Sonar Members Club No.1

カテゴリー: ______日々のこと

力を抜いて自然体の年に

2018 JAN 3 22:22:56 pm by 東 賢太郎

皆様、明けましておめでとうございます。

仕事がら海外とやりとりしているのであんまりお正月の感覚がなく、今年は年賀状がないのでますますそんな感じです。しかし米国は昨日が仕事始めでもう既にメールが入りだしています。元旦は父と従妹が来て正月らしくにぎやかでしたが、今年もやるぞというキックオフ感はありません。このまま力を抜いてぜひ自然体でのぞみたいものです。

社業は順調で有難く、1月に4つの契約を見込んでいます。日米の名だたる大企業様にご信任を頂くのは身が引き締る思いで、責任をもって役目を務めることはもちろん、ソナー・アドバイザーズ株式会社の実力を飛躍させるべく舵取りしなくてはなりません。その意味で2018年は特別の年になるでしょう。

個人的には昨年は勉強、情報のインプットが不足していました。これはまずくて、「いい話」は単品でキャッチできますが「悪い話」は情報のシャワーを浴びながら肌で感知するものなのです。いい話の方だって、自分で理解できないことはできませんから勉強不足だと逃がしてしまいますし、今年は時間を取って海外にも足を運んで学びたいと思います。

TVで「勝てなかったライバル」の番組を見ていました。僕にも何人かいたのですが、勉強や野球や出世では勝てなかったけど人生ゲームでは絶対に負けない。彼にというよりも、もういいやとなると自分に負けと思うのです。そんな自分は見たくないと思わせてくれました。

ヤクルトの伊藤智仁が故障したのは「酷使した俺のせい」と野村克也監督が謝ると、伊藤が毅然として「そう思ってほしくない」「(肘に異変があった)あそこで降板する方が嫌だった」「マウンドに登ったら最後まで投げるのが当たり前。腕がちぎれてもいいと思って投げた」と言ったのに、ジーンときました。

今思うと僕の人生で一番大事だったのは男のプライドだった野球で、それ以外の一切のことは価値観としてどうでもよく、やっぱり肘をやって肩をやって2か月で人生が終わった伊藤の気持ちがわかる。大御所・野村の陳謝に伊藤が感極まってというシーンを狙ったTVの思惑とちがう答えが返ってそう思いました。

今どきの若いピッチャーだって「マウンドに登ったら最後まで投げる」はないでしょう。伊藤にその悔いがないはずがない。でも、男がそれを言っちゃあおしまいよなんです。「監督、ありがとうございます」とか「そんなことおっしゃらないで下さい」なんて言えば、彼は自分に負けです。それは嫌だ、当然です。

僕は高2で野球ができない体になって布団で悔し涙が止まらなくなって、でもそれでコノヤローとなって、じゃあ勉強、仕事で勝ってやろうとなってその後がありました。同様に、起業してからも零細企業だから悔しくてコノヤローが何度もありました。やっと、それをバネにできるところに来たように思います。今年は周囲には優しく、静かに自然体で前に進みたいものです。

今年もSMCでお会いできることを楽しみに、皆様のご多幸とご健康を祈念しております。

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辛かった今年の明るい5大ニュース

2017 DEC 31 22:22:26 pm by 東 賢太郎

今年は前半が母の看護、後半は米国の案件で埋まり夏休みはなしだった。身近な知人までが、去年の中村に始まり今年も3人亡くなり落ち込んだ。そんな中で前向きなパワーが出ていたとはとうてい思い難いが、本業は不思議と好調になった。来年は会社を引っ越し人員も増やす。思えば仕事の方だって今年は数々の不運、試練に襲われてもうだめだと思ったが、結果的にはオセロゲームのように全部が僥倖に変わってしまったからおそるべしだ。

人生こうやって8割が運だった。1ミリの謙遜もない。その刹那はあっちにすればよかったな、失敗したなというのは数えきれないが、でもそっちを選ばなかったから今があるのは事実であって、それに満足である以上反論のしようがない。「これで良しとしとこうよ」という現実との妥協、ゴールポストの再設定はあり得ない性格であって、それで得点してるのだから努力という言葉が空しくなってしまい、ついに「人生は運だけだ」という盤石の結論に到達するのである。

あえてポジティブなものだけ選ぶ「今年の5大ニュース」はこうだ。

 

第1位 当社に新卒が入社内定

彼も就職は人生初だがお迎えする方も出来て1年の会社でもちろん初の新卒採用だ。さっき彼の大学の先輩である黒澤明の「七人の侍」をやっていて久々に見た。偶然だがタイミングが良すぎる、なにかあるぞ。世界一の映画監督に育ってくれ。期待をこめて堂々の1位とする。

