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神宮で最後のロッテ戦(サブローの本塁打に感動)

2015 JUN 16 2:02:53 am by 東 賢太郎

今日は交流戦の最終戦、ぽつんと1試合だけ残ったロッテ対ヤクルトを神宮で観戦しました。

ロッテは昔から会社とご縁があり、パリーグのひいきチームです。昨日はこのスコアのように巨人を見事な「うっちゃり」で下しカード3連勝をかざりました。このスコア、いかにもロッテらしい。

1 2 3 4 5 6 7 8 9
巨人 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2 7 1
ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 3X 3 8 1

10年ほど前は黄金時代で、サブロー、福浦、里崎、今江らでぶっちぎりの強さ。できたての楽天球団から26点取りました。これに井口、西岡がいた2010年、パリーグの3位から日本一への下剋上。打線の起爆力が印象的でした。そのDNAは引き継がれていて、広島は交流戦で1イニング12失点なんてありましたっけ。

個々人の能力がすごいです。2006年6月に娘と見に行った千葉マリーンSの巨人戦は忘れません。走者に小関をおいてイ・スン・ヨプがセンターにホームラン。ところがサードの今江が小関がベースを踏んでいないと抗議し、本塁打は取消しになりました。ちゃんと見ている今江、さすがPL学園と舌をまきました。

 

lotte1今日はネット裏の前の方で見させていただき、ベンチから見るぐらいの臨場感でした。キャッチャーミットの音が聞こえる!最高ですね。僕は見るのは基本的に投手だけで、昔からの習性なんですがどういう球で打者がどうなったか、ほぼ100%それのみを真剣に追ってけっこう記憶しております。その「どういう球」というのが千差万別で楽しいのです。

さて、先発の涌井ですが、彼は初めてで楽しみにしてました。試合前に外野で遠投して、80mぐらいをほぼ手投げで届いてる。相手の捕手は全身で投げてます。肩が図抜けてます。マウンドでも左足はほとんど上げず、キャッチボールの下半身のまま上半身の回転で投げる。そのフォームで直球のパワーは見事、強烈な推進力を感じます。ズドンと重くて伸びる球です。143kmなんですが、古野がバットを短く持ってもかすりもしません。

とにかく攻撃中のベンチ前のキャッチボールで軽く投げた球のミットの音がすばらしい!ほれぼれするきれいな回転のボールです。ところがなんということかコントロールが・・・。そこで「置き」にいくと138kmぐらいになって打たれる。ほんとうにもったいないです。畠山に2本の犠牲フライを許して4回4安打で2失点。もっと見たかったですが伊東監督は代打にベテランのサブローを送ったのです。

サブローは一度巨人にトレードされましたが、生え抜きの名選手なんだし(彼もPLですね)勝負強さは超一流だと思ってましたから残念でした。そうしたおり、オーナーと食事してたらなんと「あれは聞いてない」と。結局、翌年ロッテに戻ってフロントとベンチは総入れ替えでしたね。

さて今日の相手投手は古野。直球は伸びも球威もあり4回まで無得点に抑えられてました。サブローも39歳だしなと思ったら内角の素晴らしい伸びの直球に反応できず見送り。ああこりゃダメだと思った矢先、レフトへ弾丸ライナーのホームランでした。

打ったのはカットボールでしょうか、でもかなり速い球でした。古野は悪くなかったんですよ、あれを打ち砕くのは本当に凄いの一言。今年は26打数の4安打だったサブローの全盛期のような快心の一発!これは一生忘れないでしょう。

そして福浦。代打コールだけで球場が湧きかえるのは広島の前田智徳なみです。習志野高校の福浦は93年のドラ7(投手)でした。7位まで指名したのはロッテだけでドラフトの最終指名選手でした。オンドルセクの豪速球を右中間の深いセンターフライでしたが見事な当たりでした、そうしたら彼の2000試合出場の花束が。これも来てよかった。ぜひ2000本、打ってください。

そして井口。数年前にここでヤクルト山本から放ったバックスクリーン弾の凄まじさは投手感覚で恐怖感を覚えました。そして今日もオンドルセクからあわやホームランの3塁打。近くの初老のロッテファンが「サブローと井口があ・・・」と歓喜の声。まったく同感、感無量でした。結局こういうスコアで圧勝。強い。今日は堂々の「寄り切り」でした。

 

1 2 3 4 5 6 7 8 9
ロッテ 0 0 0 0 2 0 3 0 1 6 16 0
ヤクルト 1 0 1 0 0 0 0 0 0 2 6 0

123456789

lotte

ヤクルトの投手は良かったです。とくに都立高校の星、秋吉の高めは強い球でした。ロマンは重そうだったし、クローザーのバーネット、これは速かった。身長2mぐらいあるオンドルセクよりもっと速いですが、それでも9回に代打・青松が三塁線に快心のジャストミートです。ロッテの打者の振りの良さが目に焼きつきました。

至近距離で久々に見て思ったこと①投手のタマの速さと威力が凄まじい。あれは打っても飛ばないだろうし、打席に入るのも恐ろしい②それを軽々と打ち返す打者のスイングが凄まじい。マウンドであれに投げるのは恐ろしい。

結局、我々がやってたのとは桁違いという結論です。あまりにあたりまえですね。

今年も交流戦はパリーグが圧勝でした。いろいろ言われますが、別にむずかしいこともなく、単純にパリーグの投手のタマは速いし打者のスイングも速い。そういうことじゃないでしょうか、たぶん。

(追記)

ロッテの大谷投手。早稲田ですね、鳥谷が4年の03年大学野球選手権を神宮で見ましたが、たしかそこで投げたでしょうか。今日は2回、6人をパーフェクト。球に力がありました。高校は報徳学園で、古野の2年先輩ですね。奇遇です。その古野は04年の夏の甲子園に控え投手で出ましたが、横浜高校に8-2で1回戦敗退、その横浜のエースが涌井だったということでこれも奇遇。 ちなみにその大会の準優勝投手が済美の福井(現カープ)でした。

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Categories:______プロ野球, 野球

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