「さよならモーツァルト君」のプログラム・ノート
2017 AUG 15 23:23:29 pm by 東 賢太郎
去る5月7日、午後2時より豊洲シビックセンターにて行われたライヴ・イマジン祝祭管弦楽団第3回演奏会「さよなら モーツァルト君」のプログラム・ノートを公開させていただきます。あれから3か月あまりたち、当日来場できなかった友人にこれを差し上げてますが、クラシック好きとはいえ自称?でありまじめに読んでるかどうかあやしい。それならもっとお詳しいであろうブログ読者のお目にかけたほうがいいと思った次第です(クリック3回で拡大できます)。
本演奏会は評判が良かったようです。動画会社NEXUSのスタッフ3名が完全収録しておりますのでyoutubeへのアップロードも考えられましたが、奏者全員のご許可は得られなかったということで断念しました。僕のトークとピアノはこれが最初で最後なので動画は保存してもらいます(見ませんが)。
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。
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野村 和寿
8/16/2017 | 11:30 AM Permalink
このプログラムに掲載されている演奏会にぼくもお邪魔させていただきました。えてして、アマチュアの楽団の演奏会は、身内の出演を確かめに行き、おおよそ「よかったよかった!」で締めくくるのが常なのですが、はっきりとこの演奏会はその類いとは一線を画していて、きちんとしたコンセプトに基づいて、きちんとした演奏が展開されました。東君の解説と、そのとき起こった奇跡のようなできごとについては、すでに、東君のブログで披露されましたが、それにしても、この解説は、あまりしつこくもなく、興味を耳にさらにそばだたせるものであり、ぼくは好ましく受け取りました。演奏は、指揮者の田崎瑞博先生の長年の探求が溢れたもので、トータルとして、なかなかのもの、いや、とてもいいアプローチによる演奏でした。ピアノ・ソロも過度に自分を主張せずあくまでもオケと共に(友に)あらんことをたたえたもので、とても好ましさを感じました。やはり演奏会というものは、トータルコンセプトが演奏に滲み溢れるというのが理想なんだなあと思いました。『ジュピター交響曲』の天才モーツァルトの人知未踏のような困難さに挑戦する、生身の人間演奏家の演奏という感じでした。なかなかその困難さは一筋ならではではない、ということまでも、感じさせてくれたのでした。
東 賢太郎
8/17/2017 | 5:40 PM Permalink
野村くん、ありがとうございます。この演奏会の成功はひとえにハイドン、モーツァルトの音楽の素晴らしさ、指揮者、ソリスト、オーケストラの皆様の情熱、そして連休にもかかわらず足をお運びいただき真摯に耳を傾けてくださった聴衆の皆様によるものです。僕もいち聴衆としてじっくりと聴かせていただいて、野村くんと同じ感想をもちました。何事も大勢の人々がひとつになれるのはすばらしい、それが音楽の力かもしれませんね。
西村 淳
8/21/2017 | 6:40 PM Permalink
お客様からこんなコメントを寄せられました。東さんもご指摘の通りです。
「僭越ながら昨日の演奏は素晴らしい出来栄えだと思いました。指揮者が入ると見違えるようになるのですね。田崎さんという人は確かにすごい人だと思います。
最近は、みんなで力を合わせて何かを成し遂げるという機会が殆どありませんが、オケの皆さんを拝見していると羨ましい限りです。」
東 賢太郎
8/21/2017 | 11:59 PM Permalink
僕も終了してすぐにお詳しいお客様方からメールを頂きました。とりわけ感動したのが下記です。これを拝見しただけでもやって良かったと、「分かる方は分かって下さる」と最高の充実感を頂戴しました。本当に有難うございます。
「今回このコンサートに行ってみようと思ったのは、この企画のアイディアの面白さを生のレクチャーと実際の音で確かめたかったという事が主で、正直なところ演奏自体にはそれほど期待はしていませんでした。最初のハイドンでは、まあこんなもんだろうなと思って聴いていましたが、貴ブログにもお書きになっていたように、当日の演奏は演奏者と聴衆のコール&レスポンスが自然発生的にグングン螺旋状に盛り上がって、最後のジュピターの4楽章で頂点に達してとても感動的でした、良い演奏会の一つの典型だったように思います。正にライヴ・イマジン祝祭管弦楽団の名にふさわしい祝祭的な盛り上がりでした。アマチュアの演奏会にはこれまであまり足を運んだことが無かったのですが、これからはもう少し行く回数を増やしてみようと思います。
それにしても、ジュピターの2楽章のあの部分がハイドンの98番に引用されていて、それは「ハイドンのさよならモーツアルト」だ、という推理の展開はスリリングで素晴らしいと思います。あの引用された部分はジュピターの中でも私の愛好する部分で、あそこに来る度に肖像画のモーツアルトの横顔が少し微笑んでいるように感じるくらいなので、ハイドンも良いところを引用したもんだ、さすがだなと勝手に納得しています。」
maeda
8/24/2017 | 1:31 AM Permalink
ティンパニが並々ならぬ力量であったことも付言しておきたいです。