Sonar Members Club No.1

カテゴリー: 野球

ディズニーの遊び心はアメリカ人の鏡

2025 OCT 8 2:02:06 am by 東 賢太郎

フィリーズがやられた。乗り込まれて2敗!フィラデルフィアはこの野郎と屈辱で真っ赤に燃えてるに違いない。かたやドジャースは佐々木朗希も出てきたし日本人さまさまだ。総理大臣は無名だがオータニサンは子供でも知ってる。

先週、ディズニー関係のディールでLAとオンライン会議をした。ちょうど大谷が1本目のホームランを打ったあたりだった。相手の社長に「ドジャースいけるんじゃないか?」とエールを送ったつもりが「俺はブルージェイズだぜ」ときた。カナダ出身か、知らなかった。この時期、アメリカで野球の話は微妙だ。

会社時代、ニューヨークのヘッドとそりが合わず常々この野郎と思ってて、もちろんこいつも僕が大嫌いであった。ところがフィリーズvsヤンキースのワールドシリーズで僕が応援してるのをどこで聞きつけたか「俺もフィリーだ」と電話してきて一気に仲良くなった(フィリーは「フィラデルフィア市民」の意味)。

かようにアメリカ人は野球に熱い。同社にニューヨークの日本企業対抗でお前の球を打ったという奴がいて、覚えてない、打ったんかときくといや一球も当たらなかった(笑)で一気に仲間だ。これがアメリカだ。僕はオバマ・バイデンの民主党が大嫌いである。しかし、カープファンだと言われたら危ない気もする。

そういえばディズニーランドが開業70年らしい。知らなかったが同い年だ。1977年、大学時代に初めて渡米してLAで真っ先に行った。うわー凄いとこ来ちゃった!とワクワク、ふわふわの丸2日間だった。よく考えると22歳だ。同期は就職活動だよ。浪人したからこんなところで遊びほけてて人生わからんね。

ディズニーの遊び心はアメリカ人の鏡だ。去年に東京のスペースマウンテンがクローズしたらしいが、このコースターは名品である。調べると、LAのオリジナルは1977年5月27日完成とあるから僕はオープン2か月後に乗ったことになる。たしかにこんな感じだった。

まあ日本の遊園地にこんなものを作る発想はないだろうね、技術はあったってね。そこだと思う、これから日本に大事なのは。ぶっ飛んだアイデアを良しとしないとAI時代は生き抜けない。ガリ勉して覚えたもんなんてみんなAIができちゃうからね。ただの秀才は失業。AIは遊ばねえ。だから大いに遊ぶことだよ。

政治家も役人も前例踏襲で、ちょっと尖ったこと言うと「いかがなものか!」だ。オールドメディアもね、化石人類だね。戦前みたいなこと言うなって左が右を批判するが、それ、どっちも「殿中でござる」の江戸時代なんだよ。それで行くんならトランプにやっぱり80兆円やめます、鎖国しますっていうんだね。

僕はアメリカ文化が嫌いじゃないが囲まれて生活したいわけじゃない。でも20代にそのシャワーを浴びといて良かった。何が出てきても驚かんし、どんな奇天烈だろうと良いものは良いという感性ができた。そういうアメリカ人にたくさん出会ったからね。原爆落としてこの野郎とは思ってるよ、でも目の前の人が落としたわけじゃないからね、外国人はお断りなんて主義主張は個人の自由だがそういうのは心の鎖国でね、自分のためにならないよ若い人は。

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

自民党と広島カープはとても似ている

2025 OCT 5 3:03:07 am by 東 賢太郎

カープは今年も弱かった。阪神は19勝6敗、最下位ヤクルトも15勝8敗と「お得意様」を超えて二軍のピッチャーでオッケーのレベル。村上の故障がなければぶっちぎりの最下位だった。

5位で今季を終えた新井監督がファンにあいさつした。

「変わろうとするとき、また新しい力が生まれるとき、必ず苦しみが生じます。来年以降もこの苦しみは続いていくと思います・・・」

ふつうは、ここで球場が「がんばれよー」と温かい拍手と声援につつまれる。オーナーも新井もその予定だったのだろう。ところがだ。マツダスタジアムはにわかにざわめき、怒号が飛び、新井は16秒間も沈黙してしまったのである。

もう時代は変わっている。

ファンが厳しくなったわけではない。ネットで他のファンの情報や意見を知って、目が肥えたのだ。勝って欲しいのだから何をやってるんだと怒りを覚えてくるのは自然である。

政治の世界でもそうだ。一般の有権者がこれまで知らなかった情報や意見をネットで知り、政治家や役人は何をやってるんだと怒り、デモや落選運動をするようになってきた。

新井は誰もが「いい人だ」とほめるらしい。これ、誰かさんに似てないか?「会ったよ、あいつはナイスガイだ」と我がパートナーのアメリカ人があっさりほめてた自民党の小泉進次郎議員だ。