 

第2位 人生初のネコ島探訪

愛媛県の青島で一日ネコと遊ぶ夢のような時間であり、民家で昼寝させてもらったのでますます夢のようであり、ネコのように丸っこい思い出となっている。朝4時にホテルを出て6時の渡航は疲労した老体には誠に難儀であったが、そこまでして人生未達だった夢を果たしたのは愛猫家として誇りに思う。

 

第3位 球史に残るカープの「七夕の奇跡」を目撃

7月7日、神宮球場。9回表5点差をひっくり返しての大逆転勝ちは、あまりの壮絶さに鳥肌がたち、茫然として息子と言葉もなし。カープ勝利の嬉しさよりも、野球の恐ろしさ、打たれた小川投手のショックに気持ちが吸い取られていた。文句なく人生で観たすべての野球で最も震撼する、驚くべき試合であった。なお、それなのにSMCの方に書かなかったのは母の喪中で憚ったから。だからソナーのブログに書いたが、ソナーの業績好調はいま思えばこの時期からスタートしていた。そして、これが今年球場で観戦した唯一の野球だった。

http://sonaradvisers.co.jp/2017/07/08/1597/

 

第4位 ノーベル物理学賞・中村修二先生の知己を得る

同い年だ。話が合う。物理特性として青色LEDは八合目であり紫色LEDが頂上であるのは自明と納得したが、しかしまだ世界は詳しくは知らない。こういうのは経験から革命の予感がある。

 

第5位 ヨガを始める

といってもまだ1回だけだが。やってみると非常に苦しくてまったく歯が立たない。ということは克服すればいいことがあるはずだ。大勢だとみっともないのでマンツーマンで、女性の先生がやさしいのがいい。

 

(番外)

ブログ訪問件数が100万をこえる

ITの世界の予測数字はなんら当てにならないと悟った。そこから1か月でもう120万になり、確信となった。ということはその世界にプロなど一人もいないということであり、誰でも何でもできる可能性があるコロンブスの西方航路ということだ。5年の実験結果である。

 

ネクサスの1周年お祝い

 

ネコ三昧のいちにち(愛媛県・青島探訪記)

皆さん、良いお年をお迎えください。

 

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ネクサスの1周年お祝い

2017 DEC 23 23:23:13 pm by 東 賢太郎

ソナー・アドバイザーズ(SA)ができて7年、ソナー・メンバーズクラブ(SMC)ができて5年、そして動画制作会社ネクサス(NX)が配信をスタートして今日でちょうど1年になった。

このブログの下の方にある「厳選動画のご紹介」にあるのがネクサスの動画3本である。真ん中の木ノ内輝氏は医学の道を志してハーバード大学研究室に在籍した秀才だが、映画製作が夢であり、在学中に中川龍太郎監督とプロデュースした『Calling』がなんとボストン国際映画祭にて最優秀撮影賞を受賞した。それを契機に映画制作会社を起業して事業家に華麗な転身をとげ、ハフポストに「映画界のテスラ」と評されている。先日食事したが、物静かで礼儀正しいが明確な人生観と情熱を併せ持った好青年だ。

多くの才能ある人が安定志向ゆえにただの人で終わるのが日本だ。大企業は才能の墓場である。ロンドンの同僚が帰国して「満員電車は嫌だけど乗っちゃった方が楽なのが日本なんだよ」とうまいことを言ったが、木ノ内氏のようにあれに乗らない人生は勇気がいるし大変なのだ。だからそのリスクを取っている若者を支援し浮力をつけてあげたい。何ができるかと考えた結果、動画を撮ってyoutubeで放映し必要な資金をクラウドファンディングで集めてあげようという目的もになった会社がネクサスだ。金融は僕の領域だ。

そういう会社は日本にない。たった2人で手探りのスタートだったが現在は正社員3人に有能なパートナーと学生のサポートスタッフたちがネクサス独自の新しいコンセプトに惹かれて参集してくれ、1年で約50人の世界を目指す若者に出演してもらい70以上もの動画を配信できたのは想定外の大成果だ。もちろん仕事のための仕事ではない。好きなものたちが好きなことに情熱を傾けてくれた結果である。当初は主演交渉もままならず制作にも苦労したが、最近の作品のクオリティは下手なTV番組より上と自負しているし、それでもまだまだ途上だ。

出演者は伸びしろがあると当社が選定した原則アマチュアである。将来世界に羽ばたくポテンシャルのある人なら結構だからジャンルは多種多様となったが、誰でもというわけではなく我々なりの独自の審査基準で選んでいる。出演してもらうとネクスター(次世代のスター)という称号を与え、検索のサイト名はネクスタイル(NEXTYLE) だ。NEXT、NEXT・・・僕は今は興味がない、次のこと、未来のことしか考えていない。

