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中村勘三郎さん追悼番組を見て

2012 DEC 11 9:09:29 am by 東 賢太郎

中村勘三郎さんの追悼番組にショックをうけました

申しわけなかったのですが、テレビも映画も歌舞伎も見ず、芸能にはとんと疎い僕が知っていたのは彼の名前ぐらいです。どんな人となりかを知ったのは、その追悼番組を見てのことでした。

57歳だから同い年です。昭和30年生まれの3か月違い。このころ生まれの人というのは同じ時代の空気を吸って生きてきたせいでしょうか、なんとなく同じにおいがするものです。カメラに向けてしゃべる5か月前の彼にふとそれを感じ、食い入るように画面を見ました。

7月の大手術の前日にゴルフコンペをやり、「80台だったら治ると信じてやりました。お陰様でなんとか89でした。最後のパット緊張したなー。」と笑う顔。性格も、どういうゴルフをやる人かまでなんとなくわかります。もちろん、気持ちも。

「型破りは型が身についているからできる。ないのに破るのはカタナシなんです(笑い)。いいでしょう?これどこで知ったと思います。子ども電話相談室なんですよ、ハハハ」

20年代生まれとも40年代生まれとも違って30年生まれは、言ってる型破りの重みを自覚しつつこれが言えてしまう世代です。しかし、歌舞伎というそば型社会からこれを平然と言える人が出たのは奇跡に近かったでしょう。

勘三郎さん、すばらしく魅力的な男です。

こころよりご冥福をお祈りします。

Categories:______世相に思う, 徒然に

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