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カテゴリー: ______高校野球

2007年、佐賀北が勝った甲子園

2020 MAY 3 13:13:33 pm by 東 賢太郎

ロッテのサブローさんから体調を心配してメールをいただいた。今は楽天イーグルスだから仙台に缶詰め状態とのこと。「絶対に感染しないように気をつけてください!」。プロ野球界ってのはこうなんだな、なんともありがたい。

彼も1994年、PL学園の1番センターでセンバツに出てベスト4になっている。1学年上に松井稼頭央、1学年下に福留孝介がいた。

今年のセンバツの選手たち、本当に気の毒だ。夏はせめて無観客でやらせてあげられないだろうか。そして秋に春の出場校でもう一回なんてどうだろう。プロを無観客でやるなら考えてあげてほしいが・・無理なのかな。

2007年の夏の佐賀北と広陵の決勝戦をBSでやっていた。8回に逆転満塁ホームランで佐賀北が勝った試合だ。広陵はバッテリーがカープの野村と巨人の小林、ショートはカープの上本、サードも元カープの土生、控え投手にカープの中田廉がいた。対する佐賀北は大会前はノーマークの県立高校であった。

当時多忙であったとみえこの試合は見ていない。色々発見して面白い。打順は7番野村、8番小林だ。野村はこの大会20打数10安打でこの試合も左中間2塁打で2打点、PLの4番だったマエケンを思わせる打撃センスもある。

野村の球速は135だが質が良く、切れ抜群の変化球が4種類あり7回まで1安打10奪三振ですいすい、打たれる気配まるでなしだ。前日完投しててこれか、すばらしいピッチャーだ。なんでこれで打たれたの?そういう目線で見る魔の8回、スコアは4-0である。

まず三振(4者連続だったかな)。次ぎ、微妙に高めに抜ける感じあり。満を持した快心かつ細心の外角低め直球をボールと判定される。ここで野村、小林のがっくりが顔に出る。これだったのか・・・

13年も前のビデオだけど、結果も知っているのだけど、手に汗握る。こんなシーンは日常にそうはない。野村も小林も、その後プロで数々の活躍を見せてくれているが、やっぱりあの満塁ホームランはずっしり残る。

悔しいシーンをこうやって末代も見られてしまうけど、あのまま野村が完封してたらここまで人々の記憶に残ったろうか?公立校をプロ予備軍が潰して悪役として記憶されたんじゃないか?

佐賀北の選手はどうなったんだろう?

調べてみると打った副島は佐賀で指導者になっている。あの場面で打った、それだけでも球史に残る打者と思う。野村に投げ勝った優勝投手の久保は筑波大に進んだが、明大に進んだ野村を「すごい投手。僕とは全然レベルが違う。プロなんて実力的に考えていない」と言ったそうだ。その後やはり指導者になった。

http://「3人が甲子園に集まることはない」あの夏の佐賀北OBが語った …

プロに行く人はいなくても頂点に立った、これを見ると高校野球は技術論だけで語れない、選手、指導者の方々の入魂の、一個の完成した世界であることが見えてくる。

ひょっとして今年もこういうドラマがあったかと思うと、つくづくコロナが憎い。

 

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これで韓国にサヨナラ負け?

2019 SEP 7 0:00:33 am by 東 賢太郎

野球のU-18ワールドカップは韓国にサヨナラ負けだ。

無残にやられた最後しか見てないが。

大船渡の佐々木投手にはこう書いていて、期待の大物だ。

http://投げなかった大船渡・佐々木投手に

しかし、非常に意味深いこの日の韓国戦、先発して指のマメで1イニングで降板というのはちょっとね、いかにも寂しいね、投げすぎでできるもんでもないんで、むしろ投げてたんかいなと思っちまう。そうじゃないのなら運のなさに同情する。

西投手、勝負師だ。凄い。外野でもね、持っとるね、プロで行けるね。奥川投手、並外れて素晴らしい。ぶっちぎりで今大会No1投手である。性格もプロ向きっぽいし投げ方も長持ちしそうだなあ、顔もマー君にそっくりだしすぐメジャーで通用しそうだ。ドラフトの目玉でしょう。

