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カテゴリー: ______プロ野球

ロッテのサブローがソナーを訪問

2018 JUL 12 1:01:15 am by 東 賢太郎

弊社エントランスにて

先日初めてお会いしたもと千葉ロッテ・マリーンズの「サブロー」こと大村三郎さんが弊社ソナー・アドバイザーズを訪問された。商売とはぜんぜん関係はないが、僕は野球なくして今はない。野球への情熱なしに未来はない。男として気に入った大村氏を陰ひなたにサポートしようと勝手に決めたのであり、まずはソナーを知ってもらおうとお誘いした。

そうしたら社員の皆さんの知るところとなり、小学生の息子さんや友達までサインをもらいにきてうれしい悲鳴だ。熱烈なサブローファンの子もいて、あの引退試合もスタンドで観たらしい。みんなカチカチになっていてサブローの方がやさしく話しかける。無理もない、思えば僕もあのぐらいのころカープの龍憲一投手のサインをもらい、天にも登った気持ちでずっと壁に貼っていたっけ。みんなよかったね。

左はロッテの井口監督、右がサブロー

サインはデスクの後ろに置かせてもらった。童心に帰った。井口とサブローだからカープはやめてロッテにしろという厳しい声も飛ぶ。なかなかふんぎりが難しいところだが、2005年のロッテの日本一というと忘れられない思い出だ。僕は野村を去ってみずほ証券に移籍していた。人生の大決断をした翌年だったが、幸いにして公私ともにサラリーマン時代でベストの年だったのは写真の数々のツームストーンが戦果であったことでわかる。それを支えて下さった秘書がロッテの筋金入りのファンだったから、彼女の熱に巻き込まれて僕も熱烈にマリーンズを応援していたのだ。思えばサブローはあの時の4番打者なのである。まさかこんな関係になるとはお釈迦様でも思いつかなかったが、彼に2005年の話をすると「あれをもう一度やりたい」というのだからお互いあの年が現役人生のベストだったわけではないか。何という縁だろう。

 

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ロッテのサブローと会食

2018 JUN 23 13:13:46 pm by 東 賢太郎

溜池の聘珍楼で千葉ロッテマリーンズの看板選手だったサブローさんと会食させていただいた。1995年にPL学園からドラフト1位でロッテに入団、ぴかぴかの生え抜きスターとして二度の日本一を牽引し、22年間の長きにわたって活躍し、新しいコンセプトのつなぎの4番打者であり選手会長でもあった。サブロ~~~~~と最後のアナウンスが長く長く響いた彼の感動的な引退試合はご記憶に新しいプロ野球ファンも多いだろう。

巨人でのホームラン

この年(2016年)の出場はこの引退試合だけだ。最初の3打席は全部空振りの三振。テレビで見ていて、もう無理だな当たらないな、一軍に出てないんだから仕方ないさと観念した。生涯最後となる第4打席、悪いことにマウンドにはパリーグを代表するクローザー平野がいた。ところが彼は149キロの外角低め速球を打って右中間にツーベースを放ってしまうのである。勝負強い人はいろいろいるが、実は強さにも格というものがあるのであって、僕の見る限りサブローさんのそれは最上級の品質のものだ。最高のものは最高の結果を引き寄せるから価値は計りしれない。生涯打率2割6分5厘のデータには現れないのだ。北京オリンピック予選アジア大会の台湾戦、日本中が息をのむ接戦で国が沸きかえったあのスクイズ、それから意味不明の巨人移籍での初打席、全野球ファンが見守る中でいきなりホームランである。まぎれもなく一発必中、確実に敵を仕留めなくてはいけないここぞでやってくれる男だ。

現在はロッテ球団のスペシャル・アシスタントを務める彼が正面に座ると、まずこう話しかけた。「初めまして。あなたの大ファンなんですが、理由があります」「はい」「僕の中であなたは球界最高のスナイパーだからです」。いきなり高めの直球でびっくりされたろうが大丈夫、サブローはPL学園の1番バッターだ。意味を説明する。これは男に贈る僕の最大の賛辞なんですと。「2005年、ボビー・バレンタインのもとでの日本一は凄かったですね」「はい、あれをもう一度やりたいんです」「そりゃあなたはスナイパーだ、そう思うならきっとやってしまうと思いますよ」

僕が彼のファンというのは付け焼刃のお世辞ではない。このブログは2015年に書いた。彼はもちろんこのホームランを覚えていたが、ピッチャーまでは覚えてなかった。僕が見て覚えていたのもびっくりされた。