木ノ内氏だけではない、ネクスターの中からは早くも以下の3人のように世界に羽ばたき始めた人が出ている。我々の審査基準は間違っていないと自信が深まりつつある。

斎藤洸氏。「SNARE COVER」としてドイツで開催した世界大会「Taubertal Festival」で3万人のオーディエンス前で世界4位を勝ち取り、さらにベストシンガー賞受賞。

松上一平氏。3年に一度開催されるヴァイオリン製作最難関コンクール「クレモナ国際ヴァイオリン製作コンクール(トリエンナーレ)」で30歳以下の最高得点者に贈られる若手最優秀賞「Simone Fernando Sacconi賞」を受賞。

柴野大造氏。ジェラートの本場イタリア ローマにあるジェラート界で最も権威のあるイタリア食文化アカデミーにて、アジア初の「世界ジェラート大使」(Ambasciatore del Gelato Italiano nel Mondo)の称号が与えられた。

いや、この3人を挙げる僕は古いのかもしれない。世界で賞を取る価値は些かも変わらないが、それだけが羽ばたきという時代ではないのだろう。コンテスト、コンクールのないジャンルでもyoutubeでブレークする人がいるし、権威がお墨をつけるよりネットで有名になればスター、富豪という時代が急速にやってきていると感じる。それはスマホが普及した2013年からの大潮流であり、電車の中でも歩きながらでも人類がネットにつながっている時間が増えたことの副産物なのだ。

その流れに乗っているネクサス株式会社がどうなるかは僕よりも現場がよく知っている。新卒のTくんが入社を希望してくれたのだ。まさかあの黒澤明監督を輩出した日本大学芸術学部監督コースの人に1年もたってない会社が内定を出そうとは想像もしなかった。しかも彼は平凡な学生ではない、この12月2日に第五回 八王子ShortFilmFestivalで学生部門グランプリ受賞という金メダリストである。ドラフト1位で中村を引き当てた広島カープ松田オーナーも嬉しかったろうが、この知らせは僕の今年一番の朗報だ。

Tくんの如き俊英が入りたいというのだからご想像いただけるだろうが、やはり日芸のHくん、Nさんらがサポートしている制作チームは掛け値なしにグランプリレベルでありパートナーの方々はベテランだ。CEOは僕だが現場はCOOのIくんに任せて予算以外に余計な口出しはしない。言っているのは僕の究極のビジョンであるディズニーランド構想と、ちゃんと休ませろよだけだ。

喪中の今年は忘年会はしないが、ネクサスの諸君のご苦労をねぎらいたく1周年記念焼肉パーティーだけはやることにした。赤坂の店で好きなだけ食ってよし!だ。みんな若い。22、24、30、31・・・そう俺だってその齢があったんだぜと当たり前のことをほざくあたりからマッコリで出来上がった親父になっている。キミらの年になりたいなあ、ドラえもんが人生交換機をくれたらどうかな、Hくん、キミいくら払ったら僕と入れ替わってくれる?1億?10億?

だいたいこういうことになる。木ノ内氏にも申し上げたが、日記をつけろよ、アートを作るなら感動力を鍛えろよ、風呂でできるよ、自分が感動しないもので他人が感動するはずないだろ、空気なんか読むなよ、若気の至りオッケー、キミらはレッドカード5枚までオッケーだ、若さの爆発で作れよ、ショパンのコンチェルトは20才、ストラヴィンスキーの火の鳥は28才だぜ、年齢なりがいいんだ、彼らはトシ食ったら二度とあんなのは書けなかったんだよ・・・。

すっかり皆さんに若さをいただいた。ご利益だ。この場を借りて、出席できなかった人にもMany thanks!Merry X’mas!

 

世界一の人を出したい

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「ロッテアライリゾート」でスキー

2017 DEC 18 11:11:57 am by 東 賢太郎

この土・日は新潟にスキーに出かけた。15、6年前に家族でニセコに行って以来だ。北陸は豪雪ときいていたが土曜日(12月16日)は行ってみると写真のようにうす曇りで晴れ間ものぞき、ゲレンデ前のホテルあたりは道に雪がないではないか。気温も東京ぐらいで、あれっと思った。セレモニーがあったのでこの日は滑らず、夜は温泉でのんびりさせていただき翌日に備えた。