そんなによく見てないが、これだけの投手もってて台湾、韓国に負けってよくわからん。

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投げなかった大船渡・佐々木投手に

2019 AUG 4 18:18:50 pm by 東 賢太郎

甲子園大会につき私見を述べる。高校で国民注視の大会がある文化は世界に日本しかない(駅伝もそう)。日本高野連の加盟校数、つまり硬式野球部がある高校の数は4,000前後で推移している。ちなみに2018年の韓国は77、台湾は102であるがWBC、五輪で4,000:100の実力差はない。

野球は9人でやる。そのエリートの9人が集まるかどうかに国の人口は確率的に関係があるが、まずは世界水準の9人さえいればいい。確率といっても9人がどこから出現するかは予測がつかない。歴代の日本人高校生で160キロの球速を記録した選手はともに岩手県出身の花巻東・大谷翔平と大船渡・佐々木朗希の2人しかいないが、岩手県は硬式野球部がある高校の数は71である。

次に肝要なことは彼らの技能習得環境があるか否かだが、韓国、台湾の9人が日本の9人と大差ないのであれば次点の9人の水準もほぼ同等、次々点の9人になってもほぼ同じだろう。それを何度も繰り返せばどこかで人口比による差が出てくるはずだが、77、102チーム(約900人)まで行っても劣化はないということだ。102チームは日本なら甲子園地区大会の決勝進出校レベルで意外だがそうだということをWBC、五輪の韓国、台湾の戦績は示している。

つまり、人口比で凡そ日本:韓国:台湾=4:2:1だが長期戦を行えば9人の戦績はほぼこの比率(出現確率)に近づき、硬式野球部がある高校の数は有意な差をもたらさないと推測される。つまり、おおまかな数字にはなるが、人口1億2千万の国で、エリートの9人の次点水準の選手で作れるチーム数は台湾の4倍の400ほどであり、日本の残り3,600チームは9人の技能習得環境には関与しない。あるからといってサムライ・ジャパンは強くならないし、ないからすそ野が狭い韓国、台湾が弱いということもない。

つまり、自分もその一員であったことでこう書くのをお許しいただきたいが、残り3,600チームはエリート層とは無縁の一般参加者で地区大会3回戦あたりで消える水準のチームであり、しかし、思い出という残像を残す場としては人生の一期一会、良くも悪くも一生ものだからまさしく真剣である。サドン・デスのトーナメントゆえに常連校が初戦敗退なんてハプニングも時にはあり、努力と汗と涙という日本人の琴線に触れる要素が満載だ。そこに甲子園大会が国民的イベントたりうる特殊性があるのである。

一般参加者だったのに僕は毎年この時期になるとそわそわし、エリート層のプレーを憧れの目で眺める。今年の西東京代表の国学院久我山には1年の秋季大会で9-0で負けた。背番号1。公式戦初先発。高校を背負って投げる重責。人生で9点も取られたのはあの試合だけ。でも3回まで0-0であり、全国レベルも大したことないという自信も生んだ。それが高校1年の残像になったのだから人間形成にも影響があっただろう。

地区予選決勝で試合に出られなかった大船渡・佐々木朗希投手がどんな残像を懐いて生きていくのかは想像つかないが、投手にとって試合で投げられない以上の苦しみはない。監督はもちろんそれを知っており、もちろん自分も甲子園へ行きたいのだから、何か理由があったのだろう。それは何だろう?

