『黒猫フクの人生観』 (第十話)
2026 FEB 14 19:19:59 pm by 東 賢太郎
みんな覚えてるかな?僕がこれを書いたのは1月24日だよ。
「阿弥陀様の話には驚いたよ。公安の調査力ってすごいんだね。スパイ防止法ってのが大事だってことがよく分かったよ。天国の動物国会は猫党と犬党の二大政党制なんだけど、与作はヒグマ党を作って次の選挙に全員当選させようとハッキング、盗聴、なりすまし、裏金、賄賂、マネトラ、ハニトラ、恐喝、もう何でもアリで地下工作していたっていうんだ。でも力の差は歴然なんだ。そこで与作は犬党の幹部に近寄ってね、なんと合併を持ちかけたんだよ。
合併の条件を見た犬党の若手の怒りも凄まじいよ、だって圧倒的に数が少ないヒグマはなんと比例代表枠だけの立候補なんだ。しかも全員が名簿の1位2位でね、犬たちは今までどおり小選挙区で泥臭くドブ板ふんで戦えっていうんだ。これはひどいね、だってヒグマは全員が投票前から当選確実だよ、入試ならひとり残らず推薦入学もらったみたいなもんだ。つまりこの合併って大量の「犬死に」が前提なんだ。でもヒグマなしじゃもっと負ける、それどころか自分の身も危ないって幹部は誘惑に負けちまったんだ。犬党の公約は全部変えます、育ててもらった主人の家が神道だろうが浄土真宗大谷派だろうがクリスチャンだろうが、ぜーんぶ今日からヒグマ教に変えます、お経でも何でも唱えます。すごいでしょ?こんな状態に追い込まれたのは無能な幹部どもの責任だからね、もし負けたら全員が公開処刑だろうって、天国じゃもっぱらの噂だよ」。
ねっ、いま地球で起きてることは天国で3週間前に起きてたんだ。テレビで共同代表のお爺ちゃん二人がそろってお経唱えてたでしょ。別に僕に予知能力があるわけじゃないよ、見たことを「第七話」に書いただけさ。信じてもらえたかな?
そうそう、ひとつだけ間違ってたね、犬党の幹部たちは公開処刑にならなかったね。だってその前にみんな落選して処刑されちまったからさ。
天国にはいろんな政党があって面白いでしょ?これからいろいろ紹介するからね。スッポン党なんてのもあってね、何でも反対反対ハンタ~イで食ってかかってね、尻尾なんかに噛みついて離れないんだ。政策とか中身はどうでもいいわけ、猫がイテテって顔しかめると、グルのメディアがここぞとばかりに写真撮るんだ。黙ってないのはカミツキガメ党さ。テレビ討論会なんかやるとこいつらがやたら張り切ってプロレスみたいになるわけ。お前らうるさいから合併したらどうだってこの前いったんだけどさ、ありえないとか怒るんだよ、どっちも1人しかいないんだけど。政権取る気なんかサラサラ無いんだからただの芸なんだね。そこでテレビも最近は特番とかいってカミツキ役を芸人にやらせちゃってるんだ。そこでまた何にも分かってない芸人が偉そうに噛み付いてね、ついに天国民に何だこの野郎って殴り返される事件が起きたんだ。だってウチのサナエは支持率7割だよ、そうなるぐらい亀でもわかると思うんだけどね、テレビもそこまで落ちちゃってるんだ。サナエはもうドジャースのオータニさんといっしょでね、誰も叩けない。叩くと非国民ってことになってね、有権者の敵になっちゃうし政権支持率はますます上がっちまうんだ。メディアなのにこれが見抜けてないって、真正のバカだよね。
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『黒猫フクの人生観』 (第九話)
2026 FEB 6 2:02:43 am by 東 賢太郎
犬猿の仲とはいうけれど、犬と熊もダメだったよ。犬熊改革連合なんてノダイコが与作の計略にはめられてできたインチキだからね、後援してた「野鳥の会」まで「野合の会だ!」って罵倒する始末さ。かわいそうに犬党の議員は落選しまくって非難ごうごうなんだ。でも猫党にも問題はあってね、サツキ、ハルコ、キミ、タカコはいいけどね、サナエ人気の恩恵で腹黒猫も議員に残っちゃう。こいつら下手すると裏かいて与作になびきかねないから油断ならないんだ。
与作に対抗できるのはシロクマのトラゾーだけさ。こいつは天国議会や天国法なんてなめきって完全無視だから選挙なんか出ない。でもこれにケンカで勝てる奴はいないんだ。ついこの前も気に食わないアナグマをいきなり襲ってぼこぼこにしてね、天国中に激震が走ったばかりなんだよ。猫党だってもしもトラゾーに見捨てられたら危ないさ、ヒグマが虎視眈々だからね。でもサナエはトラゾーをうまくあしらってるから大丈夫だよ。ここが大事でね、前任のネバゲルはのっけから馬鹿にされてまるっきし相手にされなかったんだ。だからノダイコが選挙に勝っちゃたりしたら猫には地獄だって心配したんだ。ところがノダイコ君、ボロ負けが見えてくると「ぼく産まれたての赤ちゃんなんです、育ててくださいバブバブ」なんて突然に言いだしてね、「何なんコイツ?」ってこれまた天国中に激震が走ったんだよ。
皆さんわかると思うけど、財政拡大派のサナエなら天国の株は上がるんだよ。僕は主人の仕事を見てたからさ、投資はちょっとうるさいんだ。ノダイコは食品の消費税ゼロにします、その分は天国ファンドで稼いで埋め合わせますなんていい加減なこと言ってるんだ。犬熊改革連合の連中に株式市場がわかる奴なんてひとりもいない。わからないならわからないでやめときゃいいのに、国民はもっとわかってないからダマせると馬鹿にしてるんだろうね。もう壮絶にあたま悪いとしか言いようがないね。キミが勝ったら間違いなく株は大暴落なんだよ。2万円も下がるよ。だから天国ファンドも大損でキミは責任取らされてクビなんだよ。はじめっから詰んでたんだ、どっちにしろドボンだったってわけさ。
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『黒猫フクの人生観』 (第八話)
2026 FEB 1 23:23:39 pm by 東 賢太郎
天国の選挙は大変なことになってるよ。犬党とヒグマ党が合併して犬熊改革連合になったまではよかったんだ。どうせこの急場の選挙を乗り切るだけの箱だしさ、代表も幹事長も選対委員長も全部2人ずつだからね、終わったらすぐ別れられるようにってのが見え見えだ。ヒグマ党は全員が比例代表の1位2位を独占してね、やる前からこっそり祝杯あげてたんだ。ところが始まってみると犬党が計算外のボロボロでね、「くそ、ヒグマにだまされた」「俺たち犬は踏み台だったんだ」「相談もなく勝手に合併しやがって」「そうだそうだ、上だけがいい思いしてふざけんな!」「いやいやその上も落選しそうだってウワサだぞ」と若手党員の怒号が飛び交ったんだ。
こうなると比例も安泰じゃないからヒグマの尻に火がついてきたんだよ。そこで焦った代表の与作が探したスキャンダルのネタがあの「大宇宙統一平和大教会」さ。皆さんこの名前覚えてるよね、 4年前の某重大事件に関わっていてつい最近その判決も出たしね、長らく猫党とズブズブの関係にあったのは事実だから党首サナエのイメージを悪くするには格好のネタと思ったんだろうね。ところがサナエは勉強熱心で飲み会も行かないクリーンな猫なんだ。ヒグマ党お得意のマネトラもハニトラもきかないからこれしかなかったんだね、「サナエは大宇宙統一平和大教会からワイロもらってるぞ!」って大騒ぎしたんだけど出てきたのはパー券4万円だけさ。なんのこっちゃで終わっちまったんだ。