「小泉を総理にしとけば国民はなんとかなるから好き勝手できる」

自民党のお爺ちゃんたちがそう思っても不思議じゃない。

「新井を監督にしとけばファンはなんとかなるから弱くても満員だ」

カープのオーナー様が思っても不思議じゃない。

今時の世の中、どっちも大きな勘違いだ。総理大臣も、野球の監督も、企業の経営者も、結果を出さなければ何の価値もない。彼らの成果は世間にあからさまにネットで公表され、厳しい批判の目に晒される。昔とは違うのだ。

つい昨年まで「昔」が続いていると勘違いしていた自民党は3連敗に懲りたのか小泉を総裁に選ばなかった。新井は続投だ。

ネットの書き込みを見ると、ファンはよくわかってる。

ホームラン数リーグワースト。 得点、失点ともリーグ5位、二軍も大きく負け越し。絶対的な4番もエースもいない。ドラ1がぜんぜん育ってない。最終戦に向けての負け方はファンを無視で目に余る。現在の監督・コーチでまんねりを続けないか心配だ、そうなれば今年以上に客は来なくなるね。普通は監督変えないにしてもコーチ総とっかえとか、結果を出せなかったことにファンに対しての示しはつけるもの。

新井の後に挨拶をした田中広輔が「一軍は勝ちを求められる、監督の言葉に甘えることなくスタジアムを満員にする野球を」と言っていたがその通りだ。

ネット情報でファンの眼はどんどん肥えてきている。自民党より遅れてるって、企業経営としてもう絶望的じゃないか。

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

カープ 阪神・大竹に今季7試合で6敗目

2025 SEP 19 19:19:41 pm by 東 賢太郎

同じピッチャーに7回やって6回ひねられる。通算はさらに壮絶で2勝15敗の惨状を呈しているのであって、ものもいえない。

こんなのがプロのチームといえるんだろうか??

しかもである。大竹は失礼ながら2017年のソフトバンク育成4位の投手だ。同年の広島の育成指名3人はすでに退団、いっぽうソフトバンクの育成1~4位は尾形、周東、リチャード、大竹で大当たりだ。しかも大竹は2022年の現役ドラフトでも採れたのに阪神が指名して、そのあげくがこれ。阪神は純和製打線でぶっちぎり優勝。スカウト能力からしてプロとアマじゃないか。

これを書いたのは今年だが、

広島カープは打撃コーチを全員クビにしろ

去年からこうだったのだ。

「まさかのコーチ全員留任」責任放棄にカープOB2人 …

 

フロントはなんにもやらずに、今年また同じことをくりかえしてる。ファンはどうでもいい。国民はどうでもいい自民党と似たにおいがする。

スカウトがヘボ、指導するコーチがヘボ。勝つわけない。

先日、投手の床田がついにホームランを打った。大竹からも会心のツーベース。クリーンアップを打たせたい。

ちなみに床田投手の通算安打数は53本

朝山打撃コーチの通算安打数は49本

 

わけわかんねえ

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

記憶に焼きつくことになった三連休の最終日

2025 JUL 22 9:09:42 am by 東 賢太郎

次女と近場でランチに出たが、陽ざしの強さはかつて住んだ香港なみだ。後で調べると都心の最高は34.3度だったようだが日本と思えない。食事しながら、彼女が幼稚園から小学校低学年までをすごしたヨーロッパでどこがよかったかの話になった。思えば実にあちこち家族旅行したものだ。覚えているのとそうでないのがあるようだが、少しでも記憶があれば大事な思い出だろうと思い地名とエピソードを伝える。するといまどきの情報収集速度で瞬時にググって「ここ?」と返ってくる。「そこだよ。お薦めだ、行ってごらん」。

僕は多分もう行かないが、子供たちはきっと行く。そこに立って何を想うだろう。その地に立って歴史をふりかえるのが趣味だが今はその地の未来を空想してる。これも大いなる楽しみだ。記憶の中でギリシャの島でもスイスのベルナー・オーバーラントでも瞬時に行ける。宗教画にある妖精、スピリットはこれの可視化だろうか、素晴らしい魂の自由さである。写真があるところもないところも親の話を聞いておかないと後悔する。僕は16年も日本におらずその機をだいぶ逸した。先日のクラス会でも、そんなことがあったのかという思いをずいぶんした。聞いておいてよかった。子供にはできる限り残してあげたいと思った。

次女については、親が言うのも変だが瞬発力と機動力はいっぱしで屋久杉も富士山登頂も軽々、英語はネイティブ、コロナの真っ最中にひとりフランスへ飛んで行ってケロッとMBAを取ってくる。あんまり苦労してる観はなく、そういう点で間違いなく親を凌駕している。こうなってほしいと枠にはめたこともないし勉強を教えたこともない。ピアノも弾くがジャンルは違うしそれでいい。自分もそう育ててもらってこうなったし、今や何の不足もなくて幸福であり、子供たちも三人三様の個性になった。それがなによりだ。全員に言っている。ほかに何も望むことはない。三人とも素晴らしい人生を生きてほしい。

夕刻に家を出て神宮球場にむかった。何年ぶりだろう。真夏のここで目撃したゲームというと、2017年、カープが8-3で負けている最終回に6点取ってひっくり返して9-8で勝った「七夕の悲劇」がある。まさかゲーム終了後にそれを思い出そうとは想像だにしなかったが、こういう結末になった。