佐々木しかエース級はいないと仮定するとこうなる。

(1)【佐々木を決勝まで温存】

決勝は勝てるが準決勝までに負けるかもしれない=リスク(X)。

(2)【佐々木を温存しない】

決勝までは進めるが疲弊して佐々木が決勝で投げられない=リスク(Y)。

監督はX>Yと考えたのだろう。決勝の相手より準決勝までの相手の方が普通は格下である。格下を他の投手でまかない、決勝を佐々木で甲子園にというのが順当だ。しかし他の投手にはその力はない、そう思ったはずだ。格下でその程度の信用の投手たちが決勝で勝つということは、表向きはなんと語ろうが、現場の厳しい現実ではあり得ないことであって、X>Yと思った時点で将棋は「詰み」だったのである。佐々木なしでは甲子園は元来が無理であり、佐々木がいてもそうだったのかもしれない。唯一、佐々木の疲弊が登板限度内であることが救済の道だったが、何かの事情で、監督は「そうではない」と判断されたのだ。であれば未来のある佐々木の健康を守る。おそらく高校最後の試合になる決勝の舞台に他の選手を(打席にも)立たせてあげる。それが打てる最善の策だったのではないかと推察する。

それに対して批判が飛び交っているようだが、僕自身が登板過多でヒジと肩を壊してしまった経験者だから思うところがある。「連戦連投は古い野球だ」「高校野球は教育の場だ」「子供を守るのが監督の義務だ」。たしかに。そういう前提でいまの甲子園大会は国民的イベントになっているのであり、その末端で思い出をいただいた身として何の異論もない。しかしだ、僕は高2で野球ができなくなってしまったがそれで当時の監督を恨んでるなんてことはまったくない。むしろ評価してくださり、全試合エースとして起用してくださったことに感謝の気持ちしかない。試合開始前のメンバー発表で「6番ピッチャー東」でない試合などひとつとして望まなかったし、マウンドで肩に異常を感じた試合以外に途中降板させられたこともない、あれほどの信頼をいただいた経験はその後に野球以外でも自信になった。故障は自己責任だった。

登板過多の故障者は人災の被害者だ、だから連投させる指導者は古い体育会体質をいまだに持った加害者だと主張する人がたくさんいる。そういう人たちがどういうわけで体育会が嫌いになったかは知らないが、故障者として言おう。被害者などとは無礼千万である。別に義務で野球部に入ったわけではないし、パワハラで登板させられたのでもない。好きだから入部し、練習しまくってマウンドに立ち、高校で一人しかなれないエースの座を勝ち取ったのである。監督に命令されたら従うしかない?されなくたってマウンドにはいつも立ちたいのだ。そういう習性をお持ちでない人には逆立ちしてもわからないだろうが、そのことと、非合理な練習方法、スポーツマンシップなき戦法、理不尽な上下関係、暴力行為の是非とは全然別な話である。佐々木投手の件は何ら問題ではないのに、それをごっちゃにする人が騒ぐから宗教論争化している。

投球過多はいかんと騒ぐのはは残業過多という労働問題の扱われ方と似ている。①労働が苦痛で悪だと思う人には残業も悪だ。逆に②もっと時給が欲しい人や実績をあげたい人は残業したい。③時間労働と思ってない作家や芸術家やスポーツ選手や経営者には残業の概念すらない。②③の人々個人にとっての本音としては、①の時短闘争や残業廃止の労組活動ははっきり言ってどうでもいいのであって、そういう人に守ってもらう必要もない。弱い立場かもしれない①の人にとって大事であることはフェアネスの精神から尊重するし、経営者としてはもちろん決まりになればコンプライアンスの精神をもって遵守するが、それを国民全般の重大事かのように祭り上げ、パワハラ・セクハラのように「言われたらアウト」で、反対してはいけないことであるかの如くに③人種である僕個人の価値観にまで侵食されるのはファシズムであって不快であること極まりなく、基本的人権を理由に断固として排除したい。

大船渡高校監督の決断は美談でもパワハラ阻止でも体育会精神誹謗中傷のためのサンプルでもなく、上述のような合理的、理性的なご判断の結果と思う。その意味において、賛同したい。今の高校野球はエース級を複数持たないと勝てないが、投手というのは資質が必要であって、140キロ出るからといくら練習してもできるとは思わない。去年の夏の滋賀・近江高校はハイレベルの投手が4人もいてひょっとして大阪桐蔭が負けるとするとここかなと楽しみだったが、エース吉田で評判の金足農業のツーランスクイズに敗退してしまった。無念だったろうが勝負はそんなものだ。うまくできたもので甲子園は無念の敗者のほうがけっこう記憶に残っている。古くは三沢高校の太田幸司、雨で負けた作新の江川、5敬遠で負けた星稜の松井、自らの三振で散ったマー君、7回まで被安打わずか1が逆転満塁本塁打で終わった広陵の野村祐輔・・・。投げられなかった大船渡の佐々木朗希も行く末に世界の球界の大物になって、そうか、そういえばそんなことあったよねという存在になってくれるのではないか。

