五輪エンブレム撤回について
2015 SEP 3 1:01:07 am by 東 賢太郎

この問題の論点はデザインが盗用だったか否かではない。似ている似ていない、まねしたしていないは、はなからどうでもいいのである。リネージュのロゴのデザイナーの訴えが正当かどうかは必要なら民事裁判で争えばいい。しかし仮に勝訴しても、事は終わりではない。
まずかったのは、こういう問題が起きたことそのことにある。
撤回は東京五輪のブランドイメージを下げる。実費の損失額ではとどまらない無形の損失を国家に与えたといえる。8人のエンブレム審査委員会がこういうリスクを想定し、調査をしていなかったことの過失こそ重大である。
盗作訴訟される可能性有無のチェックは民間企業なら当然のコンプラチェックであり、こんないい加減なことが起きれば担当責任者は即刻クビである。その任命責任も問われる。五輪という世界が注目する場でどう責任問題を処理するのかも日本国のブランドイメージに関わるだろう。
Yahoo、Googleからお入りの皆様
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。
Categories:______世相に思う, 徒然に