三塁側ベンチとネット裏の間16列目で良い席だった。昨日カープは8-7で負けてる。今日も打つには打ったが期待の林が5回に放ったレフト中段への3ランがあってこそだ。結果としてだが、毎回の13安打で7四球もらった20出塁で6点という物足りなさは5回時点で予兆があり、特に、先発メンバーで肝心の5番が長打のない野間という完璧に意味不明な起用のせいであったのだ。林のホームランで、喜びも束の間「昨日も一発放ってる林がなんで5番じゃなかったんだ」と怒りがこみ上げ、三塁側スタンドの歓喜の大騒ぎの中で十分に酔っぱらっていた僕は「なんで5番が野間なんだバカヤロー」と昭和のファン並の罵声をベンチにかましていた。

ヤクルトは主力が不在中に若手が覚醒している。7回に中崎から1点取った伊藤、赤羽のヒットがそれだ。一方カープは記録には現れてないが1回の二遊間のゲッツー逃しの凡ミスで先発床田が29球を費やす羽目になり、山田にパームボールをツーランされて3点差となって6回97球で交代となったのが痛かった。久々に生で見たせいもあってヤクルト先発のランバートの152kmの速球は到底人間が打ち返せそうもないほど怖さと迫力を感じたが、打てん打てんと文句を言ってるカープの打者がそれを打つんだからやっぱりプロは凄い。

最終回。ハーンの154kmはド迫力だったが古賀、益田珠が難なくはじき返したのがリードに効いたんだろうか。打たれたのは中途半端な高めだから低めの154kmで押しまくれよと念じていたが、二死一三塁から赤羽への初球は甘めの変化球だった。それをレフトへすくい上げた大飛球。球はポール際で跳ね返りフェンス直撃かと思ったがファビアンは追わず何があったか見えなかった。審判の協議中、ポール近くのカープファンが帰りだしており、ビデオでもよくわからずたぶんポールに当たったんだろうと諦め、やっぱりサヨナラ3ランということで幕切れとなった。仕方ない、打った赤羽があっぱれだ。カープは林と、昨日凄まじいライナーのホームランを左中間に叩き込み、今日も2ベースを放ちショートで好捕をした二俣を激賞したい。二俣クン、きみは西武の監督だった秋山みたいになれる。頑張れよ。

6回に小園のタイムリーで6-1となった時点で楽勝ムードだった。油断大敵、勝って兜の緒を締めよだが、そのまま終わってたらこのゲームは数日で忘却の彼方に消えたに違いない。ありがとう、一生忘れない日がまたひとつ増えた。

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

広島カープは打撃コーチを全員クビにしろ

2025 JUL 16 6:06:32 am by 東 賢太郎

きょう高校野球東東京大会3回戦で母校・九段が深川に1-0で完封勝ちして気を良くしていたら、夜に広島カープは横浜DeNAに1-0で完封負けだ。東に苦も無くひねられ7連敗。床田は8回1失点で負け投手?なんなんだそれは?

今年13度目の完封負け。16戦連続3得点以下(66年ぶり)の打線。屈辱を超え、球史に刻まれる歴史的貧打である。こんなもんがプロと言えるか。打撃コーチは全員クビにしろ!!

こんなクソ試合をカネを払って見に行く人がいるのかと不思議でしかないが、案の定、今年は4月からホームであるマツダスタジアムの3塁側内野席が驚くべきほどガラガラである。爆破予告で立ち入り禁止にでもなったかと見まごうほどだ。昔のパリーグの試合を思い出して一抹の郷愁すら覚えざるを得ない。日本国民は救いようのない物価高と重税に苦しんでいる。地元のファンだってつまらない貧打の負け試合を高い金を払って見たくはないだろう。

去年はオールスター明けの8月までは首位と戦力の割には好調だったが、9月に入ってクローザー栗林が崩れて衝撃の逆転負けを食らったことを契機に一気に元気が失せ、猛暑で疲労困憊していた投手陣が貧打を持ちこたえられなくなって崩壊。歴史的なつるべ落としの4位で終わった。それと同じものが今年は早くも7月半ばにやってきている観がある。頑張っている投手陣は気の毒でしかない。こんな激貧打線のチームで投げてみようなんてピッチャーは世界中の隅々まで探してもどこにもいない。投手は勝ちがつかないと年棒は上がらんし生涯記録にだって関わる。つまりエース級ほどFA流出があり得るから、九里に続いて森下、栗林なんか危ないね。

なんとなく、3月に書いた今年のプロ野球順位予想が当たってきてるんじゃないかと感じ、見てみるとセリーグは4,5位の広島と中日を入れ替えるとビンゴ状態に至っている。いや、0.5ゲーム差だから明日に広島が負けて中日が勝てばそうなっちまうのである。情けないが、戦力を冷静に考えるとあるべきところに寄っていく。そういうことだ。