 

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金足農業・吉田投手の奇跡のストレート賛

2018 AUG 22 23:23:29 pm by 東 賢太郎

今大会、目は金足農業の吉田投手のストレートにクギづけでした。一に吉田、二に吉田、三、四がなくて五に吉田。あれを見てしまうと他の投手なんか見る気もしない、プロでもあんな素晴らしいストレートは見ない、スピードガンが速いかどうかでなく、マニアの僕が「見ていたい」ことがバロメーター。もう吉田の直球は何百球でも見続けていたい。お辞儀してた大谷の165キロよりずっと上。快感の極致。

打者の反応、特に高めの空振りの感じは作新学院の江川以来でしょう。変化球も組み立てのうまさも守備もほめられてますが、すべてはあの速くて「異常に」伸びるストレートあってこそ。美しい!150キロのマシンを手前に置いて対策を練った日大三の打者がお手上げでした、仕方ないね、マシンの球はあんな「異常な」伸びはあり得ないから。本当に一世一代の素晴らしいものを見せてもらいました。勝敗なんてぜんぜんどうでもいい。ありがとう、感謝感激です。

06年に全国を興奮のるつぼにしたマー君vsハンカチ王子はエース君臨型同志の戦いでしたが、今大会はエース君臨型とプロ野球型(複数投手制)の戦いでした。後者は勝つための合理主義で、必然の戦略と思います。しかし、多くの日本人は合理主義がきらいです。それに敢然と立ち向かい勝利する、しかも東北の農業高校だなんて素敵、それにぴったりじゃないのという図式が地元はもちろん国民的に琴線に触れたという大会でした。

僕は大会前半は4人投手制で大物食いを次々と成し遂げた近江高校を応援してました。選抜で花巻東に参考記録ながらノーヒットノーランを達成した彦根東が負けて出てきた滋賀の高校ということもありました。戦略も優れているが運も勢いもあって、大阪桐蔭とやったら勝つ可能性もあったと思います。その近江をツーランスクイズでうっちゃってしまった金足農業も、時が時なら勝つ可能性は十分あったと思います。

今大会の世間の関心は、合理主義という敵に武蔵坊弁慶のように立ちはだかる吉田投手がどこまで倒れずにもつかだったのです。結局「その時」は決勝戦の初回にやってきてしまった。これは紛れもなく、打った大阪桐蔭打線が凄かった。優勝して当然というプレッシャーをはねのけた勝負強さはあっぱれ。彼らも吉田がベストでないのはわかるので、本調子でやりたかったと思ったのではないでしょうか。その位に懐の深さを感じるウルトラ強力打線、本当に立派な優勝でした。おめでとう!

高めのストレートは投手のプライドである

 

赤ちゃん、野球、また野球

2018 AUG 19 1:01:33 am by 東 賢太郎

知り合いからおめでたの知らせがあって、家内と娘とで病院にお見舞いしました。元気でかわいい女の子で抱っこさせてもらいました。この感じは3人の子供のとき以来ですが、どことなく覚えています。ところがだ、その写真を見ると抱っこがどうもぎこちないのですね。かたや家内はというと絵になるほど盤石の安定感であり、こればっかりは足元にも及ばないと思いました。

さてそこからです。昨日のドラゴンズの件があり、山井投手が先発というのが気になって東京ドームへ向かいました。しかし山井は初回の投球練習からあんまりピリッとしない感じ。対する菅野も3回までに70球ぐらい投じていまひとつでした。山井は2回に早くもマギー、阿部、長野にホームランを食らい5失点でKO。これはちょっとこたえたかもしれません。

