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カテゴリー: ______広島カープ

緒方監督が野間を殴った気持ち

2019 JUL 25 23:23:49 pm by 東 賢太郎

打撃のことはあんまり覚えてないが、痛い思い出がある。高校2年の秋の日大一高戦、肩の故障からサードコーチをした試合だった。終盤に一死一塁で代打のお呼びがかかったはいいがカウント1-2から一塁線のゴロでぎりぎりゲッツーだった。打った瞬間にファウルと思って止まった、あれヤバかったなと思ってベンチに戻ったら監督にめちゃくちゃ怒られた。当然だ。すごく落ちこんだ。

先日それを思い出すプレーを見た。俊足のカープ野間が投手への小飛球で全力疾走しなかった。投手が落球したのにアウト。そのまま同点でゲームは終わった。

「こいつ2軍に落とせ!」僕がTVに向かって吠えていたちょうどその頃、今日の報道によると、監督室で野間は緒方に平手で殴られていたらしい。

「愛の鞭」 or「暴力禁止」の戦いがネットで熱いが、前者に勝ち目はゼロだ。鞭だけなら傷害罪でアウト。でも愛があれば?当事者が納得すれば?もっとだめだ。「なんだ、あいつは鞭だけで免罪かよ」「俺なら即2軍だぜ」「やってらんねえよな」となって論功行賞の根幹が崩壊する。つまり、リーダーに愛の鞭は使用禁止なのである。問答無用で「暴力禁止」がいい。

僕なら監督に「報奨金」と「罰金」を決める権限を与える。どちらも年俸の何%と決める。選手は手柄をあげたらもらう。足をひっぱったら払う。球団が契約更改でする査定権の一部を監督は使って信賞必罰のチームマネジメントができる。査定は戦国時代の首実検に相当する。もちろんフロントがやってもいいが、監督に現場の目で修正させるのは士気を高めるためには大事である。緒方監督は「ひいき」が過ぎると批判されるが、この仕組みだと愛する野間が数字を出さないと「報奨金」は出せないし、あの怠慢走塁は「罰金」でフェアにかたがつく。

そこまで理性的な解答を考えはしたものの、緒方監督が野間を殴った気持ちはわかってしまう自分がいるから困る。お前は本当にへたくそだね、学ばないね、何考えて毎日生きてるんだ?わかる。僕も昭和の人間なのだ。

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覇気で打ちました(広島2試合連続サヨナラ)

2019 JUL 24 0:00:49 am by 東 賢太郎

中日 5-6X 広島 (マツダスタジアム)

中日は先発大野が好調でこっちはアドゥアがつかまって完全に中日が押していたゲーム。巨人には燃えて3つ勝ったけど今日はだめだな。5対2で抑えの左腕・岡田がマウンドに立ち敗戦濃厚だった9回裏、期待の小園が空振り三振。伸びのあるストレートに振り負けだ。仕方ないね、練習練習。ここで代打に楽天からトレードで来た若い三好が出てきたときは完全に「この試合はいいよ、若手にいい経験だ」という心境になっていた。

その三好。ねばってセンター前にゴロのヒット。いいなあ。楽天では守備はいいが・・の評価だったらしいが、僕は打席の彼に雰囲気を感じるね。これは伸びるぞ。西川のいい当たりはビシエドにファインプレーされたが三好は二進した。菊池のヒットで彼が帰り2点差、さてさて、ここでお待ちかね3番バティスタを迎える。当然ホームラン打ってくれ!だ。ぶちかましてくれ、すでに1本特大のを打ってるぞ。

ここで本当に彼は打ってしまう。

いや、ほんとに凄い奴だ。皆さんこれ見てほしい。

僕が好きな若武者たち

男はここぞで仕事するかどうかだよ。ヒットじゃない。きみはホームラン打ってくれよ、毎日3三振したっていいぞ。それがチームにどんなに勇気を与えるか計り知れない。勇気だ勇気、もうこれはカープにとって無形文化財だ。ありがとう、最高の感動だ!