神宮で最後のロッテ戦(サブローの本塁打に感動)

彼は1363本の安打のうち127本のホームランを打っているが、生で見たのはこれだけだ。それが人生最後の一本というのも奇遇で、何か縁を感じる。

こっちは2016年。

イチローもいいがサブローも好き

僕がやたらとデータに詳しく選手の出身高校(大学ではない)を知っているのに驚かれるが、それも理由がある。書いた通り、自分の野球は17才で時計が止まっている。そこから先の体感はないので高校生の目線で選手を見させていただいているからだ。

「引退会見で男泣きでしたね」「はい」「僕は会社を辞めても涙なんか出ませんでした(笑)。男がそこまで仕事をやり遂げられたってこと、うらやましいと思いました」

PLでは松井稼頭央と福留の間の年次。対戦して凄いと思ったピッチャーは1位がダルビッシュ、そして西口、藤川の名があがった。伊良部はバッティングピッチャーをしてもらって前に飛ばなかったそうで松坂、大谷は出てこない。22年プロでエース級と戦ってきた一流打者のコメントなので重い。2位はしばらく考えて西口だったのが彼らしいなと思った。

いろんな話題が出たが、「PL学園は僕ら一般高校球児には今でも神なんです。でもそれでも全員プロになれるわけじゃないからプロは超エリートです。エリート面してる東大なんか毎年2千人も入るんです、でも年収億単位なんてほとんどいませんよ、あなたがたプロ野球選手は18才から40ごえのおじさん(笑)まで足して800人ぐらい、上の方はみんな億単位ですから」というスタンスで常に敬意をもってお話しした。

とにかくナイスガイの大物だ。礼儀正しい日本男児である。これぞ男の子の基本中の基本だがプロで4番を張ってきた男のオーラもある。長年二流エリートの巣窟である金融界などに身を置くと勘違いの生意気なガキが多い、あんなのになにか教えてやろうという気にもならない。損得計算だけうまかったり姑息なポリティックスをしたり、そういう絶対に大物にならないクソ野郎どもに辟易しながら生きてきたのでこの会食は最上の清涼剤だった。

僕は弟がいないが、いたらこういう感じになるのかなと思う。こっちも野球少年の地のままで言いたいことを言いまくり、当たり前ながらそれを全部わかってくれる彼に親しみがわいてきて、いつしかサブローくんになる。もちろん僕が筋金入りのカープファンというのはお伝えした。ご出身ですか?いえ全然関係ありません、50年前だけどね、弱いチームがたまに巨人に勝つのが好きだったんでと。セリーグ、弱いでしょ?はい(笑)、交流戦は楽しみだったですね、これじゃ勝てんわな。

酒が回って直球勝負でいろいろ聞いてしまったが、福浦選手と千葉で少年野球を教えているというのがまた良かった。ここの子が将来ドラフトで巨人を蹴ってロッテ1位なんていいと思いませんか?そりゃ最高だ、革命だ、僕のライフワークは志ある子を支援することなんだと盛り上がる。それにしても、何てピュアな世界だろうと心が洗われる。汚れちまった魂の洗濯だ。

サブローくん今度それ見に行きたいから、そこでキャッチボールしような、もちろんですということでまとまった。翌日お礼のメールをするとすぐにいいタマが返ってくる。中身は書けないが、まさしくこれだ。

 

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ロッテ・巨人戦 at zozoマリン・スタジアム

2018 JUN 21 1:01:32 am by 東 賢太郎

サッカーで盛り上がっているところに野球ばかりで無粋だが、好きなので仕方ない。先週末に野村ロンドン会で千葉ロッテマリーンズの本拠地であるzozoマリン・スタジアムへお邪魔した。先日のカープ戦に続いてとなるが、今回はロッテ様のお計らいで屋内観覧席で巨人戦を観戦させていただいた。お食事のあとはアルコールが無尽蔵に出てきて、おじさん方はだんだん宴会ムードに突入する(僕は真剣に観たが)

試合はロッテの先発・ボルシンガー(素晴らしいピッチャーだ)が9回無失点の来日初完封で今季8勝目。1-0で敗れた巨人は、先発・田口も8回1失点の好投で気の毒だったが、打線が4安打では仕方ない。めったにないスミ1の完封勝ちに喜びもひとしお。ただしかなり酔っている。よくわからなくなり、帰りは自宅までこのままのかっこうだった。野球はいいなあ、この球場はメジャーのAT&T Park(サンフランシスコ・ジャイアンツの)みたいな雰囲気があるし、ドームは雨の心配こそないけれどやっぱり野球はお天道様の下でやるものだ。

