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カテゴリー: ______プロ野球

カープ丸選手のFA移籍について

2018 NOV 18 19:19:37 pm by 東 賢太郎

FA宣言したカープの丸の去就が注目されている。カープファンとしては複雑だがここまで努力した丸を応援してやりたいし、何人も主力選手を引き抜かれても強くなるシステムを確立したカープ球団の経営努力も応援したい。

まずFA制度についてひとこと。僕はドラフトという制度は基本的人権である職業選択の自由を侵害する憲法違反だと考えている。プロ志望届を出してNPBで働く資格を得るのはいい。それでNPBと契約して給料をもらうなら何の問題もない。どの球団に所属するかは新人の赴任地の振り分けに過ぎないからだ。

ところが実態は契約するのは球団であり、NPBは単なる業界団体なんです、12社どこに就職できるかは会社がくじ引きで決めますというのだ。全社の処遇が一律ならまだしも、本店所在地も初任給も出世や退職後の人生航路の期待値もぜんぜんちがう。このリスクを一方的に選手に取らせる仕組みは、どこから選択権が選手から球団に移るのか理論的に明確でない。

NPBは戦力の均衡を図って興行を盛り立てたいからくじ引きという偶然性の要素を求める。それが嫌なら選手はプロ野球はあきらめるしかないという別個の不均衡を生む。かような場合は経済的な補完手段しかないのが通常である。例えばドラフト会議の場において、その枠組みの中で、競合した選手は契約金をオークションにするのだ。根尾選手、巨人が3億円で落札!という風に。

かつてはそれを裏でこそこそやっていた。それでできたドラフトだろうという声も出よう。しかし3億円払ってもポスティングでメジャーに売れば20億円入るから金を借りてでも投資しようという球団もあろう。それを堂々と表でやれということ。すれば選手は職業選択の自由は放棄しても経済的に報われるからフェアだ。要するに「セリ」はいかんというなら「くじ引き」はどうなんだ、目くそ鼻くそじゃないの?という意見である。

FAという制度は、「セリ」をしないドラフトの不均衡を時間差で金銭的に解決するものだ。子供のセリはいかんが大人になればいいだろうというわけのわからないものともいえる。戦力の均衡を図るNPBの意図に反するが、球団の経営力の差で「均衡化」に反旗を翻す余地は残そう(まあ巨人のためだが)、そして選手の基本的人権を尊重したということにもしようというおためごかしだが。であるからして、選手は誰に気兼ねなく金銭重視でFA権を行使してよいという結論になるのだ。

カープファンとしては丸がそうしては困る。しかし僕は「理」で突き詰めた結論に感情で逆らわない人間だ。丸は巨人、ロッテに行ってよい(もしアフターケアを入れて最高条件ならばだが)。カープはお金でなく男気スピリットで帰って来た黒田、新井という求心力で3連覇した。それを中心で支えた丸はもう十分にいい仕事をしたし、球団は丸の引き留めで従来のポリシーを変えるリスクを冒すべきでない。丸が抜けても必ずあとは育てる実績があるが、スピリットというものは変質すると容易に元に戻らないからそのリスクは巨大なのである。

私事で恐縮だが、今になって自分の来た人生航路を振り返ると、野村をやめた2004年に他社からオファーが3つ来て、つい「他球団の評価を聞いてみたい」と魔がさした。あのとき野村では若手の台頭で居場所がなくなってきており、君が必要だという声は甘く響いた。それに乗ってしまった決断がどうだったのか、残る道を選ばなかったのだから知りようがないが、まだ選手で行けると思ったので東証1部上場企業役員の肩書だった2つはお断りして部長のオファーをとった。だから金銭ではなく仕事をとった。

丸選手は迷うだろうなと思う。でも僕らと違いプロ野球選手の実働年数は少ない。年金もない。実績なんて済んだことであって、力が落ちればご苦労さんで戦力外通告だ。だから金銭的価値での評価を絶対に優先すべきと思う。新井は居場所がなかったし黒田はすでに超富裕層だったのだ。男気は関係ない。お金は天から降っては来ません。男は稼いでなんぼの世界でプライドをかけて戦っているのです。君が必要だという甘い声は無視。金があればそこから先はどうにでもなる。もちろんカープも含めてドライにクールに条件だけで決められたらいい。

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投手使い捨て時代の到来か?

2018 OCT 27 0:00:40 am by 東 賢太郎

今年のドラフト1位は

根尾4球団、小園4球団、藤原3球団

と高校生の競合でした。こんなのは見たことない。結果はわがカープが小園、ロッテが藤原を引き当ててくれ文句なしでしたが、ちょっと釈然としない気持ちが残ったのも事実です。それを書きます。

根尾はマルチの逸材ですがショートが本命です。小園もショート。つまり8球団がショートを欲しいということでしたね。藤原はセンターだしここに書いたことを思い出しました。

野球人類学

以前ならどう考えても東洋大の150キロ3投手の争奪戦だったと思うのです。でも投手は毎年出てくる。10年チームの大黒柱を張れるショートは希少で、根尾と小園の二人もいたのが今年のドラフトだったということでしょう。

今宮(ソ)、田中(広)、源田(西)、坂本(巨)がトップランクで中島(日)、京田(中)、安達(オ)、糸原(神)は総合力で落ちますね。大和(De)、藤岡(ロ)、西浦(ヤ)はさらに下です。チームの順位とけっこう相関してます。茂木、鳥谷が消えたのと楽天、阪神の最下位凋落もシンクロしてますね。だから根尾、小園。きわめてわかりやすい。