菅野は立ち直り、結局平田の2本だけの2安打完封でした。ここ1か月勝てておらずどうしたのかと思っていましたがやっぱり球威が戻ると抑えますね。かたや山井は心配だし、救援したかつての名リリーバー浅尾も130台しか出ず明らかに肩が痛い投げ方で岡本に1発浴びました。気の毒でなりません。結局、巨人が5本塁打で10-0の圧勝でした。昨日ニューオータニのロビーで見かけたもうひとり三ツ間投手も投げ、ついに全員が登板。これも何だったかわかりませんが帳尻が合いました。

 

帰りに東京ドームにある野球殿堂博物館に寄り、すぐ退散するつもりがけっこうまじめに見てしまいます。しかし甲子園の準々決勝第4試合、金足農業vs近江が気になっており、そっちはスマホで実況を見ながらです。吉田が連投にもかかわらず好投しましたが終盤で2-1と負けておりました。そう思いながらも博物館も捨てがたいものがあり、興味あるコーナーはじっくり見てしまうのです。

 

出口に向かうとTVがあって、大勢が取り囲んで見入っておりました。見るとスコアはまだ2-1で金足の攻撃、9回裏ノーアウト1塁という絶妙の場面です。これはここで張り付いて見るしかないではないですか!

次打者がレフト前ヒットで1,2塁。次はバントのサインでしたが投手が定まらなくなってきて四球。無死満塁。次はスクイズだろうというのは衆目の一致です。やった。決まった。同点!と思った瞬間あ然でした、まさかツーランスクイズとは!それで逆転サヨナラです。またまた今日もマンガみたいな事件で決着、いったいこのチームって・・・!

 

テレビコーナーに歓声が上がり、やがて大きなどよめきと変わり、ほとんどの人が金足農業の応援だったことがわかりました。ちょっと近江はかわいそうだ。三々五々散った後もまだ見入ってる人たちが・・・。

 

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妙な一日(金足農業と中日ドラゴンズ)

2018 AUG 18 1:01:20 am by 東 賢太郎

ホテルの2階にあるファミマにサンドイッチを買いに行ったところ、ロビーに続くエスカレーターのあたりでブルーのユニフォーム姿の大柄な男たち数人とすれ違いました。よく見ると胸に「CHUNICHI(中日ドラゴンズ)」とあります。みんなぞろぞろとバスに足早に向かってるのです。ニューオータニは定宿みたいですね、以前も見かけたっけ。顔まではわからないので背番号だけスマホにひかえておきました。実は当夜はその中日・巨人戦を東京ドームで観ようと思っていたのです。

ところが昼頃にTVで金足農業・横浜の試合の最後の所をたまたま見てしまってました。吉田投手が気になっておりましたが横浜のサウスポーもいい球を放ってる。応援してた金足は8回裏で4-2で押され気味。大事なバントは失敗するわで「もうだめだな」と思ってたら出た、まさかの逆転スリーラン。度肝を抜かれ、9回は吉田が3者連続三振で締め。こんなの漫画でもマンガチックすぎて笑ってしまうでしょ。

野球の神様は年に1回ぐらい野球好きにこういうご褒美をくれるのです。でもこれは5年に1度あるかないかのスペシャルバージョンだ、もう完全におなかいっぱいになりました。ほな、ごめんなさい、中日・巨人はやめ。今日はまっすぐ帰ってあのホームランの余韻に浸りたい、そんな心持ちになってしまったのでチケットも置いてきてました。

そういうところに突然どやどやとドラゴンズ選手軍団が目の前に現れてまうのだからこれもマンガです。そういやあ松坂は見なかった、きのう投げて勝ち投手だからかなあ。そういえば金足に負けたの、松坂の横浜だったよなあ。そうそう、エスカレーターですれ違った連中、あれ誰だ?スマホに記録した背番号を調べたらこれまたなんと笠原くんとマルチネスくんでした。今日はその笠原が先発、マルチネスが抑えで好投したらしく、中日が6-1で勝ち。笠原はヒーローのお立ち台でした。なんか妙だなあ。