ご縁あって長年お世話になってきたロッテには是非とも優勝してほしい。お手伝いできることがあるならどんなことでもしたいと思った。

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ビバ、千葉ロッテマリーンズ

2018 JUN 5 7:07:01 am by 東 賢太郎

日曜日はいろいろ訳があってzozoマリンスタジアムに行った。千葉ロッテマリーンズの本拠地でデーゲームの広島カープ戦である。京葉線で海浜幕張駅へ向かったが車内は赤いユニフォームであふれてる。背中にはMARUやKIKUCHIはもちろんKURODA、MAEDAも健在で、中にはAMAYAもいたりして渋い。カープファンの数も凄いが、なかなか層も厚くなっているのだ。

バス乗り場はぎっしりの人であり、時間もあるし歩くことにした。陽射しは真夏並みだ、日焼け止めクリームを腕と顔にたっぷり塗り込んで15分ほどでスタジアムについた。

おかげさまで最高の席をいただいていた。投手のコーナーワークが見えるぞ!午後2時にプレーボール。先発はロッテが2年目左腕・土肥、カープは九里である。

正面からの陽射しは半端でなかった。風はレフトからライト方向。ドーム球場とはコンディションが全く異なるが、思えば選手はみんなもと高校球児でカンカン照りにも風にも強い。腹がへっており、さっそく「最後の一つですよ、これで売り切れで~す!」につられて購入した「マリーンズ洋風幕の内弁当」をいただく。東京ドームだと2千円近いが千円であってあんまり期待しなかったが、うまかった。

この時点でもちろん1杯目のビール(700円、ドームは800円)を飲んでいる。我々の席がネット裏ど真ん中で、ここを境目に左側がレフトスタンドまでビジター側なんだろう、見渡す限り真っ赤である。

このへんでノドが渇いてきて2杯目のビールが空になった。酒は弱いのにいくらでも飲めそうだ。これは4回、打者は3番・丸、投手は2番手の阿部だ。

「おい暑いな、アイスほしいな」、しかしアイスは売り子が持ってない。しょうがない、ハイボールいこう、氷たくさん入ってるし。

いよいよ6回、打者は4番・鈴木、投手・南。この球でライトフライだった。このへんから酔いでかなり意識は朦朧としてきている。この裏に先発・九里をロッテ打線が井上以下の4連打でKOし4点をもぎとった。ロッテ応援である、気分は高揚していた。

その勢いでレモンチューハイをいったような気がする。ついに7回表のカープの風船がこんな画像になってしまっていた。

こんどはその裏、ロッテの番だ。

試合は7-5でロッテの勝利。3連戦で2勝1敗だ。8回にスコアボードを見てYくん、「広島は3割打者が5人もいてロッテは1人ですね、ホームランは34本と9本ですよ、ずいぶん落ちますね」「そうだね、でも打ち勝ってるだろ。打線の破壊力の印象は両チームそう変わらないよ、ということは逆にパリーグのピッチャーの球が平均的にいかに強いかって考えられないか」

「パリーグはね、DHで打者が9人出れるだろ、セリーグより一人多く野手のレギュラーを育てられるのよ。その積み重ねの厚みの差はでかいよ。だからそれを抑えなきゃいけない投手も育つ。ロッテは4位だよ、広島は4.5ゲーム差でぶっちぎりの首位だよ」

こういう話で酔いがさめる。Yくんが買ってきてくれた氷イチゴとシークワーサーのソーダですっきりだ。投手の打席がらみのセコいバント戦術や、好投して替えなくてもいいのにチャンスになってしまい代打ですとか、どうもセリーグの野球はせせこましい、面白くない気がしてきた。投手のへたくそなバントなんかよりDHでいいから清宮みたいな伸び盛りが見たいよなあ。ちなみにロッテは2千本安打目前の福浦がDHに入り、1977本目のヒットを打って球場は大いに沸いた。完全に気分一新できたすばらしい一日だった。

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菅野の初ホームラン

2018 MAY 19 0:00:55 am by 東 賢太郎

今日は東京ドームで巨人(菅野)vs DNA(石田)の観戦。菅野はTVで「いちばん意識する打者は?」という質問に筒香と答えていて、今日はその対決を楽しみにしていた。第1打席は1死2,3塁からスライダーで四球。ここは完封狙い戦略で中日戦でもアルモンテを同様に歩かせており納得だ。しかし1回で30球ちかく投げてしまい暗雲が立ちこめる。

