能ある人はNOがない
2014 SEP 6 22:22:46 pm by 東 賢太郎
今日は友人と二子玉川で昼食をしました。開業して4年、近頃はこちらからではなく相談を持ちかけられることが増えました。
証券に関わる仕事というのは中々奥が深く、前回書いた運用アドヴァイスという本業以外にもさまざまな相談があります。そのほとんどは投資銀行業務にくくられるもので、本来は大手証券会社の業務範囲でしょう。しかし案件の性質上大手は使いづらいものがあり、それが人づてに回ってくるのです。
会計士や弁護士はたくさんいますが、僕のようなキャリアの人間でフリーに動ける人は少ないそうです。フィーもお安くはありませんし、数人でやる範囲しか対応できないから大証券のような執行力は毛頭望めません。しかしお客さんのニーズにはその方が合う場合があるのです。
僕は食うための仕事はもうしないと決めました。余計なことに時間を使いたくなく、お金に振りまわされる老後などまっぴらです。もう充分食うための仕事はしたし、子供は大人だし家はあるし、ないのは時間だけです。最後の日に「記憶に残っている日」が何日あるか?それが多い人生を送った者が結局人生の勝者だと思うようになりました。
ただ、自分が自分の意志でソナー・アドバイザーズ株式会社という看板を掲げており、その看板に対してご相談をいただいているのですから、会社の顔は潰してはいけない。それは僕個人の人生観とは全然別な話で、会社は作った瞬間から別人格の、ある意味で公の存在です。株主も社員もいます。だから社長であるうちは、その責任をまっとうしていかなくてはなりません。
そこで僕のモットーですが、「能ある人はNOがない」を実践することにしています。これは 評価をダウンできる5つの法則の第2条です。彼は僕が何者かを知って来ているのです。当然YESを期待してです。個人的にNOでも、会社としていきなりそう言うのは会社が能無しだとなってしまう。仮にお受けできなくても、この業界の人はたくさん知っていますから出来そうな人をご紹介ができます。
彼とはそういう背景をいちいち確認しながら、いくらいい話でもお金のために仕事はしてはいけないのだという人生観の確認をした2時間になりました。それに値するか?という問いをお互いに考えることにして別れました。
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