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国際法を守らない人たちのリーグ戦と化した世界

2026 JAN 6 22:22:18 pm by 東 賢太郎

国際法を守らない人たちのリーグ戦で「守らないのはいかがなものか」と声高に言っていれば守ってもらえるというのはお花畑以前に矛盾ではないだろうか。国連憲章の遵守をと言いつつ安保理2か国が思いっきり守ってないのだからそもそも憲章自体が矛盾ではないだろうか。すでに世界はそういう時代に入っているというアメリカによる高らかな宣言が今回の作戦ではなかったか。

まっ先に思い出したのは本能寺の変だ。茶会を開く一瞬の心の隙に乗じて信長を易々と討ち取った点においてである。いかなる理由があれ戦争はいけない。しかしそう思わない相手が現れれば男は命を賭して戦わなくてはいけない。そこでその闘争精神だけを抽出し仮託したオリンピックというスポーツ大会ができた。競技者たちは殺し合いこそしないが真剣勝負であることには変わりない。

野球で速球が顔面や胸元をかすめて打者がのけぞる。怖い。ビビるとその投手は打てない。僕もした。日本では危険球というがアメリカのルールブックにはない。これがアメリカだ。やられたら審判にクレームする?道義に訴える?そんな女々しいことはしない。同じことを何食わぬ顔で平然と、もっとえげつなくやり返すのである。2回目3回目でついに乱闘。メジャーでおなじみのシーンだ。

今回のトランプ作戦、平然としたやり返しに見える。数時間前まで中国の特使と宮殿で会談をしていたところを急襲。アメリカを仮想敵とした中国製のレーダー網、ロシア製の迎撃ミサイルを封じ、ヘリで上陸した特殊部隊が宮殿に乗り込んで数分で大統領夫妻を生け捕り。トータル2時間。アメリカは本気を出すと凄い。スナイパーである。まさかここまでやるかという衝撃が世界を駆け抜けた。

これは斬首作戦である。 自軍は血を流さないからノーコストだ。中国・ロシア・イラン・北朝鮮は100マイルの豪速球が顔面をかすめてビビったろう。国際法を守らない人たちのリーグ戦で有効なのは国際法でも国連でもなく相手をビビらせ戦争させない事なのだ。国際法を守る国に理はあるが、正論を吐いて戦争が起きるより暴論であっても戦争が起きないほうが僕はありがたいと思っている。

彼が守りたかったのは裏庭の覇権。潰したかったのは人民元建てペトロマネーだ。中国は内政失敗で2000兆元を輪転機で擦る必要があり通貨価値は暴落し国家財政は破綻する。 600億ドル分の元借款をベネズエラに与え原油で返済させれば国内需要の4割をまかなえ人民元はペトロマネーとして価値を保持し基軸通貨になれる。地位を侵食された分だけドルは下落する。だからトランプは潰す。

ただでさえドルは他通貨に対して下落傾向にある。それは購買力のみならずヘゲモニーの失墜を招く。軍事大国として膨大な国家予算を賄うべく輪転機を回しまくって大赤字を積み上げてもドルの価値が毀損されないのは強力なヘゲモニーのおかげだ。その地位を中国に奪われればアメリカという覇権国家は終焉する。米国国債を売るぞと公言した日本人政治家が消されたのもそれが理由である。

最後に日本について。4月の訪中で習近平がどう出るかは分からないが中間選挙を控えたトランプの泣きどころは1200万tの小麦の輸入とレアアース供給の確約だ。ベネズエラで派手に俺の顔に泥を塗ってくれたね、でもあなたの選挙の為にその2つは飲んでやるよ。その代わり、G2として西半球・東半球を住み分けて統治しようではないかという着地を飲まない保証は何もない。

日本が見捨てられないために高市総理が何を訴えるかだ。アメリカが積極関与しない東半球で巨大な三角形を成す米中露の真ん中で終戦後の反共防波堤に値する存在となる。その役目を全うするから憲法9条改正と非核3原則廃止、そして旧同盟国の独伊と同様アメリカと核シェアリングを行う提案をできないだろうか。飲まないかもしれないが、飲む大統領はトランプしかないと思うのだが。

Categories:政治に思うこと, 若者に教えたいこと

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