すると今度は、犬党の党首ノダイコに強烈なブーメランが見舞われた。おんなじ大宇宙統一平和大教会に後援会やってもらってる写真が出てきちまったんだ。ノダイコは得意技のおとぼけで「覚えてない」作戦を展開したんだけどね、教会が「巨人の星」の替え歌で気合入れて作ってくれた「応援歌」まで見つかってズブズブがバレちゃったんだ。「おい、歌まで歌って覚えてないはずねえだろ、このウソつき野郎!」っていま天国中がブーイングの嵐さ。まあ僕は応援してもらったぐらいなら問題ないと思うんだよ。でもね、自分が道の真ん中にウンチしといてさ、誰だ!って犯人捜しになると「俺じゃない」どころか「お前だろ、お前がしてたのを俺は見たぞ」っておおウソついて他人に責任をなすりつける奴って、なんなのこいつ?どう考えても何やっても信用されないと思うんだよね、人どころか猫でも犬でもね。与作が党員に大号令を発して「犬党様の議員に票を回せ」って命じたらしいけど、犬党はトップがこんなやつじゃね、下っ端はもっとウソつきだろうってなっちゃうよね。真面目でまっすぐで信心深いので有名なヒグマ党員が真剣にやればやるほど自分もウソつきの仲間だってことになるからね、良心の問題になると思うけどね。
そうそう、ついこの前のことだけど、野球大会が終わったら阿弥陀様に呼ばれてね、天国動物小学校の先生もやってくれって言われたんだよ。前世が猫だった僕がすぐに人間の言葉を覚えて読み書きできるようになっちゃったんで、自分も勉強して人間になりたいっていう希望者が増えてるらしいんだ。でも人間は昔から人気だからすごく競争率が高いんだ。そこで入学試験をやってみたんだよね、僕が問題作ってさ。それがこれだよ。
①水素と酸素を混ぜると何ができますか? (答)水です
②ダメ政党とダメ政党を混ぜると何ができますか?(答)ダメ政党です
これが皆さん分からないんだよね、なんで①と②の答えが違うんですかって。そこでこれを解いてもらったんだ。
③ウンチとウンチを混ぜると何ができますか? (答)ウンチです
よかった、全員が納得してくれたよ。
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『黒猫フクの人生観』 (第七話)
2026 JAN 24 15:15:46 pm by 東 賢太郎
このところヒグマの横暴が目に余るようになってきたんだ、困ったもんだよ。僕ら猫族の餌場の山を狙ってることは前に書いたけど、もう完全に傍若無人で真っ昼間から平気で侵入してきてるよ。あいつら体がでっかいし数もどんどん増えちゃったから反撃できなくてさ、悔しいけどボスのゴンベエが「遺憾である」をオウムみたいに繰り返すだけなんだ。みっともないね。もう一大勢力だ、あんまり猛獣がいるってイメージのない日本にこんな奴がいたのかって他の動物たちも驚いてるよ。だから神様の号令で動物が全員集合する時にざわざわするんだ。今まで真ん中に座ってたのはシロクマなんだけど、だんだんヒグマが真ん中あたりに陣取るようになってきたんだ。天国じゃまだ新参者だしね、いつもドーンと真ん中にすわって周囲を睨みまわし「どっからでもかかってこい」とマウントを取りたがってるんだろってウワサだよ。
「与作が悪巧みしてるから気をつけろ」ってシロクマのトラゾーにうそぶいて戦争させるのが僕の作戦だったことは覚えてるかな。「そうなったら後方からちゃんとシロクマ軍を支援するからね」って言いながら大事な猫の山を守るのさ。チャンスじゃないか。与作の傍若無人に磨きをかけてやろう、そうすればもっとトラゾーに圧がかかって何かが起きるさ。なんだってかまわないよ、「フクが警告したのはこれだったのか」と思わせてヒグマに逆襲させれば作戦成功なんだからね。そこでまず、与作にこう言っておだて上げることにした。「こんど天国野球トーナメントがあるよね。君がセンターを守って真ん中で睨みをきかしてくれたら勝てると思うんだけどなあ」「おう、あったりめえよ。俺様はいつだってどこだって居場所はど真ん中って決まってるんだ。それがボス熊だったオヤジに骨の髄まで叩き込まれた家訓でな、『真ん中道』っていうんだ、お前も覚えとけよ。だから野球だったら守るところはセンター以外にあるはずねえだろ」「そう思ってたよ。じゃあ監督の阿弥陀様にそう伝えておくよ」。しめしめ単純なやつだ。センターってポジションはトラゾーが不動のレギュラーなのをまだ知らないんだな。見ててごらん、メンバー表を見た瞬間に男のプライドをかけた血みどろの戦いが始まるよ。そうそう、なんで僕が監督にそんな影響力があるかって言ってなかったね。僕だって来たのは去年の11月で新参者だし体も小さいんだけど、猫パンチで鍛えたスナップが強かったんだね、いきなりピッチャーに抜擢されちゃってチームではちょっとした発言力があるってわけなんだよ。
ところが先日のことだ、予想もしない事件が勃発しちまったんだ。試合の当日、先発メンバー表を見てひっくり返ったよ。与作のポジションが「レフト」だったんだ。それもカタカナじゃなくて漢字で「左翼」ってでっかく書いてある。「おい、フク、てめー、なんのザマだこれは!」、与作がガオーって大爆発してダッグアウトで暴れまくり、冷蔵庫をぶっ倒したあげくベンチを叩き割ったからあたりが凍りついたんだ。びっくりして監督室にとんで行くとトラゾーが座って笑ってるじゃないか。「トラゾーさん大変だ!与作がなんでセンターじゃないんだって怒りまくってるよ、僕ね、監督にお願いするって約束しちゃったんだ、どうしよう」「フク、あわてることはねえ。与作の野郎が俺たちを襲撃する秘密作戦を練ってるぞってお前が教えてくれたんでな、俺はすぐに手を打ったんだ。子分のマル子とノビ夫をスパイに仕立ててヒグマ村に送り込んでね、バレねえように墨を塗ったくって毛を真っ黒にしてな、わっはっは。そうしたらな、とんでもない情報が飛び込んできたんだ」。ここで監督の阿弥陀様が静かに口を開いた。神様だからいつでもどこでもいたって冷静だ。「そうだ。 スパイの2人が怪しいって言うんでね、公安委員会に調べさせた。そうしたら奴らが悪だくみをして政権を転覆する革命を起こそうとしてる証拠が出てきたんだよ」。うひゃあ、なんだか007みたいになってきちゃったぞ。トラゾーがドスのきいた低い声でつぶやいた。「わかったかフク?与作が騒いだのはセンターはずされたからなんかじゃない、『左翼』って書いてあったからなんだ。わかるか?あの野郎、それ見て、何で計画がバレたんだ!って勘違いして正体あらわしちまったんだよ」。
まいったよ、僕はそんなつもりじゃなかったんだ。これから試合が始まるっていうのに与作はまだ怒りが収まらず、ぶるぶる体をふるわしてロッカーで吠えまくってる。「俺が左翼でトラゾーが中堅?ふざけんじゃねえ、俺はいっつも世界の真ん中だ、俺以外の奴がそこにいるなんて許せねえ。大王だからな、天がそう決めてるんだ、ここの神様なんかより上なんだぞ。センターは俺しかいねえ。だから俺の左っ側を守るトラゾーはライトだろ。ライトってのは日本語で右翼じゃねえか右翼。あいつの下品なつらにぴったりだぜ。ちがうかフク?」。やばい。とにかく何でもいいから相槌を打って急場しのぎしないと噛みつかれそうだ。「そうだよね、左翼は革命思想で危ないけど右翼だって戦争しちゃうから危ないよね」。「おお、フク、お前いいこと言うな、ちゃんとわかってるじゃねえか」。これではっきりした。ヒグマどもはやっぱり動物界の政権転覆を狙ってたんだ。
阿弥陀様の話には驚いたよ。公安の調査力ってすごいんだね。スパイ防止法ってのが大事だってことがよく分かったよ。天国の動物国会は猫党と犬党の二大政党制なんだけど、与作はヒグマ党を作って次の選挙に全員当選させようとハッキング、盗聴、なりすまし、裏金、賄賂、マネトラ、ハニトラ、恐喝、もう何でもアリで地下工作していたっていうんだ。猫と犬はペットで頭数が圧倒的だから仏様の数も多いよね。ここ数年、地球は猫ブームになってその影響がもろに出てきてね、天国でも犬は頭数で差をつけられて焦ってるんだ。しかも僕ら猫族は議会にケンカの強いライオン、トラ、ヒョウ、チーターなんかを送り込んでる。なぜかって言うと議論が紛糾して決まらないときは議長席の周りで乱闘になって相手を噛み殺しちゃったりするのもありなんだ。だから犬族も張り合ってオオカミ、キツネ、タヌキ、ハイエナを送ってるけどさ、まあ誰が見ても力の差は歴然なんだよね。だから最近は予算審議も法案成立も猫族が連戦連勝でさ、追い込まれた犬族にとって次の総選挙は存続をかけた天下分け目の戦いになるんだ。そこで与作は犬党の幹部にそっと近寄ってね、なんと合併を持ちかけたんだよ。アホづらしてるけど実は抜け目ない奴だったんだね。それにしても犬族の幹部が腑抜けでね、あいつらには恥って言葉というか概念そのものがないんだろうね、ヒグマと組めばライオンとも戦えるぞとコロッとその気になっちまったわけだ。
