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理想はコロンブスの西回り航路

2017 DEC 8 2:02:54 am by 東 賢太郎

今来週の目まぐるしさといったらない。こんな忙しく気ぜわしい半年は記憶になく、それもみなポジティブなことだから感謝するしかないが。派手に師走を迎えたいところだがかたや喪中でもあり、お誘いいただいた忘年会はみな辞退させていただくことになったのは心苦しくもある。

今年は前半までは仕事の進展は見事なまでに皆無だった。ところが母が5月29日に他界してすぐ、6月半ばから何がおきたんだという勢いで ”これ” は始まった。きっとあの世から思い切りやんなさいよと尻を叩いているにちがいない。このまま突っ走ると来年は大変なことになり、ソナーの経営は二段目ロケット点火でいろいろ考えなくてはならないだろう。

だんだんわかってきたが経営というのは日々の小さな決断の集積のことで、後戻りできない。つまり毎日毎日自分を縛る作業である。オーナーは自由の身だが、自由だということは誰も行くべき道を決めてくれない。リスクを考えて迷っていては何も進まないのだ。逆に進めてしまえば景色が変わって思いもしなかった道が開けることもある。

僕は先が見えないから人生面白いと思っている。寿命100才時代というが、先が読めたらそんなに生きると退屈なだけだ。コロンブス(左)は西回りでインドへ行けるとイザベラ女王を口説いた。東回り航路はポルトガルが独占し、西へ行けば滝壺へ落ちると信じた時代だ。やってみたら地球は丸かったがインドと思ったのはアメリカだった。

女王は女王で何度か断ったが、最後にそれじゃあと断念したコロンブスがフランスを口説きに行こうと川を渡ろうとしたところに早馬を飛ばしてちょっと待てとやった。彼女も遅ればせながら、やってみた。その結果、瓢箪から駒でアメリカをぶんどったスペインはポルトガルを駆逐して世界を支配することになった。迷わずに先に進んだ人だけが得られる幸運というものがあるのだ。

地下鉄でそんなことをぼんやり考えていたら、隣の初老の男性が「老後の資産形成術」なる本を読んでいた。老後になって特にできる資産形成の手法を僕は知らないし、老後でなくたってできたのにしなかった人がその本を読むとできるようになるなら魔訶不思議なことだ。何ごとも人に先んじてやった者勝ちであって、恐る恐る船を西に進めて滝があったら引き返そうと思いつつ、結局それはなくて目的地に着いてしまったのがコロンブスだ。人生は面白い。

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