カープの打者というのは球を引きつけられない。だから曲げられるとボールを追いかけてしまい、軸がブレたり腰砕けになったりで自分のスイングで振り切れない。だから追い込まれるとかろうじて当てて逃げるだけで長打など及びもつかない。ピッチャーというものはそれを見逃がし方で察する。このことは経験者は皆わかっている。ピクリとも動かず見逃されると、こいつこの辺に投げるとヤバいななんて勘が働いたりするからキャッチャーのサインは球種には従うがコースはそうしないこともある。ちなみに坂倉のリードは不満だ。阪神の坂本誠志郎に比べると何も考えてないとしか見えない。二日連続で佐藤輝に初打席本塁打を打たれた先日の阪神戦、どちらもインコースのベルトあたりの変化球であって、このバッターはそこが強くて思い切り引っ張れるのだ。2発目の大瀬良はコントロールが良いので坂倉の構えた通りにカットボールを投げて被弾しており投手の責任でない。坂本という捕手は攻めのリードで打者を翻弄できる強い性格と頭の良さ、インテリジェンスがある。とても嫌らしい、悔しいが実に良い捕手である。坂倉は打力と体の強さを考えれば良い選手だがそれがない。もっと勉強しろ。

阪神の打者は下位でも引きつけることができる。だからボール球にひっかからずしっかり見切れていて見逃し方に余裕がある。だから怖い。れっきとした証拠がある。セリーグの四球数ランキングの1位から6位は大山、近本、中野、佐藤輝、森下、坂本と阪神勢が独占であり、広島は30位まで見てもたったの4人しか入ってない。阪神の打者は怖く、広島のは怖くなく、追い込まれると嫌なので早打ちしてることもある。以前、ゲーム中のレポートによると打撃コーチが「甘い球は必ず来る。それを逃さず打っていってほしい」と言ったらしいが、そんなことは猿でもわかる。それで甘く見える大竹の球を打って凡打の山を築くと「気持ちよく打っちゃだめだ」と言ってる(らしい)。言ってる方が猿並みだ。そのうえに盗塁数は阪神72,広島41であり、本塁打は阪神49、広島37。そして防御率は阪神1.94、広島2.78だ。互角なのは打率だけ。要するに広島は当てるだけのスイングでちょこちょこ短打は出ており、数字上は一見張り合っているようには見えるが、阪神とは野球のクオリティとスケールが段違いなのである。これで勝つはずがないし、補強などで手を打たないのであれば、フロントはのっけから優勝する気などないことになる。

広島のドラ1は2020年の栗林以来、黒原、斎藤、常廣、佐々木と誰も戦力になっていない(阪神は佐藤輝、森下、井原が主力に定着している)。つまり選手の契約金の多寡ではない部分、すなわちスカウトの選択眼、コーチの指導力というあんまり金をかけなくてもよいところまで広島は阪神に劣っているのである。スカウティングは時の運もありドラ1だけが戦力になるわけでもないから広島が採った選手の質がトータルとして劣るとは思わないし、現にタナキクマルや鈴木誠也という攻撃力のある打者を採ったわけだ。ということは「採ってからの育成、コーチングの差」しか説明要因がないだろう。

今年は矢野の超美技がある反面エラーも目につくが、その理由として、去年、シーズン後に打力アップのためバットの振り込み練習を増やしたせいだと解説者が指摘していた。守備力はちゃんと落ちてるからその言葉は正しいのだろう。にもかかわらず、打力はなんらアップがない理由は何だ? 打撃コーチが無能なのだ、これしか合理的な説明はない。今やカープのお家芸と化した左打者の「当て逃げ打法」。こればかり目につく打線なんて12球団に広島しかない。速球に振り負ける、つまり、速い球が打てないからそれになるんだろう(まさに長打が打てない東出の得意技だった)。王貞治が長嶋茂雄との対談で語っている。「速い球が打てないと変化球も打てないんですよね。それを打つために荒川コーチのご自宅で日夜特訓していただき、日本刀を降って一本足打法に行きついたんです」。世界の王さえそこまで突き詰めざるを得なかった速球打ち。それをはじめから逃げてるカープの打法。この発想じゃあ何をやってもデカいことはできないよ、悪いけど。

当て逃げはレフトに短打は出てもホームランがないから相手投手は怖いはずもなく、自分のペースでいいように攻めてくる。つまり、相手投手が上から目線になれてしまい、広島はカモだと自信を持つ人が多々出てくる。だから広島の打者は精神的にも押されており四球を稼げない。見事にデータが証明している。当て逃げは当て逃げなりのタイミングで始動するから球は速くない大竹や大野に緩急で前後に揺さぶられると泳がされたりへっぴり腰になったりしてからっきし打てない。そしてたまに速球をズドンと決められるとそれはそれで打てない。何度対戦してもおんなじやられ方で凡フライと内野ゴロの山であり、さすがに普通の人間は学習能力というものがあるのだからカープの打者は飛ばない特殊なバットを使ってるのではないかと目の錯覚に陥ってしまうほどだ。かたや、どんな速球でも振り切ってきて、それでもスイングの軸がぶれず、したがって当たればでっかいホームランである阪神の森下、佐藤輝、大山の怖さは格別だ。