第2打席は3回表、立ち上がりはやや球が上ずっていたがロペスをフライに打ち取り球威は戻ってきたかに見えた。そこで迎えた筒香。これは見ものだった。三振狙いの全球ストレート勝負で3-1、もう1球行くかと思われたがそこで高めの変化球。直球に張っていた筒香は空振りする。あれならもう1球フォークでたぶん三振だったろうが、ここで男と男の意地の勝負だ、菅野は全力でストレートを投じ、それを筒香はレフトスタンドへ運んだ。

次打者の宮崎から4人連続三振、投球数は3回で50球、もう完投はむずかしい。坂本の3ランで3-2と逆転してもらい、迎えた5回。先頭の梶谷に3-2まで行ってしまいスライダーを高い弾道でライトスタンドにもっていかれる。これは想定外だったろう。同点の1死1塁で迎えた筒香だったがストレートで攻めきれず、ついに変化球で歩かせてしまった。「菅野は今日は眠れないよ」と言った。

その裏だった、先頭打者の菅野がレフトスタンドにホームランを打ったのは。これをもって男の子としての菅野は今日は80点はあげられると讃えたい。筒香への逃げた四球、その前のありえない梶谷のホームラン。まあやっぱり眠れないだろうが、それでもあそこで意地の一発を放った(プロ入り初らしい)、いや意地は誰でもあるがちゃんと結果を出したのは根性のリカバリーだ、すばらしい勝負師ぶりである。

菅野vs筒香は、昔の平松vs長嶋、松坂vsイチロー、野茂vs清原に並ぶ名勝負だ。

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かつて見た最高のストレート

2018 MAY 12 0:00:23 am by 東 賢太郎

昨日今日は東京ドームで阪神、中日戦を観る。昨日は巨人が300日ぶり登板の内海であまり期待しなかったが、予想外の好投。やはり久々スタメンの阿部が第一打席で早々のスリーランで内海を援護しドームは一気に盛り上がった。7回は上原が抑え、一方の阪神も藤川が想像していたよりはるかに勢いのある快速球をなげ、福留がうまいなあという技ありのヒット。なんだかおじさんのリバイバルデーだったが、阿部が生まれた年に僕は会社に入ったんだ、言うことなし。

どうしてもピッチャーになるが、内海の快投は感動ものだった。先頭は三球三振。130キロ台のストレートに糸井やロサリオが押し込まれる。どうしてこんな投手が二軍にいたんだと信じがたいほど素晴らしい速球であり、スピードガンは目安にすぎないという証明だ。速いから出来ることだが若手は自分のペースに巻きこんで飲んでしまっている。それを見たバックが絶対勝たせようと気合いをみなぎらせる。最高のゲームでこちらも元気をいただいた。

そして今日の菅野だ。ヤクルト戦につづく2試合連続完封になったが結果だけでなく内容が激烈であり、およそピッチングで相手をねじ伏せるということに関してあれ以上のものはメジャーでも求めようがない。間近で見られた僥倖は人生そうはない。150キロのストレートは速球でなく剛球であり、見るたびに「凄い」とため息をつくしかない。僕は古い野球ファンだから投手は①完封が当たり前②ストレートで三振が当たり前、と思っている。完投など当たり前以前だ。6,7回投げていい仕事しましたねとかフォークやスライダーで三振なんぼとりましたなんていうのは、まったくクソくらえなのだ。

座席から(投手・菅野、一塁手・阿部)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いまや球界でまさしくその美学をキープして僕の留飲を下げてくれる投手は菅野以外にひとりも存在しない。②の人はいるがクローザーなんてお仕事ができてそっちへ行ってしまうから完投能力なんてない。①②を兼ね備えるなど現代では神業であり、則本と千賀がストレートの質としては良いものがあるが、投手の総合力として菅野の域にはとうていない。今日の菅野のボール、特に7回の1死2,3塁の場面で福田、藤井を連続三振に取った(取りに行った)球は人生で目撃した最高のストレートのひとつである。下位打者はエネルギーをセーブできる投球が光り、それでも意のままのコントロールで手玉に取って打てる気配すら皆無であった。速いだけではない、こういうワザも完投能力の必須の一部である。投手は速ければ良いというわけではぜんぜんない。むしろコントロールの方が先決であって、そのうえで速いから打てない。