合併の条件を見た犬党の若手の怒りも凄まじいよ、だって圧倒的に数が少ないヒグマはなんと比例代表枠だけの立候補なんだ。しかも全員が名簿の1位2位でね、犬たちは今までどおり小選挙区で泥臭くドブ板ふんで戦えっていうんだ。これはひどいね、だってヒグマは全員が投票前から当選確実だよ、入試ならひとり残らず推薦入学もらったみたいなもんだ。つまりこの合併って大量の「犬死に」が前提なんだ。でもヒグマなしじゃもっと負ける、それどころか自分の身も危ないって幹部は誘惑に負けちまったんだ。犬党の公約は全部変えます、育ててもらった主人の家が神道だろうが浄土真宗大谷派だろうがクリスチャンだろうが、ぜーんぶ今日からヒグマ教に変えます、お経でも何でも唱えます。すごいでしょ?地球では犬と熊は相性が悪いし、訓練した猟犬でもないと犬は食われちまうから敵だよね。でもここは天国だ。地球上では絶対にありえないことが起きちまうんだ。僕たち猫族だって明日は我が身かもしれないし若い犬たちにはけっこう同情してるんだ。こんな状態に追い込まれたのは無能な幹部どもの責任だからね、もし負けたら全員が公開処刑だろうって、天国じゃもっぱらの噂だよ。
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『黒猫フクの人生観』 (第六話)
2026 JAN 10 19:19:53 pm by 東 賢太郎
第五話を書いてから少し経っちゃったけど僕は元気だよ。主人のブログを検索してたら僕の写真が出て来たんでせっかくだからそれを盗んじゃうことにしたんだ。どう?凛々しくてイケメンでしょ?いま自分で眺めてみると何だか不思議な気がするよ。だってこの頃はただの猫だったからね、撮られたのも覚えてないし、そもそも自分の顔だって知らないしなんにも分かってなかったんだからね、でも人間も赤ちゃんの時の自分の写真を見たらこんな気持ちがするのかな。別にお正月で忙しかったってわけじゃないんだ、猫界に正月はないからね。ちょっと心配だから主人をのぞいたり、いろいろ世の中のことを勉強するのが忙しかったかな。主人といったら元旦は相も変わらずだ。僕が東家に来た時に「もう10年ぐらいになるかな」とか言ってた心斎橋の割烹「鶴林 よしだ」のお節料理がでんとテーブルの真ん中にある。僕らは毎日同じものだって気にしないけどさ、人間が15年も同じもんってどうなんかね。たしか僕も田作りを一匹もらって食ったけど、味が濃くってあんまりおいしくなかったね。でも主人は「うまい、これは何度食ってもうまい、勝るものはない」とうなりながら新潟の大吟醸をちびちびやって早々に酔っ払ってる。だんだん羽目が外れてきて「インバウンド結構。でもこういう奥の院の楽しみは外人にはわかんねえよなあ」「**国なんて行ってみな、みんなうまそうに食ってるけどありゃ犬のメシだよ」なんて犬にまで侮辱的な発言しちゃったりしてる。主人はテスラXを真っ先に買ったり新しいもん好きのくせに妙に保守的なとこがあるんで許してやってほしいね。さて食べ終わったら奥さんとおなじみの神社へ初詣だ。ここは主人自慢の源氏の神様で、八幡太郎・義家、新羅三郎・義光の父親である源頼義が前九年の役で東北に向かうときに陣を張って戦勝祈願をし、帰路で神に勝利を報告し感謝して建てた八幡様というから相場を張ってる主人には守り神なんだね。ところがまずいことに、ここ数年おみくじは一度も大吉なしだったんだよ。それでお寺にハシゴしてそこでもおみくじを引いてね、それでも出なかったんだ。「いいのいいの、小吉中吉はアップサイドがあって夢がある、大吉は一見いいけどピークアウトなんだよ」なんて苦し紛れの言い訳してたくせに今年は一発で大吉を引き当てて「よーしいい事あるぞ」で、はしごはなしだ。理屈っぽいくせに身勝手でいい加減、僕達猫のほうがずっとまっすぐに生きてるよ。まあ人間って動物を見下して偉そうなこと言ってるけど所詮はそんなもんだよね。
そういえば、覚えてるかな、第五話に人間界の話として高市さんのことを書いたよね、あれっていま調べたら12月の23日のことだったよ。
僕は元猫であるが彼女の応援団なんだ。なぜかって?自分が生まれた日本が大好きだからさ。そんなの当たり前でしょ、猫だってドイツに生まれりゃドイツが、ギリシャに生まれりゃギリシャが大好きなのさ、そこに理屈なんかないよね。それなのに日本は不思議な国でね、日本を貶めてダメにしたい日本人がそこいらじゅうにウヨウヨいるんだ、 なぜなんだ?僕には全然分からない。天国から見てるけどね、そんな国は世界に日本しかないよ。異常なことだよ。子どもの教育に良くないよ。猫にもわかるように説明してよ。だから僕は第五話に思いっきりこう書いたんだ。
「高市さん自民党の中の変な連中もついでに思いっきり蹴り出して、もう1月に解散しちゃったほうがいいね」
そうしたらビックリしたね、きのう、高市総理が1月23日召集予定の通常国会冒頭で衆議院を解散する検討に入ったと読売が報道したんだよ。永田町に激震が走り、天地がひっくり返ったみたいな大騒ぎ。野党どころか自民党の内部まで寝耳に水だとあわてまくってるじゃないか!他の新聞もスッパ抜かれて寝耳に水だったんだろうね、カッコ悪いね、ますます部数が減るね。ユーチューブの実力ある評論家さんたちも誰も何も報道してないんだからいかに極秘で動いてたかってことだよ。第五話に書いてるんだけどね、立憲民主・岡田議員が誘導した高市さんの発言で日中関係がおかしくなって「高市が悪い」と騒ぐ馬鹿がわんさか出てきてね、僕はめちゃくちゃ怒ってんだ。高市さんが言ったことはすでに決まってる当たり前のことで猫でもわかる。それを言わせておいて「あっ、言った言~った、いけないんだい~けないんだ、セ~ンセイにいってやろ」って騒ぎまくったクソ野郎ども、あれは高市事件じゃない、岡田事件だよ。僕が怒るの当然でしょ、だってそれがおきたのって何があろう11月7日のことでね、その日に僕は天国に旅立ったんだ、人生(猫生か)を汚された気がしてるんだ!ふざけんじゃねーぞ、この人倫にもとる卑怯で薄汚いマッチポンプ野郎めってことなんだ。だから高市さんには即刻解散してこいつらをぶち切って国会から締め出してほしかったのさ。実はね、天国で魂になると人間に強烈なテレパシーを送れるようになるんだよ。ホントさ、だから感受性の高い若い人はビビッドに反応してくれてね、なんてったって「立憲民主党の支持率ゼロ%」だよ。ゼロは1兆倍してもゼロだからね、こいつは日本政治史に刻まれる大事件だね。もちろん高市さん本人にも強いテレパシーを送ってたさ。届いてたんだね嬉しいよ。
さて、この2週間で僕が何をしてたかも説明しなくちゃいけないね。天国に来てかれこれ2か月になったけど、こっちは年末から大異変で大わらわだったんだ。何かって?日本から真っ黒ででっかいヒグマが大挙して天国に押し寄せて来ちゃったことさ。いくら神様の建物っていったってあんなでかい奴らが一気に来て受付に列ができちゃうと、そんなにスペースがあるわけじゃないんだ。間に挟まれて並んでるウサギやキツネなんて踏み潰されやしないかってビクビクもんだよ。ヒグマの大将は与作って名前の、そのイメージがぴったりの間抜け面で体も顔も態度もでかい奴でね、しかも北海道の山奥の密林しか知らない超田舎もんときてる。シティボーイたった僕たちからすればなるべく近づきたくないって言うかな、とても同じルールで暮らしている連中とは思えないんだ。ところが仲間がどんどん増えるんで尊大になってきてね、勢力拡大の野心がでてきちゃったんだろうね、周囲の動物たちにやたらと威張り散らして評判が悪いなんてもんじゃない。