そして、同点となった10回表、フランスアがいきなりいやらしい大島に四球、盗塁でふらふらしてしまう。二三塁のピンチ。感動もここまでかとあきらめたが何とか抑えてくれ、10回の裏に。

先頭の安部がこれだ。

「覇気で打ちました」安部のインタビューにまたまた感動した。

ここまでには伏線があったと思う。まず5回にアドゥアを救援した菊池保則である。三好と同じく楽天から来た。地味だから目立たないがほんとうにいい仕事をしている。いや、今日だけじゃない、いつもいい。球が重そうだし度胸もいいしタフだ。先発してほしいぐらいだ。すばらしいピッチャーを取ったなあ。それから9回表に出てきて遠藤、平田、井領を三者連続三振に仕留めたルーキーの島内颯太郎だ。よくやった。巨人との第3戦でも1死満塁からフランスアが阿部、陽岱鋼を空振り三振、あれで鈴木誠也のサヨナラ打につながった。ただアウトに取りましたじゃないんだ、三振。この島内の快投がバティスタの一発を呼び込んだと思う。どんなにほめても足りない。

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緒方監督、徹底してぶれるなよ

2019 JUL 11 18:18:12 pm by 東 賢太郎

監督で勝つ試合なんて滅多に無いです。まあ1シーズンやって2つか3つ有れば良いほうです(野村克也氏)。

では監督で負ける試合は何試合あるんだろう?

答えは「不明」である。なぜならそれは「監督が現実にやらなかった采配の方が結果が良かった試合」ということだが、やってないのだから結果などわかるはずもない。「勝つ試合」も同じことであって、それを理屈からではなく「2つか3つ有れば」と自分の実績を否定しかねないのに極小に表現した野村さんのリアリズム感覚には敬意を表する。

広島カープが11連敗し、緒方監督が叩かれている。その采配にはストレスを感じ、ここでそれはないだろうとテレビを観ながら怒る自分がいる。しかし「あのチャンスでAを代打に出しておけば・・・」と言っても、それでAが打ったという保証はない。仮に打ったとしたら、「あそこでAを起用した好采配だ」と言ってもいいし「あの緊張する場面で打ったAがお見事」と言ってもいい、どっちも同じだけ正解なのである。つまり、その議論は議論にもならない、どっちでもいいお茶の間の余興でしかない。

理を通そう。「監督で負ける試合」なんて存在しない。ではなぜこんなに負けるのか?弱いからである。ではなぜ5月に20勝もしたのか?強いからである。ではなぜそんなに短期間に強かったり弱かったりするのか?不明である。監督で勝つ試合も負ける試合もほとんどないのだから原因は別なところに「あるはず」であって、もしかして監督はそれには無力であって、勝とうと采配はしているがそれはスタンドで勝ってくれと祈る競馬場の客と変わらない、負ければ馬券を破って消えるだけの気持ちなのではないかと見えないでもない。

彼はリーグ3連覇した戦績を持つ。理由は強かったからだ。その強さがどこから来たか。それが前任者の置き土産なのか黒田なのか新井なのか石井なのか丸なのか?いずれでもあろうが、いずれだけでもない。なぜなら、そのタイミングで緒方が監督に選ばれたことも理由の一つであった可能性は誰も否定できないからである。運が良かったのかもしれないが、結果が出なければ「運」というのはなかったことになるわけで、だから運も実力のうちという言葉が出現するのである。これから何連敗しようと、彼の功績を否定してしまうのはフェアではない。

戦いのみならず人間にはその時流に合う人と合わない人がいる。彼は去年までの時流に合った人であったし、だから結果が出たと考えるしかない。もしもその潮目が変わっているならば彼にはどうしようもないことだ。緒方を批判するよりも耐えていることを評価してやりたいし、潮目の怖さを知って自分の糧にすればいい。僕はビジネスで40年戦ってきて、「勝つ者ではなく、負けない者こそ強い」という結論に至っている。今年いくら負けようと、それをもって負けとしなければ敗者ではないのである。

彼の言動から察するしかないが、3連覇できたのは「自分たちの野球をしたこと」と考えているのだろう。だから現在も「自分たちの野球」を続けようとする。なんの異論もない。なぜなら、弱いのなら「他人の野球」をやっても同じほど負ける可能性があるからである。それならばどんなに叩かれても続けた方がいい。少なくともお茶の間の余興は盛り上がって興行成績には貢献する。耐えて復調を待つことだ。軸がぶれて負けても客は褒めない、見捨てて余興は終わる。そこで彼の役目も終わる。ぶれないことは正解だ。

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広島カープの貧打は伝統である

2019 JUL 9 7:07:55 am by 東 賢太郎

広島カープがいくら負けても僕は免疫がある。なにせ昭和37年からのファンだ。欲しがりません勝つまではで精神力を鍛えており、4連覇などされるとかえって蕁麻疹でも出ようというものだ。赤ヘルになってからのファンはご存知ないだろうが、それ以前のカープは壮絶に弱かった。巨人戦は5回に1回勝てばよし、2回なら狂喜という塩梅だ。国鉄スワローズ(現ヤクルト)との熾烈な最下位争いは手に汗を握ったが、国鉄には金田正一という400勝投手がおり、彼が先発して初回に1点取られるともう勝てないのであった。序盤からだめだと思わせるあのアンニュイなムードはカープの伝統芸という気すらする。

