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都立小山台高校の甲子園

2014 MAR 21 18:18:57 pm by 東 賢太郎

履正社の投手はそんなに打てないほど球威があるとは思いませんでしたが、内外角の出し入れと緩急がうまいように見え、6回終了の時にいやな予感がしてしまいました。打球がまともに飛ばなくなっていたのでノーヒットノーランの独特の空気が。いよいよあと2人となって代打の左バッターがピッチャーフライと思ったらかろうじて超えてサードが捕り、間一髪でセーフ。よかった。11対0の完敗でしたがいきなり大阪代表にぶつかったのはちょっと不運でしたね。

小山台はベンチやスタンドにメガネのいかにも都立高校という子もたくさんいて他人ではないという感じでございました。体格は立派でバットの振りもいいがやや荒っぽくて、何より内野守備がちょっとまずい。あれで甲子園は無理ですね。グラウンドが狭くてサッカー部と交代で練習というのは都立には多いんです。しかしエースの伊藤君は素晴らしい。この時期で135km出て変化球もスライダー、カーブが数種類。4番から3つを含む5回終了時点で8奪三振は9回で14個ペースで、大阪代表からこれは物凄いことです。

序盤は変化球が決まらず2番に満塁ホームランを喫しましたが、あの回はまず先頭の三遊間をショートが捕るか最低でも止めてあげないとね。あんなにあっさり抜かれるとピッチャーはいい当たりを打たれた錯覚がして(現にたいした当たりじゃなかった)直球に自信がなくなったりします。そうだったかどうかはともかく、あの回はテンポが速くなって変化球が浮いてしまいボール球がはっきりして四球を連発してしまいました。中盤もせっかく4番を三振にしとめたのに5番を簡単に歩かすなどコントロールに課題があり、2年生のキャッチャーも策がなかったです。

高校野球は基本的に相手は初対面なので、投手の無用な与四球と打者のボール球への手出し凡打によって格を見抜かれてしまいます。今日の2チームはその両方で実力以上に差が出てしまいましたが、そういう不慮の流れになって格上の方のピッチャーがちょっといいと完全試合なんて恐ろしいことに平気でなったりします。そういう流れにハマっていましたから1本出て本当に良かった。

夏はもう一度出てきて雪辱してほしいです。

 

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Categories:______高校野球, 野球

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