記憶に焼きつくことになった三連休の最終日
2025 JUL 22 9:09:42 am by 東 賢太郎
次女と近場でランチに出たが、陽ざしの強さはかつて住んだ香港なみだ。後で調べると都心の最高は34.3度だったようだが日本と思えない。食事しながら、彼女が幼稚園から小学校低学年までをすごしたヨーロッパでどこがよかったかの話になった。思えば実にあちこち家族旅行したものだ。覚えているのとそうでないのがあるようだが、少しでも記憶があれば大事な思い出だろうと思い地名とエピソードを伝える。するといまどきの情報収集速度で瞬時にググって「ここ?」と返ってくる。「そこだよ。お薦めだ、行ってごらん」。
僕は多分もう行かないが、子供たちはきっと行く。そこに立って何を想うだろう。その地に立って歴史をふりかえるのが趣味だが今はその地の未来を空想してる。これも大いなる楽しみだ。記憶の中でギリシャの島でもスイスのベルナー・オーバーラントでも瞬時に行ける。宗教画にある妖精、スピリットはこれの可視化だろうか、素晴らしい魂の自由さである。写真があるところもないところも親の話を聞いておかないと後悔する。僕は16年も日本におらずその機をだいぶ逸した。先日のクラス会でも、そんなことがあったのかという思いをずいぶんした。聞いておいてよかった。子供にはできる限り残してあげたいと思った。
次女については、親が言うのも変だが瞬発力と機動力はいっぱしで屋久杉も富士山登頂も軽々、英語はネイティブ、コロナの真っ最中にひとりフランスへ飛んで行ってケロッとMBAを取ってくる。あんまり苦労してる観はなく、そういう点で間違いなく親を凌駕している。こうなってほしいと枠にはめたこともないし勉強を教えたこともない。ピアノも弾くがジャンルは違うしそれでいい。自分もそう育ててもらってこうなったし、今や何の不足もなくて幸福であり、子供たちも三人三様の個性になった。それがなによりだ。全員に言っている。ほかに何も望むことはない。三人とも素晴らしい人生を生きてほしい。
夕刻に家を出て神宮球場にむかった。何年ぶりだろう。真夏のここで目撃したゲームというと、2017年、カープが8-3で負けている最終回に6点取ってひっくり返して9-8で勝った「七夕の悲劇」がある。まさかゲーム終了後にそれを思い出そうとは想像だにしなかったが、こういう結末になった。
三塁側ベンチとネット裏の間16列目で良い席だった。昨日カープは8-7で負けてる。今日も打つには打ったが期待の林が5回に放ったレフト中段への3ランがあってこそだ。結果としてだが、毎回の13安打で7四球もらった20出塁で6点という物足りなさは5回時点で予兆があり、特に、先発メンバーで肝心の5番が長打のない野間という完璧に意味不明な起用のせいであったのだ。林のホームランで、喜びも束の間「昨日も一発放ってる林がなんで5番じゃなかったんだ」と怒りがこみ上げ、三塁側スタンドの歓喜の大騒ぎの中で十分に酔っぱらっていた僕は「なんで5番が野間なんだバカヤロー」と昭和のファン並の罵声をベンチにかましていた。
ヤクルトは主力が不在中に若手が覚醒している。7回に中崎から1点取った伊藤、赤羽のヒットがそれだ。一方カープは記録には現れてないが1回の二遊間のゲッツー逃しの凡ミスで先発床田が29球を費やす羽目になり、山田にパームボールをツーランされて3点差となって6回97球で交代となったのが痛かった。久々に生で見たせいもあってヤクルト先発のランバートの152kmの速球は到底人間が打ち返せそうもないほど怖さと迫力を感じたが、打てん打てんと文句を言ってるカープの打者がそれを打つんだからやっぱりプロは凄い。
最終回。ハーンの154kmはド迫力だったが古賀、益田珠が難なくはじき返したのがリードに効いたんだろうか。打たれたのは中途半端な高めだから低めの154kmで押しまくれよと念じていたが、二死一三塁から赤羽への初球は甘めの変化球だった。それをレフトへすくい上げた大飛球。球はポール際で跳ね返りフェンス直撃かと思ったがファビアンは追わず何があったか見えなかった。審判の協議中、ポール近くのカープファンが帰りだしており、ビデオでもよくわからずたぶんポールに当たったんだろうと諦め、やっぱりサヨナラ3ランということで幕切れとなった。仕方ない、打った赤羽があっぱれだ。カープは林と、昨日凄まじいライナーのホームランを左中間に叩き込み、今日も2ベースを放ちショートで好捕をした二俣を激賞したい。二俣クン、きみは西武の監督だった秋山みたいになれる。頑張れよ。
6回に小園のタイムリーで6-1となった時点で楽勝ムードだった。油断大敵、勝って兜の緒を締めよだが、そのまま終わってたらこのゲームは数日で忘却の彼方に消えたに違いない。ありがとう、一生忘れない日がまたひとつ増えた。
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。
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4 comments already | Leave your own comment
中島龍之
7/22/2025 | 10:40 AM Permalink
広島はなかなか上がれませんね。床田、森下と二本柱がいて、大瀬良もそこそこ勝っているので、ゲーム差のない3位は期待しましょう。それにしても、東さんの野次とは、聞きたかったですね。
東 賢太郎
7/23/2025 | 8:01 AM Permalink
野間選手のこの日(対戦投手・ランバート)
1回 二死一塁で当て逃げの遊ゴロ
3回 一死一二塁で当て逃げの左飛
5回 一死一塁で高めストレートに空振り三振 ➡ 続く6番・二俣がナイス四球、7番・林が速球をナイス本塁打
こういう場面だったものですからベンチにブチ切れてました。彼はパワー投手の速球は打てません。それゆえの当て逃げです。ランバートに安牌の5番はヤクルトへの大サービスです。
中島龍之
7/23/2025 | 5:37 PM Permalink
そういう流れだったのですね。ランナーをおいての野間選手の力ないバッティングを見てイライラが爆発した、という訳ですね。そんなエネルギーを持って見られるのはいいことです。私も気合いを入れてホークスを応援しなければと思います。
東 賢太郎
7/23/2025 | 10:42 PM Permalink
そうなんです、野間は代打で率残してるからダメなバッターじゃないです、使いどころの問題なんです。林の連日の目の覚めるようなホームランで、彼みたいな有望株を長らく二軍で塩漬けにした鬱憤が爆発したのもありました。でも周りのファン、このオッサンなんなんだとびっくりしてましたね。