それでも投手は長谷川、大石、白石、大羽などいい人がおり、敗因はひとえに赤貧とでもいえる貧打であったのだ。V9の巨人に高橋一三なる左腕がおり、その外角ボールになるシンカーにカープの右打者がくるくる三振したのを今も忌々しく思い出す。次は来るぞと子供でも分かるのに判で押したように空振り。こいつら馬鹿かいいかげんにせいと「こうやれば打てるんですけどね」とラジオできいた解説者の言葉を僕はハガキにしたため、根本監督宛て球団に出した。それで打ってくれとテレビ画面に向けて念じたが見事にますます打てなくなった。

いまのカープ。とてもなつかしい。田中広輔の外角に落ちる球の予定調和的な三振など、ああこれだこれだとあの日が蘇るから脳が活性化して貴重である。体格も見劣りした当時の選手に比べるといまの選手はまあまあだが、それでも重量級のエルドレッド、新井、丸がぬけるとホームランが出そうな気がしない。だから肉を2,3キロ食いそうなバティスタがいないと2012、3年あたりに感じた軽量感が満載で、相手投手は鈴木誠也だけマークでオッケーになって、去年まで高校生の小僧である日ハム・吉田や41才の中日・山井になめられる。

それにしても球団記録の連戦連勝を5月にしたチームが翌月に昔さながらの赤貧打線に陥るというのは50余年プロ野球を観てきたが記憶がない。なんだろうこれは、選手組合がストライキにでも突入したのだろうか。そりゃあリーグ史上2度目の偉業である3連覇達成でもたいして昇給しなかったんだから4連覇したって同じだろうし、シーズン前から丸、新井がいないすきま風がぴゅーぴゅー吹いてみんな無理と思ってる。まずいと思った球団が菊池涼介に「次のリーダーはお前!」と命じたらすかさずメジャー宣言されてどっちらけにされてしまう。職位職階では球団営業課長である監督のソンタクなんてするはずがない。

球団経営のギミックを選手は完全に見抜いてしまっている。そりゃ丸だろう、ベートーベンの交響曲9曲とも覚えてるってのはわからない人にはわからないだろうが100%間違いないインテリなのであって、丸ノートの勢いで受験勉強してれば彼は東大に入れただろう(広島・丸佳浩、高出塁率の秘密 – SPORTS COMMUNICATIONS)。一流アスリートでその合理性と分析能力。勉強しかしたことのない東大卒なんかの百倍も優秀である。「選手の分際でなんだ」と毒づいて選手会と溝を深めた東京のドンの昭和的ガバナンスをカープ球団は広島県流でやってるにすぎない。そうであるならやがてファンも見抜くし、結局は最も避けたかったカネで対抗という手段に出るしかなくなるだろう。僕は方法があると思っているが。

 

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広島カープのビジネスモデルの危機

2019 JUL 7 12:12:16 pm by 東 賢太郎

広島カープがソフトバンクに圧勝!2軍の話である。カープがこんなに点を取ったのを見るのは今や快感である。ビデオを観たが、小園のホームランは弾道も飛距離も素晴らしい。将来、丸ぐらいの打者になるかもしれない。

勝負事は運も波もあって、強くても負ける時は負ける。懸命にやっても負けると選手は打つ手がない。その危機管理のために監督、コーチがいるのである。

相場は売りがむずかしい。惚れて買った銘柄を損切る(下がって売る)には精神的負荷がかかるからだ。それができない人はやがて深手を負ってしまい、大きくは勝てない。何事であれ勝負事は同様ではないかと考える。

損切りというのは自分の判断を否定する行為だ。だから自分が常に正しいと思い込んでいる人ほど勝てない。しかし、その自信がないとそもそも勝負事は始められない。この矛盾を自己管理できる人だけが生き残れる。

野球なら選手起用と交代がそれだ。惚れて起用した選手をすぱっと切る。原監督はそれで非情采配といわれるが、チームが深手の傷を負わないためにあたりまえの策である。勝つために情は関係ない。

カープの家族経営。大変結構だが「選手は家族」だと監督は切りにくい側面はあろう。全権委任された原監督は「選手は手駒」に徹している。功労者の阿部慎之助も甥っ子・菅野も容赦ない。論功行賞がフェアなら若手も活気づく。

それは巨人の資力、ブランド力あってのことで、家族経営はそれに対抗すべくカープが苦労を重ねて築き上げた経営戦略であり、その自助努力が好きで50年弱いカープを応援してきたファンとしてそれでここまで強くなったのだから文句を言う筋合いなど全くない。見事なものだ。