あっけにとられるうちに2時間半で9回終わってしまった。被安打5、与四球1で121球投げたのは三振が7連続を含む13個(ぜんぶ空振り)もあったからだが5球で終った回もあり、ヤクルトと同じで追い込まれると打てないので中日も早打ちだった。インタビューで「絶対完封しかないと思っていましたし、1点とられたら意味がないので、あそこ(上述の7回)も意地を出しました」。菅野君、あの連続三振のストレートを僕は一生忘れない。このコメントひとつに、①と②が完璧に入っているではないか!君は巨人のエースなんかじゃない、日本球界最高のピッチャーであり、僕の理想の投手であり、やがてメジャーで完全試合ぐらいやってくれるだろう。

この日の東京ドームは入場者数が新記録だったようだがこれも菅野の力だろう。同行いただいたおふたりにも堪能していただき良い日になった。帰宅して、ファン感謝デーで菅野にサインをもらえと指示。神としてお守りにしたいからだ。

 

PS

この稿で意味がおおよそお分かりいただけると思います。そこに貼った2013年の稿に1行だけ新人時代の菅野の球に言及しています。ご参考まで。

高めのストレートは投手のプライドである

PS

帰宅してニュースで観た阪神・広島戦。先発の能見はかつてマツダスタジアムでCSでやられたり、あまり打った記憶のない憎きカープキラーであるが、きのうは初回に菊池、バティスタ、石原と3発ホームランを食らって2回で9失点とボコボコにされた。しかし能見のストレートは球速表示は147キロ出ていたのだ。菅野がばたばた三振を取っていたのは148キロである。スピードガンで速いの遅いの言っても意味がない、お分かりいただけると思う。

 

PS (ちょっとマニアックなポイント)

「1点とられたら意味がない」。それを見たのは9回、大島に3塁打を打たれた無死3塁だ。大島は第1打席で、バットを折りながら引っ張られてライト前ヒットだった。次の京田にも引っ張られて右飛、3番アルモンテは右翼フェンスまで引っ張られて危なかった。あれは投手として、嫌なものが残る。だから9回、大島に再度引っ張られて、さてどうするかは見ものであった。まず京田は渾身のストレートで空振り三振。あっぱれ。そうして、7回にセンターに2塁打されて9人中ひとりだけ「どうもあっている」感じのアルモンテを迎える。ここだ。変化球ばかりくさいところへ放り、打って凡打ならラッキーの攻めで結果はストレートの四球で歩かせる。直球はゼロ。これは小林のリードかな、ともあれお見事。

ここでの計算はたぶんこう。次の4番ビシエドは前の打席まで3-0、いまひとつあってないスライダーをひっかけさせてゲッツーに仕留めよう、それがはずれて四球で1死満塁でもいいや、6点差だからね(そこで坂本、吉川がやや前進守備をとったから多分当たっていた)。この計算は5番・福田、6番・藤井をストレートで三振に取れるという絶対の自信があるから成り立もの、僕はそういう仮定で投球の組み立てを想像していた。とするとビシエドの次はこうとなり次はこうで、結局空振り三振に取る。そして予定通り福田勝負となり、ツーストライクまでは変化球だ、直球は最後の1球にとっておいて絶対見せないはずだという読みになる。そのとおり初球が変化球、ところが追い込まれての三振を恐れた福田の方が2球目の予想通りの変化球を想定外にひっかけてサードゴロで試合終了という塩梅であった。僕らの席で変化球の種類まではわからないが、直球と変化球は球速表示でわかる。菅野程のコントロールの投手になると小林の配球も理詰めになり将棋みたいに読める。こんな投手はほかに知らない。あれだけ配球があたったのだから「3点やるリスクを冒しても、1点もやらない」というロジックでリスクリターンを計算しているはずという仮定も正しかったに違いない。エイや!と馬鹿力で放り込む愚鈍なピッチャーではない、頭もいい、本当に素晴らしい。

鎮 勝也著「二人のエース」について

 

 

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菅野の神投球に感動(東京ドーム)

2018 APR 29 1:01:04 am by 東 賢太郎

東京ドームのシーズンシートを買ったので今年は巨人戦ばかり見ることになるが、接待・福利厚生用だからゲームはなんでもよかった。ちなみに僕はアンチ巨人という巨人ファンですらない。しかしGW9連戦の初戦、先発・菅野のピッチングを目のあたりにして、これはラッキーだったと思うようになった。

僕にとって野球観戦とは投手を見ることである。好投手が投げないなら興味ないしあんな雑踏と騒音に紛れるなどめんどうくさいだけだ。しかも多少食指の延びるカープ戦は神宮、横浜がカープ女子などというものの出現で当日券が買えなくなってしまった。迷惑な限りである。ところが、今年のカープにはどうしても見たい投手は一人もいない。世の中は難しいものだ。そこに実に刺激的な菅野くんが立ちはだかってくれた。いよ、日本一!救世主だ。

