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カテゴリー: ______プロ野球

2019年ドラフトの目玉、奥川恭伸

2019 OCT 19 11:11:30 am by 東 賢太郎

去年のドラフト会議は根尾、藤原、小園、吉田で盛りあがった。あれからもう一年たったが、今年も佐々木、奥川という高校生の逸材がいた。

僕は好投手の投げない試合は興味ないから見ない。だから去年の甲子園は金足農業の吉田ばかり見ていて速球の伸びに惚れこんだのだが、どこか痛めたらしく相思相愛と思われた巨人が指名しなかったと聞いた。日ハムに入ったがぱっとしない。斉藤みたいにならないことを祈る。

あれだけの国民的騒動となったが、高校生で一軍でまともな場面で登場機会が与えられて成功したのは小園(広島)、戸郷(巨人)、石橋(中日)だけだ。大学・社会人まで入れても近本、木浪(阪神)、上茶谷(DeNA)、高橋優(巨人)、島内(広島)、辰巳(楽天)、東妻(ロッテ)、甲斐野(ソフトバンク)ぐらいだ。ドラフトにかかるだけでもアマ球界のトップエリートだが、それでも1割しかいない。

今年はどうだろう?佐々木は出なかったから一度も見ておらず噂のほどはわからない。160何キロだしたのは常人ではないが大谷もそういう騒ぎになって結局は故障したし、人体の極限のリスクを冒して三振とっても同じワンアウトだ。見世物として価値はあって大谷の史上最速165キロを世間は五輪の金メダルの乗りで騒いだが、僕の眼にはあれはおじぎしていてホークス吉村の空振りをとったがべつに何の感動もない美しくない球だ。佐々木は、けがを気をつけてほしい。

奥川は何試合も見たわけではないが、1試合で充分だった。夏の甲子園の星稜・智辯和歌山戦だ。炎天下の連投で疲労しており、一度足がつってベンチに下がり交代かと思った。相手のエース池田は6回ぐらいから出てきて元気だ。明らかに劣勢であり、星稜に肩入れして見ていた。さらに悪いことに池田が良くて星稜は打てず延長になってしまった。それもタイブレーク制とかいうわけのわからんもので無死1・2塁から回が始まる。もう奥川は疲弊してる、ヒット1本は仕方ないよな、それで星稜は負けだなと思って見ていた。

そこで奥川はバタバタ三振に取ってしまう。なるほどそういう手があったかと新鮮に思ったほどであり、想定もしてなかった。14回で23三振もとってしまうわけだが智辯和歌山の打線はそう簡単に空振りとれるほどヤワじゃない。もの凄いピッチャーだ。154キロ出るが球速じゃない、あそこで三振がとれるタフネスというか、それで当然でしょというマインドの強さが『ドクターX』米倉涼子の「私、失敗しないので!」だ。奥川君、顔つきはマー君に似ているがフォームはリリースで打者を見ている首の感じがマエケンに似ている。阪神の西もそうだ、だからコントロールで打者を操って手玉に取れる技がある。三人の不敵さもある。こういうのが打たれないピッチャーにはあるのである。ヤクルト高津監督の下か、手強いなあ、でも無条件で応援だ!

 

 

やっぱり強かった巨人とソフトバンク

2019 OCT 14 9:09:13 am by 東 賢太郎

朝から昨日の台風がなかったかのような青空だ。3時半からクライマックス・シリーズ・ファイナルステージの巨人・阪神戦を観た。

まず、おとといの第3戦のことを書いておくと、巨人楽勝で終わりと思ってたら8-7で阪神が勝ってしまった。立ち見を入れたら5万はいたかという超満員で、あっけない2連敗の上にこの日も巨人ペースであったから阪神ファンは大人しかったのだろう、はじめのうちはいるのはレフトスタンドだけかと思っていた。それが7回表の六甲おろしあたりからエンジン全開となって興奮度はすさまじくなり、いるわいるわ、我々の席の周囲からも大坂弁の強烈な怒号が飛び始める。大山の勝ち越しソロが出ると、ついにここは甲子園かという沸騰ぶりで何も聞こえなくなった。「今夜から台風に警戒」の予報だったから早く帰りたいが、そういう時に限って延長でもないのに5時間近いゲームである。8、9回をぴしゃりと、特に9回の坂本、丸、岡本をあっさり片づけた藤川の快投には快哉だ。帰りの混雑は未曽有のレベルで命からがらどっと疲れて帰宅した。

最後の打者鳥谷が倒れて巨人が優勝

台風で一日休んだこの日曜日、西投手は完封を狙ってただろう。見ていてそんな気がしたし、そうなっていたら阪神は行くところまで行ったかもしれない。それを打ち砕いたのが岡本だった。第1打席、見逃し三振にとられた144キロは目をみはった。いい投手だ。第2打席、特に悪くない外角低めスライダーを腰をためてバックスクリーンに放り込んだ。シリーズ3本目で当然のごとくMVPに選ばれた。そして同点の6回には2死3塁から球場が唖然、騒然、ベンチも驚いたというセーフティバントで1点をもぎ取った丸。倒れこんで動かなくなった西。すばらしい激突だったが巨人が強かった。負けはしたが阪神のペナントレース終盤からの勢いは凄かった。新人の近本、木浪の加入が効いていたが、特に近本はドラフトで藤原、辰巳のはずれ・はずれだから近来稀に見る野手の大当たりだ。矢野監督の積極采配もさすがは捕手で図星が多くなり、若手が多いことからも広島カープの2015年あたりの雰囲気がある。投手陣はどう見てもカープより上だ。佐々岡新監督はよほど投手を立て直さないと来年は阪神にやられるだろう。

