東大3割が辞退
2012 OCT 4 0:00:54 am by 東 賢太郎
新設した東京大学秋期入学の、海外学生の話です。まあそうだろうなと思います。グローバル・ランキング30位程度の大学だし日本の教育そのものが人気なくなっているし。入学時期を秋にしてそれがグローバル化だと信じてるところがそもそもグローバルでないし。 あえて天に唾しますが、日本の大学というのは入ってしまえば楽勝です。アメリカは入ってからが修羅場です。しかも学期の最後に「学生による先生評価」がある。ただでさえPublish or perish(論文を書くかやめるか)と迫られているのに、学生に受けが悪くてもクビになる。人気の先生は高給で奪い合いになる。日本だと予備校のほうがずっとこれに近い。 だから米国は先生も必死です。学生は顧客です。TVで見る限りハーバードのサンデル先生は顧客のハートをとらえるのがうまい。マーケティングとして。それを白熱教室とかNHKが国を挙げて礼賛してくれるのだからさぞかしおいしいだろう。あんなのは全然フツーの授業です。安田講堂を使わせるのはみっともないからやめたほうがいい。野村証券が自社講堂をゴールドマンに貸しますか?だから顧客まで取られるんです。ビジネスの常識でしょう。申しわけないが東大の先生にはマーケティング感覚がない。学生評価をやった方がいいんじゃないか。それこそグローバル化です。
(補遺) 海外でThe University of Tokyoといってもだいたいがあっそうで終わりだ。日本居住歴があるか日本関係ビジネスが長い外人なら知ってるが、その場合は「トーダイ」と覚えてることが多い。
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Categories:______世相に思う, 徒然に, 若者に教えたいこと
鶴田 靖人
10/9/2012 | 4:23 PM Permalink
東大に勤めている身としてはコメントせざるを得ませんが、憂国ならぬ憂校ですね。自分が学者になることも考えましたが、現状を見るに東大の先生一人一人のパフォーマンスを10%向上させるマネジメントを導入できないものかと、考えております。組織効率は30年ぐらい前の企業にも劣るでしょう。世界ランキングについて、総長や理事たちは話題にも出しません。日本ヤバイよ。
東 賢太郎
10/9/2012 | 9:39 PM Permalink
ミシュランなんかに日本の味がわかってたまるかっていう感じですか。鮨屋の親父とあまりかわらん気がするが。京大の理系はそれが言えるかもしれないね。鶴田さんの出番と思います。