しかし、それだけでしょうか。少し気になる新しい兆候があります。広島の補強戦略の成功です。広島はこの10年間で観客動員を2倍、売り上げを3倍に増やした。純利益は実に100倍。球団経営者がそれをモデルと考えるのは当然のことです。ドミニカからタフで安くてハングリーで若い選手を連れてくる。フランスアなんか24才で年俸は880万円ですよ。それで左腕で158キロも出る。彼がもし日本人だったら根尾並みの争奪戦だったことは間違いないでしょう。それが簡単にできてしまうなら、ドラフトってなんなの?っていう感じでしょう。

ドラフトでは日本人でないとまずいポジションだけ採る。ピッチャーは故障したら終わりでリスク高いよね。かつて投手の肩は消耗品と言ったがいまや投手が消耗品だ。それならドミニカンでいこうよ、たくさんいいのが出てくるし安いし、日本人投手に1億円も払う必要ない、そうなってきてないでしょうか。つまりセンターラインは日本人の逸材で固める(タナキクマルだね)。だから高校生のショートとセンターに11球団も集中する異例の事態になったのではないでしょうか。

「ファーストとレフトが外人の指定席」の図式だったのが、ピッチャーまでそうなってきてないでしょうか ? 巨人がメルセデスやアダメスで真似しだしてますし、だんだん全球団その方向に行くかもしれない。そのうち理にも利にもさとい子供たちはハイリスクのピッチャーはやりたがらなくなるのか?そんな夢のない野球界になるのはやめてくれ。直球を磨いて空振りを取りたいと言って日ハムに行く金足農業の吉田クン。負けん気の強そうな唯我独尊なしゃべりっぷりも君はピッチャーそのものだ。たのむよ、大投手になって三振取りまくってくれ。やっぱり4番でエースだよねの世の中に巻き戻してくれ。応援してるよ。

PS

それにしても吉田くんがハズレ2巡目競合なしというのも大変意外だ。大谷のようにメジャー宣言してたわけでもなし、完成度が、伸びしろがうんぬん言われるがそんなの高校生なんだからあたりまえ。あの甲子園でのストレートへの僕の経験的評価は自信がある。不可解。

 

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借りてきた猫だった巨人

2018 OCT 20 18:18:50 pm by 東 賢太郎

猫というのは借りてくることができるのだろうか。経験ないので想像にはなるが、たしかに昨日のマツダ ズーム・ズーム スタジアムにおける巨人のようになるのであろうと言うことぐらいはできそうだ。しかし、ではウチのノイを貸し出してなんになるのかというと浮かんでこないのである。鼠は追うかもしれないが捕らないだろう。芸もしないし人に寄らないから愛玩用としてもちょっと弱い。ありがとう、ノイちゃんかわいかったわよ、なんて奥さんのお追従とともに半日ぐらいでおヒマとなって帰ってくるのであろう。

そこで僕はノイに「おいおい『借りてきた巨人』だったらしいじゃないか、どうしたんだ?」とねぎらいの声をかけることになるのだ、これからは。

ふりかえれば、やはりマツダでメルセデスというのが良くなかった。いけるだろうという呼び声もあったのはドミニカのカープアカデミー工場製造車なのに工場長が買わなかった。だからリベンジ魂を買ったのだが、いかんせん550万円の車だ。6300万円のスーパーカーであるマツダのオオセーラにぶつけるのは格がちがいすぎた。

あそこは見栄でもいいから9000万円のタグッチに乗っておけばと悔やまれる。現に2日目はお値段なりの快走を見せたわけだが、その日は空気を変えようとノーブ監督が広島工場製にこだわったのだろう、2400万円のハターケに乗り換えて大破してしまった。生産終了を発表したアンティーク車のアラーイに抜かれた焦りからハンドルを切りそこねたものだが、結果的にはこれですべての決着がついた。

そしてむかえた崖っぷちの3日目。巨人のピットには今年の F1 の頂点を極めた名車で4億5000万円もするスガーノがあった。いや、あるはずだった。ところがなんということだろう、出場はおろかピットにも配備されておらず、F1 広島グランプリはもういいやといわんばかりのあっけない終幕をむかえることになったのだ。チームはハーラ監督の返り咲きで気が気でないらしい。

ハーラ氏はサーキット内外で数々の武勇伝をくりひろげた名ドライバー、名将であることは疑いない。今回もチームから三顧の礼で迎えられている。ノーブ監督の花道づくりにスガーノを酷使して事故ったりしたらまずいのだ。なにせハーラ氏は同車の事実上のオーナーでもあり、なによりアメリカン・グランプリを走りたいスガーノを国内にとどめおく切り札でもあるからなのだ。

ハーラ氏が来季の新車としてネーオを所望という噂があるが、これから売りに出るマツダのマールとアンパーンはどうなのか気になるところだ。名車トリオで名高いタナッコ、キクッチ、マールは広島製でない。オガッタ監督の愛車ノーマもそうだしセーヤはスズキ製だ。マツダがサーキットの王者を守れるかどうかはさらにカネに糸目がなくなりそうなハーラチーム次第だが、プラマイ効果でマール狙いになるんだろうか。

