カープ悲愴な終戦を迎える
2015 SEP 21 0:00:20 am by 東 賢太郎

広島 4-6 DeNA
さびしい試合でした。最後の望みをかけた12連戦、最下位中日に黒田、マエケンで2つ落として背水の陣の今日、3人目の頼りであった福井を立てても逆転負け。大日本帝国海軍の誇る大和、武蔵・・・、無敵を信じた戦艦が次々と沈没であります。
もう優勝はないDeNA、気楽にのびのびやってました。かたや広島の選手は満員のマツダスタジアムの風圧に飲まれ気の毒なぐらい固く、8回に大瀬良が下位打者に打たれて6-4とひっくり返されると、スタンドもかつて見たことがないぐらいしゅんとなってしまいました。
最終回、新井が意地の2塁打で出ましたが、松山のこれも見事なライト前ヒットで突っ込んで本塁であえなく憤死。これにはもう怒りの気持ちもなし。「いいぞ新井、名誉の戦死だ」。安らかな終戦を迎えられそうです。
ヒーローインタビューでお立ち台にたったDeNAの1番・荒波くんは、そうしたスタンドの空気をよく読んでいた。賢い子ですね。こう言ったのです。
「逆転したりされたりで最後まで見応えが有る試合で、やってる方はドキドキしたんですけど、本当に勝てて良かったです」
最後まで見応えが有る試合、やってる選手の口から出るはずのないこのことば!最後まで見てくださって、こんな不愉快な思いをさせちゃってごめんなさいカープファンのみなさま、でも野球の試合として見応えはありましたでしょ?まっ、これから行きつけの焼肉屋いくんですけど、僕を見かけても殴らないでくださいね。
最高の気配りであり、お悔やみのことばでもあった。
この試合、連続二けた安打なしの球団記録が途切れるというハプニングもあった。どうせなら世界記録でもチャレンジしてギネスに載った方が価値があったんじゃないか?もったいないなあとも思ったのでした。
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