ところがだ、いよいよゲレンデだと意気ごんだ日曜日は朝から強い吹雪となっていて昨日とは別世界である。ホテル前は一夜でこんなになっており、ゴンドラの上の方は大丈夫かと思いやられる。なにせここは951メートルの高低差に11コースがあって、ノンストップで滑れる滑走距離が本州で最長クラスの5.2キロもあるのだ。

こちとらスイス仕込みでスキーはまずまず自信がある。初めては小学校だったが本格的にしたのは大学1年で、そこからハマってしまい毎年何回か出かけた。八方尾根で飛ばしすぎて肋骨を折ったもののそれ以後は派手にころんだ記憶はない。自己流で級は取ってないがどこの上級者コースを滑っても「ころばぬ一級」のつもりだった。サンモリッツで子供たちのコーチに雇ったアニタさんというイタリアのオリンピック代表チーム(金メダル3つのアルベルト・トンバのころだ)の女性がいて、お願いしてすぐ後ろを滑らせてもらったことがある。プロのコブのなめ方が意外だったができるじゃんと思った。以来奥義を体得した気でいたのだ。

ということでブランクがあるとはいえナメていたわけだが、リフトから降りてこれはいかんと思った。体がデブで重く太ももと膝がへろへろである。板も昔と違って先端が太目であり、そろうと危ない感じがしてしまう。恐怖感から一気に初心者に戻ってしまいなんのこっちゃでまずボーゲンだ。周囲は無人。なにせ吹雪である。メガネは邪魔なのでなしにして裸眼にゴーグルだが、視力以前に視界が悪い。新雪でシュプールはなく、まっさらなヴァージンパウダースノーは最高である。しかしここまで映画のシーンみたいな貸し切り状態のすばらしい雪はスイスやイタリアでも経験なく、滑降中も板は靴あたりまでずっぽりと埋まってしまい、ターンがままならない。

それでもちょっと慣れてきて加速した。レーンの左端で右に曲がろうと思った時だ、雪面がよく見えず遠近感がないものだから吹き溜まりで盛り上がった土手がぜんぜん見えてなかった。アッと気づいたらもうそれに真正面からぶちこんでいた。無様につんのめって大破し、なんと、外れた板がふわふわの雪に埋まって行方不明になってしまった。さんざん新雪をモグラみたいに手でほじくりかえして、一本は出てきたがもう片方がない(笑)。幸い通過したお兄さんが救急隊を呼んでくれて探索の末にやっと発掘されたが、ご迷惑をかけてしまった。こんな具合で今回は下手を自覚して終わったがあまりにもったいない。再挑戦の意欲がわいてきた。

この日、周囲に人がいなかったのは、ここが16日にオープンしたばかりだからだ。名前は「ロッテアライリゾート」である。このあたりは日本有数の豪雪地帯で我が国スキー発祥の地でもある。このコース、初心者は下の方で充分に遊べるし、上の方の雪質は本州最高といわれ中級・上級者にはたまらないだろう。僕はスイスに2年半住んだから著名スキーリゾートは全部行ったが、比べても遜色なしだ。土曜日にオープニングセレモニーとパーティーがあり、来賓の氏名は書けないが宮様、衆参議員、県知事、市長、財界トップお歴々からサッカーの中田 英寿氏ら各界大勢で司会はTBSアナウンサー、テレビ朝日「世界の車窓から」テーマ曲の溝口肇氏のチェロ演奏などもあり、末席を汚させていただいたのだが楽しかった。

http://search.yahoo.co.jp/r/FOR=.jLVb_xV3ihvH.Rp_oPuoqnqrv96jS8pyGVN9EnObx8mcpSyDwBhbqci3UR2uAPmEzv0wiLqXc3Cxsjue97.QU2dPC04dMhndet0oTMm.a8.ioBpVdxSx7gxmJ5Kzc_sDUMli2IGZj8o_ULSoBKFCQm2Cfga_rrHXb5k.A3z6NuWitlacPmSmqDpwMaxBq0NvOEL0SYXTQ–/_ylt=A2Ri0HvcujZazw8Ac5GDTwx.;_ylu=X3oDMTBtNHJhZXRnBHBvcwMxBHNlYwNzcgRzbGsDdGl0bGU-/SIG=11gqkrp8m/EXP=1513637020/**https%3A//lottearairesort.com/

北陸新幹線で東京駅から2時間、妙高や赤倉の近くの上越妙高駅で下車するとピックアップしてくれる。日本だと「スキー場」というが、そういう英語はなく『マウンテンリゾート』であり、ここはその名にかなう欧米スタンダードである。部屋はこんなものだ。イメージとして5つ星の高級リゾートホテルに日本トップレベルのスキーゲレンデがついていると言った方が正しい。日本的なことがあるとすれば、新品の用具のレンタルが完備していて新幹線で手ぶらで行って本格スキーができてしまうことだ。マイ・スキーと重たい靴をかついで出かけたあの苦行は何だったんだと思ってしまう。