ジャパングランプリの相手はどっちも手ごわいが、ズームズームのアウェー感攻撃を有力な武器とするマツダとしてはホークスのほうがいやだ。福岡は近いのでアウェー感ないし、ヤフオクドームの一体感こそ逆に半端ないからだ。さて、なんてことをテレビ見ながら書いていたらホークスが3つ目を完勝してあっさり王手をかけてしまった。なんだ、こいつらずぶといやっちゃ、敵地なんてぜんぜん関係ないんだわあ。

西武も強い、まだわからないが、こうなったらむかし弱かったころの広島市民球場、がらがらだったあそこの前の方につかつか出てきて強烈なヤジを飛ばしてたオッちゃんたちを総動員すべきであろう。神宮にだっていたぞ「宮本さん、宮本さん、あんたえらくなったのぉ、いつからそんなうしろ守れるようなったんかのぉ」のオッちゃんは尊敬している。なんでもいいから「借りてきたカープ」にだけはならんでくれ。本当にお世話になった新井さんを胴上げしてくれ!!

 

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菅野ついにノーヒットノーラン

2018 OCT 14 22:22:52 pm by 東 賢太郎

今年は東京ドームで菅野を4,5回見ていて、2安打完封が2度。思ったことはただ一つ、球史に残る投手を生きてるうちに生で見られてラッキーということに尽きます。それがこれ。

菅野の神投球に感動(東京ドーム)

そしてこれ。

かつて見た最高のストレート

投手は何人も見たし、何よりカープを応援してるのです。でも、こんなにブログにしたいピッチャーは菅野しかいない。5月12日のほうに書きました。

君は巨人のエースなんかじゃない、日本球界最高のピッチャーであり、僕の理想の投手であり、やがてメジャーで完全試合ぐらいやってくれるだろう。

今日、ヤクルトとのクライマックス・シリーズ1st ステージの第2戦(神宮球場)、ついにノーヒット・ノーランを達成したというのはその前哨戦でありましょう。TVだからよくわかりませんが、きっとドームの中日戦、ヤクルト戦(ともに2安打完封)なみのボールが行ってたんでしょう。ヤクルトは芯に当たらずスイングもできず。7回の山田の四球が惜しかった。

それにしても巨人は強い。高橋由伸監督の退任が報道されてから全選手が一丸になっていてほんとうに強い。カープは大丈夫だろうか、また3位にやられるんじゃないかというぐらい強いです。

ところで高橋由伸監督はどうしてやめるんだっけ?

2015年に原がCSでヤクルトに敗れて2年連続で日本シリーズ進出を逃して引責辞任(実質クビ)、おりからの賭博問題で翌年に白石興二郎オーナー、桃井恒和会長、渡邉恒雄最高顧問の引責辞任という球界未曽有の大事件となり、クリーンなイメージの由伸が無理やり現役引退させられ監督就任に至ったのは周知の事実です。

そうしたらその由伸も3年連続で日本シリーズを逃し、またまた引責辞任である。勝負の世界だから誰かが詰め腹を切らされるのは仕方ないでしょう。しかし、そこでどうしてまた先代・詰め腹の原監督なのってのがよくわからない。誰に聞いてもわからないって。どなたか教えてください。

僕はファンでもないが由伸が気の毒だという世論にはシンパシーがあります。あれだけの選手が引退試合もやってもらってないのはご存知ですか?仕方なくやった感じの引退式、監督就任セレモニーは11月23日のファンフェスタで行われるという異常さだったのです。

この式は、サラリーマンの転勤ご挨拶ですね。巨人軍監督の去就は読売の人事異動だと元オーナーがのたまわった、そのものです。ユニフォーム組は背広組に従えということ。自衛隊と同じ支配構造ですね。現場で求心力もつと警戒されて切られる。村田はそれでしょう。選手たち、由伸を村田に重ねたかもしれない。

ほぼ同世代の松井稼頭央、岩瀬、荒木、新井らの引退試合や胴上げや温かいファンの声援と涙を由伸がどういう気持ちで見たのか、選手たちは痛いほどわかると思うのです。特に責任を感じている巨人の選手たちは。「監督と一日でも長く野球を」・・・だから巨人はいま様変わりに強いのだと思います。

カープには万策練って頑張ってもらうしかないが、万一またやられるのだったら巨人にシリーズ制覇してほしいですねえ。

新橋の駅前で

『高橋由伸なんと続投!!』

- 日本一で監督辞任を撤回、原氏からもエールが -

なんて読売の号外が配られたらオモロい。

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杉内と浅尾の引退に涙

2018 OCT 1 1:01:04 am by 東 賢太郎

カープ戦を二つ観ました。これでドームは今年はおしまいです。巨人はCSがかかっており、優勝を決めているカープも執念は変わらずいい戦いでした。この時期になるとベテランの引退発表が相次いで寂しいものですが、一昨日に村田の引退セレモニーがありましたが今日は杉内でした。長野がこの両試合でサヨナラ打で、彼は持ってますね。