もともと天国では熊の最大勢力はシロクマなんだ。ボスがトラゾーっていってね、こっちも負けないぐらい体もデカきゃ顔もヤバそうな奴さ。ヒグマは数が少なくて弱小だったんだ。それがいい勝負になってきて問題が起きた。僕たち猫が長年にわたって鳥やネズミを捕って餌場にしてきた山に目をつけたんだ。「おい、ここはもともと熊の山だ、俺らヒグマの先祖の領地だったんだ、お前らは出て行け」なんて根も葉もない言いがかりをつけだしやがったんだ。焦ったのは猫界でボスヅラしてるゴンベエだよ。真っ先に俺が話しつけるって与作んところへ乗り込んでいったらガオーって吼えられてしっぽ巻いて帰ってきちまった。次に乗り込んだのはちょっとは弁がたって猫界の弁護士と言われるシャムだ。ところがこいつは、何がどうなったんだか、シャケを一尾くわえて帰ってきちまったんだ。どうもあれは賄賂らしいぞってもっぱらのうわさだ。
そこで猫族の緊急会議が開かれたんだ。喧々諤々の議論?そんなのなくってね、あっさりと僕に「お前行って来い」っておハチが回ってくることになったんだよ。「なんで新米の僕なんだよ」って反論したんだけど、「フクよ、お前クロネコだろ、あいつらと色がおんなじだ。うまくやれよ」っておいおい理屈も何もないじゃないか、こいつら自分が行きたくないから屁理屈こねて新人に行かせようって魂胆なんだ、どこもかしこも宇宙までズルい奴に満ちあふれてる。だからふざけんな!ってね、大声で怒鳴る寸前さ、みよ子がささっと近寄ってきて「フクちゃん頑張ってね」ってウインクされちゃったんだ。それでビビッときてカッコつけて引き受けちまったんだよ。ああ男ってなんて情けないんだ。考えたら相手は300キロもあるでかいクマだよ、無理だよそんなの。夜遅くまで後悔したんだ。でもね、悩んでもしょうがねえやって寝ちまったんだ。そうしたらびっくりしたよ、みよ子がシロクマのトラゾーに言い寄られてる夢を見たんだ、「色がおんなじじゃないか」ってね。その瞬間、「クソッこの野郎」って叫んで目が覚めたんだ。なぜって、すごい名案がひらめいたんだよ。すぐにみよ子のところへ飛んで行って「トラゾーがきみに会いたがってる。でも1人じゃ危ないから僕がボディーガードでついてくよ」って言ったんだ。もちろんウソさ。でもそれが作戦なんだ。ドンピシャだったね。僕らを見るなりトラゾーくん、真っ白できれいなみよ子に鼻の下伸ばしてガードが甘くなった。そこで間髪入れずに奴の耳元でこうささやいたのさ。
「トラゾー兄貴、ここだけの話だけどね、ヒグマの与作が軍を作って君たちを襲撃しようと狙ってるぞ」
トラゾーは鼻で笑った。「知ってるだろ、俺らの食料はアザラシと魚だ。ヒグマはそんなもん興味ねえぞ」。「いやいや食い物の話じゃない。僕たち動物はみんな次は人間に生まれ変わりたいだろ、でもそんなに枠がないんだ。だから数が多くなった動物から先に人間になる権利がもらえる法律ができたんだよ」「そうか、じゃあ熊では俺達が1番多いから枠はたくさんもらえるな」「そこが甘いんだよ、いまヒグマは天国で激増中だ、日本で人間を襲って片っ端から銃で撃ち殺されてる」「俺達の方が先に来てるぜ」「後か先かより数が優先だ。だから奴らは君らの数をどんどん減らして一番になり、君らをさしおいて人間になろうって寸法さ」。トラゾーは僕のとなりで色目を駆使するみよ子の魔力で頭が混乱してる。しめしめ、うまくいった。「そうか、与作の野郎許せねえ!挨拶だって一度っきりでそれから何もねえ。どうも静かだと思ってたらそういうことだったんだな」「トラゾー兄貴、僕たち猫族はシロクマの味方だってことが分かってくれたかな」「オウ、合点がいったぜ」「それはよかった、じゃあ僕たちが時々あんたらの領地の水辺で魚捕ったりするけど大目に見てくれるよね」「そりゃもちろんだ。これからお前達の安全は俺が保証するぜ!」。
領地をヒグマにぶん取られたら猫族全員が生きるか死ぬかの瀬戸際に追い込まれるところだった。ゴンベエもシャムも泣いて喜んだ。「フク、お前すごいな、どうやってあのこわもてのトラゾーを丸め込んだんだ?」「いやいや僕じゃない、みよ子のお手柄だよ」。そう言ってみよ子に目をやると、大あくびをしながらひとりまったりと日向ぼっこしてる。そうか、こいつ、ずっととなりにいたけど何もわかってなかったんだ。なんともはや、天国の猫はお花畑ばっかりだ、僕がしっかりしないとやばいことになっちゃうぞ。ヒグマは手ごわいシロクマなんか襲うわけがない。ウソがバレたら今度はトラゾーが怒って僕らを襲うだろう。であれば打つ手はひとつしかない。トラゾーをそそのかしてヒグマを襲撃させるのである。
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ルロイ・アンダーソン The Waltzing Cat
2025 DEC 31 23:23:57 pm by 東 賢太郎
The Waltzing Cat(ワルツを踊る猫)、聞き覚えのある方が多いと思います。どこで覚えたのか、このユーチューブのようにトムとジェリーかなと調べますと、伴奏作曲者はスコット・ブラッドリーという人物でルロイ・アンダーソンとは関係ないですね。でもこのビデオはまるで伴奏音楽かのようです。
そういえば1969年に「黒猫のタンゴ」というのが流行りましたね。当時僕は中3かな、よく覚えてます。歌っていた皆川おさむさんが今年亡くなったそうです。
これ、イタリアの童謡「黒猫がほしかったのに」のカバーらしく、日本語のまま全世界でヒットしてレコードは400万枚売れたそうです。「上を向いて歩こう」はスキヤキの題名で1000万以上売れたらしいけども、以前にどこかに書きましたが、この曲は和声と旋法とリズムという音楽的構造に非常に光るものがあります。すごい曲なんです。ところが黒猫はなにせ4種類しかコードを使ってませんからね、ひょっとしてコード単価の世界記録かもしれないと思うほど単純きわまりない音楽で、それはそれで偉業です。この曲の世界的ヒットは、今世界を席巻しつつある日本のアニメブームの予兆だった気がします。文化というものが権力で生まれたためしはありません。西欧においては宗教が権力と一体だった時代が長らくありますが、そこにあった文化の母体は教会であって国家ではありません。教会と言ってもその空間の中ではなく、外に足を踏み出して聖書も忘れて色恋にまみれちまったいわば歌舞伎者の世界で花開いていったのが我々がクラシック音楽と呼んでいる物の大半です。だから一般には貴族趣味と思われていますが、実は権力の為に権力を持ちたい連中とは関係ないんですね、その干渉は百害あって一利なくプロコフィエフやストラヴィンスキーは逃れましたが、ガッツリ拉致されてしまったショスタコービッチはかわいそうでした。
音楽の発展がいかに権力と関係なかったかを示す象徴としてパリのモンマルトルに1897年まであったキャバレー「黒猫」(ル・シャ・ノワール、Le Chat noir) という文芸人のたまり場があります。初めてのピアノを置いた酒場でした。あそこらへんは税金が低い区画で、安酒飲ます居酒屋、キャバレー、ダンスバーみたいのがごちゃごちゃあったわけです。貴族の館っぽいおすましした上流階級のサロン、リストやショパンはそこで弾いていた人達ですが、そういう世界に対してちょっとお洒落でとんがった庶民の小金持ちが遊ぶ場所という新コンセプトの「黒猫」は繁盛したようです。ドビッシーも出入りして弾いたというから贅沢なものです。僕は気質的にそっちの方が好きですね。サティはそこのピアニストの1人で、無頓着な風来坊のイメージがありますが着る物だけは金をかけて気張っていたようです。