今年の広島は外人が比較的当たりで、ファビアンが打ったが、彼の調子が落ちると打線は忠実に打てなくなり連敗が始まった。モンテロはホームラン1本だが、打席で凄みがある。そのうち打つかもしれない無気味さがあるから日本人のひ弱さを中和してはいる。しかし、去年になかったそれがあっても打線としてはこのザマなのである。二軍から若手が上がってもこない。二俣、中村奨成、大森ぐらい。林と、そうそう、才能あるあの田村はどうなっちゃったんだ?巨人やロッテやソフトバンクを見ろよ、活きのいい若手がどんどん戦力になってるが、カープは潰してるとしか見えない。これが二軍コーチの責任でなくてなんだろう?悪いが、自分より才能や成績が格下なことが確実な人が先輩だったり肩書が偉かったり社長の信認があったりするなんて理由で組織の上司であっても、その人に本心から教わろうなんことは人間は思わないものである(僕は30余年の会社人生で技術を教わろうと思った上司は一人しかいない)。オーナーがサラリーマン原理でそういうコーチを長いこと置いているとしたら若手には墓場だ。

うらやましいのは日本ハムファイターズだ。ここのフロントはビジネスをよく知っている。広島とは見事に真逆のことをやっている。就任当時、新庄監督の評価というと玄人も素人もほぼ100%がボロカスであり、プロ野球ニュースではすべての解説者が馬鹿にして最下位予想をしていたものだ。初年度は戦力を見れば100敗しておかしくないと僕も考えていたが、同時に、想像する新庄という男の出来と野球眼に関してはそんなことは一切無視してこういうブログを書いた。

新庄ビッグボスはあなどれない | Sonar Members Club No.1

 

BIGBOSSはビジネススクールのケースになる | Sonar Members …

 

僕は野球は素人だがプロである経営者の直感で書いた。それが正しかったのではなく、自分の判断基準からすると新庄はどうしてもそう評価するしかない男だろうと思ったということだから今年の成績も驚きはない。彼は単なる型破りでも奇天烈好きでもいい兄貴分でもなく、勝つことに関心があるスナイパーであり、何も考えてない風をしているが選手の勘所を技術者として細かく見ており、その結果としての判断は情け容赦がない。本物のプロだ。日本一になったら来年は広島カープの監督やってください。

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

書いておきたいプロ野球雑感④

2025 JUN 12 2:02:41 am by 東 賢太郎

千葉ロッテマリーンズのもと4番打者、畏友のサブローが交流戦から一軍ヘッドコーチに就任した。実にめでたいが、たまにメールする僕としてはカープ戦は困るではないか。目下のところロッテは最下位と低迷しているが新陳代謝の時期にあると見ている。ちなみに今日のカープ第2戦、オーダーはこうなった。

2番 寺地 2年目(明徳義塾 24年ドラ5)

素晴らしい素材だ!ハーンの剛速球を打ったセンター前など並の打者でない。捕手だが阪神の近本ぐらい打つようになるか。キャッチャーとして佐藤とどっちが上かはわからないが、何せ20歳だ。

3番 池田 新人(習志野高 国士舘大、新人 ドラ2)

4番 山本大 2年目(開星高、2020年育成3位)

どっちもサブロー好みだなぁ。安田がクリーンアップを打たなくてはいけないが、このままだともうお前いらなくなるぞってことだろう。愛斗もいるしね。

もしも、この3人が、阪神の近本、森下、佐藤輝みたいになったら、またロッテの黄金時代が来るかもしれない。その頃に新球場ができてればドンピシャ。

唐川投手。36歳。12球団で最も投球フォームが美しいピッチャーだ。若い子は真似た方がいい。4点取られて負けたがカープが打てるってことは球にパワーがない。しかし元々そういうピッチャーじゃない(だから好みだ)、ちょっと球の伸びが落ちたかな、力いれない球はそう見えた。研究して頑張って下さい。

ライオンズ戦、カープは3つ勝ったが相手では長谷川選手だね、打席の構えが実に嫌だ。こういう感じは新人の時の阪神の大山にあった。カープの打線の波は救い難い。このカード第3戦で10点取った次のロッテ初戦はあわやノーノーの1安打。球威あるピッチャーが出てくると力負けしてほとんどいいあたりが飛ばない。速い球が打てないと変化球も打てないんです、と王貞治さんは言っている。

今日は勝ったけど坂倉はひどかったね、暴投はするわ、見逃しゃ一死満塁なのに高めのクソボールを凡打するわ、次の落とされた空振り三振なんか全然目がついていってないよ。君がだめだと勝てないんだ、頑張ってくれ。カープの打者は引きつけられない。差しこまれるので始動が早く、体が前に動き、外角に落とされて三振。大竹みたいな投手には手玉に取られて前後に崩され手も足も出ない。馬鹿もほどほどにしろだ、もっと頭使えよ。左打者はへっぴり腰でチョンと流してまっしぐらに走る、いわゆる「当て逃げ」。そんなの相手ピッチャーは怖くもなんともないと思うよ。これが芸でいいのは矢野ぐらい。せっかくいいのを連れてきたファビアンとモンテロ、珍しく協調性がありそうないい奴らだけに当て逃げを修得しないか不安で仕方ない。今日は唯一、中崎の球威が戻ってるのが嬉しかった。