お別れをする杉内投手。障害のあるお姉さまの話、泣きました。

杉内の投げる姿を球場で観たのは一度だけで、それは2015年4月。思い出深いのは亡くなった中村順一氏と二人だったからです。彼が声をかけてくれたおかげで僕は杉内と黒田の姿を目に焼き付けることができ、どちらもそれが最初で最後となりました。素晴らしいストレート!140出てないのにど真ん中で空振りがとれるなんて!今日、プロ野球ニュースで真中氏が「打席で見ましたが特異な直球でしたね」と。あれが投げられる人はいなくなりました。悔しい3年だったと思いますが東京ドームのファンはみんな覚えてました。野茂に次ぐ三振奪取率は凄すぎだ。NO-NOは甲子園と巨人で2度。そりゃあのストレートは打てないわ。球史に残る、僕の中では史上最高のサウスポーです。

このブログです。

巨人・中日を観戦(マツダは見なくてよかった)

中村は本当に無邪気なほど好奇心が旺盛で(野球に限らずでしたが)あんな男はそうはいない。僕もそうであり、だから気が合ったんです。たてつづけにあれこれ細かな質問をしてきてずっと二人でしゃべってました。すると「どうして杉内はあんなにスピードガンで遅いのに中日は打てないんだ?」という、まさしく核心を突いた質問が来て僕は「中村、いいこと言うなあ、すごいことに気がついたなあ」とうれしくなり、きっと1時間?もあれこれ技術的なことを説明した。彼は野球経験はないが、言ったことをよく理解した、そりゃ頭ばつぐんにいいですからね。そしてまた次々と質問がきてそれで1時間。実に充実した時間でした。そして、そのやりとりがこのブログを生みました。

理系野球と杉内ボール

ここに書いた文章ですが、これも質問でした。

昨日ドームで試合を見ながら中村兄から「中日のクローザー、誰だっけ」という質問があり、はたと考えました。もう岩瀬でも浅尾でもなさそうだ。

その岩瀬も浅尾も引退ですね。記録的には岩瀬が上だが、僕にとってはるかに鮮烈な印象を残したのは浅尾の方だ。浅尾についてはここに少しだけ書いてます。

神宮球場ブルペン前最前列にて

すごいピッチャー。体は細いけどストレートとフォークだけで誰も打てなかった王道の投手です。杉内とは違うけど彼のストレートは好きで、カープが三振取られまくったけど痺れてました。それが、150台出ていたのが135になっちゃった。投げ方も痛々しい。まだ33才だけど、きっともう気持ちがしかたないんだろう。美学ですね、彼の美学は僕はすごくわかる気がします。それがホンモノのピッチャーのものだという信念をここに記して、浅尾の栄誉をたたえたいと思います。

杉内さん、浅尾さん、ありがとう、お疲れさまでした。

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東京ドーム、エキサイトシート体験

2018 SEP 29 1:01:10 am by 東 賢太郎

今日は東京ドームのご厚意で初めてエキサイトシートで観戦しました。1塁側のグラウンド面にせり出した部分です。座席は結構ゆったりですが防御ネットがないためグローブとヘルメットが全部の席に備えられています。目線は選手と同じで臨場感満点であり、結局ボールは飛んできませんでしたが、ライナーが来たらちょっと危ないかなという緊張感はひとしおでした。もちろんグローブをはめましたよ。ピッチャーがモーションに入ると思わず構える。あれっ、外野を守ってるみたいだな。

こういうビューです。投手・菅野、一塁手・阿部。

ゲームはCS出場をかけた天王山の巨人・DeNA戦で先発が菅野と東のガチンコ対決。両エースの意地と気迫がぶつかっての投球でゼロが並び、9回裏に長野のサヨナラホームランで1-0で巨人が勝つという劇的な幕切れ。これまためったに見られない投手戦でした。菅野は7度目の完封、おめでとう。東は相変わらずうまい。そんなに速くないが、うまい。またまた7回を完封だ。

サヨナラで周囲は大騒ぎに

はたまた、この両チームに在籍した村田修一選手の引退セレモニーがあり、泣かせてくれました。村田、本当にごくろうさん、いろいろあって悔しいだろうけど世の中どこもそんなもんよ。タフに生きていい指導者になってください。

引退試合はなかったが良きはからいでした

両チーム選手で村田の胴上げ。ここが一番泣けました。自分の意志で巨人に行っても横浜の選手が慕ってくれる。男・村田、ここにありだ。

胴上げに向かう選手たち

しかし僕は巨人はなによりチアリーダー・チーム「ヴィーナス」のファンなのであります。ヴィーナスは倍率高いらしい。ビールのお姉さんも50倍とかききましたがこのレベルの高さはやっぱり東京だぜ。

エキサイトシートのフェンスぎわを次々にメンバーが走って、手を出してるとポンポンでタッチしてくれる。

もちろんタッチしてもらいました。

 

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巨人が東投手に5戦全敗

2018 SEP 21 1:01:38 am by 東 賢太郎

本稿のタイトルだけでも気持ちがいい。ありがとう。身長170cmで同じぐらい、あんまり多くはない同姓のピッチャーがこんなに活躍してくれるなんて、東くんに感謝状とバナナ1年分をお贈りしたいものです。

一昨日の巨人・DeNA戦でした。ネット裏のスタンドで、まだ早い、縁起が悪いぞ、まだ口にすまいと我慢しつつも「こりゃ、やっちまうな」とついに独り言をいってしまったのが6回裏、巨人の攻撃中でした。「やっちまう」というのはDeNA東くんの完全試合のことです。