しかし証券市場も40年見てきた者として感じることがある。

家族経営は昭和の企業経営の代名詞だったことだ。高度成長期までは成功したが、平成になって瓦解した。それが令和になって通用するならプロ野球界は奇特だが、高校球児が5年連続で減少しているのはその奇特さのせいという指摘もある。長く続くことは期待できないだろう。

丸佳浩が超高額でFA移籍してしまったことは3番打者がいなくなったという現場の問題だけではない。長男が「家出」して奇特が奇特でなくなった現実が露呈してしまったというビジネスモデルの危機なのである。

次男、三男が昭和の経営を受け入れる余地、つまり家長に服従して家にいたいふりをして見せること自体が昭和なのだが、その余地は平成の子たちの前ではもはや雲散霧消しつつあると覚悟すべきであろう。

カープのコスト効率の高いスカウティングは12球団いちだ。ドラフト戦略しかりだしドミニカでの人材発掘は他球団に先駆けた。しかしそれと日々のベンチワークは別物だ。採用と采配はまったく違う。黒田のような格別の採用をすれば采配は未熟でも成果は出るが、永続性はない。

采配とコーチングに家族ではなくもう少しプロフェッショナルな適材を配して結果責任を負わせることは巨人以外の他の球団のほとんどがしている。カープだって石井琢という最高の人材、功労者がいた経験値を持っているのだから、その上にカープならではの新しい道を切り開けるかどうか。それが平成の子たちを納得させるだろうし、sustainableなビジネスモデルになると確信する。

 

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がんばれカープ、がんばれ緒方監督

2019 JUL 4 1:01:31 am by 東 賢太郎

広島カープ。ヤクルトの防御率7点のピッチャーに4回まで零点。我に返る。なんで俺はこんな低レベルの野球を見てるんだろう?チャンネルをかえる。ソフトバンク対楽天。和田と岸が0-0の投げあい。よかった、プロ野球が見れて。

次はオリックス。なんでこんなに客が入ってないんだ?あの西武打線を完封したメジャー級の変化球を投げる山本君がいるのに、美しい速球を放る屈指の左腕田島君がいるのに。ファンの皆さん、応援もいいけどちゃんと野球を観ようね。広島カープに戻る。なんでこんなに客が入ってるんだ?夏の甲子園に出したら負けそうなのに。

緒方監督は気の毒だ。人事部預かりのキクチ様、タナカ様、アイザワ様には気を使うよね。東京人のスズキ君も危ないし。万が一にも残ってくれるかもしれないのが出て行ったらお前のせいだと言われかねないしね。でもカネを払うのは君じゃないし。中間管理職のあるあるだね。

でも5年やって3回優勝はラッキーと思わなきゃ。野村監督の置きみやげと黒田・新井とコーチの石井・河田がいたからって?いやいや、たしかにそうだが誰しもがあんなうまくいくもんじゃない。それが全部いなくなる。巨人は来年の年間予約席の料金1,2割も値上げだよ。そりゃ士気落ちるわな。でもそれは君のせいじゃない。

去年まで君の押し相撲は電車道だった。でもマル様のいない今年はちがうんだ。バティスタがブルドーザーみたいに打ちまくった5月だけ去年並みだったね。押してダメなら引いてみな。わるいわるい、スタイルじゃないもんなあ。四つ相撲?もっと無理だよなあ。でもマル様が出て行ったのは君のせいじゃないからいいんだ。劇的に弱かったあのころ、がらがらの神宮で何度も癒された君の先頭打者ホームラン。代打ホームラン。どっちも初球をレフトね。忘れないよ。

投手コーチは佐々岡さんになって少し希望も出た。よかったね。遠藤君はいいなあ。まだ細いんでたのむから潰さないでね。ほかのコーチはどうなの?球団職員さんと線引きはあるの?なんか打線はみんな往年の東出さんに見えてきたよ、腰引いてちょこんとレフト前ね。あれイチローもやってた高度なワザさ、4千本も打てるんだからね。

 

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パリーグの恋人、広島カープ

2019 JUN 20 14:14:02 pm by 東 賢太郎

僕はお口の恋人ロッテのファンでもある。だから広島・ロッテ戦は心境複雑だ。去年はマリンスタジアムで観たが九里が打たれて完敗だった。きのうはサントリーホールでメシアンを聴いていたから試合は見ていないが、ロッテ打線に大瀬良が4ホーマーを食って為すすべなく敗けていた。

