Sonar Members Club No.1

since September 2012

大経営者と占い

2015 JAN 15 17:17:34 pm by 東 賢太郎

昨日はさる大経営者を午後3時半にお訪ねし、ディナーまでご一緒して帰宅したら11時半だった。超ご多忙の中いつも恐縮することしきりであり、今日はこっちが元気の出る話をと思って行くのだがいつも逆にそれをいただいて帰ってくる。

世の中には原理主義の人がいる。テロリストみたいだから道理主義と呼ぼう。物事をつねに原理、道理からときおこして考える人だ。実は日本人としてはとても少数派であり、いたとしても大体が理屈っぽい「変わった人」だ。我ながら僕自身がそうだ。

道理を見る人はあれっと思うことに敏感だ。この方(社長と呼ぶ)も「どうしてみんなあれを見て驚かないんだろう、不思議でしょうがない」といつも言われている。実はそれと同じことを僕は家でニュースなんか見ながらいつも子供に言っている。

社長はだから尊敬する道理主義者であられる。ところが理屈っぽさや強引さを微塵も感じない。お人柄なりの自然体である。商売柄、僕は世界中で何千人もの経営者にお会いしてきたつもりだが、そういう人は一人もいない。

僕からすると社長とお会いするのは勉強に他ならない。オーナーとしてリスクをとって業態替えをして一代で東証一部上場まで果たしておられる方なのだから、どこかにその成功の秘密があるはずだ。いつもそう思って話を伺うが、それがわからないのは未熟を嘆くしかない。

事業で事を成した方々に共通なのは「元気だ」ということだ。元気というのは健康のことではなく人間としての「出力」のことだ。電気でいえば電圧である。事業というのはゼロから何か生むことだ。だからアウトプットするパワーが強大でないと話にならない。

社長の場合読書のインプット量も半端でなく行くたびに机は新しい本が山積みだ。親ほど歳は離れているが全くそう感じず高電圧である。それで相手をびりびり感電させないというのは経営者として理想ではないかと思う。ぜひそうなりたいと思うが、僕には及ぶところでないと思ってしまう。生まれついたものでありこれは越えられない。

同社が世界の数種の占い原理を統合したオリジナルのシステムを開発し、それがITソフト化されていることは以前にも書いた。これは同社名をとった命名がされている。それによると僕は社長の「対極」に位置する正反対の人間に生まれついている。両親とも同じ星だから極めつけだ。そうであれば無理なものは無理だ。

占いというのは、ひとえにそうやって信じるかどうかにかかる。道理主義者である僕はおそらく最もそれを信じないタイプに属すると思う。しかし同じ主義の社長は本業ではないこういうものを多大なコストで開発し、本業に生かす道を知っておられる。

道理主義者に共通なのは「つきつけられた証拠に偏見を持たず忠実」ということだ。というより、事実を無視したり捏造する人間は完全に別の人種だ。だから、僕はこの占いシステムに隠された何らかの道理を否定することができない状態になっている。

なぜなら偏見のリスクを割り引いても「よく当たっている」と思うからだ。自分、両親はもちろん昨日は家内と娘のもいただいたが、やはり相当に当たっている。社長は本人たちに会っていない。それが誕生日だけでわかってしまうのはちょっと恐ろしくすらある。このシステムを世界に公表したら大変な反響になるかもしれない。

これは中国由来の部分が根幹にあるそうだが、こういうことがあるからだろうか、ちなみに共産党の幹部は生年月日を明かしていない。習近平の誕生日は本邦外務省のHPにも「1953年6月生」までしかのっていない。年月まで明かして日にちを見せないのは他に理由が考えられない。一日ちがえばまったく違う人という結果になるからだ。

「道理」を解明せずにそれで人間を見るのは科学じゃない宗教だという人もいるだろう。でも占いというのはその人の過去を論じない。未来だ。どうせ先のことは考えてもわからないのだから何らかの道理を比定してみようというポジティヴな態度はそもそも科学というものを生んだ思想だし、道理主義が許容するレンジの最もポジティブなサイドにはあっても矛盾はしていないと思う。

まあ、こういう学校では絶対に教えてくれないことをご紹介しようというのがSMCの趣旨でもある。本来であれば社長のような方は教壇に立って若者を教えていただきたい。昨日いただいた話のように世界史や日本史を教わっていたら全く人生変わっていたかもしれない。勉強というのは知識を得ることではない、影響を受けることだとつくづく思った次第。

 

Yahoo、Googleからお入りの皆様。

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

 

 

Categories:______体験録, ______日々のこと, ソナーの仕事について

▲TOPへ戻る

厳選動画のご紹介

SMCはこれからの人達を応援します。
様々な才能を動画にアップするNEXTYLEと提携して紹介しています。

ライフLife Documentary_banner
加地卓
金巻芳俊