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プーチンと習近平の戦い

2013 NOV 18 23:23:27 pm by 東 賢太郎

先週ロシアのプーチン大統領はソウルに行っている。そこで大統領と会食した人の話を今日聞いたが、中国の習近平主席がCISに接近したことにプーチンは非常に不快感と危機感を持ったそうだ。だから中国にとられるぐらいならその前にロシア側で海外投資を誘致して自律的な経済発展を促進する策をとる可能性が高い。

そこで蜜月になりつつある日露両国の企業レベルの関係構築が進むのではないかとのことだ。10年前に堰を切ったように中国に進出した日本企業は尖閣問題に端を発した「いじめ」に業を煮やしており、条件次第でCISに工場を鞍替えすることもあり得る。来年2月のソチ五輪はそのデモンストレーションになる。オリンピックが開催できるほど安全でインフラ整備もできているというイメージを海外企業に発信できるわけだ。

もうひとつ重要な要因がある。CISにはガス田がある。米国のシェールガスはトン当たり2-3ドルと日本の価格の10分の1程度であり、ここから10年でエネルギー革命が起きることは必至の状況だ。しかし彼によるとCISのガスはその米国の半分程度で買える。輸送費が乗るため今は競争力がないが、日本の製造業が当地に進出してくれば輸送は不要だからコストメリットが出る。それは隣のロシアにも大きな経済効果を及ぼすということだ。

今僕はCISの株式市場に注目している。

 

Categories:______グローバル経済, ______株式市場展望, 経済

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