4月は最下位独走、5月は20勝してセリーグ敵なし、そして6月はまたまた交流戦最下位を独走中である。不思議なように見えるが、実はそうではない。4月(.189)、5月(.406)、6月(.176)。これはバティスタ選手の月別の打率だ。要は、バティスタが3番で打つ➡カープは勝つ、打たない➡カープは負ける。それだけ。そして思い出していただきたい、バティスタが3番で打つ➡丸の穴が埋まる、であることを。

東京ドームで観ていた巨人・オリックス戦、先発・山本は丸に156キロの剛球を投じて押しまくった。彼を見るのは初めて。あれは打てん、凄い投手だと思ったら次のチェンジアップを丸は右中間スタンドに放り込んでしまった。こんな打者はカープに一人もいない。丸の穴は大きいのである。3番バティスタが打たないと4番の鈴木誠也がマークされる。誠也も打率は4月(.311)、5月(.383)と奮闘してきたが、ついに6月はバティスタ不調のあおりを食って.208になってしまった。すると先発投手も点をやれないとなって調子が狂う。

つまり、今年のカープの戦績を左右するのはバティスタなのである。5月の大躍進において、べンチはそれに乗っていただけである。しかし、それを言うならセリーグ3連覇だって、ケンカの強い黒田のメジャーの技と眼力が他チームを徐々に威圧し、巨人までビビり、黒田と若手のつなぎ役に徹したお兄ちゃんの新井にじゃれつきながら触発されて弟分のタナキクマルが伸び伸びとやれたおかげなのだ。要するに、緒方政権がプラスに作用したわけでなく、数々の迷采配、チョンボもかき消すほど現場のパワーが強烈にさく裂した、そのちょうどいいタイミングに乗っかっただけなのだ。

黒田が消え新井が消え、神通力が失せたところで丸が消えてタナキクマル・パワーも消えた。それが4月のぼろ負けだ。ところが4/17 九州シリーズ熊本ラウンドで、それまでおとなしかった丸についにホームランを打たれて負けそうになる。目のまえで「丸ポーズ」までやられ「このやろー」の炎となって全選手が燃え、めったに打たない石原が意地のヒットで逆転勝ち。そのムードがバティスタに着火して爆発したのが「5月の変」の真相である。選手が勝手に盛り上がったのであってべンチはそれに乗っていただけである。

交流戦の不調は不思議ではない、これが地力なのだ。カープ球団は自動車のマツダではなく松田ファミリーが大株主だ。赤字は宣伝広告費で済む他球団とは経営事情が決定的に異なり、これが本業だから稼がなくてはいけない。田中コースケの記録は中期経営計画のグッズの売上げがかかってるかもしれない。マエケンのようにメジャーに高く売れるなら売りたい。日ハムもそうだが、選手は大事な商品なのである。4連覇すると選手の年俸はさらに上げざるを得ないから商品原価が上昇する。その発射台からさらにFA引き留め料の上乗せとなると、丸への提示額を見せてしまったリスクを感じているはずだ。

功労者でFAしなかった者には忠誠心への恩賞として監督・コーチの椅子を用意し、コースケのような記録達成をサポートしてやる。これらは商品原価を上げないための「カネではない引き留め料」なのだ。コーチなど、なまじ実績がないほうがいい。あんな人でもなれると思わせて「忠誠心バリュー」の高さをアピールしたほうが経営には得なのだ。その路線で椅子をもらった緒方も同じ穴のムジナであるコースケの記録を守ってやる。だから打率1割台の選手が1番・ショートのレギュラーを張れる12球団唯一のチームなのである。それでも選手が勝手に盛り上がって連破してくれ、いくら負けても客は減らない。盤石の「カープ・メカニズム」ができており、これを作り上げた経営力は称賛に値する。

今オフのFAは野村、會澤、菊池が権利を持ち、来オフは田中が、21年オフが大瀬良、九里、中崎、一岡、そしていよいよ22年に鈴木誠也だ。発射台は上げたくない、つまり4連覇はしなくてもいいという考えに傾いてなんら不思議ではない。緒方が無能だクビにしろ、コースケ1番などありえない、中崎出すな。そんなことは経営はわかっている。そうやってファンが騒いで「炎上」すればもっと客が入る。ファンの皆さん、ほんとうにそう思うなら、SNSでボロカスに言うのをやめ、球場には行かずに昔の閑古鳥状態に戻せばいい。

 

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カープはなぜ5月に強くなったのか

2019 MAY 31 23:23:12 pm by 東 賢太郎

広島カープが4月に8連敗し、最下位を独走した時にこう書いた。

広島カープの1イニング12失点に思う

ところがカープは昨日はこの相手だったヤクルトを3タテして5月は月間の球団最多勝記録を更新。交流戦次第で首位独走の気配すら出てきている。いったい何がおきてるんだ??それに明快な答えは考えつかない。そんなに元気だったヤクルトが昨日のカープ戦大敗で屈辱の14連敗でもあり、こっちだっていったい何がおきてるんだ??だが、明快な答えはないだろう。

