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村上選手おめでとう(ヤクルト球団に敬意)

2022 OCT 3 23:23:55 pm by 東 賢太郎

22才で三冠王、そしてあの王選手をぬく56本。想像もつきません。しばらく本塁打が出ず、泣いても笑っても今年最後というあの打席で56号を放つ!数字が前人未踏なのはもちろんだけど、そいつをこういう離れ業のタイミングで達成するなんてことは漫画でも出来すぎ。持ってるとしかいいようありません。

2017年のドラフト会議を思い出します。一番人気は7球団が競合して日ハムに決まった清宮幸太郎でした。そこで外れ1位の抽選となり、村上はヤクルト・巨人・楽天が競合しました。引き当てたヤクルト球団も強運でしたが、村上の方も実は強運だったのではないか。今日の最終戦を見てそう思いました。

というのも今日のDeNA戦は、ヤクルトでユニホームを脱ぐことになった内川 聖一(元横浜、ソフトバンク)、坂口 智隆(元近鉄、オリックス)、嶋 基宏(元楽天)の引退試合でもあったからです。3人とも球史に残る名選手ですが、はえぬきではありません。晩年に移籍してきたヤクルトでは特に活躍もありません。

ところが、そんなことに関わらず、心のこもったサプライズのあるセレモニーが球団によって用意されており、その口火を切った高須監督が素晴らしいスピーチを淡々と行ったのです。これは参った。涙がぼろぼろ止まらなくなりました。原稿なんてない、3人の名選手の業績に心からの敬意がなければ出てこない言葉。何度でも聞きたい歴史に残る名スピーチでした。高津 臣吾。この男がトップなら村上だってついていくな、選手もコーチも裏方さんも一丸となってるだろうなと実感したのです。ヤクルト、強いわけです。この空気があるから村上も順調に育ったのだと確信します。

内川、坂口、嶋の引退セレモニー

それから3選手を讃えて遅くまで神宮球場のスタンドに残っていた大勢のベイスターズ・ファン、ほんとうに素晴らしいです。野球だけではなく、スポーツってこういうもんです。どんなレベルでやっていても「人生で格別の瞬間」がある。多くの読者の皆さんもご経験があると存じます。これを企画したヤクルト球団のみなさん、心から賛辞を贈らせていただきます。

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Categories:______プロ野球

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