あまり野球に詳しくない方もおられるでしょうが、皆さん、完全試合とノーヒット・ノーラン(no-no)の難易度の違いをご存知でしょうか?四死球、エラー、振り逃げがあるかないかなんですが、どっちも無安打で立派な記録じゃないか、似たものだろうという感じではないでしょうか。

全然違います。出していい走者の数でいうとno-noは27人もオッケー、完全試合はゼロです。例えば巨人ならマギー、岡本、ゲレーロは全打席敬遠してもno-noは可能です。完全試合は27人、順番に一人ずつ一人残らずアウトにしなくてはいけない。似て非なる難易度です。今日現在でメジャーでは完全23回に対しno-noは276回、NPBでは同じく15回,75回です。夏の甲子園では未達成、23回です。完全試合がいかに難しいかおわかりでしょうか。

もし東が完全試合を達成すれば、巨人は球団史上初の、しかも新人にやられる(それも史上初)というダブルの歴史的屈辱でした。6回あたりから東京ドームに異様なムードが漂いだしたのをご想像いただけるでしょうか?

では試合に戻ります(僕のリアルタイムのコメント付きです)。

ちょっと遅れてドームに到着しました。「そうかDeNAは東だったか。よかった、初めて見るぞ」。しかし3回あたりで「意外にストレートたいしたことないな」とつぶやいています。ややセーブ気味で制球で抑えてる感じでした。ただ変化球は「135kmのあれ縦スラ?カーブ?あれはいいな」とも。右ばかりの巨人打線に「おいなんだあれは。緒方に習ったのか?」「なんか巨人は元気ないな」「ベンチも暗いぞ」とも。

前回のヤクルト戦とは別人のように球威のない吉川光投手は筒香に逃げまくってロペスに3ランを食らう。安打の伊藤を牽制で誘い出しておきながら2塁に暴投。大和に2塁打でまた1点。野上というつまんないピッチャー(ごめんね)が出てくる。「敗戦のロング、みじめだ」「タマ軽いなこいつ」。案の定ロペスに二発目を食らって150号。「えっ、意外に打ってないね」。

さて東です。5回裏、岡本(遊ゴロ)、ゲレーロ(見三振)、陽(見三振)。スピードガンは144、5kmだが見た目で球威が出てきています。打たれる気配なし。「一人も出てないよな」1回は見てないので確認。「まだ60(球)ちょっとだね」。球場もザワつき始めます。6回表は記憶なし。野上のボールに興味なく、ビールも回って居眠りしてました。

さて東です。6回裏の巨人は山本(一ゴロ)。ここで小林に代打・重信。「小林やばいな、左に代えられてるぜ(笑)」。いい当たりだが正面の二ゴロ。「運もあるぜ、これ大事なんだ」。野上に代打・大城、「これも左だ。右並べちゃってもういないんだな(笑)」。「大城は肝いとこで打ってる、どうかな?」だが完全に差し込まれて二飛。手も足も出ずになってきた。ここで「こりゃ、やっちまうな」・・・これが冒頭の独り言なのです。

7回表、巨人は中川がマウンドで宮崎が三遊間をぬく。「おい、もう6-0だ。打たんでいいよ。調子狂うから早く東を投げさせろ」ソト(三振)、筒香(二ゴロ)、ロペス(遊ゴロ)。「よしよし」。三塁側で早坂がキャッチボール開始。「あ、筒香代えるな」。東がサードベース横で捕手相手に凄い速球を投げミットの乾いた音が響く。「これはいけるぞ~」。

7回裏。巨人ファンの「闘魂こめて」のオレンジタオル回しがまばらで元気なし。早坂に代えたのはソトでした(右翼)。「う~ん、筒香を代えたいとこだなあ」。打席に1番・坂本。「ここだ、ここが正念場だ」。ファウルは完全に遅れている。「速いんだよ、手元で来てる」。素晴らしい速球で見逃し三振。「やった」。この辺で球場全体が緊張感に包まれる。打席に長野。「こいつ妙なとこでポコンと打つからな、要注意だ」。押し込んだ左飛。ここで、なんと、7回2死まで完全試合である。あと7人。巨人側のスタンドがもうおとなしい。

「おい、すごいな、まだ87球だ、ぜんぜんいけるぞ」。マギーが右打席で構えてこう言ったのがまずかったんでしょうか、88球目の高めを叩くと打球は高々とライトへ。入るな入るな!と念じたがスタンドへ着弾。球場がため息に包まれたのです。「くそ~、惜しかった!」別に僕はDeNAファンでもアンチ巨人でもないのです。完全試合が見たかった。メジャーリーグが1876年の創設以来で23回しかない、NPBは平成は1回だけ(槙原、1994年)でそれ以来なし、平均しても5、6年に1回しかないレアなイベントですからね。

東くん、もちろん意識してたでしょうが、偉かったのは8回も3人で難なく抑えたことです。マギーを歩かせてれば、もう間違いなくno-noはいけた球威でした。そのまま9回1本塁打無出塁で、それはそれでかつてない記録で面白いと思いきや、ラミレスが9回に代えてしまう。「おい、なんだそりゃあ、ちょっと待てよ」、これは心底がっくりだ。こいつ投手出身でない監督だなあ、星野仙一や中日の森繁和だったら絶対代えんぞ、日本シリーズで完全試合の山井を9回に代えた許し難い落合を思い出すなあ・・・。

