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僕と広島カープ

2012 SEP 16 18:18:09 pm by 東 賢太郎

僕は生まれも育ちも東京です。広島には2回しか行ったことがありません。それなのに小学校2年からのカープファンです。

これには理由があります。V9時代の巨人は3番・王、4番・長嶋が全盛時代の常勝軍団でした。そうなると興味はそれを誰が倒すかです。そこで友達は村山、バッキ―の阪神タイガース、僕は大羽進の広島カープとなったのです。

プロ入り前、この大羽進を擁した日大一は王貞治の早実に決勝で負けて甲子園をのがしました。以来宿敵となった両者の対決は手に汗握るものがあり、リベンジに燃える大羽が王を空振りの三振に取るシーンにしびれまくりました。

これには伏線があって、僕は少年サンデーを創刊号から読んでおり、伊賀の影丸(横山光輝)という忍者マンガに心酔していました。テレビでも三匹の侍、素浪人月影兵庫など時代物ばかり。要するに1対1の真剣勝負が大好きの子供で、大羽vs王という対決を完全にその脈絡で楽しんでいたのです。その大羽がいたのがカープでした。

そこに、僕をカープにくぎ付けにした大投手が現れます。外木場義郎です。彼は阪神戦のノーヒット・ノーランで華々しくデビューし、大洋戦でセリーグ記録の16奪三振で完全試合、そしてなんとV9巨人相手にノーヒット・ノーランをやりました。3回というのは史上2人。彼は僕の神であり、中学時代は背番号14をつけてフォームをまね、定期券にはいつも彼の写真が入っていました。

後楽園球場で見た彼のボールは衝撃的な威力で、なぜあんなことができたのか納得しました。松坂もダルもマー君も実物を見ましたが、球威ではまったく及びもつかない違う球です。変化球でいくら三振をとっても僕には邪道で、外木場は直球とカーブだけ。そのカーブも巨人の高田がノイローゼになるぐらい落差がありました。

さてそういう経緯でなったカープファンですが、実は妻と知り合ったのはその1回目の広島でした。大学時代に九州旅行をしての帰り道、聖地であった広島市民球場でヤクルト戦を見るために泊まったユースで偶然会ったわけです。カープファンでなければこういうことは絶対におこっていないわけで、人間の運命というのは不思議なものです。3人の子供も世にいなかったわけですから。こういう縁なので、何があろうとカープを見捨てるわけにはいきません。

さすがに地方は無理ですが、神宮と横浜だけは全部応援に行きます。だいたいカープ側のベンチ上アルプススタンドあたりで焼きソバかたこ焼きとビール2杯が定番です。ファンの方、ぜひご一緒に!

Categories:______広島カープ, ______自分とは, 野球

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