菅野は無四球で2安打完封。三振は5つであったがヒットは一二塁間(2回・雄平)と三遊間(8回・坂口)で2本とも詰まったゴロであり、外野フライは中飛が3つだけで内2本はふらふらの打球。ちゃんと外野に飛んだ、つまり、ちゃんとバットに当たったのは27アウトのうち4回のバレンティンの1本だけで、3人がバットをへし折られた。

家でyoutubeで確認したが、あのストレートの球威はビデオではわからない。過去に観たうちでも最上位に入るし、青木と山田の空振り三振の仕方が尋常ではなく、ヤクルト打線はあれを打席で見れば打てる気がしなかったろう。まともなスイングすらさせてもらえなかった。160キロ出たり切れの良さでバットをかわすようなボールであれば、出あい頭で当たればホームランがあるが、今日の菅野は球が鉛のように重く、伸びはというと捕手がとらなければそのまま地を這ってバックネットに突き刺さるありえないイメージであり、スタンドにいても芯で打って外野に飛ばない感じがした。完全試合でもぜんぜんおかしくなかった。

投手は味方の攻撃中にベンチ前で捕手とキャッチボールする。肩を冷やさないための手投げの低速のアイドリング投球だがいいピッチャーはその球が「いく」。「いく」「いってる」と野球人が表現するのは軽く投げても生きた球がミットに向けて糸を引いたようにぐ~んと伸びてる、なんとも言えず気持ちのいい感じで、ああ野球をやっててよかった、幸せだ、と快感物質で頭が満ちる瞬間である。捕手は試合中で頭がテンパってる投手を少しでも乗せて気持ち良くしようとわざとパーンと音をさせて捕ってくれる。これは忖度(そんたく)だ。

菅野のベンチ前の球がこれまたいいのだ。こっちまで快感物質で満ちる。思い出したのは2001年にヤンキースタジアムで目撃したロジャー・クレメンスの剛球だ。新人だったイチローがミートしたと思ったらふらふらのセカンドフライだった。打っても外野に届かない重い球というのは手も足も出ないから三振もいらない。三振はけっこう疲れるのだ。

菅野は腕力とスナップが強そうで、球離れが早めの比較的立ち投げである。球持ちがいいのが理想というがそれは4シーム礼賛の日本流で、メジャーにそれがあるとは思えない。体格が良ければ立ち投げで球は「いき」、打たれず、そのほうが疲れないからいいに決まってる。それができるのはNPBでは菅野とロッテの涌井ぐらい。見ていたら涌井は90メートルほどの遠投を手だけで伸びる球で届いており、菅野は見てないが間違いなくそうだろう(注)。だから悲壮感が出るほど一所懸命投げなくていい。ベンツとカローラの違い。投手の理想形である。

(注)後日、5月18日のDeNA戦の試合前、ライトのポール前あたりから巨人ベンチ前の捕手に向けてほぼ手投げでいい球が届いているのを確認した。

 

凄い投球を見てしまった。感動。菅野に延々とスタンディングオベーションである。おそらくヤクルトのベンチですらそうだろう、野球人なのだから。こういうのを前にすると巨人だろうが広島だろうが関係ない、ピュアな気持ちになって合掌(ありがとう)、自分は野球というスポーツのファンなのだと再確認する。タオルをぐるぐる回してる巨人ファンの99%には多分わからないだろうが、今日の3万人は凄いものを目撃したのだ。

野球を発明してくれたアメリカ人に感謝するしかない。以上縷々説明したようなことを街角を行くオバちゃんでも当たり前のようにわかってくれるのはアメリカだ。日本はラッパや太鼓がうるさくてベンチ前のパーンなんか聞こえない。菅野もきっと早くメジャーに行きたいだろうし、確実に大谷並みに活躍できるし、ぜひ行ってほしい。それまで何回東京ドームでみられるかな。

 

PS

ヤクルト先発・ブキャナンにひとこと。初めて見たがいいピッチャーだ。菅野と比べると球威がやや劣るが、菅野が凄すぎたのであって、それでも150キロは出るし、なにより小さく変化して低めのコントロールも良い。7回2失点で負け投手は本当に気の毒だ。ソフトバンクか広島なら軽く12,3勝は行く感じである。クローザーのカラシティも出てきたが、今日を見る限り落ちる。速きゃいいってもんじゃない。ブキャナンのほうが2枚ぐらい格が上。

 

 

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「エースで4番」とはなにか?