今そういうのがパリにあるのかどうか知りませんが、ムーラン・ルージュやリドに発展的解消しちまったとすれば残念ですが、それはそれでお上品なストリップという日本人にとっては摩訶不思議な空間が保持されてるという意味では遺伝子は引いてますね。ニューヨークもピアノバーがあるけれどあれはあっけらかんとあっぱれなアメリカンでちょっと違うんだよなぁ、例えば『ジュ・トゥ・ヴ』(Je te veux、お前が欲しい)が似合うっていいますかね、そうやって女性を口説こうが何でも結構なんだけども決して下品でもなくてっていう “モデストなドレスコード” である必要があるんですね。そういうのは何のことない京都のお茶屋さんの文化ですよ、赤穂浪士の大石内蔵助が通ってたぐらいだからこっちの方がずっと先輩なんでね、我々日本人は万事において世界に冠たるブランドを誇る民族だって事を忘れてはいけません。パリはパリならではの色気がありますけどね、僕が長らくヨーロッパに住んでクラシック音楽を聴きながら味わってきたのはそういう部分が大いにあります。ハプスブルグのウィーンにもミラノにもマドリッドにもあるし、ドイツの神聖ローマ帝国都市やハンザ同盟都市にもあるし、辺境だったプラハやブタペストにだってある。大都市ではロンドンだけ異質なんです、ヘンリー8世が本丸のキリスト教を離れちゃったのは大きかったですね、産業革命で金持ちにはなったけれど本丸の音楽家達を輸入する文化になっちゃった。まあそのおかげでヘンデルが出てきたしザロモンセットや第9も書かれたんですが、文学や科学や哲学ではそういうことは起きてないですね。音楽が宗教、王室といかに不即不離で歩んできたか物語ります。そして19世紀の末になってそれが市民のものになった象徴が「黒猫」なんです。その風土に生まれ育ったドビッシーが宗教とも王室とも関係なく完全に市民のものになった近代音楽、例えばメシアン、ブーレーズに橋渡しをする存在になった。だから音楽史を進化論的に見るなら彼はルネサンスの申し子なんです、ラヴェルは和声と音楽語法の革命をやりましたがフランス、バスク文化の中であってユニバーサルにはなってない。そこが評価の分かれるとこです。でもどっちかと言えば僕はラヴェル派かなあ。パリは何度も行ったし大好きなんですが、昨今は大量の移民で治安が大変なことになってるらしい。もう消えちゃった文化かもしれませんね。
サティ 『ジュ・トゥ・ヴ』。人間のミャオミャオです。
表題に戻りましょう。ルロイ・アンダーソンはアメリカのヨハン・シュトラウスといわれます。まあ言ってるのは文化の理解度が低いアメリカ人だけで、だから黒猫に対するピアノバーだよねと言われてしまえばそれまでです。ただその比喩が正鵠を得ていると言えないこともないのは、ユダヤ人だったシュトラウスは権力のしもべではなかったことです。シュトラウスのお葬式は、ブラームスもそうですが、シュテファン大聖堂ではなくこじんまりした異教徒の教会で行われましたからね。彼はお父さんの代からラデツキー将軍をたたえたりし、国家権力によいしょしながら生きのびてウィーンの大衆の心を掴んだという、日本だったらレコード大賞を取って紅白歌合戦に出たみたいな国民的芸能人だったんです。それを貴族っぽく「クラシック」に仕立て上げるしたたかなウィーンの権力者と商人たち。僕は商売柄たくさんのそういう連中に会いましたが、ハプスブルグの栄光と遺産をかさにきて実に金儲けが上手いんです。なにせいじめてたモーツァルトまで見事にそのネタに使っちゃいましたからね、僕もヨーロッパに住むまではすっかり騙されてました。それほど日本の西洋文化の受容ってのはお気楽で底が浅いんです、文科省もNHKもまんまとその手先に使われてるし小沢征爾がウィーンフィルの音楽監督にまでなっちゃう。表面的には名誉なことですよ、でもお公家さんみたいな日本の権力者が関与してくるとそんな程度でちょいちょいとごまかされ、金をふんだくられるんです。だからクラシックは何となく借り物の権威をまとった余所行きの浮ついた存在になって、よれよれのおじいちゃんになった西洋の巨匠の演奏を有難く拝聴しないといけない感じの世界になって、宝の山である名曲たちがいくら心ある聴衆の琴線に触れようと日本に根付かないんです。
The Waltzing Catがどういう経緯で書かれたかは調べましたがよく分かりません。でも愛らしくて品格もあって素晴らしい音楽ですね。アンダーソンのヴィオラ、チェロに弾かせる中声の魅力がここでも遺憾なく発揮されてますし、この滋味のある味つけは後世の誰もできてませんから大変な才能と思います。世界的猫ブーム、アニメであるトムとジェリーにつけてもおかしくない曲を書いたという2つの意味で、現代人の嗜好を75年も前に先取りしたといっていいでしょう。
作曲家の自作自演というのは結構残っていますが、ピアノだけでなく歌まで歌っているのはあまりないです。この曲は紛れもなく歌曲だったんです。アンダーソンがどんな人だったか貴重な映像をご覧ください。
“The Waltzing Cat” by Leroy Anderson © Woodbury Music Company LLC, SMP (ASCAP)
それでは皆様、よい年をお迎えください。
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「猫科」に分類されるラヴェルとハスキル
2025 DEC 30 2:02:02 am by 東 賢太郎
夏目漱石が結婚し、英国留学から帰国して東京帝国大学の講師になった翌年の明治37年初夏、千駄木の家に子猫が迷い込んできた。黒猫だった。家に出入りしていた按摩のお婆さんが、「奥様、この猫は足の爪の先まで黒いので珍しい福猫でございます。飼っていれば家が繁盛いたしますよ」と伝えたことで飼われることになったが、名前はつかずにずっと「猫」のままだった。明治39年に本郷に引っ越した(西片のそこは僕が2年住んだ下宿の目と鼻の先だ)。「猫」は明治41年9月13日に病で5歳に満たない生涯を閉じ、漱石は彼を庭に葬って墓碑を立て、知人や門弟に死亡通知を出した。程なくして「吾輩は猫である」は文学誌『ホトトギス』に11回に分けて掲載され、彼の処女作の長編小説となる。かくして「猫」は人類史上最も重要な猫に列せられることとなったわけだ。
誠に結構なことだが、僕としてはとりわけ彼が黒猫であったことに誇りを覚えるものである。我が家のフクもしかりだからで、さらにその名も福猫由来と言いたいところだが、実は顔がぷっくりしたぷくちゃんに由来する。しかし、共に過ごした5年といえばあの忌まわしいコロナの厄災期にぴたりと重なっているのであり、我が家はワクチンを一本も打たずに事なきを得ているのだから守り神ではあった。しかも外出ままならぬその期間にビジネスでは次々と新たな出会いがあって、そのおかげでいま仕事が国内とアメリカで9つもある。数えてみると社員の3倍近い19名の国内外パートナーが実現に向けプロフィットシェアリングの形で協力してくれており、ソナーを中心にハブ・アンド・スポークスの事業モデルができてきた。 そのうち13名はフクの5年間にご縁ができたというのだから、まさに福の招き猫だったのである。