鳥谷、阪神最後の打席

この試合、最後の最後で鳥谷が代打で登場した。結果はセカンドゴロ。阪神・鳥谷、最後の姿だった。彼を初めて見たのは2002年の明治神宮野球大会準決勝だ。3年で早大の3番ショートだった。さっき調べてみてわかったことだが、その試合の早稲田は1番・田中浩康(ヤクルト)、2番・青木(ヤクルト)、3番・鳥谷(阪神)、4番・比嘉(広島)、6番・武内(ヤクルト)、7番・由田(オリックス)、そして投手は先発が和田(ソフトバンク)、救援が越智(巨人)と錚々たるメンバーだったが東北福祉大に5-2で負けた。この日の神宮ではもうひと試合、亜細亜大vs九州国際大があって、亜細亜の永川(広島、今年引退)が11奪三振の3安打完封を演じて1-0で勝ったが、捕手で4番は横浜高で松坂と組んだ小山(中日)、サードで3番が1年生だった松田宣浩(ソフトバンク)だった。この日は息子を連れて評判だった和田を見に行ったと記憶するが不調であり、永川の快投が鮮烈で、同期で巨人に入団した木佐貫が先発だったが彼は抑えに回ったのが不満だったのを覚えてる。3年生鳥谷は4打数1安打だった。

東京ドームで途中経過で気になっていた西武ドーム。またまたソフトバンク(SB)が勝っている。公式戦の対戦成績はほぼ互角で、差が出たのはロッテをカモにしたかされたかだけだから別に不思議でない。西武の打線は脅威だがSBの中継ぎ以降は鉄壁である。打線は水物、いい投手が出てきたら手も足も出ない。いっぽうでSB打線は弱体の西武投手陣を打ちまくり、公式戦14本塁打の今宮が決めの一戦で3本も打ってしまう。松田をスタメン落ちさせるなど非情の采配に徹した工藤監督が選手全員のテンションをうまくピークにもっていった勝利かもしれない。同じく手駒を自在に動かして、丸以外は去年とさして変わらない戦力で圧勝した原監督といい勝負だ。面白い日本シリーズになりそうだ。

いっぽうで浅村、菊池雄星とエースと4番がぬけたのにリーグ優勝した辻監督の手腕も讃えたい。当然の留任だし、来年は投手力をつけて雪辱してほしい。西武の選手たちも本拠地で2年連続して2位に、しかも同じSBにやられてしまうのは男として耐え難い屈辱にちがいない。しかし平穏に終わってしまうより一敗地にまみれてマグマを溜めておいたほうがいいこともある。

 

 

 

 

ヤクルト・畠山選手の引退

2019 SEP 21 23:23:54 pm by 東 賢太郎

野球をたくさん観てる割には記憶に残るシーンはそう多くないのは不思議なことだ。毎試合毎試合それなりに「あのシーン」というのはあるのだが、その試合では決め手の一球や一打ではあっても試合の記憶が薄れるといっしょに忘れてしまう。勝敗ではなくプレーとして印象があるのが「あのシーン」になっている。

今日、ヤクルト・スワローズの畠山選手が引退した。僕は16年間も野球に飢えた海外生活を送り、2000年に帰国してから神宮に通いつめた。カープファンではあるが実戦をみる機会はヤクルトが多く、その年のドラフト5位で入団した彼をずっと見てきたことになる。

意外に多くはない「あのシーン」。神宮のネット裏3列目あたりで、すぐそこで目撃した畠山vs前田健太はたぶん2015年だったと思う。試合経過はまったく覚えていないが、鬼気迫る真剣勝負である。前田の投じた数球を4番畠山がフルスイングでファウル。その気迫に前田が応じ、打てるもんなら打ってみろと投げた高め148キロは速かった。空振り。そのスイングに度肝を抜かれた。こわっ、プロって、あんなに振るもんなのか・・・。そのフォロースルーで彼は腰を痛めたんじゃないかと思うほど凄まじい空振り、あんなのは以来一度も見てない。

勝った負けたはいい。僕はああいうプロのプレーが見たくて足を運ぶ。カープファンではあるが、なによりそれ以前にベースボール・ファンだ。

今日の引退試合、畠山の打ち上げたセカンド後方のフライがポテンヒットになった。試合はもう決しており、ひょっとしてセカンド阿部のプロの技かなあとも思ったが、ともあれよかった。「あのシーン」として残りそうだ。そういえば横浜の三浦大輔の最後のバッター、ヤクルト雄平のマン振りの三振、あれこそプロの技で、涙が出た。

館山も引退だ。いいピッチャー、カープにはいやらしいピッチャーだった。ヒジを何度もやってトミー・ジョン。175針も縫って投げ続けたのは敬意を表するしかない。プロ野球はいい。閨閥も学閥もコネもない。2世**なんてのはいない。みな力でのし上がっているからお互いに敬意がある。スポーツの良さはノーサイドになった時のそれじゃないかと思う。ささやかながら、自分の記憶の中でも負けた試合後に相手チームからナイスピッチとかけられた小さな声が一生の大きな思い出になっている。

 

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NPBの謎「パリーグの方が圧倒的にレベルが高い」

2019 AUG 15 15:15:59 pm by 東 賢太郎

きのう日ハムの吉田輝星投手が先発する試合を見た。それでだろうか東京ドームは9割の入りだった。しかし2回+で打者12人に5安打。4三振は奪って大器の片鱗は見せたものの、荻野、鈴木に文句なしの3本塁打を食らって6失点ではKOといわれても仕方ない。