2018 APR 9 23:23:20 pm by 東 賢太郎

子供はみんなプロ野球選手をみて「速いたまを投げたい」、「遠くまでかっ飛ばしたい」と憧れて野球を始めると思う。でも高校あたりまでくるとどっちか得意な方に落ち着くことになるのがふつうだ。そこでまだ両方がんばれるスーパーマンの子だけが「エースで4番」になれる。

甲子園でエースで4番がいるのは3,4校ぐらいか。強豪校になるとスーパーマンはたくさんいるから分業したほうが有利である。さらに上の大学・ノンプロではスーパーマンがふつうであり、分業が常識でエースで4番はもはやゼロだ。さらに上の野球エリート集団であるプロ野球は超スーパーマンしかおらず、完全分業制でそういう人はいないことになっている。

高校までは投手は打者でもあるから打席に立ってガンガン打つこともある。しかし野手がマウンドに立って10個も三振を取ることはない。それができるなら彼は最初から投手登録されるからだ。だから「エースで4番」になるにはまず投手であるのが条件ということになるだろう。

プロ野球でそれがいないのは超ウルトラスーパーマンはそうはいないからだが、職業野球ならではの理由もあると思う。打撃の良い投手を打線に加えるということは打者の職場をひとつ奪うことだ。打撃にプライドと人生をかけている男たちが一人の野球少年のわがままにつきあってくれるほどプロは甘い世界ではないだろう。

日本ハムで大谷翔平がそれをやったのは本拠地お別れ試合だけだった。この試合のビデオを僕は特別な感慨を持って眺めた。4番中田翔は大阪桐蔭高校のエースで4番だ。自分よりうまい者がいるなど辞書になかったろう。彼は投手を捨てて打者にかけた。その中田が昨年、二刀流大谷の2016年よりも5割多い打数を重ねながら打率、打点、本塁打どれも上回れなかった。大谷はNPBでエースで4番定着もありだったと認めていいだろう。

メジャーで大旋風となっている彼の映像は別世界の出来事だ。何の世界であれ力でこれほどアメリカ人をねじ伏せた日本人がいただろうか。7回1死まで完全試合で12奪三振の男が3試合連続ホームランを打ったら野球の世界ではベーブルースを持ち出すまでもなく天変地異だ。相手は土下座させられて文句もいえぬ、二の句もつけぬ完敗だ。

それを「すごい!異星人だ!」と認めるアメリカのファンもさすがだ。初本塁打のボールを拾った子が「どうするの?」ときかれて「大谷にあげるよ」とこともなげに答える。道行くおばあちゃんが「12三振は凄いわね」と熱く答える。イチローもダルビッシュもきっとそうだったろうが、本当に野球を知っているファンに観てもらいたいというのはわかる気がする。

大谷は国宝だ。お願いがある。ひとつ、メジャーで「エースで4番」、ぜひやってほしい。ふたつ、怪我だけはしないでほしい。

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東京ドームで最高の気晴らし

2018 MAR 25 2:02:39 am by 東 賢太郎

気晴らしに子供と東京ドームで巨人対楽天のオープン戦を観戦した。席はネット裏20列目で上々だ。久々の球場とグラウンドが目にまぶしい。3万3千人とほぼ満員である。まず書くべきは巨人の内野シートノックだ。ノッカーの井端がうまい。リズムがいい。無駄も遊びも皆無である。プロのうまさに敬意を表しながら見とれる。実に美しい光景で、ボリショイ・バレエ団の白鳥の湖の大団円を思い出した。

美馬と田口の先発。初めて実物を見る美馬はうれしい。身長169センチと僕より低いが、イーグルスで則本、岸と3本柱となる素晴らしい投手である。スライダー、ツーシームで内外角を攻めるコントロールを武器とするイメージが強いが、実はストレートに高いエネルギーがあって差し込む威力があり打者がみな振り遅れる。そう見えないが「凄い球」を投げるという印象を僕は持っている。軽く投げても球が「行く」。いいピッチャーだなあ、北別府の全盛期にちょっと近いなと思った。

140キロ台半ばだが実物はずっと速く見え、TVのイメージ以上だ。ミットをはじくパーンという音も最も強い。これがたまらない。6回投げて吉川尚の2ラン以外は当たり損ねの3安打だけで誰もまともに外野に飛んでいない。う~ん、見事だ。去年のカープとの交流戦であの好打者・丸が3三振を食ったが(見たことない)調子が良いと何もさせてもらえずノーヒッターもあり得るタイプの投手とみた。一番見たかった投手の球!仕事疲れに何よりの薬だ。