野球は9人でやるから、各ポジションにいる選手、例えば投手と投手、セカンドとセカンドを比べて自軍が9人とも格上ならその試合はまず勝つだろう。しかし能力の拮抗したプロではそれはない。しかもチーム力とは9人の守りの連携、打線のつながり、チームのモチベーション、ベンチワークの成否など、個々人の能力だけで説明のできない要素も入ってくる。だから、5月のカープの躍進は床田の好投だとかバティスタの3番定着だとかの個の要素だけで明快に説明することはできないのである。

その問題を考えるとき頭をよぎるのは月はどうやってできたか??という問題への説明の試みである。「月は地球と別天体で地球の引力にとらえられた」という考えは正しく聞こえるが物理的に完全な説明力がなく、「火星ほどの天体が地球に衝突し、飛び散った破片が固まって月になった」という「ジャイアント・インパクト説」が脚光を浴びつつあるというものだ。

カープの躍進を月の生成に例えるなら、丸が抜けた衝撃が天体の衝突であり、そのジャイアント・インパクトで飛び散った破片が床田やバティスタの出現だ。それらが混然一体となって、やがて冷えて固まって月となったのが「強くなった5月のカープ」である。そう考えて、このビデオをご覧いただきたい。

野球が天文にワープするが、そのことに目を奪われては物事を原理的に理解することはできない。考え方としておすすめ。落語の「なぞかけ」(○○とかけて××と解く、その心は□□)と思えばいい。それを単なるひらめきと思っては自分のものにならない。ひらめきは再現性がない。原理はひらめかなくとも常に成立するからとても役に立つ。マスターすればわかる。ビジネスで特に有効である。

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げにプロ野球は恐ろしき

2019 MAY 25 12:12:47 pm by 東 賢太郎

「苦手意識がある。不気味さ、構えとかオーラを感じるし、存在感を感じるものもある。気にしないというのは難しいので、意識した中で抑えていきたい」

これは阪神の大山三塁手に対する横浜DeNAの今永投手の昨日の敗戦コメントだ。今永は大山に試合前まで通算打率・500、2本塁打と相性が悪い。

新人の大山は僕がキャンプで感じた通りだ、構えが不敵で見逃がし方も思い切りもいい。投手目線ですごく怖い」

これはうちのスタイルに合わないに2年前に書いた僕のコメントだ。つい最近にも書いた。

サードが4番打者の大山というのもまたいい。大山は打席の構えがいいよ、なんともいえず、天性のもんだろうな、ピッチャー目線でね、打たれそうな雰囲気感じるよ僕が好きな若武者たち

僕は大山に絶対打たれる気がする。相手がプロだからというわけじゃない。この「気」というのはわかる人しかわかんない。サムライ同士だったら?僕はすぐ逃げるね。

今永くんに苦言。君のファンだから言うが、それを言わないほうがいいぞ。このライン嫌だなあと言ったらそのパット絶対にはずすよ。独りごとでも。まして人前でいうなど言語道断。その気真面目さが大好きだけどね。

昨日見たのはその試合じゃない、東京ドームで広島・巨人だ。カープ先発の床田。前回の巨人戦でこういうことがあり、かわいそうだった。野球だけはどうしても感情移入して見てしまう。やっぱりこのブログだ(僕が好きな若武者たち

完全ゲッツーのセカンドゴロを菊池がエラーでダブルセーフ。おまけにサード真正面のゴロを安部が鮮やかなトンネルで3失点。そこで踏ん張れなかった自分が・・」と言った床田くん、君は大物だ。

カープ野手陣がそれを忘れるはずない。絶対に床田を勝たせるという執念だったろう。初回、簡単に三者凡退。巨人先発ヤングマンの球威はまずまずである。その裏。床田が坂本に一発食らった。にわかに暗雲たちこめる。

その直後の二回表だった。先頭の鈴木誠也が初球を軽々と右中間にホームラン。これだ、これ。これぞ4番である。他の打者は相手投手の具合をそれで見ているんだ。4番が三振食うとやばいなと感じる。打つと俺もとなる。

東京ドームのムードががらりと変わった。もうひとつ。3番手の一岡が代打・中島の頭にあてた。故意には見えなかったが中島が怒ってマウンドに向かった。両軍が出てきて場内騒然となる。