去年の甲子園の方が速かったし球威もあった(そっちは球場で観てないがたぶん)。この試合まで7本塁打だった荻野はなめすぎ。1発目は強気で全部が直球で、2発目は反省の変化球が甘すぎ、鈴木も直球、どれも問答無用の完ぺきにとらえられてれ引っ張られて中段にぶちこまれた。あの高さね、高校生なら打てないがプロは打つよ。わかってるから制球のため球威を犠牲にしたんだろうが、その148キロじゃ通じないわけであって、そうした割にはあの甘い球なら何も考えてないのと一緒。こんな甘ちゃんやってるとハンカチ王子化するんじゃないか心配だ。

終わってみて、強烈な印象が残った。久しぶりにパリーグの公式戦を見たわけだが、レベルが高い。どれがというより、簡単に言えば、投手の球が速くて打者の振りも速くて守備もうまい。いつも見てる巨人戦なんてクソだよ、この前のあほらしいヤクルト戦なんてなんだあれは少年野球か。日ハムを東京ドームに戻してほしい、巨人戦なんか辞めてそっちを年間予約したい、僕はうまい野球を観たいだけだから。

ロッテ・小島

ロッテ先発の小島(おじま)。いいピッチャーだと思って試合終了後に調べたら新人であり浦和学院でセンバツ優勝投手で早稲田大のエースだった。直球138キロぐらいだがスピン量が多いんだろう、ことごとく日ハムの打者は差し込まれており清宮と万波は2三振。フォームの割に伸びてきて空振りが取れてる。柔らくてピッチングがうまい。これが初勝利とは驚きでいいものを見せてもらった。6回4安打6奪三振1失点はあっぱれで成瀬、SBの和田みたいになりそう。好きなタイプであり応援したい。

日ハム・公文は巨人から来たぐらいで注目もしてなかったが、実物を見て印象がガラッと変わった。145あたりで強くていい球を投げてる。今の巨人は欲しいだろう。ホームランを打った大田泰示もそうだが巨人は高額の補強をする裏でいい選手を出してしまっている。和田恋もそうなるかな。

ロッテ・唐川

最も印象に残ったのはロッテ・唐川だ。体重が乗って腕が遅れてスピン量が多い素晴らしく伸びる球を投げる。高校時代から知っていた。成田高校。1年秋からエース。140ぐらいの直球と100あたりのカーブだけ。それで甲子園は3度出て大阪桐蔭の中田翔、仙台育英の佐藤由規と高校ビッグ3と呼ばれ、ロッテと広島が高校生1巡目指名してロッテが引き当てた。剛速球ではないが打てない、三振もとれる。いかにストレートの球質がいいか。実は、僕の理想の投手は彼だ。ああいうピッチャーになりたかった。2メートルもあるバカでかい奴が腕力で160キロをズドーンなんて美しくもなんともない。投球練習をほれぼれしながら凝視。美しい。タマは行ってる。140を超えてる。こりゃ打たれんぞと思った。

ところがだ、王はアウトにとったがそこからがいけない。清水ヒット、田中賢介がレフト線にツーベース、代打・谷口が内野安打、西川ヒット。不運な当たりもあったにせよ、4連打で1死しか取れずに2失点と散々だ。しかしである、僕が見た限り、唐川のタマは良かったのだ。ほれぼれするほど。あれが打たれるんかよ、セリーグならぜんぜん打たれないよ。

これを目撃して、こういう結論に至ったわけだ。

終わってみて、強烈な印象が残った。久しぶりにパリーグの公式戦を見たわけだが、レベルが高い。どれがというより、簡単に言えば、投手の球が速くて打者の振りも速くて守備もうまい。いつも見てる巨人戦なんてクソだよ、この前のあほらしいヤクルト戦なんてなんだあれは少年野球か。日ハムを東京ドームに戻してほしい、巨人戦なんか辞めてそっちを年間予約したい、僕はチームなんかいいのだ、うまい野球を観たいだけだから。

どうしてなんだろう?おんなじ母集団から公平に採用してるのに。謎だ。セリーグの試合でこんなに考えされられることなはい。交流戦で勝てないのは当たり前である。日本シリーズも、セリーグはどれが出ても一蹴されて終わるだろう。どこがどうということではなく、要するに、パリーグの方がぜんぜんレベルが高い野球を日常茶飯事にやっているということだ。

 

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13年に1度しかないお粗末な試合

2019 AUG 10 9:09:08 am by 東 賢太郎

試合をして強いなと思ったのは守備がうまいチームである。投球の質、飛距離、足だけは生まれつきでどうしようもないが、守備は鍛えればある程度までは何とかなる。それが下手というのはチームとして何かがおかしい。

昨日の東京ドームの巨人・ヤクルト戦。モノ申すべき試合だった。

初回にヤクルト山田の打ち上げたものすごく高い1塁後方のフライを2塁手若林が深追いして触れもせずバウンド。なんじゃこりゃ?ドームだろ、風ないだろ?お前らプロか。重信(ライト)がとれよ。しかも、こんなのが記録はヒットである。打率が欲しい山田は助かったがああいうのはピッチャーがかなわない。巨人の先発・今村はこれで調子が狂い6失点。3回途中KOで二線級の堀岡が救援した時点で巨人は捨て試合のムードが濃厚に漂い、4回に1点入って7-0となった時点で僕は20点入るかなと考えた。かたやヤクルト先発・小川は、はっきり言って良かった。ストレート148キロだけでほとんどの打者を押し込んでおり、あの3番・丸を2三振、とくに4回のストレート空振り三振が物語る。