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

長嶋茂雄さんと重なったあの17年

2025 JUN 9 15:15:17 pm by 東 賢太郎

長嶋茂雄さんが現役だったのは1958~1974年の17年間だ。これは自分が物心ついてから大学に入学するまでの期間に相当する。その17年がどんなだったかというと、クラスで一二を争うチビでケンカも弱く、勉強は何らの興味もなくいい加減で教室の記憶はほとんどない。劣等感の塊で中学まで良い思い出がなく、書きながらあれが俺かと思うぐらい虚弱で影の薄い子だった。何があってこうなったかというと、思い浮かぶのは野球ぐらいだ。好きで好きでとことん没入してしまい、気がついたらその17年がたって劣等感は吹き飛んでいたからだ。

最近よく人にいうのだが、「俺はツキだけなんだ。はっきりいって能力はぜんぜんたいしたことない。でもツキだけはあったんだ。自分の力じゃないからね、たぶん、誰かが後ろに憑いていて助けてくれてる」。こうまじめに言うのだからぶっ飛んでると思われてるだろうが全然かまわない。だってほんとにそう思うわけであり、どう思われようがなんだろうが、あるがままに「後ろの人」におまかせした方がベターということなのだ。17年の色々もそういうことだったと思う。

野球への没入がどこから来たか?それもよく覚えてないが、毎日8時からテレビで見ていたのがそれしか放映されない巨人戦だったことは間違いない。カープファンになったからONは天敵で大嫌いだったことも間違いない。見始めたのはV9のはじめごろで巨人は本当に強くて憎たらしく、念力を送ってでも負かしたいと熱望していたことも間違いない。この「憎たらしい」という強烈な感情が野球への情熱を呼んでいたのではないか。

といって、アンチ巨人でもない。それは巨人ファンの一種だが、巨人見たさでテレビを毎日見たわけではなく、愛していたのは「プロ野球」というユニバーサルなものだ。だから行ったこともない遠隔地の広島カープを何の違和感もなく応援できた。当時、森下仁丹のガムで「あたり」が出ると12球団旗がもらえた。小遣いをもらうたびにガムを買って大まじめに集めており、10ぐらいそろったが球団名は書いてあるから最後の2つあたりになると当たってもかぶってしまい、そのうち企画が終わってしまった。

この雑誌「週刊ベースボール」は小学生時代に細部に至るまで熟読・精読しており、選手や球団の事情を知ったどころか国語の教科書よりもこれで日本語を習得したのではと思うほどだ。このおかげで巨人が広島がというより名選手に憧れるようになり、ということは選手になってプロ野球に入りたいと本気で思っており、いわゆるひとつの熱い野球少年ができあがっていたことも間違いない。中1までクラスで一二を争うチビであったのにそう思えてしまう。それほどに当時の男の子にとって野球は魅力だったわけだが、僕にとってはそんな程度ではなく人生の本気の目標であり、それにはまず甲子園だと高校野球まで意識した。だから中3では野球の強い高校に入りたいと思いひとりで黙々と走り込みをしていた。もしそうしていればその17年はどうなっていただろう。落伍してグレたかもしれないが、体ができるまで試合に出られなかったろうから肩も壊さず、大学まではできたのではないかと思う。

ちょうどその17年間、プロ野球界で燦然と輝いていたのが長嶋さんだった。記憶に残るここぞの場面で打ちまくり、国民的スターの地位に登りつめていた。その独特な言葉までが話題になり、単なるマッチョでなく愛されキャラだったことも人気のうちだったが、僕は彼のビュンとかバーンとかいうオノマトペ(擬音)が変だと思ったことは一度もない。言いたいことが巨大だと通常のボキャブラリーを超える。それを使わなくても通じるのは普通のことだ。彼が伝えたいのは普通じゃないことであり、それを笑うのは普通の人なのだ。彼は普通の人であるお客さんを喜ばせるプレーを意識してやっていたようだが、オノマトペもそれだったかもしれない。

当時、人気絶頂だったON砲の長嶋派、王派がよく話題になった。僕は派というより長嶋さんに基本的な共感があった。というのは、後に証券マンになって、「こういうディールはピンとはねたらバーンとやんなきゃできねえだろ、なにやってんだこのボケが」なんて発言を僕は若いころ日常茶飯事のように部下にしていたからだ。当時の証券会社が体育会的職場だったことはあるが生まれつきそういう人間であり、怒ったのでなく部下を一人前にしたかった。昨今だって、たぶんこれ誰もわかってねえだろうなあというのがいくつもある。擬音は幼児のものだが、大人がボキャブラリーを超越したものをリアル感で伝える役にも立つ。それをわからせてあげたいという無報酬の情熱があるかないかに尽きるのであって、僕は「ある派」だから当然のように長嶋派だった。

結局、野球はだめで、というよりケガで突然奪われてしまい、人生最悪のどん底に落ちたのが17年の結末だ。真っ暗だった。大学にそこまでこだわる気はなかったがプライドを奪還できそうな手は他になく、初めて勉強に没頭した。そして長嶋さんが1974年に現役引退し、翌年、僕は合格し広島カープは初優勝をとげた。かように、人生のピースでど真ん中にあったのは野球であり、プロ野球選手になりたいという本気を馬鹿げているほどの年齢まで持てたというのが僕の個性であり、「後ろの人」の判断で僕は27才でニューヨークに呼ばれ、もとプロ野球選手たちと対戦し、MVPのトロフィーをもらって人生の帳尻を合わせてもらった。そう信じるしかない。