見てほしい。真ん中の97番。なんと真っ先にブルペンからすっ飛んできたフランスアである。この野郎、一岡に手出ししてみろ、である。いい奴だなあ、オトコだなあ。

昨今のクソつまんない世の中、こんなものがどこにある?ああこわ、おれ関係ねーし巻き込まれてケガしちゃあね、クニのお母ちゃん悲しむし、ちょっとちょっと、暴力はいけませんよ、それって傷害罪になりますよ、民事訴訟ということもありえますからね。ああくだらねー

一岡が危険球退場となって、おそらくフランスアの肩を作るべくであったろう、急遽マウンドに立った九里をほめたい。投球練習のストレートの気迫が半端なく、難なく田中を討ち取った。オトコだな。そしてマウンドに立った怒れるフランスア。床田から2本塁打した坂本をストレートで押し込んで中飛、2安打で凄く振れている亀井を空振り三振に取った高めストレート156キロ。ほとんどストレート。これを打てる者は誰もいないという鬼神のごとき投球であった。

そして、なんといっても、原・巨人を粉砕したのは3番バティスタの2発であった。かつて人生で目撃した最も壮絶なホームランは2年前のヤクルト戦、七夕の大逆転でのバティスタの左中間弾丸ライナーであった。何度も申しわけないが、バティスタのそれもここに書いたんだ(僕が好きな若武者たち)。

それは更新された。一発目、神宮とほぼ同じ場所、同じ弾道。二発目、これは全英オープンで見た全盛期のタイガーウッズのドライバーショットとしか形容のしようがない。ライナーで左翼天井近くのビールの広告看板を直撃。あれに当てた打者はいるが、打球は放物線だった。”ライナー” なんである。ああいうのを打たれるとピッチャーはどうなるんだろう。心配になる。アダメス、がんばれよ。

二人のドミニカンと4番鈴木誠也。ブルドーザーのような超ど級のパワーで原・巨人は粉砕された。看板直撃の賞金100万円は「お母さんにあげます」のバティスタ。うれしいね。4タコだった3番・丸は話題にもならなかったが、丸が出て行ったおかげで3番バティスタが育った、ありがとうという声はきこえる。

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広島カープの1イニング12失点に思う

2019 APR 11 11:11:24 am by 東 賢太郎

プロ野球が始まると忙しい。BS、CSで全6試合を同時にチェックしながら見るからだ。きのうは3-2で原・巨人を倒した中日の又吉の中継ぎ1イニングが印象に残った。なにがというと、彼の顔だ。「おまえにゃ絶対打たせねえ」という気迫の形相。そしてもうひとり、阪神を1安打完封したDeNAの浜口投手だ。前夜に右翼手ソトが少年野球でもありえない落球、骨折中の捕手・梅野にサイクル安打まで決められて12-8の屈辱的な大逆転大敗を喫した阪神相手に「マウンドが楽しい。なで斬りにしてやるぜ」というあの顔。

打席で嫌だったのはああいう形相のピッチャーだ。投げる以前にこわい。鬼に見える。特に浜口だ。四球を7つもくれてほっとさせるが、1塁で2度もけん制で殺されてしまう。ああなるともう大王状態で手がつけられず、相手は蛇ににらまれたカエルで完全に試合は支配され、往々にしてノーヒットノーランなどやられる。前日12点と打ちまくった阪神もあわやだった。甲子園なのになんと阪神ファンから「すごいぞ。浜口」と声がかかったそうで、そりゃそうだ、野球をわかる人はわかるのだ。

野球というのは実に残酷なスポーツで、27人全員三振でねじ伏せてもいいし、27アウト取られるまで打ちまくって何百点とってもいい。やられた方は男として、去勢されたぐらいの屈辱とトラウマをもらう。ささやかな体験で申し訳ないが、1年生で高校初先発だった東京都秋季大会、運悪く当たってしまった強豪、国学院久我山打線の3巡目につかまり、ぼこぼこに打たれて9-0で7回コールド負け。あんなに打たれた経験はかつてなく頭が真っ白になった。

甲子園に出る高校と都立高校がやってもそんなもの。きのうの広島カープのヤクルト戦1イニング12失点というのはプロ同士の試合として明らかに異常なものだった。延長10回に中崎、中田2投手が血祭りにあがってしまったが、ふつうなら「お前ら何やっとんだ」とTVに向かって吠える。ところが、もうあまりに残酷で、バレンティンの代走のきいたことない奴に3塁打されたところで「おい、タオルを入れたれ」だ。史上初らしいがもう生きてるうちに見ることはないだろう。