そう、もうひとり背番号書いてた、29番、なるほど山井くんだ。彼は明日先発なのだ、困ったな予定があるんですが、見に行けってことなんだろうな。

 

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甲子園をみていて目が行くところ

2018 AUG 17 21:21:56 pm by 東 賢太郎

(1)ボール交換を要求しない

ワンバウンドの投球を捕ったキャッチャーが審判にってことですね。ミットを外して両手でボールをこねこねこねして泥を落とし、場合によってはユニフォームでごしごしまでして、つるつるにしてピッチャーに返す。いいですね、心がこもってますね。よしがんばるぞって気になりました。ボールは貴重品だったんで内野ゴロでも何でもそのまま使って、チェンジでピッチャーに返ってきてプレートの穴に置くんです。プロ野球はちょっとでも地面に触れると当然のように交換ですが、あれ味気ないね、今でももったいないなあ~なんて違和感あります。

(2)整列して礼

試合開始。ホームベースはさんで両チームが整列。主審の発声。全員で「お~す」と礼。ここでこいつら強そうだ弱そうだと感じる。時に足が震える。後攻ならそこからまっすぐマウンドに。投球練習はたしか8球。主審のプレーボール!の発声・・・いろいろあって・・・また整列。ゲームセット(だったかな?)の発声。勝っても負けても「あ~した~」。高校野球の儀式、かわってねえなあ。

(3)女の子がベンチに

いいなあ、なごみそうでうらやましい。マネジはいたけどそんなことありませんでしたし。でも打席でバットは振ってほしくない。えっ、土俵じゃあるまいし?やっぱり古いですかねえ。

(4)ガッツポーズ

そんなのそもそもなかったです。グラウンドで歯をみせるなと言われてましたから無表情、無感動を装ってやってました。三振してマウンドで平然とされるとチクショーでした、あれなら雄叫びのほうがましかな。

(5)金属音

あのキーンはだめだ。僕のすぐ下の代からあれになりました。卒業してから一度夏練でフリー打たせてもらったら、なにこれって安心感ありましたね。折れないぞって。芯もアバウトで広いし飛びました。外野手は音で当たりを判断できないし、ピッチャーは詰まらせても内野超えそう。ああいやだ。

(6)150キロ

なんだそれは?今の子はデカイし筋トレしてるらしい。近鉄入ったジャンボ仲根もでかかったけど出てなかったろうなあ。打席でどんな音してるのか気になります。120あたりはサーーーーーパン!、130超えあたりでシュワーーーバチーン!!。150キロ??

(7)フォーシーム

減りましたね、甲子園だけじゃなく。直球とカーブだけのクラシックな子はいませんね。5,6球、「う~ん」とノドが勝手に唸ってしまったのが金足農業の吉田クン。この子のフォーシームはダントツ、凄すぎ。あんな伸びあがるの見たのは何十年ぶりだろう?高めは江川を思い出しました。ロッテかカープのドラ1たのむ!

(8)ホームラン

なんであんなに出るんだろう?やっぱり金属バットでしょう。でもその方が観る側は面白い。金足農業の逆転スリーランは頭が真っ白になりました。

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母校・九段硬式野球部が大健闘

2018 JUL 19 0:00:04 am by 東 賢太郎

昨日の東京の暑さはいっぱしのものだった。朝7時に早々と30度を超えたらしく、午後に外を歩いたがシャツの中の空気までが熱いというのは狂気の沙汰だ。こんなのはあまり記憶にない。

こういう中で高校球児は甲子園めざして野球をやっているのだ。いま思うと尋常なことではないが、暑さも野球の内という感覚だった。実は今年は母校の九段が東・東京大会で、

1回戦 広尾学園 16-5(5回コールド)

2回戦 文教大付属 10-9

3回戦 大田桜台 7-0(8回コールド)

と来ていて、雄々しい勝ちっぷりであった。残念ながら昨日とうとう力尽き明大中野に8-1で敗れてしまったが、しかし4回戦まで進んだのは最近記憶にない快挙でまことに痛快である。勝つとベスト16だったのだが、僕の2つ上の代が東西いっしょの時代のベスト32だったからそれに並ぶ可能性があった。

昨日勝ってベスト16を決めたのが関東一高、修徳、日大豊山、小山台、安田学園、そして今日は日大一高、二松学舎、成立学園、堀越、城東が4回戦をむかえるが、以上はみな甲子園出場校だからそれが4回戦のレベルなのだ(ちなみに7回勝てば甲子園である)。後輩たち、よくやってくれた、ありがとう!