6月まで滑れるそうで、スイスだとマッターホルン近郊の上の方(クライネ・マッターホルンより上)並みということになろう。そこからはお楽しみはゴルフやスイス流のトレッキングなどになるがそっちも本格派だ。木の間に張ったワイヤを滑車で滑り降りる「ジップツアー」は1・5キロもありアジアで最長、まさに『マウンテンリゾート』だ。新潟だから食事も酒もよろしく、朝食の小皿の質と品数は圧巻であった。1800メートル掘った源泉を引いた立派な風呂(上)があるから僕などスキーは若い人たちにおまかせしてぼーっとしているだけでもいい。山から下りてきて雪の降り積もる大きな露天風呂と気の香りがゆかしいサウナでゆったり過ごしたが究極の贅沢だった。ちなみにロッテホテルというのは知らない人もいるが国賓の定宿、日本なら帝国、オークラであり、我が国の首相もプーチンも泊る。

今回は仕事であったが今後は家族、社員でも使わせていただこうと決めた。5.2キロの滑降は天気のいい日にチャレンジだ。体重も減るだろう。贔屓目なしにお勧めである。

 

PS

夕方になったので、帰りの新幹線ではお弁当を食べてみることにした。なかでもまったく期待しなかったがすすめられたので買った真ん中の「鱈めし」はあなどれなかった。1200円で小さめだが鱈の甘露煮、タラコ、ワサビ漬けのハーモニーは絶妙でまぎれもなくうまい。無駄なものが一切なく、サイズの小さめは凝集感を演出するためかというほどニクい。

 

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語学コンプレックス

2017 DEC 9 14:14:31 pm by 東 賢太郎

僕は語学コンプレックスがあって英語はMBAとしては劣ると思う。ドイツ語圏に5年、香港に2年半働いたがどっちの言葉もだめだ。外国語をしゃべるというのは物まねに近いのであって、日本語が上手い外人は身振り手振りも日本人風になるように、米語は米国人みたいにならないとうまくしゃべれない。日本男児がそんなのはみっともなくてできない。外国人になりたいと思わないからだめだと慰めている。

ところが先日、「英語はできますが中国語の方が得意です。アラビア語もインドネシア語もフィリピン語も韓国語もできます」という女性がいて驚いた。それも外語大などの出でなく専門職であるご本業は関係なく、たんに余技だ。韓国など僕は何十回行ったことか、でもひとことも覚えないのは見事なものだ。女性の方が語学は強い気もするし小池百合子のアラビア語もそうだが、自分に完全欠落した能力だからシンプルに尊敬の念をもってしまう。

要は語学は関心がない。もし1か国語だけやらんと殺すとなればラテン語であろう。欧州語の文法原理としてなんとか原理主義的関心ぐらいはもてそうだし、しゃべる人はいないから物まねは不要だ。仕方なく英語はしゃべるが、世界のどこでも通じるからコミュニケーションの符合、記号と考えている。良い発音でなど考えたこともなく、通じればいいモールス信号みたいなものだ。信号を2種類覚えようというのはナンセンスに思える。

その信号を歌うオペラというのは困ったものだ。しかし日本語を歌ったって良く聞き取れないし、音楽がつまらないのに筋だけでも楽しもうなんてことはあり得ない。「筋はどーでもいいんです。人の作ったもんは興味ない。音は人が作っても周波数だから数字でしょ。神様の作ったもんは数字になるの。僕はそれしか興味ないんです」と言って変な人だと思われたろうが、現に好きなオペラさえピアノ譜は読んでもリブレットをちゃんと読んだことは一度もない。

いい文学や映画というものも、それが言葉で表されてはいるものの、なにか見えない神の数字の調和、バランスがバックにあって感情を動かすのではないかと思っている。作曲と同じく作家や監督が天からすくいとったもの。それができるかどうかが感性でありセンスだと思う。猫がキャットかシャかというのが語学の話であるが、同じものに名前がいくつもあるなんて神様はそんな美的センスのないことはしない。

 

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今年3回目の手術たちあい記

2017 NOV 23 3:03:37 am by 東 賢太郎

お袋、親父ときてこれが3回目だ。手術は朝9時からだった。状況次第で僕が署名をしろといわれる。待合室に一人であり、昼になっても食欲もなくずっとそこにいた。メールしたりして紛らわせていたが集中しない。それにしてもずいぶん長い。そろそろあのメシアンのオペラが終わるころだなと思った2時半ごろ、とうとう執刀医に呼ばれた。緊張のなか摘出部位を前に詳細を聞いたが、とりあえずの吉報で胸をなでおろした。

