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ここぞに弱い奴は常に負ける(カープ緒方、得意の負け犬采配)

2015 AUG 1 22:22:51 pm by 東 賢太郎

つい先日にこのブログを書いたのですが、特に広島のことを書いたつもりはなく一般論としてでした。

ここぞに強い奴が常に勝つ

昨日と本日、広島カープ球団様にわが持論をこれほど雄弁に証明してくれる試合を見せていただけるとは光栄なことであったのですが、表題のような反証の形を取られてしまったのがやや不満ではあります。

きのうは久々に早めに帰って広島・DeNA戦を見たのですが、早々にマエケンが炎上して2回で6失点という信じ難い惨状。もうTVを消そうかなと思ったら二番手の戸田が素晴らしいストレートを投げてたのでつい見てしまいました。

そこで4回に出たロペスのホームラン!これは決して戸田の失投ではなく、素晴らしく体重の乗った伸びのある快直球がインローに要求通り行ったのですが、カンペキにレフトスタンド中段まで運ばれました。しばらく目に焼きついて離れない凄まじい一発で、怖いなーと身震いし、ああいう打撃は他の打者に火をつけるわなと思い、勝敗なんてどうでもいいやどうせ負けるし、あんな打球を見られただけで感謝、満足として時間がもったいないので観戦を終了しました。

100%負けを確信してましたが、そっちの方向へはカープは非常に予定調和的でありプロ野球ニュースを見るとやっぱり10対4で負けてました。マエケンは2回で6安打4与四球で話にもならない。お得意様のDeNAをなめてたか昨夜遊び過ぎたか暑かったからか左翼グスマンの恥ずかしいバンザイにキレたかは知らないが、こういう結果でエースといわれてもキミ誰だっけという感じだ。8勝7敗の戦績など4番手5番手ぐらいの投手だよ。カープ女子も結構だがこんなのをチヤホヤするのは害だからやめてほしい。シアーホルツとエルドレッドのいない打線の迫力不足もひどく、懲罰交代で二軍に落ちた先発・井納のあとの投手はまったく打てなかったようですね。

しかし昨日はそのあとを見なかったからまだいいのです。今日は見てしまった。いま僕の怒りは頂点にあり、お陰様で低かった血圧が急上昇しており、たまにはこういう刺激もいいだろうと自分をなだめるプロセスにあるのです。なぜかというと、3回あたりで1-0で負けてましたがこっちはジョンソンだし、相手先発の高崎は二軍上がりだし、投球の感じから4,5点は取れそうだ、楽勝できそうだなと思ったからです。流れが昨日とは逆の形勢だったのですね。

3,4,5,6回は先頭打者が出塁!どうぞ何点でも取ってくださいというDeNAさんの温情あふれる情け深い展開でありました。4回は先頭グスマンが2塁打、新井のヒットで無死一三塁、そこで田中がヒットで1点入り梵がバントして一死二三塁のチャンスです。ところがそこで石原が投手真正面にスクイズして新井は本塁憤死。その上に石原の足も遅くてめったに見ないスクイズゲッツー。押せ押せの火を自ら消して瀕死の高崎を情け深く救助します。とにかく不思議なほど点が入らない。走者をおいて2度も三振の3番丸君、実に勝負弱いですね。外角出し入れしとけばOKですね。

圧巻は2-1で1点ビハインドの最終回、無死から新井が四球を選んで守護神の山崎がどこかおかしい感じである。バッターはカープでは比較的当たっていて左打者であり今日もすでに2安打までしている田中。ところがなんと田中にバントで僕はのけぞったのです。バントはあり得るだろう?代打は松山と小窪が残ってるし。

一般論ではそうだ。でもあそこは違いますね。投手が嫌だなという感じじゃない。解説の川口も言ってたがあそこでワンアウトくれて山崎はありがたかったでしょう。田中は楽なバッターじゃない。だからあのバントは誰が見ても攻めの戦略に感じない。やばい、いつでも取れると思ってたらもう9回じゃないか、守護神が出てきちゃったぞ、とにかく1点取らなきゃ連敗だ、ゲッツーだけはやばいぞ、という緒方監督十八番の「負け犬采配」なんですよ。弱い相撲取りの引き技。この勝負勘のなさは救い難い。

絶句したのは2回失敗してツーストライクとなり、やれやれよかったね、田中思いっきり行けよと思ったらなんとスリーバント。そして失敗の三振。これで万事休したのです。わけがわからん。弱気へのこだわりは強気なのだ!これは新手のシュールレアリズムなのか?山崎を煙にまこうという何かのなぞなぞか判じ物なのか?屁のツッパリしてワンアウトくれてやって勝ち犬にケツを噛まれただけだった。

あの流れは田中もえっと思っただろうし、たぶん打つ気でいて心の準備もなかったろうし責められない。これも4回の石原のスクイズも、作戦そのものは一般論としてはありです。問題はその是非じゃない。マックの姉ちゃんの言葉みたいなマニュアルどおりの作戦が策士のにおいも嫌らしさのかけらもない風情で出てくる怖くなさですね。勝負に一般論なんてどうでもいいんです。怖いかどうかだ。ぜんぜん怖くもなんともないよあれは。感じるのはひとえに大将のここぞの勘のなさ、勝負弱さ、それに尽きますな。

6,7回あたりで僕は娘に「こんなにどうぞ勝って下さいって試合で負けたりしたら広島は八百長を疑われるな、逮捕者が出るぞ」と冗談言ってたのです。真剣にまさか負けると思ってなかったんで。ジョンソンはいつもながらよく投げたし相手先発は勝てばラッキーの二軍上がりだし、リリーフのヒースの球がこれまたほれぼれする剛球で、こんなピッチャーがいる球団が負けるなんてことがあるんだろうか、仮に負けるとしたらどんな采配をしなくてはならないんだろうか、どうやったって、どんな馬鹿なサイン出したって、どこの素人の野球好きのおっさんが一日監督やったって、仕方なく勝っちゃうよなという感想をいだく以外にあり得ないのであります。

10安打3四球をもらってしまって1点しか取らないというのは匠の技ですな。よほど慎重に打たないといやでも入ってしまうもんです。奇跡的な得点力のなさだ。この策のかけらもない負けを見ては「壮絶な弱さ」という形容以外に僕はボキャブラリーを有しない。もっとシンプルにしよう。圧勝という言葉がありますが、緒方監督殿と、かわいそうだが生まれつきであって修復不能かとあきらめざるを得ない勝負弱さを誇る打者の面々には

「圧敗」

という新語をプレゼントしたい。堂々の5位転落。最下位の中日が唯一勝ち越している球団であるからして、どん底も射程圏です。カープのうら寂しい負けを見届けてしまっていたら、ほぼ同じ時刻に巨人軍が9回裏で4-2のビハインドから3点取ってひっくり返してサヨナラ勝ちしていて、その劇的なシーンを見逃してしまった。原監督、「ここぞに強い奴・・・」のほうもちゃんと証明して下さってありがとう!僕のように事業で毎日リスクを取っている人間はツキのない奴、勝負弱い奴とは付き合いたくないのです。巨人軍、あっぱれです、付き合いたいです、もう破れかぶれだがんばってくれ!

 
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Categories:______広島カープ, 野球

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