そういう中でのことだった。五反田で会議を終えた後にタクシーを拾おうとしばし歩いたところ、おばあさんが炎天下の歩道に倒れていて家族と若者が懸命に助け起こしている。意識はあったが頭を打っていて出血があり、なかなか起き上がれない。91歳のご高齢とお聞きしこれは急を要すると思い、我々の判断ですぐに救急車を呼んだ。ところが出番が多いのだろう、なかなか来てくれない。しばしの緊張の時間が過ぎやっとお乗せすることができたが、その後いかがだったのだろうか心配だ。

毎年猛暑はひどくなっている気もするし、若くても熱中症で亡くなる方が増えているようでもあり、オリンピックもさることながら高校野球もリスクを考えた方がいいかもしれない。甲子園も、例えば準々決勝までは京セラドームでやるとかだ。勝ち残った8チームが甲子園でやることができる、そこまでは比較的涼しい中で黒白つけるなら過度の消耗も熱中症も避けられるしゲームの質も最後まで保てるのでは。根性と精神論で、欲しがりません勝つまではの時代でもないと思うのだが。

 

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彦根東 VS 花巻東(春の甲子園)

2018 MAR 31 16:16:49 pm by 東 賢太郎

仕事に忙殺され、今年の春の甲子園は見る間もない。ところが今日土曜日、すごいことがあった。

彦根東(滋賀)の左腕・増居翔太(3年)が第2試合の花巻東(岩手)戦で、九回まで無安打無失点に抑え、試合は0―0で延長に入った。

甲子園大会でのノーヒットノーランは春夏通じてこれまで37回達成されているが、その中でたった1度だけ、延長戦で記録されたノーヒットノーランがある。57年第39回大会でのこと。その記録保持者こそが、早稲田実(東京)の2年生エースだった王貞治(元・巨人)である。

 

十回裏の先頭打者に右前安打を浴び、さらに無死満塁からサヨナラの中犠飛を浴び、0―1で敗れた。九回までノーヒットノーランをしながらの敗退は、センバツでは2度目。夏は1度、プロでは過去に3例ある。

 

 

ソナー・メンバーズ・クラブ評議会は増居翔太に「惜しかったね賞」と「文武両道賞」を授与することを決定した。理由は下記のとおり。

1.体がでかい⇒速い、ではないこと(171㎝、64㎏)

2.九回無安打14奪三振、うち12がストレートであったこと

3.京大工学部志望であること(ぜひ入ってね)

4.夏も頑張れよ!!

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以上

清宮くんの早実、敗れる(神宮球場にて野球の原点にふれる)

2016 JUL 24 2:02:18 am by 東 賢太郎

後輩のSくんに「清宮君の早実を見ませんか」と誘われ、何十年ぶりに高校野球を観ることになりました。この日の神宮球場は西東京大会の準々決勝4試合のてんこ盛りで、第2試合が注目の早実×八王子でした。2万4千人も入ったそうです。

内野席は満員で仕方なくライトの外野席に陣取りました。先日、筒香のドライバーショットみたいな弾丸ライナーが突き刺さった付近ですね。第1試合の国学院久我山×東海大菅生が試合中でした。たまたま国学院久我山は僕の初先発となった高校1年の秋季大会の相手だったので応援しましたが、残念ながら負けてしまいました。