驚いたのが、3回途中、今村を替えたときにサードのビヤヌエバをひっこめてレフトの岡本をサードに回し、レフトにゲレーロを入れたことだ。ビヤヌエバのほうが守備はましだが攻撃チャージ型陣形に変えたんだろう。そのゲレーロと岡本がその後2ホーマーずつ放って試合をひっくり返すことになる。ゲレーロの1発目は5回、小川の喫した2安打目であった。初安打は4回の坂本のホームランだったがこれは変化球であり「あ~あ、完全試合もったいねえな」と言った程度のダメージだった。次打者・丸を前述の三振にとったストレートで球威健在を示したし他の打者はまったく打てていない。それだけに、高めのストレートを打ったこのゲレーロの1発目は非常に僕の印象に残ったのである。つまり「こいつ、ストレート、ヤバいな」という感じだ。

ゲレーロの1発目は伏線があって、代打・増田のセンター・ライナーを山崎が後逸してあわやランニングホームランというみっともないのがあった。芯を食った当たりで、見ていて曲がるぞと思ったら案の定フックしたのだが、触れもしないという守備はお粗末としか書きようがない。ああいうのはピッチャーにこたえるのである。これはちゃんと失策と記録されたが、そうなんだったら1回の若林、重信はもっとエラーだよ。ただ原監督はさすがで、その5回でライト重信をひっこめて、快心の一打がエラーになったが芯を食った増田をセカンドに入れて若林をライトに回した。ともあれこれが2死からのゲレーロの1発目(2ラン)の呼び水になった。

結局小川は7回まで投げて被安打3、それが全部ホームランである。これだけ球威がありながら・・・。2年前の神宮で6点差をひっくり返されたカープ戦「七夕の悲劇」、あれもバティスタと新井の一発で轟沈だったのだ。

8回でスコアは9-5、小川に代わってハフがマウンドに立った。7回を小川が三者凡退に収めており、まだまだ東京ドームにはヤクルトの楽勝ムードはあった。先頭打者は問題のゲレーロ。2打席目である。「ここでこいつに絶対に打たせちゃいけない、巨人が乗っちまう」と僕は隣席につぶやいた。初球。なんのことないストレートをごっつぁんのホームランである。信じ難い。キャッチャーの中村である。スタンドで観ていても「こいつ、ストレート、ヤバいな」のホームラン狙い見え見えの奴にあれはねえだろ。緒方監督ならビンタものだぜ。やられて当然だよ。

こんな馬鹿なリードする奴がプロ野球の正捕手というのはまさしく信じ難い。動揺したハフは二軍なみの石川をなんと歩かせ、2番坂本。いやなムードが高まる。入った、やばいと思った大飛球はレフト渡邉が捕って、セカンドを回っていた石川はアウトに取れるタイミングだった。ところがレフトの返球がお粗末で弱い。なんだこいつは。中継から一塁に送球。このファースト村上の捕球、ぜんぜん伸びてない。ミットがあと30センチ伸びてりゃアウトだよ。やっつけの守備練習みたいにベースで構えて待ってるだけだ。おい小川監督、なんだよこのニイチャン?八百長でもやっとんか?僕はヤクルトファンでも何でもないが、金払って見てる客として許し難く完全に切れた。このプレーは11時からのプロ野球ニュースで高木豊も指摘してたが当然である、緒方監督ならビンタ10発もんだ。こんなのが記録上はエラーではないのである。

こんな守備陣でハフも気の毒であったが、それにしてもこいつは予定通りの8回だろう、ちゃんと準備しとんかいな?つづく3番・丸にライト前ヒット。ここでKO。予定外に引っぱり出された近藤が4番・岡本にライトにスリーランをぶち込まれて、あっという間に同点になってしまうのである。村上が普通の一塁手であと30センチ伸びてりゃ、普通にやってりゃヤクルトは勝ってただろう。

10回に登場した抑えの巨人デラロサ。ハフ、マクガフも153キロは出たが小川の148の方が速い。親の仇みたいに投げるデラロサの158は凄味があり、渡邊、廣岡、山崎では大人と子供だ。10打席あっても打てないだろう。8回までの楽勝ムードで主軸をひっこめたヤクルトは完全に二軍戦みたいにひ弱な布陣になっており、スタメンでさえ上位と下位の落差がでかい上に控えはソフトバンクなら育成の試合しか出れないレベルである。10回まで亀井を置いておけた巨人が押し潰すのは時間の問題というムードとなっており、その亀井が代打で出てきて余裕の犠飛。延長10回についにトドメを刺した。

7点差をひっくり返したのは13年ぶりらしい。ひっくり返された方の守備の問題であったが、13年に1度しかないのは納得のひどさである。ヤクルトの借金21。まあ当然だよねとしか言いようもない。小川があのストレートを投げて10敗というのが不思議だったが謎が解けた。

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ソフトバンクの強さここに見たり

2019 JUN 22 2:02:35 am by 東 賢太郎

凄い試合を見てしまった。ソフトバンク・ホークスが強いのはわかっていたが、現在ケガ人だらけで、主力選手である柳田、長谷川、中村、今宮、サファテ、森、石川を欠いている。電光掲示板を見れば1番上林、2番明石の打率は1割台だ。3番内川も2割台である。絶好調で全カード勝ち越しの巨人には分が悪かろうというのが戦前の大方の予想だったと思う。ところがスコアは御覧とおり。目の前でこんな壮絶なゲームをされるともうセリーグの日本一は永遠にないなと思わざるを得ない。ケガ人が帰ってきたら?この球団は2チームできる。その弱いほうをセリーグに入れても巨人より強い。

ホークスが千賀、巨人がメルセデスの先発だ。いよいよ初めて千賀が見られる。初球から157キロで度肝を抜かれた。フォームにぜんぜん凄みはないけれどやっぱりめちゃくちゃ速い、素晴らしいピッチャーだ。

