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音楽療法のすすめ

2016 JUN 10 1:01:41 am by 東 賢太郎

今日、ラ・ヴィータ・メディカル クリニック院長の森嶌淳友先生と会食したのですが、先生は西洋医学のピンポイント攻撃型医療だけの現状に限界を感じておられ、人間本来の自然治癒力を高めるという東洋医学的要素を取り入れた統合医療というメソッドを確立されている点がとても合点が行くのです。

森嶌医師との会食

米国の医療の最前線では抗癌剤投与はもうしない方向だそうで、逆にヒーリングが医療だそうです。

「がん細胞に感謝の念を送ってください」

という気持ち、精神の作用を取り入れる効能のメカニズムは医学的、原子論的に説明は難しいのでしょうが、直感的に僕は効果があると思います。それは科学的でないというなら、精神が脳のどの部位に宿っているかいまだに解明できていないのだから人間の精神は存在そのものが原子論に還元できないのであって、そういうものとして現象的にとらえるしかない、だから「統合医療」という概念はメークセンスと考えるのです。

音楽療法もあるというお話でした。音楽は人の気持ち、精神に深く作用するもの、いわば薬のように働くものですが、リズムに合わせて手を打つ動作を繰り返すだけで脳内に新しい回路を作るという効果もあるそうです。クラシック音楽はテンポが動くので聞くだけで脳に良好かつ複雑な効能があるのではと思います。

ここからは私見ですが、10代の自殺が増えるなど若者に閉塞感のある時代ですから、そのような音楽の効能はもっと理解、活用されてよいと思います。情緒不安定な子、集中力のない子、鬱になりがちな子・・・いろいろなケースで治癒力がありそうなクラシック音楽はいくつもあります。

退屈な音楽の授業でアホみたいに「教養」として教えるのでなく、もっと能動的に、この曲を聞くと元気が出るでしょ?これは泣けるでしょ?と情動にフォーカスして、こういう気持ちのときはこれが効くよ、スッキリするよという風に入れば自分でネットで検索して聞いてみようとも思うのではないでしょうか。

電車でイヤホンから音漏れする大音量で単調な曲を聞いてる若者がいますが、あれは耳にも脳にも悪いでしょうね。曲を集中して聞いてるわけでもなければ、あの状態で他のことに集中できるはずもないのです。そういう子は動画も3分以内しか集中できないというデータがあります。集中力のない子が勉強ができることはまずありません。クラシック音楽を選んで聞かせて、徐々にそれを治してあげることはできるでしょう。

音楽療法というと大げさですが、僕は自分の体調や精神状態がこういうときはあの曲というのが決まっています。心を平常・平静に保つ曲、高揚させる曲、自信をくれる曲、頭の回転が良くなる曲、悲しみを忘れる曲、一緒に泣いてくれる曲、目が覚める曲、眠くなる曲・・・ありとあらゆる効能書きに応えてくれます。クラシック音楽は心の薬にもなると信じています。

 
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Categories:クラシック音楽

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