従妹は12人いる母方イトコのうちのすぐ下で妹のように育った。男は4人という弱小勢力であり、ウチはネコまでメスで完全なる女系と言える。おばあちゃんは気丈な九州女でキセルと酒を手放さなかったし叔母さん方もお袋も強かった。そういう中で育つと女の方が実は偉いんじゃないかと刷り込まれてきた気すらする。少ないからか男らしくしなさいと育てられたが、思えばそれはけっこうつらかった。男だからといって別に強いわけではないのだ。

小学校でみんなでやる教室の掃除はしないでホウキで野球をしてた。家でもしたことなく、女の子に邪魔もの扱いされるだけだった。まして台所仕事にいたっては論外だ。今でもできないからお袋がそう育てのだろうが、さすがのこの世代でも友人で同じことを言う男はひとりしかいない。そういう楽をする代償として、男らしくしなさいがどかんと来る。だから僕にとって女々しいことは悪であり、金を稼ぐのは当然であり、女子供を守るのは義務であり、日本風ノブレス・オブリージュなのである。

お袋は若いころをはじめに都合5回も大きな手術をして、そうやって育てた息子がいまだに入院すらゼロなのは身代わりになってくれたと信じるしかない。思えば入院中も傷が痛かったのだろうが泰然としたものだった。自分がそういうことになったら・・・とても無理だ、注射だけで。だいたいが全身麻酔など生理学的メカニズムすらわかっていないものを、目が醒めなかったらどうするんだとまったく信頼がない。

ということで、怖いものは見ないようにしようということでここまできてしまった。5時間半にそんなこんなでいろんなことに思いをめぐらせていたが、考えれば考えるほど万事に気弱になっていく情けなさで、病院においては気丈な考えは微塵も出てこない。仕込まれた男らしさなんかふっとんでしまって3日もいたらそれだけで病気になりそうだ。そういうことというのは健康あってこその恵みだと思い知る。

従妹はしばらくして麻酔から醒め、やつれてはいたが泰然と帰ってきた。女の方が実は偉いんじゃないかという思いは病院においては決定的なものである。

 

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僕の世代の最期の幸せについて

2017 NOV 21 3:03:12 am by 東 賢太郎

明日は従妹の手術であって日大病院に朝から詰めることになってる。気が気でないがお医者さんを信じるしかない。お袋に祈ってある、きっと治る。夜中に睡眠薬が効かず眠れなくなった。仕方なく理性なく飲んでしまって、不意なことから人間あと何だけはして死にたいか?のはなしになって盛り上がった。

ゴルフで80きりたいとか宝くじで1億当りたいとか、そんなのはつましいもんだ。100億儲けたいとか火星に行きたいとか、なんでもいい。それをざっと書きまくるとこういうのができる。完全に酩酊してるが。

 

60の男に不可能なしクラブ、不可能はない、やりたいこと3つ(人生かける)、死ぬまで何したい?1件1千万円で死ぬほどやらせてあげるよ、solution を与えることさ、Bestのプロのサポーターを投入する、世界一周、月旅行、エベレスト登頂、シューマン3番・ブラームス4番振りたい、全部シェルパ付きだ、だから絶頂の思いを遂げて死ぬ、本・バイオを世界一のアニメーターで書く、最も幸せな死ぬ瞬間は?どんな人も真剣がかっこいい、絶対にXな女くどくのを成功させる、宿敵だった馬鹿は馬鹿とけなす勇気与える、本を出版、全部を面倒見て末代まで偉業と讃えます、エベレスト登頂にsolution providerとしてシェルパ用意、あなたの人生のオペラつくる。カネが入ったらそういう事業をしたい。それで同世代のみんなが幸せになるじゃないか!

もう全く何の脈絡もない。でも本望の最期は誰もが迎えたい。終活じゃない、人生最高のグローリーの演出だ。遺影なんかいらない,最後の満ち足りた顔がそれだ。誰も葬式に来てくれなくてもいい。他人は関係ない。自分の心が幸福感ではちきれたこと、それ以上の喜びにあふれた最後はない。そこまでどんなに殿上人の人生を送ろうと、死の直前の数秒で下なら人生は負けである。

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天にさした後光

2017 NOV 17 2:02:16 am by 東 賢太郎

まずは色の話から。

先日、トム市原さんのナーラップ島のブログがアップされて、2枚の写真の絶美のブルーにしばし魅入ってしまった。日本人の男の5%、白人だと8%は色の見え方がちがうようで、僕の場合ブルーが無性に好きで、寝室の壁紙は深海の暗くて濃いコバルトブルーにしてもらった。よく眠れる気がするからだ。