長嶋さんにお会いしたわけではないし、もとより熱烈なカープファンなのだからここに拙文をのせるいわれもないのだが、あの17年、彼の太陽のようにめざましい現役時代とぴったり重なった奇遇に手を合わさせていただいている。パフォーマンス(結果)に対するまっすぐな情熱があれほど人生をドライブしたような人を他に誰ひとり見たことがなく、野球はその内だっただけではないかとさえ思え、オーラは相手ピッチャーだけでなく日本人1億人を包み込んでしまう。そのひとりになれ、最悪のところからやる気を出させていただいたことには感謝しかない。心よりご冥福をお祈りします。

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

書いておきたいプロ野球雑感③

2025 APR 29 2:02:10 am by 東 賢太郎

4月27日

きのうのDeNA対広島戦。8回を2安打10奪三振で1点に押さえて勝ったDeNAバウアー投手。カープはナックルカーブを誰も打てず、三振のたびに吠えまくられましたが、中4日で自己最多の129球を投げぬいたのは敵ながらあっぱれであります。中6日で回ってる日本のピッチャー、根性論は昭和の野球でしょというのが常識になってるが、ただでさえキツい飛行機での移動を強いられるメジャーリーガーはそんなことを言わない。

バウアーというと一昨年8月25日のバンテリンドームを思い出します。中日の近藤廉投手が1イニング10失点して「晒し投げだ」と立浪監督が批判されたあの試合です。そのゲームの勝利投手がバウアーでしたが、ヒーロー・インタビューで彼は「まずひとこと言わせてくれ。どんなにいい投手でもこういう日がある、これからも前を向き続けてほしい」と近藤にエールを送ったのです。クローザーのライデル・マルティネスはブルペンで戦況を見かね「俺が投げてもいいぞ」と肩を作ろうとしたそうです。あっぱれな男たち。

日本人に漢(オトコ)はたくさんいるはずなんだが、中日ベンチ、捕手、野手は誰ひとりとしてマウンドで孤軍奮闘の近藤投手に声をかけに行かない。ビデオを見ると、3連打はされたがすぐ2死を取って、次の詰まったゴロをショートが普通にさばけば3点ぐらいで終わってたんです。助けるどころか足を引っ張られ、慣れない一軍のマウンドで動揺があったんだろう、柴田に死球を与えると帽子をとって深々と頭を下げる。柴田は大丈夫だよとうなずく。頭はベンチに下げたんじゃないかとさえ見えるシーンです。

この近藤廉投手、すぐ2軍に降格され10月に戦力外通告。要するにクビですな。育成再契約となりますが立浪が「ああいう経験した人は強くなると思うから、あと1年残してやってくれ」と球団に働きかけたようです。二軍で1年がんばった末に今年4月24日に支配下登録に復帰。そして昨日、ヤクルト戦で2年ぶりの登板をして1回を4人で零封した。近藤君、よく立ち直った。井上監督がいて本当によかった、でも前を向き続けたのはまぎれもなく君の実力と精神力なわけで、超ド級のあっぱれであります。

この日はまだあっぱれがあって、近藤が雪辱したこのヤクルト戦、近藤からバントをきめた茂木栄五郎選手は息子の同窓生で楽天時代から注目してました。FA宣言してヤクルトに移籍し、この試合で勝利を決める値千金の3ランホームラン。すると、茂木の人的補償として楽天に移籍した小森航大郎選手もプロ入り初ホームランを同日のソフトバンク戦で放っていました。ふたりともホームランバッターではないので確率の低いことですが何かの因縁かもしれない。人的補償で移籍というのはプロとして思うところがあったでしょう。小森選手もあっぱれ。活躍してほしいですね。

最後に、退任された中日の立浪監督。現役時代、よくカープがいい所で打たれましたが素晴らしいバッターでした。僕はあらゆる解説者で立浪がいちばん好きで、打撃を習うとしたら彼しかないと思う。なにしろ理にかなっていてわかりやすく、そこまで言葉で説明できるからあの打撃ができたと腑に落ちるからです。だから彼が監督をやれば中日は手強いなと思っていましたが結果はそうならなかった。技術を極めることと権力を持って組織を束ねることは別物です。完璧な理論、PL学園のプライド、おそらくいろんなものが彼をあそこまでにしましたがその分だけ苦労も多かったかもしれません。これからの活躍を期待します。

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

阪神・伊原が保坂に似てると思った2つの三振

2025 APR 22 20:20:53 pm by 東 賢太郎

カープがやられてしまった試合のことを書くのは初めてです。プロ初先発の阪神・伊原陵人投手の印象が強烈だったからです。初回いきなり二俣、矢野を空振り三振にとったストレートがキャッチャーミットにおさまる様は惚れ惚れしてビデオを見返してます。二俣はかすりもせずびっくりしてるし、ねばって三振しない矢野は完全に振り遅れて20センチも下を振ってる。身長2メートル近い剛腕投手の160キロならともかく伊原は170センチで球速はたしか143キロでした。多くの解説者が「球の出所が見にくいフォーム」と評価してますし、きっとそうなんでしょうが、素人目に??と思ってしまったのです。