千賀と丸の対決

しかし丸、阿部、大城が打ち、特に大城が156キロを引っ張って一二塁間を抜いた。あの次の回から変化球主体の組み立てに変わった。あんまり調子は良くなかったと思われる。丸、阿部のスイングの速さは強烈だ。特に40才になろうという阿部、千賀に振り遅れてない。鳥肌がたつ凄いバッターである。巨人の勢いを感じる前半となる。特に千賀からホームランを打った丸は本当に素晴らしい打者だ。五回までメルセデスが好投し、ホークスはわずか3安打に封じられている。球数も少なくひょっとして楽勝の完投か?さすがのホークスも巨人の餌食になるのか?とさえ考えた。

ところが、6回に大波乱が起きる。まず上林が泳ぎながら右翼へホームラン。さらに満塁になって甲斐が打席に入った。2アウトである。なんとここで0-1からサードへのセーフティバント!これは唖然とした。甲斐は勇猛に1塁にヘッドスライディングしてセーフ。1点。ここで原監督が出る。投手交代。左の代打、福田が出ていたから高木あたりかと思ったら、なんとなんと、もう一軍に影も形もないと思っていたもとホークスの森福ではないか!!

見ものの対決だった。福田のバットが一閃すると球は右翼席上段に飛び込んだ。満塁ホームラン。森福の球威がない、仕方ないことだが、ここでホームランを決めてしまう福田が勝負強い。そして8回には、クローザーだったはずのクックがマウンドに。なんだこの投手は?これなら宮国のほうがましだよ。そう言ってたら案の定、熱男の松田がバックスクリーンの上部に特大アーチをかける。このホームランの打球の凄さは、僕がかつて見た中で5本の指に入る。かたや、巨人の主砲・坂本はプロ野球タイ記録である5打席連続三振を喫する。

このホークスの強さというと、晩年で膝を痛めながらも付け入るスキを与えなかった横綱北の湖を引き合いに出すしかないだろう。勢いのある力士に土俵際まで押し込まれても、まわしを取って上手投げで決めてしまう盤石の強さだった。甲斐の意表を突いたセーフティバントは本来は広島カープがやる野球だ。しかし緒方はリスクをとらない。当たり前の定石で勝つのが横綱相撲と思いこんでいるのだろうが、勝てない力士が何をしようと横綱相撲とは誰も呼ばない。カープよりはるかに強い力士であるホークスは奇襲でもなんでもやる。それで勝てると思ってるなら完璧な無能と呼ぶしかない。

何度も書いてきたが、野球は実に残酷なスポーツだ。3年前に中島さん、故中村順一と楽しんだ福岡ドーム。あれは8月のオリックス戦だったが柳田の劇的なサヨナラホームランで幕切れとなる大興奮のゲームだった。打たれた佐藤投手、そして今回は古巣の同期に満塁ホームランを打たれた森福投手。ご愁傷様だが仕方ない。原監督は自分がとってきた丸が大活躍なので気を良くしたんだろう、森福、大竹という「巨人軍2大高値づかみ銘柄」を登板させた。大失敗のクックとあわせて「3大」か。資金力にあかせていながら本当にヘタクソである。エージョンとのいいカモになっているのだろう、他人のカネだがこういうものは仕事柄か唾棄したくなる。

終了後のインタビュー、福田の森福への思いやりある即興コメントはこのゲームで最もすがすがしいものだった。福田くん、君は優秀だなあ、サラリーマンになっていても間違いなく出世したぞ。

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げにプロ野球は恐ろしき

2019 MAY 25 12:12:47 pm by 東 賢太郎

「苦手意識がある。不気味さ、構えとかオーラを感じるし、存在感を感じるものもある。気にしないというのは難しいので、意識した中で抑えていきたい」

これは阪神の大山三塁手に対する横浜DeNAの今永投手の昨日の敗戦コメントだ。今永は大山に試合前まで通算打率・500、2本塁打と相性が悪い。

新人の大山は僕がキャンプで感じた通りだ、構えが不敵で見逃がし方も思い切りもいい。投手目線ですごく怖い」

これはうちのスタイルに合わないに2年前に書いた僕のコメントだ。つい最近にも書いた。

サードが4番打者の大山というのもまたいい。大山は打席の構えがいいよ、なんともいえず、天性のもんだろうな、ピッチャー目線でね、打たれそうな雰囲気感じるよ僕が好きな若武者たち

僕は大山に絶対打たれる気がする。相手がプロだからというわけじゃない。この「気」というのはわかる人しかわかんない。サムライ同士だったら?僕はすぐ逃げるね。

今永くんに苦言。君のファンだから言うが、それを言わないほうがいいぞ。このライン嫌だなあと言ったらそのパット絶対にはずすよ。独りごとでも。まして人前でいうなど言語道断。その気真面目さが大好きだけどね。

昨日見たのはその試合じゃない、東京ドームで広島・巨人だ。カープ先発の床田。前回の巨人戦でこういうことがあり、かわいそうだった。野球だけはどうしても感情移入して見てしまう。やっぱりこのブログだ(僕が好きな若武者たち

完全ゲッツーのセカンドゴロを菊池がエラーでダブルセーフ。おまけにサード真正面のゴロを安部が鮮やかなトンネルで3失点。そこで踏ん張れなかった自分が・・」と言った床田くん、君は大物だ。

カープ野手陣がそれを忘れるはずない。絶対に床田を勝たせるという執念だったろう。初回、簡単に三者凡退。巨人先発ヤングマンの球威はまずまずである。その裏。床田が坂本に一発食らった。にわかに暗雲たちこめる。

その直後の二回表だった。先頭の鈴木誠也が初球を軽々と右中間にホームラン。これだ、これ。これぞ4番である。他の打者は相手投手の具合をそれで見ているんだ。4番が三振食うとやばいなと感じる。打つと俺もとなる。

