カープ福井君、学びなさい
2015 JUN 15 17:17:23 pm by 東 賢太郎
カープが交流戦それまで5カード勝ち越しの王者オリックスに2つ勝つなんて!しかも21安打も打っていままでの貧打はなんだったのという暴れぶり。こうやって得失点差ランキングでは王者の道を歩んでいるわけなんですが・・・。
そうなると3戦目も期待してしまうのが人間のさがというもの。金曜も土曜も僕がTV観戦しないと勝つようなのでゲンをかつごうと、日曜日は試合開始からしばらく部屋で仕事をしておりました。1時間ほどたっておそるおそるTVをつけてみると、先発の福井君のすがたはもう消えてました。
福井は2004年のセンバツで優勝した好投手です。甲子園でメンタルにもまれてるしタマが重く肩にスタミナがありそうで、ばたばた三振をとるというよりも詰まらせて凡打にとるタイプでしょう。ここ数試合、球威あるタマが低めに決まって好投してました。
しかし、昨日はビデオで見るとタマが不用意に高い。球威はあったし調子が良かったんでしょうかソフトバンクの重量打線に野放図に力で向かって行っていて、打たれた変化球はみなベルトあたりで甘い。素人目でもわかることで、何も考えてない。同じ88年生まれの捕手の會澤が叱咤すればいいのにいいにくいのか、投手コーチは影響力がないのかなにもしない。
まだ27才の福井が力勝負したいのはわかるし言っても無理なのか知りませんが、球質からして彼が目指す手本はどう考えても黒田なわけですよ。彼はたぶんカープでもっとも黒田2世になれるタマ相の持ち主です。どうして金曜日の黒田のビデオを見て学ばないのか、それを同じ相手に試さないのか、僕にはとうてい理解できません。やればメジャー級の投手になれるかもしれないし、手本は目の前にあるのに欲がない。
プロといっても人間は誰しも未完成だから学ぶ貪欲さがないと。どんな業界でもプロとして一皮むけるプロセスはいっしょですよ。そして、若者はそんなことはまだ知りませんから、その道の経験者がぶったたいてでも導いてやるのが必須です。広島カープという球団は昔からそうやって若手を成長させて巨大戦力と戦ってきた、そこが魅力だったのです。だから弱くても応援してきました。
この日は二軍から上げた西原と飯田が投げました。二人とも初めて見ましたが、サイドの西原は内川、李、松田を全員三振。タイミングとりにくい珍しい投げ方でコントロールは悪くなし。球質も伸びるのか落ちるのかわかりにくい感じ。左腕の飯田も三者凡退で、速球に切れがありマウンドさばきに不敵な慣れがあります。面構え良し。
結果はともかく、二人ともソフトバンクの一軍に名前負けせず自信持って投げてる、これが頼もしいじゃないですか。ぜんぜんうわついたものがない。メンタルになにか持ってるか鍛えられたんでしょう。二軍投手コーチは佐々岡です。ここに書いたのですが
100勝100セーブでノーヒットノーランやってる沢村賞投手です。逸材揃いの一軍若手投手陣をぶったたいて誰にも何も言わせないのは彼しかないでしょう。
せっかくDeNAが落っこちてくれました。打線は水ものだから奇跡の復活があるとすると投手陣しかありません。若手を意識改革させ、黒田を生きた手本にさせられるなら、まだまだ首位と4.5ゲームなんだからあり得るかもしれない、そう思います。
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Categories:______広島カープ, 野球
中島 龍之
6/16/2015 | 11:32 AM Permalink
ソフトバンクはあぶないところでした。福井は最近好調でしたので、3連敗もありでしたね。まだ甘かったですね。東さんのおっしゃる通り、黒田といういい手本がいるのにと思います。ソフトバンクはこんな時に、新しく獲得した投手で勝つところが、資金力のお陰ですね。2軍にはいい若手もいるのですが。よしとしましょう。
東 賢太郎
6/16/2015 | 12:38 PM Permalink
中島さん、バンデンフークはほかならすぐにローテーション投手ですよ。2億円の選手でも2軍だから1軍の強さは本物ですね。カープの勝ち越しは奇跡的です。福井が3つ目を決めていれば英雄だったんですが、そこで力で決めに行くのが若いです。