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中国はどこに行くか (上海にて思うこと)

2014 FEB 2 14:14:40 pm by 東 賢太郎

香港で2年半過ごしましたが中国のお正月は初めてで貴重な体験をさせていただきました。

まず到着したら視界数百メートルかというほどのスモッグで驚きました。飛行機の窓から外を見て着陸が可能かどうかと思うほどで、まさかスモッグではなく霧か靄と思いました。上海在住のかたでもここまではなかなかないそうですが、市民は気にすることなくマスクの人も見かけません。こうなり始めたのは比較的最近のようでPM2.5を気にする風情もないのは危険性の報道がされていないせいでしょうか。日本の駐在員の方はスマホで大気汚染指数を日々チェックされているようですが、これは上海に限ったことではなくいずれ大きな内政問題になる気がいたします。

この二日、七宝、豫園、南京路の雑踏を歩きました。いつも中国、韓国に来て思うのですが、民間人と接していると領土や靖国問題などすっかり忘れて本当にいい人達だと感じます。昼食で大声で日本語でわいわいやっていても、隣りのテーブルの家族がかたことの日本語で美味しいですか?とくる。はい、というと家族から笑顔が返ってきます。お正月気分もあったかもしれませんが気持ち良く過ごせました。

人気スポットの雑踏というのが渋谷109か新宿アルタ前の密度を倍にして面積を百倍にしたようでおそらく何十万人というレベルでしょう。注意してないとすぐ仲間とはぐれます。レストランは戦争状態。これでケンカもなく皆が満足しているのを目のあたりにすると、個々人はまったく無秩序に動いていても全体はうまく回っているわけで、これはこれで立派な政治システムなんじゃないかという気持ちさえしてきます。

先生のご友人で35歳で2000室あるビルを持つ富豪に会いましたが、社会主義の統制経済ながらそういう人もいる。上海で35億円以上の資産家が1500人だって、へえ意外に少ないねなんて会話が平気で飛びかっている。こういう国が共産国か資本主義国かは議論するだけ無駄に思えてきます。騙したり騙されたり、裏切ったり裏切られたりが当たり前の国ですが、それはそうされる方が悪いという考えのようです。思えばアメリカもそういうところがありました。

久しぶりに中国に三日いましたが、やっぱり日本は特殊な国だという思いは強くなるばかりです。

(応用編です)

中国発の株暴落について(追記あり)

 

Categories:______海外出張記, 徒然に

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