思いおこせば小学校時分から一緒に暮らしてきた昔の猫たちも、みんな僕の中で生きている。おしりをポンポンしてひょいと肩に担ぎ上げた時の感じや、両手をお腹にまわして持ち上げたときの、あの猫この猫のボリューム感が、当時の東家の出来事や世情の思い出と共にまざまざと手のひらに蘇ってくるからだ。その度に僕は「ああ猫のいる星に生まれてよかったなあ」と神様に感謝を捧げるわけである。この性格はいかなる理由があろうと寸分も揺らぐことなき頑強なもので、すなわちどんなに美人だろうが金持ちだろうが、猫を捨てて猫嫌いの女性と暮らすという人生観は僕の中に100%存立の余地がなかったわけで、この点、確かめたわけではなかったけれど家内がそうでなかったのは幸いだった。
一般社団法人ペットフード協会のデータ(2024年)によれば、日本人は犬を約679万頭、猫を約915万頭飼っているそうだ。我が家は野良猫しか飼わないからデータ外だろうし、ペットショップの客になる気はないし、「犬も好きですが」という猫好きは別人種と認識している。ほとんどの飼育者というものは人間と動物を峻別し、ペットなる擬人化したコンセプトで認識し、優位に立つ人間の視点で共生を楽しむ人たちである。それを否定する気はないが、家内が指摘するように僕は猫の生まれ変わりの「猫科」に分類されるべきであり、自らを擬猫化した感覚で人間をやっており、すべての猫様に敬意を払って接しているという者である。そんな妙ちくりんな人はまずいないだろうし猫も些か驚いてはいよう。ヘミングウェイや伊丹十三の猫愛の底知れぬ深さについては知得しており、いくら畏敬しても足らないのだが、しかし彼らは愛犬家でもあるから僕としては準会員なのである。915万頭の飼い主さんのうち肝胆相照らすことができる方はきっとおられるとは思うが数える程度だろうし、それ以外の圧倒的大多数の愛猫家とは深いところで話は合わないだろうという半ば諦念の世界に長らく僕は住んでいる。
あらゆる芸術家は猫と相性が良さげに思えるが、では彼らの何%が我が身のようであるかというと怪しい。例えば猫と文学を結ぶ試みというと、真の天才ETAホフマンが1819~1821年に書いた『牡猫ムルの人生観』を始祖とする。現実に彼は「ムル」という名の牡猫を飼っており、同作の構成はカットバック手法のミステリーもかくやと思わせる驚くべき斬新さを誇る。これを書けたということはホフマンは少なくとも猫好きであったろうが、果たして自身が「猫科の動物」であったかとなると疑問である。また、同作と「吾輩は猫である」の関係はいろいろな識者が語っているが、ドイツ語ゆえ漱石が読んだかどうかは不明とされる。作中で婉曲に言及はしているので存在を知っていたことは確実であり、ホフマンがムルの逝去で人間並みの「死亡通知」を友人たちに送付した事実があることから、同じことをした漱石の行為が偶然であり模倣でなかった確率は非常に低いことを僕は断定する。しかも、関連した資料を一読するに漱石はホフマン同様に猫科でなかったばかりか、猫好きだったかどうかさえも怪しい人物の気がするのだ。作中の言及はいずれ模倣が発覚することを予見してのアリバイ作りであり、動機は異なれどハイドンが交響曲第98番にその当時は誰も知らぬジュピターを引用した意図に通底するものがあったというのが私見である。
いっぽう猫と音楽となると、結びつけ方はいろいろだ。ミュージカル「キャッツ(Cats)」はイギリスの詩人T・S・エリオットの『キャッツ – ポッサムおじさんの猫とつき合う法』なる興味深い作品を原作とする。アンドリュー・ロイド・ウェバーの音楽も楽しい。これを観て思い出したのは、成城学園初等科にいた時分、作曲家の芥川也寸志さんの娘さんが同じ桂組におられ、クラス担任だった北島春信先生の台本に芥川さんが作曲したミュージカル「子供の祭り」が歌の上手い子たちの出演、作曲者の指揮で演じられるという贅沢なイベントがあったことだ(記憶違いでなければ渋谷公会堂で)。生のオーケストラはこれが初めてであり、次々とくり広げられるきれいな歌やダンスに心がうきうきし、音楽の授業を嫌悪していたことを少々悔悛したものだ。この経験があるから、オペラと違いミュージカルというジャンルには遠いふるさとを見るような郷愁がある。Catsは素晴らしい。猫界の繁栄に貢献した事は間違いない。
ロッシーニが書いたことになってる『二匹の猫の滑稽な二重唱』は鳴き声の雰囲気をよく活写している。しかしこれこそがペットを擬人化し、優位に立つ人間の視点で共生を楽しむという趣向において、いわばトムとジェリーの古典音楽版であり、作曲者が猫科か否かという視点の解明とはなんら相いれない所に成立しているという点において漱石の猫の音楽版でもある。オペラ・コミックの路線と見れば十分に楽しめるが、それはロッシーニの世界ではないという矛盾をはらむのである。
この路線の親類とでもいうスタンスとして、標題をつけないショパンが何も語っていない音楽を「猫が突然鍵盤の上に飛び上がって走り回っている様を連想させる」として押しつけがましく猫のワルツと呼んでみたりする人がれっきとして存在するわけだが、僕は作品34-3にそんなものを微塵も連想しない。それは誰の連想なんだ、それとショパンと何の関係があるんだと、いかがわしい表題には作曲家の著作権を弁護したくなるばかりだ。のちにクラシックを深く学ぶにつれ、そうしたことどもは永遠に表層の部分だけに関わる種の人々がやり取りする稚拙な表象であったことを知るが、そうした理解不能な異人種の存在が子供時分の僕を長らく音楽室から遠ざける元凶だった事実も知ることになった。猫はおろか音楽までおぞましく擬人化する地平で素人や子供に親しんでもらおうというアイデアは、パンダに頼る田舎の動物園経営のようなもので、3歳の乳飲み子ならともかく真の聴衆を育成しない全くの愚策である。
猫科の音楽家はいないのだろうか?そんなことはない。仲良しだった女性ヴァイオリニストのエレーヌ・ジュルダン・モルランジュに「猫の鳴きまねの際立った才能がある」と高く評価されたモーリス・ラヴェル(左)はシャム猫2匹を飼い、オペラ「子供と魔法」で猫の二重唱を作曲した。家でエレーヌとそれをミャオミャオ歌っていると、心配そうな顔をしたシャム猫たちが集まってきたというからその腕前は本家のお墨付きを得たものである。しかし、猫の鳴きまねにおいてなら僕はラヴェルに負けない自信がある。彼は2匹だが僕は10匹の同棲経験があり、その各々の声色をいまでも鳴き分けることができるからである。そうした見地から作曲家の「猫度」を判定してみるならラヴェルは1位と言っていいだろう。理由は42歳の時に母親が亡くなってからの行動と経緯にある。結婚しなかった彼は重度のマザコンであり、 1人でいられず弟や友人の家を転々としていた。 その喪失感を体験している僕としては理解できるし、むしろよく4年も耐えたものだと同情もする。回復途上にあったわけでないことは、 3年後に友人に「日ごとに絶望が深くなっていく」と悲痛な手紙を出し、作曲中だったクープランの墓およびラ・ヴァルスを除くと実質的な新曲は生み出せていないことで想像がつく。現代ならおそらく抗鬱剤が投与されて救われたろうが当時はそれがない。ドツボの修羅場から逃れるべく、ついに4年目になってパリから50キロ離れたモンフォール・ラモリーに人生初めての一軒家を買って引っ越す。そしてその家に住んでいたのがミャオミャオのシャム猫一家だったのだ。その甲斐もあって彼はやがて渡米できるまで回復を見せ、結果として我々は『ボレロ』、『左手のためのピアノ協奏曲』、『ピアノ協奏曲 ト長調』などを持つことができたのだ。
「子供と魔法」猫の二重唱
ドビッシーが猫科だという人もいるが僕にはちょっとイメージがわかない。猫好きな人、猫的な人と猫科は生物学的に異なるのである。仕事柄もう世界中で何千人と握手をしているが、想像するに、ラヴェルの手は骨張って華奢だがドビッシーは肉厚でごつい感じがする。手は人物を語るが、猫科の感じがしない。ちなみに僕の手は男としては小さめでとても華奢だ。仲良しの某大企業経営者にその話をしたら、彼はプーチンとメドベージェフの両方と握手しており、メドくんが先で、しなっとして女性みたい、続くプーさんはゴツくてまさに熊だったと笑う。あいつを首相にした気持ちが分かったよとはまさに経営者の至言であろう。ドビッシーは確かに猫2匹と暮らしていたが、後に後妻エンマの影響か犬2匹に乗り換えている。いかなる理由があれ、猫科にこうしたことは起こりようがない。
