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来年やること(脳内の具現化)

2016 DEC 30 0:00:59 am by 東 賢太郎

僕はSPレコード時代をおぼろげに記憶する最も若い世代に属するだろう。

レコードとは記録でありLPとはlong playingの略だ。何を基準にlongかというとshort playing(SP)なのだから、塩化ビニール円盤を既存の78 rpmよりも低速(33 1⁄3 rpm )で回して長く録音できる技術ができてから既存がshortとなり、できたほうが相対的にlongとなった。中途半端ですぐ消えたが45rpmのEP(extended playing)も現れた。

SPからLPへの切替えが移行でなく進化ととらえられたことはshortという命名でわかる。記録時間の短い方を選好する人はいないという否定的ニュアンスの命名であり、さらにLPフォーマットの中でモノラルからステレオへの進化がおこるとSPはほぼ消えてしまった。進化の完了である。

勝者であったLPが今度は凌駕される様はメディア進化における弱肉強食のドラマである。それはextended long playingではなくCompact Disc(CD)なる違う視点とコンセプトからの命名を受けた素材もサイズも色も異なる円盤によって成し遂げられた。本移行はもはや進化ではなく淘汰であった。

いま世界でおきている最も重要な変化はBrexitでもトランプの出現でもない、ITによる既存概念の淘汰だ。目に見えない。見える人にだけ見える。これは全産業のみならず生活レベルでもおきており、技術の進化は人間の本質をも変えている。これはアナログ的変容である進化でなく、デジタル的な淘汰である。

野村くんがメンバーになってくれてSMCの展望は面白くなりそうだと西室と話した。僕はメディアを作るのが夢だ。本業は冷徹なビジネスだがこっちは遊び心オンリーでやりたい。収益を追っては創造できない面白いものが世の中にはあって、カネは使えば消えるがそれは残る。若者に元気も与える。

夢は実現しないから夢であり、いつまでたっても脳内現象に過ぎない。だからリアライズ(具現化)したい。その技術は僕にはないからそれを持った人たちに集まっていただき、夢を具現化してもらいたい。それは僕の脳をリアルなモノで表わすことになり、メディアの淘汰の波に乗る。

オンリーワンに価値があると人は言うが、人工知能(AI)が2048年に全人類の脳の処理能力の総和を超える。誰もが「いいね」を押すものは総和に限りなく近いものを作ろうとする努力だからAIに負ける。しかしAIは僕の脳は作れない。永遠にオンリーワンであり続けられる。

今日、このことを僕の会社の責任者に指示した。ぶっとんだことに聞こえたろうが、それで良くて、そんなに簡単にのぞけるはずはない。

ということを今日、銀座の新太郎さんで寿司をいただきながら長女に教えた。社員の皆さんにどこまでわかっていただけるかで成果は決まる。

 
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