Sonar Members Club No.1

since September 2012

現国は忖度力のテストである

2017 JUL 27 22:22:49 pm by 東 賢太郎

きょう某氏と会議していて、彼は年が近くて京大で受験の話になった。理系なのに古文は苦にしなかったが現国は嫌だったというので、どうしてときいた。「著者の意図をつかまないといけませんよね。そうは思わんなあ、ちがうでしょとなっちゃうんです。するともちろん点が悪いんですね」。わが意を得たりだ。

思うに、京大や東大の現国はいま流行りの「忖度力」を試してるんじゃないか。上司のわけのわからん言葉から「意図」を探り出して的確に行動する。おお、君、言わんでもよくわかってるじゃないかとなって出世する。他国は知らないが、日本的なテストのような気がしてきた。

トップは言ってないという。そうかもしれないが現国得意のヒラメがしっかり忖度していて、お前もわかってるよなと迫る。ところが迫られた方はやっぱり現国力が抜群で忖度を見抜く。座右の銘は面従腹背だ。「そうは思わんなあ、ちがうでしょ」となっちゃう。おのれ、お前は零点をくれてやる。ヒラメが怒る。

彼は日本企業でキャリアをスタートとしたが現在は米系で実力を発揮している。僕もビジネスは米国人相手の方がやりやすい。現国嫌いが根っこで共通してるか。いかがなものか、いやあそうはいっても、なんて奴はいない。今日彼の上司と初電話でいきなりレート談判をしたが、日本人にそんなことはあり得ない。

時の流れを何かで埋めたかったが、この案件が幸いそれをしてくれた。他に何もやる気なかったから逆に30代の頃みたいに集中できた、だから進捗したようだ。このまま着地できれば将来に日経新聞一面かもしれない。でもこれをやるのが使命だとか金が儲かるとかではない、埋めたかっただけだ。

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

Categories:______世相に思う, ソナーの仕事について

▲TOPへ戻る

厳選動画のご紹介

SMCはこれからの人達を応援します。
様々な才能を動画にアップするNEXTYLEと提携して紹介しています。

ライフLife Documentary_banner
加地卓
金巻芳俊