写真を見て、あっ、この人は猫科だなと直感したのはクララ・ハスキルだ。猫を抱いているからではない、抱き方だ。この猫は、察するにスタジオ撮影用の借り物であるか、もしくは自分の猫だがカメラのフラッシュに怯えている。そこで右手に優しく手を添えて安心させている図である。このさりげない優雅な仕草には、単なる猫好きという程度ではない、猫科の人にしか発露できない深い愛情と共感がさりげなく現れ出ているのである。皆さんも例えば公式の食事の場での普段のほんのちょっとしたこと、ナイフ・フォークの置き方やお箸の作法やおちょこを口に持っていく動きなど、ほとんどの人が気づかない所で氏素性がはかられることはお聞きになったことがあろう。ハスキルが、こちらも猫科まるだしの男であるモーツァルトを十八番にしていたことはいとも自然なことだったのだ。素晴らしい録音がたくさん残っているが、僕が愛してやまないのはピアノ・ソナタ第2番ヘ長調K.280のドイチェ・グラモフォン盤である。K.488の第2楽章を彷彿とさせるシチリアーノをこんな見事なニュアンスと凛と澄ました清冽な音で弾ける人がいまのピアニストにいるだろうか。そして第3楽章に至っては音楽も弾き方もまるで猫であるという至芸を。猫同士にミャオミャオはいらない。
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『黒猫フクの人生観』 (第五話)
2025 DEC 23 17:17:28 pm by 東 賢太郎
天国に来るとね、地球って地球儀みたいに見えるんだ。人工衛星からの景色みたいさ。すごく面白くてね、だから僕は天文学をずいぶん勉強したんだよ。そうそう、19日に地球に近づいた例の3Iアトラスだって地球を同じふうに見ていたんだ。あいつは銀河系の真ん中方面にある「いて座」あたりの恒星系の文明が70億年前に発射して、核融合エネルギーを使って東京-大阪間を10秒で移動する猛スピードで飛んできたんだ。そんな技術はまだ地球にないんだよ、だからいま世界中が競って研究してる。主人が知っている青色LEDでノーベル物理学賞を取った中村先生もその1人だって聞いてるよ。 70億年前って地球ができる30億年も前だけど、宇宙はそのまた70億年前からあるんだ、そんな文明があっても不思議でもなんでもないでしょ。宇宙人なんて言葉を使うと都市伝説に聞こえちゃうかもしれないけどね、137億年の宇宙の歴史の中で、文明は泡みたいにいくつも生まれては消え生まれては消えしてるんだ、地球文明もそのひとつってことだね。
3Iアトラスは前もって地球に強烈な電波信号を送ってきたんだ。これからそっちへ行くぞ、ちゃんと俺を観測してくれよってシグナルだね。なぜかっていうと人間に自分を観測させるためだよ。それで人間が何を学ぶかっていうことを彼らは調べに来てる、それが飛ばした目的なんだ。 1977年に信号を受信したアメリカの天文学者がWOW !って驚いてね、もちろんその反応も3Iアトラスは記録してる。主人はその時アメリカにいてそれを浴びてる、だからこの訪問者をずっと気にしていたんだね。それ以来こいつは双曲線軌道で地球にずーっと近づいて来て、19日から遠ざかり始めたってわけさ。NASAは何も発表せず平静なふりをしているけど内部では科学者たちは大騒ぎでね。だってこいつは表面に鉄がないのにニッケルがあったり、色を変えたり、尾っぽを太陽に向けて出したり、 1秒に40リットルも水を噴射したり、軌道を自分で変えたり、速度が速くなったり遅くなったりしたんだ。学者たちはありえねぇって発狂状態さ、だってどれも物理学を書き換えなきゃいけない話なんだからね。
地球を見てるとアメリカじゃあこの話はずいぶん盛り上がってたよ。ハーバード大学の宇宙物理学者アヴィ・ローヴ教授がユーチューブで解説してね、メディアも取りあげてたよ。でも日本のメディアはさっぱりでね、日本の猫として寂しいもんさ。 jaxaがまたロケット打ち上げを失敗しちまったし、こういうことに対する国民的な興味のなさは大丈夫かなって心配になるレベルだよ。だってロケットを飛ばす技術は米国、ロシア、中国はもちろん北朝鮮にだって大きく負けてるわけだからね、もう二等国に成り下がってるね。3Iアトラスが人工構造物かどうか、もしそうならいつどこで誰が何のために作ったのかなんて、もっと報道すればワクワクして調べたくなる子供がたくさんいるはずなんだけどね、日本人は優秀なんだから。でもメディアが報じなければ知る由も無いから子供の機会損失なんだよ。メディアが何やってるかといったら「高市おろし」ばっかりだ。本当にバカだねこいつら。私立文系だらけで数学や物理なんてわけわかんないんだろうね。こういうレベルの連中に電波の使用権を独占させておくことが国益になるのかどうか総務省は真剣に検討すべきだね。
それとは真逆の明るい話もあるよ。高市さんの人気がすごいって天国で話題もちきりなことだ。人気って言ってもね、日本のじゃない、世界のさ。フォーブスの「世界で最もパワフルな女性100人」のランキングって、ドイツのメルケル首相が長らく1位でね、今年は4位がイタリアのメローニ首相、5位がメキシコのシェインバウム大統領なんだけど、それを押さえて高市さんが3位に踊り出たんだよ。毎年トップ10に半分以上いる口から先に生まれたみたいなアメリカ人女性は全員高市さんより下なんだ。 1位2位は国際機関の女性だからね、政治家としては世界一さ、これがいかにすごいことかわかるかな、だって国としては日本は今年インドにGDP抜かれて世界第5位だからね。緊縮財政で足を引っ張られて落ち目の国なんだ。その劣勢をひっくり返して、もういちど日本を世界の真ん中で輝く国にしようとしている高市早苗さんを世界が評価しているってことなんだよ。ところがその足を引っ張って引きずり下ろそうっていう妙な奴等が日本の中にうようよいるんだ。何なんだこいつら、猫だった僕にはまったく分からないよ。だって日本の猫にはそんなの絶対いないからね。
そうなんだ、それやってんのがオールドメディアなんだよ。僕は地球を丸ごと見てるから気がついたんだ。でも日本のまともな国民はSNSでそれに気がついちゃってるみたいだね。「サナ活」見てごらんよ。交流サイトで高市首相の持ち物を買い求めたり、ゆかりの場所を訪れたりするってまるでアイドルだけど後援会じゃないよ、政治家の推し活ファンクラブだよ、そんなの前代未聞でしょ?それもやってるのは10代20代のキラキラした女の子たちなんだよ。驚いちゃうけどFNNの調査によると高市内閣の18~29歳の支持率はなんと92.4%!僕もここまでとは思ってなくて唖然としてるよ。なんせこの世代はテレビ、新聞なんか見てないSNS世代で、みんな愛国者ってのが絶対のバックボーンなのよ。いや、愛国なんて以前に10年、20年後に誰が自分を守ってくれるの?そもそも日本国は在るの?っていうぐらいの危機感があるんじゃないかな。ところが選挙の候補者をみれば永田町と利権しか頭にないジジイ、ババアばっかりだ。投票に行かなかったのわかるよね。それが岡田センセイのおかげで怒りに火がついて一気に覚醒してね、頼もしい高市ねえさん支持で政治にぐいぐい参加し始めた。存立危機発言事件は11月7日、命日に勃発したから僕の思い入れは半端じゃないんだ。この若者の動きはもう元に戻らないよ。でもなんたって大事なのは高市さんがそういうイメージを狙って作ったわけじゃないってことさ。まじめに勉強して働いて働いて働いて身をもって示す彼女にそんなチャラいところは微塵もないし、現実にガソリンも下がったし年収178万円の壁も結果だしてくれたしね。だから若者の信任も絶大なんだ。僕も主人もパフォーマンスだけの張りぼて政治屋が虫酸が走るくらい嫌いでね、だから高市さん応援しちゃうんだ。当たり前の日本人と日本猫で右翼でも何でもないけどさ。こういうオトナもたくさんいるからこれから選挙の景色はガラッと変わるよ。だって投票率は「サナ活世代」が3割ちょっと。全世代の最低だったんだ。それがこれだ。解散総選挙を宣言すれば大応援団として盛り上がること確実さ。これからの日本を背負っていくのはこの世代だからね、カレシといっしょに投票行くだけでもインパクト絶大。自民党の中の変な連中もついでに思いっきり蹴り出して、もう1月に解散しちゃったほうがいいね。