カープについて大きな不安があることは開幕直前のブログ(OPSで見る今年のセリーグ予想)に詳しく書いた。ところが実態はその程度のことでなく、開幕10試合でこんな事件が起きるとは夢にも思わなかった。元はといえばオリックスからFA移籍してきた阪神・西投手に9-0で完封負けを食らった2試合前の甲子園から打者と守備がおかしくなった。この試合、先発は九里であり、期待もないので打たれてもショックはなかったが、打線は主審の判定も味方につけた西の妖術に翻弄されて手も足も出ず。これは残ったと思う。

そして前日のヤクルト・原投手。西とはタイプが違うが明らかにシュートに手こずっており後遺症と思う。これに幻惑されて10-1の大敗だが、最悪だったのが先発が期待のジョンソンだったことだ。これが3回でぼこぼこに打たれて6失点ノックアウト、頼みの綱がぶちっと切れ衝撃が走った。すでにおかしかった打線はさらに深みにはまって原投手の揺さぶりに凡打と三振を重ね、3巡目で疲れの出る7回になんと三者三振を食らう。これはもうねじ伏せのダメ押しであり精神的ダメージがある。案の定、次の守備でショート田中がエラー、投手中田の悪送球で10点目が入る。

きのうの惨劇の伏線はそうやってひかれていた。そこで先発の野村ユースケがDeNA浜口のごとく仁王立ちで閻魔大王のようになで斬りにしてほしかったが、あえなく4回3失点で沈没。前から思うのだが、顔がこわくない。やさしい体操のお兄さんみたいだ。球威がないなら懐にエグく投げろよ。ヤクルトは大下とかいう2年目が鈴木誠也の顔面あわやというのを投げて、あれは清原だったらマウンドまで殴りかかったなという険悪な一幕があった。そんな獰猛なのはカープにはいない。それでも5回からはアドゥア、一岡、フランスアと、その中ではいい面構えが出てきて押し返し気味だったが、中崎の10回の回またぎで万事休した。中崎は顔がこわくないのでヒゲを生やしたやさしい男だ。中田はあんなじゃない、いい投手だ。完全にビビった顔を見るのがつらかった。立ち直れよ。

投手コーチの佐々岡は緒方監督の1年上だが会話があるんだろうか?野村監督の後継は佐々岡だとある人から聞いていた。ところが黒田が帰ってくるかもしれないという事態になって相性の良くない野村を切って、そこに同業で格下の佐々岡じゃあ帰ってこないと踏んで、毒にも薬にもならない緒方という人事になったと推測する。現にその作戦がうまくはまって黒田が20億円捨てて来てくれたのだから広島カープはそんなに凄いのかと世の中が騒然となった。何が凄いのかは誰もわからなかったがそれは男気という昭和くさいワードで報じられた。株もそうだが、よくわからない方が仕手株は上がったりするものなのだ。それならと男気と護摩行の新井さんも加わって、その2人の「メジャー大権現+いじれるお兄ちゃんパワー」でタナキクマルセイヤら若手が伸び伸びと暴れまくる空気ができた。そこに「カープ女子観音パワー」が乗っかってマツダスタジアムに尋常ならざる妖気がたちこめ、他チームは戦う前からビビっていたのだ。

黒田、新井とともに妖気は去った。残ったのはマエケン、黒田とメジャーのエース級先発投手ふたりを擁していながらNPBセントラルリーグの堂々第4位だった監督、コーチだけだ。移動の新幹線でベートーベンの交響曲を聴いている丸佳浩の心中を察する者などフロントにもベンチにもいたはずもない。彼は提示条件も子供の教育も大事だが、野球人として、妖気が去るときが自分が去るときと思ったろう。そして彼とプライベートに情報交換していないはずがない、同じ関東人であるタナキクセイヤアイザワも時間の問題で全日本名誉監督サマである原タツノリ大権現のもとへ参集し六本木で遊ぼうぜとなっているのは想像にかたくない。菊池のメジャー宣言はそれ。4人はいなくなるよ、センターラインごっそり。みんな知っている。それじゃあ守備も呼吸合わなくなるさ。

カープファンの方は是非ともこのブログをじっくり読んでほしい。2014年4月25日、神宮球場3塁側スタンドにカープ女子などというものは未だ大発生しておらず、こうやって当日券で観戦できていたのが今は昔だ。まだ弱かった広島カープのこの「胎動」をご覧いただけば、かならずや共感いただけるはずだ、「我々はなんと幸せな時代に生まれ合わせたか」ということに。タナキクマルの出現、黒田・新井の出現という神に頂いた3年間の僥倖に手を合わせよう。スタンドのお祭りやベンチとは何ら関係ない所で奇跡は静かに起きていたのである。

広島vsヤクルト(神宮)観戦記(菊池のタッチアップに驚く)

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