しかし、完全試合に隠れてしまいましたが、新人が巨人に5戦全勝というのも球団史上初らしい。過去に巨人キラーといわれた金田、平松、村山、江夏、星野、安仁屋、川口などがいましたが、その誰もやっていない快挙です。去年まで立命館大学の学生だったピッチャーにあまりの屈辱だったか、高橋由伸監督は初めてインタビューを断って消えたそうです。東は新人王はもう確実で、ひょっとすると巨人・菅野、広島・大瀬良をぬいてセリーグ防御率1位もあるかもしれない。それは名実ともにNo1のピッチャーということです。170cmがでっかく見えました。

 

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プロの投手が本気を出すと凄い

2018 SEP 13 22:22:55 pm by 東 賢太郎

プロ野球に入れる人のしかも一軍選手のレベルにそう差があるわけではない。しかし公式戦はトーナメントではなく、選手は怪我したくないから限界まで全力で勝負しているとは思わない場面が多い。

僕は投手目線で観戦する(しかない)から、投手ー打者のガチンコの死闘が見たい。言ってしまえば相撲を観るのと同じ。チームの勝ち負けは二の次でそれに金を払っているといって過言ではない。

昨日東京ドームで観た巨人・ヤクルトは大詰めのペナントレースでセリーグ2位がかかり対戦成績ほぼ5分という「投手ー打者のガチンコの死闘」が演じられるに違いない好適なシチュエーションの試合だった。果たして延長12回1対1の引き分けとまさにそうなった。バットは4,5本へし折られた。絶対に勝たねばならない。そのミッションは投手にこそ乗り移る。投手が打者に襲いかかりねじ伏せる、この殺気は打席で怖い。この試合、14投手継投の総力戦になったが全投手に尋常じゃない気迫があり最高の大相撲となった。

5回まで両軍ノーヒットという異例の展開で始まり、両軍初安打が5回のマギーのソロだった。ブキャナン、吉川光両先発の直球の威力、切れ、コントロールは抜群。感嘆レベルでため息のみ。ブキャナンは一見投球術の人に見えるが最速151kmの球威、誰も手が出ないレベルの低めの球がいくつか。吉川は7回まで無安打。青木の内角高め速球、驚くべき球威であの青木が空振り。そこで次球の外角変化球を読まれて(たぶん)うまく左前ヒット。惜しい!+さすが!8回に畠に譲った。山口は抑えが慣れず3四死球の満塁。実績ない宮本に置きに行った1球が中犠飛。この日の全投手で唯一画竜点睛を欠いた。

出てきた投手ひとりとして苦情なし。全員が直球を全力で投げ、この投手はこんな剛球だったかと驚く。特に近藤、畠、中川、中尾。蛇足だがこれは気候もある、涼しくなってきたら投手はかわる。

10回裏、中澤が安打(田中)バント(小林)で秋吉に代わり、陽が三遊間を抜いて1死1,3塁。ここで代打阿部(投ゴロ)、石川(三振)の中尾は見事! 11回表は上原が出て引退かな写真撮ろうかなと思ったが強烈なテンションで圧倒し青木、山田、バレンティンを三振、中飛、二飛。失敬した。135kmであんなことできるか?凄い技術だ。二の句が継げず。

12回裏、またぎで石山。田中の一ゴロを武内が凡エラー、小林がバントのフライで助け陽は三振。ここで代打大城が左前ヒットで二死二三塁、代打宇佐美。この二ゴロを山田がお手玉したがかろうじてアウト、試合終了。緊迫の総力投手戦にバックが硬かった。石山の動じない美しい立ち姿はそれと対照的で、絵にかいたようなオーバースローのフォームに惚れ惚れ。歌舞伎の千両役者に見える。これぞ投手。

両軍打線も死力を尽くしたこと言うまでもなし。それを投手陣が上回った会心のゲーム。これだけのものはそうは見れない。両軍に感謝。ご苦労様。

 

PS

そして今日もドームでヤクルトが4-2で勝ち。星と田口のこれまた素晴らしい投手戦だった。田口は138km程度だが緩急と低めの制球で速く見える。うまい。圧巻は故障上がりで初先発のヤクルトの星だ。140後半が球威満点で、度胸も良く制球も良し。6回2安打で岡本の右中間本塁打の1点のみ(これは打った方が見事)。完成度の高いピッチャーだ。打者はバレンティンが天井に当てた。初めて見た。ドームのローカルルールでインプレーらしい。そして青木が中川から放った左翼本塁打。左へ流し打つ技術は超一流。上原は8日に登板、下位打線をひねる。さすがメジャーで活躍した人たち、光るものを見た。

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大谷くん、ピッチャーやめなさい

2018 SEP 9 3:03:07 am by 東 賢太郎

何年か前に大谷の二刀流の話が出たとき僕は「投手だけで行け」と書きました。バッターがダメなのでピッチャーになった奴は聞いたことない。その逆はプロにもいくらもいる。だからまずピッチャーやって、ダメなら打者に専念すればいいという趣旨でした。

ヒジのトミージョン手術という話が本当なら、いよいよその時が来たということです。ちょっと早くて残念だけど、充分にスピードボールで世界を驚かせました。ぜひ大谷にはピッチャーを辞めてもらいたい。打者でもホームランで松井を抜いているのだから専念すればそれだけでメジャーで長くできて歴史に残るバッターになれるでしょう。ヒジが悪化して打者もできなくなるリスクは取るべきではありません。