ドラ1伊原陵人のプロ初勝利

同じような空振りを見たのはその昔の日大一高の保坂投手です。身長168センチの剛腕で、夏の甲子園の東京大会で6試合計48回で78奪三振。日大鶴ヶ丘高に10-0の6回コールド勝ちした際、18個のアウト中17個のアウトが三振。1回の先頭打者から9連続三振、ショートゴロを挟み、8連続三振。甲子園でも17個の奪三振ショーで世の中の度肝を抜き、3年連続甲子園登板は彼と荒木、桑田の3人だけ。東映フライヤーズにドラフト2位で入団しました。のちにヤンキースタジアムで4000奪三振のロジャー・クレメンスもネット裏で観ましたが、間違いなく保坂のほうが速かった。伊原はボールもマウンド上の雰囲気も、どこかその保坂に似てるのです。

僕は平均120キロ台で2041奪三振という阪急、オリックスの星野伸之投手のストレートの大ファンであります。飯より好きで、飯を抜いても見ていたい。彼はカーブが有名ですが、遅いけど伸びるあのストレートが差しこんでこそのカーブなんです。だからロッテの初芝選手が「伊良部より星野の方が速い」と言った。野球という競技の何を見るかはいろいろですが、僕は投手しかやったことないので投手だけ見ており、メジャーでも甲子園でもつまんない投手だと試合を見ませんし、いいなと思ったら追っかけてでも見ます。

星野と保坂は別物ですが、伸びるストレートが共通のように思います。同じ速度で飛んでくるボールでもスピンが多いとエネルギー量が大きく、空気抵抗によって平均的なエネルギー量の球よりも打者に不測の動きをします。スライダー回転なら左に、シュート回転なら右に行くところがタテ回転だと上に行こうとする、その分だけ打者が経験的に記憶している軌道ほど下降しないので伸びてホップしたように見える「変化球」なのです。これが史上最高と思ったのは江川です。

保坂さんを神宮第二のベンチから目撃したのは16才です。日本最高峰のボールに度肝を抜かれ、やばい、硬式はこんな人と野球やるのかとやる前からシッポを巻いてしまった情けない思い出です。のちに人生にいろいろな場面で壁に当たるのですが、「保坂さんを打つのに比べれば大したことねえや」と思えました。御礼を申し上げたいぐらいです。伊原投手、奥底に埋もれていた屈辱のメモリーをひっぱり出したんだから並じゃない気がしてます。カープファンとしては迷惑千万だけど、頑張ってください。

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

書いておきたいプロ野球雑感➁

2025 APR 11 22:22:36 pm by 東 賢太郎

今日の巨人戦、広島カープの田村くん、第二打席で戸郷の4球目を見逃したボール判定。これで四球を選んだことがすごく自信になったと思う。今日は5打席入ってファーボール2つと2安打で4出塁。こうやってOPSは上がる。調子悪かったとはいえ、戸郷を打った。これは自信になったと思うし、第4打席は顔つきにそれが出ていた。こうやって一皮むけていくね。

カープの最後に出てきた岡本投手。甲南大学に野球部があるのは知りませんでした。しかも大学に入ってからピッチャーに転向。それで今日は巨人の重量級、岡本、キャベツ、ヘルナンデス三者凡退は素晴らしい。落ち着いてるしコントロールは良く、球はそう速くないけど打者をペースに引き込む度胸がいい。大学の監督さんもカープのスカウトもあっぱれ。ひょっとすると先発向きかも。

巨人の戸郷くん、球が遅くなってるね。どこか壊したんじゃないか。4回途中で10失点。コントロールより球威で押し込んでいくタイプだから遅いと変化球も打たれた。思い出したのは昨日の楽天の岸投手だ。好きなピッチャーのひとりで、伸びで差しこんで変化球で打ち取れる。誰でもできそうだけどそれで飯を食える人はほとんんどいない。昨日は伸びがなかった感じがする。それで130台だとやっぱりね。40才だけど頑張ってほしい。

そして今日は何より日本ハム対西武でした。先発は山崎福也と今井。山崎は抜群の変化球と緩急、ライオン丸の今井は手が出ない低めの剛球。両投手が圧巻の投げ合いで、両チーム6回まで完全試合、こんなのはかつて見たことなし。0対0のまま12回裏、ファーボールの万波の代走に中学時代400mで埼玉県1位だった松本剛。2球目に二盗成功。2死からのベンチの決断は見事。そこで代打で出てきた郡司が157キロの剛球を投げ込んでた甲斐野の外角フォークの失投をとらえてライトスタンドへさよならホームラン。エスコンに来てからの日ハムの勢い、きつねダンスが効いたのか男性ホルモン全開だ。やっぱり男はこうじゃなきゃね。

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

▲TOPへ戻る

厳選動画のご紹介

SMCはこれからの人達を応援します。
様々な才能を動画にアップするNEXTYLEと提携して紹介しています。

ライフLife Documentary_banner
加地卓
金巻芳俊