そして次点がゴールドで、それもスベスベ、ピカピカの金塊色だ。カーテンを全面的にそれにしたくてあちこち探したがどこにもない。こういうのは中国だろうと神山先生と上海で探したが、意外にない。トランプ大統領は好きそうだと思ったら、アメリカはグリッターといってあるにはあるが壁紙なのだ。テカテカのシルバーでもいいなと思うがやはり気に入るのがない。

次々点はクリアオレンジだ。この色で透明アクリルのでっかい椅子がほしいが、これがまたなかなかないのである。よほどふつうの目の人にはお品が悪いのか、家族までやめてほしいんだろう探すのに非協力的であるのだが、こっちには精神安定上効き目があるから重要だ。好きに理由はなしで僕はもとよりお品だとか他人の目は関係ないのでどうしてもほしい。

こういう色が好みでグリーン系はわからないというのは、猿の時代は困ったはずだ。霊長類が出たのが7千万年前、人類として二足歩行したのが5百万年前とすると猿の時代がずっと長い。葉っぱの中から赤い実をさがすのは絶対へたくそだったのにどうやって子孫を残したんだろう?そういえば、好みの色は海中から水面を見上げて空と太陽を見た感じかもしれない。そうか、それって猿より古い魚類の遺伝子なんじゃないか?なんだか未開に思えてくるが。

そういえば先週の日曜日に富士山方向にこんなのが出た。窓からこの色いいなあとぼ~っと見とれていたら、八の字に広がる陽光があった。

しかしどうしてほぼ点光源の太陽光がこうなるのか、プリズムでもあるのか、しばし考えたが不明だ。写真を撮ってしばらくして消えた。こういうのを何と呼ぶんだろう?

まあ天に後光がさしたとしておこう。西方に吉ありだ。来年は西方も東方もで大きなビジネス展開があるかもしれない。11月12日、転機かもしれない。

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人間ドックはワンダーランドである

2017 NOV 7 1:01:53 am by 東 賢太郎

人間ドックというのは不思議なところだ。問題はありませんという答えを待っていて、期待どおりそういわれると高い金を払って損した気分になる。今年は夏休みもなく心配なぐらい疲労感があったが、結果は「体重を落としましょう」だけだ。先生こんなこともあるんだけど、いえ全然心配ないです、で、前回は2年前ですね・・・それを何とも思ってなかったほうが問題なのか。

周囲を見ていると面白い。来ているのは例外なく、病気かもしれないがきっと病気ではないだろうと思って今日までは来ていて、そう思ってる自分を疑っている健全な猜疑心を持った人たちだ。年齢はほぼ40代以上。6割ぐらいが男性で、女性より高齢者比が多い。7割はスマホ、残りはほぼテレビを見ており、自分の本が数名、新聞はスポーツ紙を数名、2年前は取りあいだった最新の雑誌は余っている。こんなところにも世相が見える。

今回、かつてなかった妙な感じに気がついた。僕は手術も入院も経験がない。両親の看病で病院通いは多かったが、お見舞い人というのは病院にとっては来なくてもいい、長居すると迷惑なお客さんだ。それが人間ドックでひとたびガウンを着ると、とりあえずなんちゃっての主役である。担当の女性アテンダントなぞがくっついて、かいがいしく万事やってくれる。うん、ぶっ倒れて患者になっちまうのも悪くないかな、なんてあらぬ気分になってしまった。

僕は採血が大の苦手である。横を向いて体がこわばってるので、たいてい看護師さんが注射針を構えたまんま「大丈夫ですか」と心配する。大丈夫じゃないよ、見てないうちに早くやってよ!というのがお決まりだ。やれやれ、やっと終わってロビーの椅子に座ってると、きっと顔が青い。するとアテンダントがご気分悪くありませんかとくる。良くはないと答える。いままではこういうのが煩わしいと思っていたけれど、今回は妙にありがたかったりするのも不思議なものだ。

先生に問題ありませんといわれてもそれは人間にとって乗り物であるカラダのほうの話であって、のっかっているココロのほうはデータに出ない。その妙な感じというのは、ひょっとして心のSOSかもしれないぞと思った。僕の仕事は道なき道を行くので地図がない。背負ってる荷物は重たいがガイドもいない。だから日々恐怖がある。それなのに、物作りするわけでない金融屋というのは崖から落ちて死んでもきっと誰も同情しない。それでもう7年だ。