東京ドームのムードががらりと変わった。もうひとつ。3番手の一岡が代打・中島の頭にあてた。故意には見えなかったが中島が怒ってマウンドに向かった。両軍が出てきて場内騒然となる。

見てほしい。真ん中の97番。なんと真っ先にブルペンからすっ飛んできたフランスアである。この野郎、一岡に手出ししてみろ、である。いい奴だなあ、オトコだなあ。

昨今のクソつまんない世の中、こんなものがどこにある?ああこわ、おれ関係ねーし巻き込まれてケガしちゃあね、クニのお母ちゃん悲しむし、ちょっとちょっと、暴力はいけませんよ、それって傷害罪になりますよ、民事訴訟ということもありえますからね。ああくだらねー

一岡が危険球退場となって、おそらくフランスアの肩を作るべくであったろう、急遽マウンドに立った九里をほめたい。投球練習のストレートの気迫が半端なく、難なく田中を討ち取った。オトコだな。そしてマウンドに立った怒れるフランスア。床田から2本塁打した坂本をストレートで押し込んで中飛、2安打で凄く振れている亀井を空振り三振に取った高めストレート156キロ。ほとんどストレート。これを打てる者は誰もいないという鬼神のごとき投球であった。

そして、なんといっても、原・巨人を粉砕したのは3番バティスタの2発であった。かつて人生で目撃した最も壮絶なホームランは2年前のヤクルト戦、七夕の大逆転でのバティスタの左中間弾丸ライナーであった。何度も申しわけないが、バティスタのそれもここに書いたんだ(僕が好きな若武者たち)。

それは更新された。一発目、神宮とほぼ同じ場所、同じ弾道。二発目、これは全英オープンで見た全盛期のタイガーウッズのドライバーショットとしか形容のしようがない。ライナーで左翼天井近くのビールの広告看板を直撃。あれに当てた打者はいるが、打球は放物線だった。”ライナー” なんである。ああいうのを打たれるとピッチャーはどうなるんだろう。心配になる。アダメス、がんばれよ。

二人のドミニカンと4番鈴木誠也。ブルドーザーのような超ど級のパワーで原・巨人は粉砕された。看板直撃の賞金100万円は「お母さんにあげます」のバティスタ。うれしいね。4タコだった3番・丸は話題にもならなかったが、丸が出て行ったおかげで3番バティスタが育った、ありがとうという声はきこえる。

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こちらもショックだった菅野の10失点

2019 MAY 16 11:11:07 am by 東 賢太郎

久しぶりに東京ドームへ。今年は覇気があって若々しい阪神を見たいのと、対する巨人の先発がエース菅野というので出かけたのでした。結果は31安打(うち7本塁打)という壮絶な打ち合いになり、帰りの感想は「花火大会を見終わった感じだね」でした。いや、阪神応援団とファンの轟音は凄まじいものでした。去年からずっと巨人に連敗してたし、たまりにたまったものがあったのでしょう、こちらもカープが負けこんでからの8連勝でしたから気持ちがわかります。

しかしながら、カープは離れていち野球ファンとして大変ショックであったのは菅野投手が4被弾し、5回2死でKOされて10失点したことでした。去年の神の如きピッチングが目に焼きついていて、「あんな球はもはや誰も打てないだろう」と何回もブログで称賛したからです。

阪神打線が振れている印象はありましたが、菅野の球が「行ってない」。それに尽きます。去年よりちょっと手投げ感があるせいかストレートに凄みがなく、打たれたのは総じて高かったのですが、去年はそれで空振りが取れていた。だから本人も捕手の小林もそのつもりで投げたら軽々と芯で打ち返されてわけがわからなくなったというところではないでしょうか。故障でもあるのかと心配になるほどのメッタ打ちでした。

特に、1回に出合い頭の低め(スライダー?)を糸井が簡単に打った右翼へのライナー性ホームラン、2回の新人の近本に内寄りの高め速球を快心のジャストミートされた右中間2ベース。あの2本は菅野はショックだったんじゃないか。変化球を勝負球に立ち直りかけた5回にまた直球を福留に一発、そして6回にはまだ1本塁打しか打ってない新人の木浪に変化球を右翼席上段にぶちこまれ、追い打ちのように、ゲッツーと思った二塁手正面のゴロを山本がお手玉で一塁までセーフ。ここでプッツンしたんでしょうか、大山に左翼二階席へ問答無用の美しい「4番の一発」を叩きこまれてついに不沈空母撃沈。全く信じ難いものを見てしまいました。

打った阪神をほめるべきでしょうか。やはりセンター(近本)、ショート(木浪)の有力新人加入が絶対的に大きい。これでセカンド(糸原)キャッチャー(梅野)と生え抜き4人でセンターラインが固まった観があり、タナキクマルと曾澤の4人が台頭した2015年のカープと非常に似た雰囲気がある。阪神は昨年のドラフトで藤原、辰巳のクジ引きに敗れ、外れ外れ1位で近本を指名したが、あのドラフト会議では敗色濃厚なイメージでした。どうしてどうして、こうなるのだったら近本は1位競合の逸材でしたね。まあ巨人も根尾、辰巳をはずしての高橋優貴投手が当たりだったので似た者同士ですが。あと、きのう阪神が二番手で起用した守屋投手でしょう。14年のドラ4で実績はないですが、勝負度胸と気合が乗ったいいタマです。凄く印象に残った。どこのチームであれ伸び盛りの若手は応援したくなりますね。

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僕が好きな若武者たち

2019 MAY 4 19:19:48 pm by 東 賢太郎

プロ野球編です。

オリックス・バッファローズの山本由伸投手(20才)

オリックス山本投手

逸材だ。ソフトバンク戦先発して8回1アウトまでノーヒットノーランの快投。で、味方もゼロで勝てなかった。前回3日の対戦でも七回までノーヒットの9回1安打でも白星は付かなかった。ソフトバンク相手にトータル17回被安打2というのは、もうお化けのレベルである。でも勝てず!仮にこれが20才の僕だったら?考えるも怖いが最低ベンチの扇風機の1、2個ぐらいは壊したろう。ところが山本くん、僕とは人間のモノが違う、「令和1戦目の目標はノーヒットノーランです」と目標を高く掲げた。応援するよ!

