短調 作品64 

 

 

 

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Categories:______チャイコフスキー, クラシック音楽

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