健康なんだから親に感謝すべきことではあるが、それだけで人生楽しいわけではない。いや、万一楽しくないとすれば、体が壊れるまで死ねないというのはむしろ苦痛かもしれない。ガス欠にならない頑丈な自動運転車にドライブ嫌いが閉じ込められて、永遠に走り続けるみたいなものだ。たまにはエンストかパンクぐらいして修理工場のお世話になるのもいいよと、精神のほうが妥協を求めているのかもしれない。

そういえば、車中でドライブに退屈しないことこそが「人生の極意」なんじゃないかと思うことがあった。つい先日のことだ。綱島の天然温泉に行って、東京特有の黒湯につかって2時間ほどぼ~っとしていた。周囲はヒマそうなおじさんばかりで、まったくなんということもない。ところが翌日、寝覚めがやけに良くて快調で、なにか良かったのかなどうしてかなと考えてみるがわからない。要は、ぼ~っとしていい気分の人たちに囲まれて、それをおすそ分けしてもらったのかもしれない。

これが英語でパースタイム(pastime)というものなんだろう。いい言葉だ。学校では趣味、娯楽、気晴らしと訳すことになってるが、ちょっとニュアンスが違う。ここが非常に大事である。趣味は要するに道楽のことであって、自分から積極的にはたらきかけて時間を使うこと、つまりホビーだ。娯楽は楽しくさせてくれる活動のことだからアミューズメントが近い。気晴らしはいい線いってるが、憂さを晴らすという感じがはいってくるのでやや違うと思うのだ。

ではパースタイムとは何か?「本業ではなくて、どうしてもやりたいというほどのことでもないが、別にいやでもなくていい暇つぶしだね」ぐらいのあっさりしたお味と距離感のものだ。受け身だから疲れない、ここがポイントである。僕の綱島温泉は近場でお手軽で、ドンピシャでまさにそれだったわけだ。なるほど、もしかして、そういうものこそが人生を明るく照らす宝なんじゃないかと真剣に思うようになってきた。

ところがだ。じゃあ何があるかなと考えてみると、それが意外にないことに気づく。皆さんいかがだろうか?趣味じゃない。娯楽でもない。気晴らしでもない。明日はゴルフだぞみたいに積極的なものではなくて、家内や娘に買い物に引っぱって行かれてめんどうだなと思いながら、行ってみるとけっこう楽しくて時間を忘れたというたぐいのものだ。受け身なものだけに自分から探しに行くと逃げてしまう。それで意外にないのだ。

人間ドックは貴重であった。気を使っていただいて安楽に感じたのはそういうことの発見だったかもしれない。採血さえなければ毎月ぐらい通いたいものだ。思えばこういう気持ちになるとトシをとったということなんだろうか。

 

時の流れを何かで埋めたい

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M君の訃報

2017 OCT 22 1:01:28 am by 東 賢太郎

去年の10月20日に西室から中村順一君の訃報を聞いた。俄かには信じ難いことだった。彼が今いてくれたら話したいこと相談したいことが山ほどあった。そろそろ一周忌と思っていたら先週にお世話になったT社長が逝去され、一昨日は会社の後輩M君が急逝したとの連絡があった。

ロンドンで仕事した6年間で格別の記憶に残っているのがM君だ。僕が部門のヘッドになって初めて東京から転勤してきた新人で、長身で礼儀正しく、好青年を絵にかいたような男だった。なにより仕事のセンスも性格も良くてキャラクターは明るく、異例なことだが僕自身がインストラクターになっていちから仕事を教えたのは進んでそうしたくなる俊英だったからだ。大変有能でありやがて著名な投資家にコネクションを作ってきて、同伴してアカウントを開いて乾杯したり、忘れられないエキサイティングな思い出がある。

大出世して野村の役員になっても連絡をくれ、時々食事などした。こちらの仕事のことにも真摯に耳を傾けてくれ、東スクールの生徒ですからとつい先日もロンドン時代に僕が言った言葉など披露してくれてひとしきり思い出話になった。それをブログにしたほどうれしかったし、人柄も人物も並とはちがうと深く感じ入った。まだ50半ばだがいずれ定年になっても何かしたいというので、そうなったら俺もトシだからウチに来て社長やってくれよと話した矢先のことだ。冗談ではなく、それを言ったのはM君だけだ。どうしてこんないいやつがと無念でならない。お別れに行くのがつらく、まだお悔やみの言葉すら現実味をもって出てこない。

あまりにがっくりきていたので、そういう年回りなのだと周囲には慰められたが、寂しいばかりかどんどん孤独になっていく気がする。5月に母がいなくなってしまってまだ心に空洞ができたままなのに、自分のことを良く知りわかっていてくれる方々がいなくなってしまう喪失感はあまりに大きすぎる。

 

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