 

広島東洋カープの床田寛樹投手(24才)

昨日の巨人戦、完封ペースの好投をしてをいた。コントロールも右打者インサイドのスライダーもカットも一級品。三振が取れる。ところが、完全ゲッツーのセカンドゴロを菊池がエラーでダブルセーフ。おまけにサード真正面のゴロを安部が鮮やかなトンネルで3失点。ここで「エラーは仕方ない、そこで踏ん張れなかった自分が・・」と言った床田くん、君は大物だ。ほとんど動じてなかった。ちなみに僕もある。セカンドがショートのトスをポロリとやって楽勝のゲッツーがダブルセーフ。1年坊主の分際で僕はマウンドで怒ってたらしい。それから34年の歳月がたった。50才の高校クラス会で三菱地所の偉いさんになっていたセカンドの彼と卒業以来初めて会った。開口一番、「東、あの秋季大会のエラーごめんな」ときた。ぽかんとしてたら、「ほら、あんときよー・・・」と説明してくれて、それが34年間も気になってたんだとわかって、「おい、おれ覚えてねえぞ、認知症やばいのかな」と笑いでごまかしながら、涙がぽろぽろ出てきた。でもあの時はガキだった。床田、もう故障だけはするなよ、きっと大物投手になるよ。

 

東京ヤクルト・スワローズの村上宗隆内野手(19才)

止まらん令和の大砲!球団新10代でホームラン9発!!スイングに大物感漂うね。打撃のことはわからんけど岡本、筒香の路線で4番は射程圏にはいっただろう。なんたって19だ、19。しかもああ勘違いの生意気なクソガキじゃない、インタビューがしっかりしてるし先輩を立ててる。ああ俺の19のころなんて恥ずかしくて比べられない。この素直さはすくすく伸びるよ、先輩が引き立ててくれるからね、クソガキはだめだ、どんなに才能あっても可愛がられない、日本は怖いぜ、30こえたらつぶされるよ。村上くん、期待してるけど、カープ戦は打つなよ。

 

阪神タイガースの近本光司外野手(24才)

去年のドラフトで藤原、辰己のはずれはずれ1位だろ。しかも辰巳は同じ高校の2年後輩だ。こりゃ燃えたんだろうな。まず顔つきがいいね。敵も上司も飲んじまってるぜ。自信満々で明るいから叩かれないな。赤星を抜く新人連続試合ヒット記録を早や達成してるしね。盗塁もできるしセンターもうまい。しかもカープ戦、カモ状態で打ちまくって、野村のクセ盗んで楽勝の2盗3盗。あの3盗は相手にこたえたね。僕は2014年の菊池涼介の出現を思い出してる。彼の守備、打撃、足の超人ぶりが丸と田中を覚醒させてカープは強くなったんだ。おんなじものを阪神に感じるよ。なんと言っても大事なセンターラインだ。ショート木浪、セカンド糸原、キャッチャー梅野ときみでばっちりだ。サードが4番打者の大山というのもまたいい。大山は打席の構えがいいよ、なんともいえず、天性のもんだろうな、ピッチャー目線でね、打たれそうな雰囲気感じるよ。何よりみんな若い、はやく福留と糸井を追い出してレフト、ライトも若くなれば相当強くなるな、ピッチャーも青柳がいいし。でもカープ戦は負けろよ。

 

読売巨人軍の吉川尚輝内野手(24才)

セカンドの守備はカープ菊池のゴールデングラブ賞をおびやかす存在になるだろう。打撃も抜群のセンスでホームランも打て、左打ちで俊足である。ショートもできる。つまり運動神経が図抜けたお化け級のプレーヤで巨人の死角だったセカンドにそれがはまる意味はとてつもなくでかい。センター丸、ショート坂本、キャッチャー小林と彼でセンターラインが固まるなら巨人の野手陣は強い。弱点はケガが多いことだが練習方法を考えれば大丈夫ではないか。

 

広島東洋カープのサビエル・バティスタ内野手(27才)

飛距離というのはどうしようもない。練習して出せるものではない。この男、170メートル飛ばしたらしいが、ゴルフなら400ヤードものだろう。膠着した投手戦で、相手を一発で粉砕できるのはホームランしかない。バティスタの一軍デビューは2年前、2017年6月3日だ。忘れもしない、我が母のお葬式の日だったよ。初打席(代打)でいきなり一発。翌日も代打で一発。ありがとう、うれしかった。そして七夕の日、神宮で観戦したあの世紀の大逆転劇。狼煙となる君の一発は僕がかつて目撃した最も衝撃的な、バズーカ砲をぶちこんだみたいなまっすぐな当たりだった。50年もウルトラ弱小球団だったカープを応援してね、ひ弱な超貧打の選手たちを応援して期待を裏切られつづけると、打球が外野を超えただけでおおっとうれしいものなの。カープ女子にはこの辛酸、わからねえだろうなあ。カープにホームランなんてものはね、昭和30年代のビフテキみたいなもんなの(ビーフ・ステーキのことね)。庶民は食えなかったの。エルドレッドも何度も留飲を下げてくれたが、いまはバティスタだ。丸ショックでおかしくなったカープ打線の3番に座った。そして打った。好きな日本食は焼き肉らしい。そうか、店の肉ぜんぶ、いや牛一頭おごってあげたい。ホームラン50本頼んだぜ。