オールドメディアはこういうことに気がついてないんだろうね。だって虫酸が走られる側だからさ。ファンクラブっていうのはね、アイドルがけなされたり攻撃されたりいじめられたりすればするほど燃えるんだって。だから、けなせばけなすほど高市さんは支持率が上がっちゃうわけ。おかしいぞ、こんなはずないって焦りまくってますます口汚くけなすよね、するとますます上がっちゃう。こんなはずはない!って、論理破綻や見え見えのダブルスタンダードでどんどん言ってることが支離滅裂になってくる。核保有なんて官邸の誰かどころか石破総理が思いっきり言ってたじゃないか。石破は好きだけど高市は嫌いだからダメ?醜悪、不浄にもほどがあるね。姑息な印象操作の手口なんかもうネットでバレバレ、もはやお笑いネタなのにそれすら気がついてない。そこをSNSで冷静に逆襲されて狩り取られる。世の中おかしい、狂ってるって逆上しても、テレビも新聞も見てない人たちだから「ヌカにくぎ」ってわけさ。左派政党は世界中どこでもあるけどね、基本はみんな愛国なんだよ。それが日本だけ違うって、今までおとなしく黙ってた日本人にはだんだん「穢れ(ケガレ)」に見えてきてるわけ。神社へ行きゃ分かるよね、日本人は世界で一番ケガレを嫌う特別な民族なんだ。これわからないの日本人じゃない。「サナ活」がアイドル推し活とひとつだけ違うのは「お清め」の気持ちがこもってるってことだろうね。だからケガレをまき散らす人たちは政党ごと消えていくね。これってもう宿命っていうか、方程式みたいなもんでね、存立危機発言で国民的に著名な岡田センセイがちゃんとそうなってきたでしょ、オールドメディアもやればやるほどしっかり運命共同体になっていくから皆さん見ててごらんなさい。彼らはもう日本国民の味方じゃないってレッテルが背中にバッチリ貼られちまってるからね、もう気がついても遅いね。将棋なら詰みが見えてきたよ。この期に及んで「国民の感情をコントロールしなくてはいけない」なんて共産主義者みたいなことテレビで平然と言っちゃうんだから火事場にガソリン撒いて自分が火あぶりになるみたいなもんでね、どんどん消滅の日が早まってきてるってわけさ。
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死んだと思った東名高速の事故
2025 DEC 21 0:00:43 am by 東 賢太郎
3Iアトラス太陽に最接近 10月29日
フク亡くなる 11月7日
パソコン壊れる 11月14日
関係企業に事故 12月10日
東名高速で事故未遂 12月13日
3Iアトラス地球に最接近 12月19日
どうも太陽系外の妙な物体が接近してきてからろくなことがない。
12月13日は危なかった。追い越し車線を快調に飛ばしていたら、わりこんできたミニバンと前の車が接触し、そいつが中央分離帯にぶつかって大破して、すぐ後ろの僕の車も危なかった。すんでの所で急ブレーキ効かせてガラスが粉々になった前の車に突っ込まないように止まった。奇跡的だった。
止まった、よかったと安堵したら、東名の追い越し車線の最後尾に止まっていることに気がついた。後ろからトラックにつっこまれて即死・・・が頭をよぎった。
フクが見ていたな、命を助けてもらったな。
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『黒猫フクの人生観』 (第四話)
2025 DEC 15 0:00:44 am by 東 賢太郎
天国にやって来て1か月になったよ。僕が来たのは11月の7日だ。みんな覚えてるかな、この日だよ、日本の国会で立憲の岡田克也センセイが台湾についてしつこく質問してね、「具体的に言え」って高市総理に詰め寄っといて、騒ぎになったら「具体的に言ったお前が悪い」って批判してね。天国に到着したら「ありゃねえよな」って話でもちきりなんだよ。神様まで人の道に反するって怒っててびっくりしたね。おかげで命日が妙なことで記憶されちまって迷惑なもんさ。
でも面白いね、センセイの思惑は外れて内閣支持率は爆上げだからね。多くの皆さんも岡田見てなんだこいつって思ったんだろうね。その後の事はみんな知ってるよ。どうしてかって?不思議なんだけど魂になるとね、もともとヒトだろうが猫だろうが、考えた瞬間に地球のどこでも自由に行ったり来たりできるんだ。だから世界中をのぞけるんだよ。トランプやプーチンや習近平が何やってるかだって筒抜けなんだよ、神様は何でもお見通しって言うけど僕らだってそうなんだ。
でも気になるのは主人のことさ。だって僕のことでメチャクチャ落ちこんじまったからね。そこで気を引いてやろうと思ったの、椅子の下から尻尾でポンポンとやって「僕いるよ」っていう感じでね。天国からパソコンに入り込むなんて簡単なんだ、ハッカーじゃないから証拠も残んないし。でも主人は書くことしか頭にない人間だから気がついてくれないね、しょうがないな。せっかくタイトルはホフマンのアレをぱくって目立つようにしたんだけどね。
地球のことは見るだけじゃなくて、ちょいちょいって関与もできるよ。例えば11月はね、彼の所に新しいお客さんをたくさん送りこんであげたんだ。 12人もね。だからわー何が起きたんだってびっくりしてるはずさ。それからこの前の週末に彼が東名高速道路を走ってる時さ、追い越し車線にわりこんできたミニバンと前の車が接触してね、そいつが中央分離帯にぶつかって大破して、すぐ後ろの主人の車も危なかったんだ、ほんとだよ。すんでの所で急ブレーキ効かせてガラスが粉々になった前の車に突っ込まないように止めたってわけだ。主人もまっさおさ。僕がいなかったらここに来てたね、やれやれ。
そういやあ今年の漢字は「熊」だってね。人様を襲うんで人間と戦争みたいになっちまったって聞いてるよ。誰にかって?その熊さ。やけに真っ黒なのが増えてきたなって思ってたら、人里に出て撃ち殺された連中なんだ、かわいそうにね。 その中のボスがヒグマの与作だよ。北海道出身でね、でかいの何のって300キロぐらいあるんだ。のんびりした顔つきなんだけどガオーってなると大変さ、周りの熊どもがビビッちまって「へへー!今日は何をお持ちしましょう」ってなるのは見ものだよ。どうやらドングリがいっぱいある白熊の陣地を狙ってるらしくてさ、後から来たくせに白熊どもを追い出そうと作戦を練ってるっていう噂だ。それを聞いた白熊のトラゾーもだまってないよ、ボスでケンカは強いからね、顔も同じぐらいでかいしどっちが勝つかわかんねえっていま天国じゃトトカルチョが大人気さ。みよ子は白猫なもんだからトラゾーに賭けてる。っていうと黒猫の僕は与作って思われるんだけど、みよ子の気を引きたいからトラゾーを買っちまったんだ。ここが僕の弱いとこでね、お前は賭けはやらん方がいいって主人に言われるんだろうな。
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