さてお目当ての第2試合、早実×八王子です。試合前の練習(下、背番号3が清宮選手です)、真近で見ていると早実はいかにも強そうだ。Sくんは浦和高校の球児であり、お互い硬式やったもん同士で会話が弾みます。八王子の下馬評は知らず、キャッチボールとトス見ながら早実が5-2ぐらいか?なんて言っておったのです。 soujitu 2年生の清宮くんが4番ではなく3番というのは1年生の野村くんがいるからですが、野村の打撃は脅威(2塁打、3塁打でした)。守備も肩も十分にこのレベルの選手で驚くしかないです。清宮くんも2塁打を打つには打ったが、ところが八王子の左腕・早乙女くんの好投にチームとしては要所を抑えられます。スピードは130キロ程度ですが球持ちが良くて低めまで伸びがあり、巨人の内海を思わせる。緩急をうまく使うのでキャッチャー小掛くん以外の下位打者は差し込まれてましたね。

これが清宮の打席です。 kiyomiya 野球はわからないもんで、早実が6対3でビハインドの最終回を迎えます。ノーアウト1、3塁で清宮という最高の場面は盛り上がりました。カキーンと打った瞬間いい角度で我々の方向へ飛んできて、入った同点!と思ったがわずかに失速してフェンスぎりぎりでライトのグローブに。結局、優勝候補の早実は6-4で敗退してしまいます。残念ながら投手陣があまりに弱かったですね。エースが引っ込むと控えはもう甲子園レベルとは遠い。高校野球はピッチャーで決まると言いますが、まさにそう。八王子はエースの投球術が早実をしのいだということです。それに加えて内野守備(特にショート竹中くん!)がすばらしく、打撃も5回に集中打で5点奪ったのですが、大物はないがシュアな印象でした。ショート、センターが中軸のチームは強い。あの3,4番がいるだけで普通はビビるでしょうがまったく位負けしなかった。ナイスゲーム! soujitu1 第3試合は早稲田高等学院×創価。これはネット裏に移動して観ました。結局、覇者覇者ワ・セ・ダの応援歌を二試合聞くことになったのですが、試合前練習で見るに創価は強そうだし、野球エリートの早実とちがって学院は勉強はできるだろうがとあんまり期待してなかった。ところがふたをあけると、この試合が一番面白かったのです。

それは早大学院のエース柴田くんに尽きます。今日出てきたすべてのピッチャーの中で文句なく最高。ストレートは最速142キロあたりで、最近の高校生ではそれは珍しくないですが、彼の場合は球の質が素晴らしくいい。球離れの力の入れどころが理想的で、回転がよくエネルギーにあふれた「強いストレート」です。カーブは浮き上がって落ちる、いわゆるブレーキがあってタイミングがとりにくいでしょう。先日、交流戦でソフトバンクの東浜をネット裏で見ましたが、彼のボールと質的に近いものがあります。

無死3塁でスクイズのミスで無得点というのがあり、あそこで1点取れば勝っていたのですが、結局は延長10回にホームランで負けました。しかし彼の球は目に焼き付きましたね。最高の目の保養、快感であり、いいものを見せてくれたお礼を言いたい。タラレバですが、もし彼が早実にいれば甲子園だったのではと思ってしまいます。大学で磨けばプロも夢でないでしょう。できれば東大に入って宮台君と勝ち点とってください。 gakuin 第4試合は日大三が聖パウロ学園に5回コールド(13-3)で圧勝でした。今日は午前10時から午後7時まで9時間ぶっ続けで 4試合見ました。飽きないかと思われるでしょうが、先日書きました通り、まったくそういうことはないんですね。これは同じく飽きないS君がいたことが大きいのですが、グラウンドでやったもんしかわからないことが多々あって、ぽろっとつぶやいたことにちゃんとした反応が返ってくる。それにまた僕が返す。こうやって会話のキャッチボールになるのが心地よいものなのです。

周囲もたぶん経験者だろうというオジサンがたくさんいて、熱い。OBじゃなくどっちが勝つ負けるはどうでもよくて、野球という競技を楽しんでる感じの人たちが。チームの応援ではなく、野球の神様のお恵みへの応援ですね。ラッパや太鼓で盆踊り大会みたいになってるプロ野球はうるさいだけでかないません。これが野球の原点、ホンモノです。

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