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投手の本分「完全試合、最低が完封でしょ」

2019 APR 13 9:09:52 am by 東 賢太郎

広島カープが5連敗。昨日はDeNAの今永投手に屈辱の1安打完封を食らった。手も足も出ず、ノーヒットノーランじゃなくてほんとによかったねというもの。これで1イニング12失点の究極の投壊に次いで打壊も極限に達していることが判明した。「どうも投打の歯車がかみ合いませんね」と解説者はいうが、氷河の彼方で見事にかみ合ってきた現状を良かったねという人は一人もいないだろう。昨年OPS2位である鈴木誠也まで20打席ノーヒット。統計値どおりに活躍しているOPS1位の丸に比べ、広島にはそれを崩すほどの強い外的要素があると考えるしかない。

DeNAは先日の浜口投手に続いて1安打完封である。これはやった人しか絶対わからない。やった者として書かせてもらうが男の快感、天上天下唯我独尊でありドラえもんでいえば完璧なジャイアン状態である。平時ではありえないことだがその時だけはそこにいる数十人がそんな思い上がりを許してくれる竜宮城だと言っていい。プロという頂点の野球で1週間にその境地の投手が2人も現れるDeNAも異常だ。ここに昨年の新人王・東投手が戻ってきたら、彼も巨人相手にあわやノーヒットノーランを演じた男だ、投手王国まちがいなく優勝があり得る。1安打やったら人生安泰というわけではないが、チーム内で見る目が変わるのはまちがいない。

メジャーで「オープナー」なんてのが出てきてアメリカかぶれのアホが褒めてる。先発が2回まで抑えて代わる(これがオープナーだ)。そこからブルペン陣が毎回ひとりづつ投げる。先発は名投手でも立ち上がりがふらつきやすいから、そこだけ全力で投げて抑える専門家がいてもいい。その先も毎イニング目先が変わるから打者は嫌がる。完投できるエース級一人の給料でブルペン級は5人雇えるから安上がりだ。この作戦は先発が一人しかいないタンパベイ・レイズがあみだしそこそこはうまくいったようだ。僕は「クローザー」には敬意を持つ。勝敗を一手に背負う激務だろう。三者三振がのぞましいから剛球投手である。しかしオープナーに三者三振は不要だし、そんな能力があればクローザーだろう。要は、投手としてのクオリフィケーションが訳が分からないの一言に尽き、そんなのを僕はとうてい尊敬などできない。

そもそも「先発だ。2回まででいいぞ」なんて言われたら前の日はどんな心構えで居たらいいんだろう。仮に2回を6人で抑えたら、「おお今日は完全試合できるかもしれない」と舌なめずりするのが投手の習性だ。プロだから、お仕事だからといって、ブルペンの彼らも高校時代はエースであってその習性だったはずだ。解説者・江本さんの「投手は完投でしょ」は当たり前、というか彼なりに抑えた表現であって、プロから少年野球に至るまで投手の本分は「完全試合、最低が完封でしょ」が鉄則なのである。そうじゃない奴はできないしさせてももらえない。勝利投手の権利なんてけち臭い話でない、「2回まででいいぞ」は「所詮おまえはその程度のピッチャーよ」にきこえる屈辱の響きなのである。

日ハムがやっているが、その程度のピッチャー未満であるハンカチ王子を使えと上に言われて困った国立大学卒の栗山があみだしたのが、メジャーというと黙る日本人を手玉に取る「オープナーの逆利用」だろう。先発がそこそこいるあの球団がそんなことをやる必要などない。投手の本分vs投手生命(=生涯所得)を賢く天秤にかけて移籍してくれた金子という名投手が「3回からロングでいいですよ」とたぶん大人の解決をしたので、5回までは絶対もたないハンカチ用のきれいな「ポスト」ができた。札幌空港限定販売品のパンダで客を呼んでおいて大量失点する前に堂々とひっこめて波風たたない。「名オープナー」などともてはやせば彼は将来は監督パンダもありだろう。広島のプリンス堂林やカープ女子戦略と同様に、経営の視点からはメーク・センスである。

しかし僕は選手の本分を曲げてまで芸能事務所まがいの選手や監督の人選で集客するのは嫌いだ。カープ女子で埋ずまった神宮球場内野席も勘弁してほしい。それなら札びら戦略の巨人のほうがよほど選手の本分からはすっきりしている。丸はカープでたぶん水が合わなかったろうが我慢して本分を磨き、それを時価で評価してくれた巨人で開花している風に見える。つまり、いきなり巨人に入って潰されるより、広島のような球団にドラフトされてレギュラーにのし上がって、オールスターチームを作ろうとしている原監督のお眼鏡にかなって30億円でFA採用してもらうのが今後の球界のエリートコースになるのではないか。それで結構。東京人である僕はドームで日本最高レベルの野球が見られるようになる。身内選手だけどへたくそ、でもかわいいなんて野球を金を払って見ようという趣味はない。

しかしここ数試合、負けるのは仕方ないが許せない。打つ気がまるでない投手を四球で歩かせた広島カープの島内、野村、岡田。おまえらなにやってんの?毎日野球しかやってねえんだろ?なに練習してんの?丸だ新井だ地元だ新人だ、そんなもの関係ねえよ。投手の本分「完全試合、最低が完封でしょ」の浜口、今永とはキミたちは別な人類だよ。オープナーにでもなれや。

 

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