僕ごときの体験で言うのも憚られるのですが、ヒジをやって「患者」「傷病兵」になってしまえばプロもアマもありません。ピッチャーのオーバーハンドの肩・ヒジの動きというのは構造的に不自然で動物は猿でもできないものだそうです。人間だからOKというわけではありません。投手はその異常動作を連続で100回もやるわけで肩・ヒジに何も起きない方が不思議ですらあり、ひと試合に全力投球は数回しかなく、肩・ヒジに何の問題もない打撃だけの野手よりリスクが明らかに高いのです。それも、壊したらもうただの人であって野手のポジションを取るにも不利であり、ボールが行かなくなればもう野球はできません。それで過去何人も引退を余儀なくされてる、そんなひどいスポーツほかにありませんよ。まだヒジ痛だけなら今の医学でどうにかなるのかもしれませんが、最悪の事態としてそれが肩に連鎖して野球を断念したケースもあるということで、これから野球をやる少年たちのためにも僕の顛末を書いておきます。

夏の大会前で毎日投げこみの日々でした。ここは個人差があるでしょうが、ある日、投げているとボールをリリースしてヒジを伸ばす瞬間にピリッと軽い痛みが来るようになりました。部位は、手の平を上にして腕を伸ばした時のヒジの折れ曲がる所の左下、骨と骨の間のくぼみを押したあたりです。これが悪夢の始まりでした。いずれ治るだろうと我慢して投げていたらだんだんひどくなってきて、とうとうそこの奥の方に投げた瞬間に激痛が走るようになり、グーの拳を作ってヒジを伸ばしたまま右に捻ると電気が走ったようにビリっと来て、やがて日常生活でもヒジがまっすぐ伸ばせなくなりました。そうなると打撃でもフォローでビリッと来るようになって、結局バッティングもできなくなりました。ヒジは放っておいても絶対に治らない、虫歯と一緒と覚えてください。

投球をしばらくやめていたら痛みは来なくなりましたが、それは体が反応してヒジが痛くない投げ方になっていただけだったのです。その分の負荷は肩に行っており、スピードがおちてますから補おうとますます肩に無理が来ていたと考えられます。知らずに登板してたら今度は試合中の投球の瞬間に肩甲骨が背中でずるっとズレて肩が抜けたような、あれ以前も以後も一度も味わったことのない異変がありました。球は右打者のはるか頭上を通ってバックネットに行ってしまい何が起きたか自分もわからず周囲も驚き、ああやばい、やっちまったと思ったのをはっきりと覚えてます。次の球も同じでショックでした。イニング途中で降板したのはこの時が初めてで、自分からだめだと伝えたかもしれませんが覚えてません。ベンチで東すまんとY監督が肩をもんでくれたことだけでそれからどうなったかも。それで僕の投手生命は一巻のおしまい。高2の秋でした。

どうしてそうなるまで投げたんだ、馬鹿だなと思われるでしょうが、カッコよく表むきを言えば1年夏からつけた背番号1の重みでしょう。監督の「東、すまん」はそういうことです。しかし実はそれよりなにより危ない原因があって、ピッチャーズ・ハイとでもいうかマウンドに立つ類のない快感なのです。以後の人生あれより気持ち良かったことはなくあそこに立ってしまうと痛いもくそもありません、全校男子千人ぐらいで一人だけ、勉強の一番などよりよっぽど上でヒジが痛いぐらいで明け渡すわけにはいかないのです。プロの人はそこに生活もかかってくるわけで、手術してでもというのは仕方ないし本能だから傍が止めようのないものなのです。

肩に来てからの経緯を書きます。体重移動してトップに入り、そこから腕を振ってボールを前に持ってこようとする、肩関節が一番捻じれて一気に加速にはいるその一瞬、ズキッ!なのです。ヒジはリリースの瞬間でしたがこれは加速直前でもうお話にならない、ボールが投げられないということであって、2,3メートルのキャッチボールでも怖かった。腱が損傷しており整形外科、鍼灸、電気治療にワラにもすがる思いで通いましたが効果はなく、また2,3か月ぐらいボールは触らず黙々と走るだけの灰色の日々を過ごしました。やがてなんとか肩が痛くない投げ方を体が覚えはしましたが、元の球威が戻ることは二度とありませんでした。

肩の方は打撃に支障はなく代打で試合に出ましたが、野手に転向する気にならなかったのはピッチャー東を捨てきることがどうしてもできなかったからです。マウンドに立てない体になったという絶望感に打ちのめされてしまい、いま振り返るとただただ人間が弱かった。3年の春の練習試合、エースが1回いきなり3点取られての無死満塁でリリーフして9回まで完封して3-0で負けた墨田工業戦が高校で最後のマウンドでした。試合後に相手がナイスピッチと声をかけてくれ、投手として誇らしく野球を終えたのだけは幸せでしたが、あの試合で打たれてたらその後の人生どうなったか・・・きっと大げさに思われるでしょうがいくら笑われようと、僕は甲子園で負けた方が泣くのをわかるしその位のコミットメントで野球をやっていた、まぎれもない高校球児だったと思います。