速いというなら澤村とカミネロ。澤村は2三振で何もさせず。完全復調したようだ。カミネロの157キロはすさまじかった。爆発的な威力。あれは打てそうもない。きのうの上原は138キロ、125キロの投げ分けで(球種はわからなかった)遅い、大したことなかったが、復調すればこの3人のリレーは手ごわい。

しかしこういう筋肉もりもりや、大谷のように身長2メートル近くありますとかいうと、うわっ速いねと驚きつつもそりゃそうでしょうとも思ってしまうのだ。超人を見に行くのが野球観戦の醍醐味だし非日常体験でもあるのだが、どこか動物園にライオンを見に行ってでっかかったね、怖かったねと言ってる感じもする。

田口は140キロが出ない、130代半ばで意外だった。しかしストレートはもっと速く見える。コントロールと投球術はさすがだが5安打1失点で3イニングと調子は今一つだった。2番手の日ハムからきた吉川光はよかった。球の切れがあり先発も行けると思う。となると今年の巨人は侮れない。打線の迫力がやや足りないが広い名古屋で35本打ったゲレーロは40は打つだろう。

楽天は強い。層も厚い。常総学院出の内田はいいなあ(サード)。昨日マシソンの150キロを打った一発(レフト)、今日は田口からライト中段へ一発(素晴らしい)。フリー打撃練習では習志野出の山下斐紹(捕手)だ。打てば中段に入れてる。投球の質も良い。なんだこれはと思ったらSBのドラ1だ。こんな人でも島、足立のサブか、プロはすごいなあとため息をつく。巨人は智弁学園出の岡本だ。でかい。振りもいい。これはホームラン打てる。美馬から粘って一発打った中京出の吉川 尚輝も右投手にはいいかもしれない。捕手で東海大相模出の大城。左だしスローイングの質も大変良い。

オープン戦は当てにならないが、見る限り中日も良さそうで、去年お客さんだったこの2チームが復活するとカープは場合によってはAクラスも危ない。今日SBに逆転負けして5連敗だが、投手がいない。僕は去年は岡田、薮田が出来過ぎだったと思っており、それは黒田効果の余熱だったと考えている。熱は残ってるのだろうか。大瀬良も打たれ九里もだめで先発はジョンソンと野村だけだ。中継ぎもジャクソンが危ないしカンポスはどうも中途半端だ、もっといいのがいなかったのか。抑えも中崎だけだがサファテ、カミネロのウルトラ・パワーに比べるとどうだろう。打線は鈴木誠也次第でそれなりに点は取るだろうでが、投手力は大いに不安があるのである。

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わくわくのプロ野球キャンプ雑感

2018 FEB 12 2:02:56 am by 東 賢太郎

プロ野球のキャンプもそろそろ第3クールに入り、紅白戦、オープン戦に突入いたします。いよいよ野球なしの寂しい季節の終わりで、球春といいますが、桜が咲く前に春が来て毎年わくわくさせてくれます。日ハムはアリゾナで韓国のチームと対戦していて、TVを見ていたら清宮選手がファーストの守備でプロ初登場してました。なかなかの風格でしたね。

大谷選手の特集番組もあって、エースで4番だったオリックス戦のハイライトを見ました。吉井コーチいわく本調子でないのに2安打完封です。ところが監督は打者としての方が天性のものがあると評価していて想像がつきません。プロでエースで4番なんて、アニメでも漫画的すぎてないでしょう。もうそれができる人は出ないかもしれないし、ひょっとしてメジャーでやったら快挙ですね。

カープは日南で紅白戦です。両高橋投手が合格点で、アドゥア投手の球の勢いも楽しみです。昔からハードなキャンプで有名で、元気の良さは12球団一番でしたが夏ごろに失速してました。今は選手層も厚くなってそれが続くので強くなったのでしょう。攻走守をバランスよく鍛えるのは野球の原点で、それ向きの選手を集めているのがいいですね。試合では3年目の捕手・坂倉の2安打が光りました。今年は彼に要注目です。

阪神はDeNAとオープン戦です。タイガースが8-0で勝ちましたが、2年目の才木投手はいいですねえ、150キロ出てスピンが効いて打者6人から5三振取りましたが4人は直球でした。決め球だけでなく、ほとんど直球は空振りが取れて、打っても誰もフェアゾーンに飛びませんでした。この時期とはいえ、大変なことです。神戸市立須磨翔風高校という公立出身なのもレアで楽しみです。

今年のセリーグは広島が引き続き強いでしょうが、4番に強打のロサリオが入った阪神が若々しく元気です。

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