それからは何というか、ただの人になったというか、不遜ですが残りの高校生活はそんな感じのなかでふわふわと終わってしまいました。受験があって会社に入って、会社の野球ではピッチャー東に戻ることができて仕事よりそっちで有名になって大会でトロフィーを2つもらいましたが、でもそんなのは軟式の草野球であって、あんなみじめな球威になってもできたことで、今でも「あそこでヒジをやってなければ」という悔しい思いがあるし、その十字架を背負ってしまった自分から逃げたくて勉強や仕事に走ったかもしれません。だからかえって良かったじゃないかとよくいわれたし僕はポジティブ・シンカーだからそうだよねと言えそうなものですが、これだけはだめだ。むしろ逃れるために性格を無意識にポジティブ・シンカーにしていったかと思うぐらいこれはだめ、心の深い傷なのです。

ヒジは致命傷ではなかったが痛みのショックを体が覚えていてトラウマになっています。すると無意識に投球フォームが変わってくるのです。それはリリースの瞬間のことで自分ではわかりません。そして負荷が肩に「転移」して致命傷になりました。癌みたいに。ピッチャーズ・ハイで気持ちいい本人はヒジはもう治ったと嬉しくなって、投げまくってしまうから危険なのです。

今どうなったかです。ヒジは日常生活では忘れていて、まっすぐ伸ばせるしゴルフでは多少気にはしましたが大丈夫でした。肩の方はというと、これはゴルフも含めて日常生活では一切出てこない動きなので大丈夫。ということは投球する肩がいかに異常な使われ方をしているかということですね。先日マッサージに行って「手を背中に回して上にあげ、上からおろした反対の手とタッチしてください」という柔軟性テストで、左手は普通に上がってタッチできますが右手は背中の半分までも持ち上がりません。右の肩甲骨をひっぱられると古傷の肩の腱がいまだにズキズキうずいてそこでやめてもらいます。

いま少年に相談されたら、ピッチャーはやめといたら?というでしょう。世界の大谷君にも、やっぱり同じことをいいたいのです。

 

PS1(これは今日引退を発表した巨人・杉内投手のケースだ)

右股関節をかばい、左肩を痛め、今年のキャンプはリハビリ組の3軍スタート。日ごとにキャッチボールの距離は延びたが、その後は一進一退。8月にはブルペン入りが視野に入るほど回復したが、今度は内転筋を痛めた。」(スポーツ報知)

 

PS2(ダルビッシュはもう壊されてしまった)

カブスのダルビッシュ有投手が9月12日(日本時間13日)に右肘の手術を受けたことを報告した。5月20日を最後にメジャーのマウンドから離れていた右腕はMRI検査の結果、右肘のストレス反応と右上腕三頭筋の挫傷と診断され、今季絶望となっていた。今季は8登板で1勝3敗、防御率4.95。

 

PS3(2018年9月15日)

以下昨日の報道です。ソーシア監督、オトナの判断をありがとう!!

でも怖いのは大谷の気持ちです。オレ、投げれるんだけどぉ・・・絶対に虫が騒ぐ。そこを我慢する。そのフラストを思いっきり打撃にぶつけてくれ!

大谷は来年投げない 監督明言

 

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サヨナラ試合2つの贅沢

2018 SEP 5 1:01:43 am by 東 賢太郎

これだけ面白い試合を同時に放送されても困る。広島・阪神とヤクルト・中日でした。BS CSを1分おきに行ったり来たりして、しっかり見ましたサヨナラ劇ふたつ、2倍の興奮!

今日は東京も台風を警戒して早めに会社を出ましたが大井町線が一時強風で止まるほどでした。雨はないのに千葉マリンは中止。神宮も無理かなと思ったらなんとやってました。9回裏で9対3、そこから6点取って同点は凄すぎ。これは去年の広島がヤクルト相手にここでやった「七夕の悲劇」と同じ点数です。2死から打った大引おみごと。そして11回、代打上田が今季1号サヨナラ3ラン。かっこええなあ~。
そしてこのゲームと同時に進行していたマツダスタジアム。こっちはメッセンジャーとジョンソンで始まって4対4のまま延長へ。9回の能見の渾身の148キロ外角低め、おっさん頑張ってるあれは打てん。甘い球オンパレの桑原に鈴木誠也が大振りで凡退。こりゃ浮ついてるぜだめかなと思った12回、抑えのドリスから先頭の代打小窪がヒット、おっさんこれほめてやりたいなぁ、そして2死3塁から菊池が冷静に右前サヨナラヒット。かっこええなあ~。

カープ7連勝でマジックは12ぐらいかな(もうどうでもいいや)。チーム一丸を超えてまるで高校野球、みんなが信頼しあって盛り上げて投手も野手もなし。打つは守るは走るはで今年の大阪桐蔭状態です。パリーグはどこが来るかな、順当なら西武でしょうが投手力でいうとソフトバンクがいやですね。打線は水ものだしカープは先発も枚数が足りんし後ろのピッチャーが不安なのです(今日は良かったが)。

きのう某野球人と食事して球界裏話あれこれききましたが、まあ人間だからいろいろあるわな、プロ野球選手は大変だな天才ばっかりが人生かけて命削ってやってるんだから、何億円もらおうとね、あったりまえよそんなの。僕の仕事に天才なんてひとりもおらんよ、みなさんがその勢いでやればこんなの苦も無くできるもんよ。

サヨナラ2つも見れて野球の神様に合掌しました。テレビ見るだけでこんな感動もらえて、なんてめぐまれてるんだ、やってる人にも合掌。

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